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昭和、平成の2世代に渡り、ゲーム好きの小学生に泣きを入れさせたという伝説の”激ムズ”ゲーム。
あの『忍者龍剣伝』、またの名を『ニンジャガイデン』が、11年の沈黙を破り令和に爆誕。
その名も『ニンジャガイデン4(NINJA GAIDEN 4)』!略して『ニンジャガ4』。

本稿は、その先行プレビューに参加した筆者が思い入れたっぷりに語り尽くす試遊リポートである。

開発にはプラチナゲームズも参画。血みどろ忍者が、スタイリッシュ忍者に生まれ変わるというのか。
プレイフィールは?シリーズのレジェンド「リュウ・ハヤブサ」の登場は?気になるところを大紹介。
目次
”激ムズ”なのに”気持ちいい”。レバガチャでも華麗に斬撃

本作はコーエーテクモゲームズのTeam NINJAとプラチナゲームズが共同で開発する、3D忍者アクションのナンバリング最新作だ。
プレイヤーは若き天才忍者「ヤクモ」を操り、黒龍の封印を巡り崩壊し廃墟と化した東京を駆け抜ける。
シリーズ伝統のスピード感あふれる戦闘に、プラチナゲームズの美学が融合した快作に仕上がっている。

今回の試遊では、ストーリーモードの序盤に登場する数エリアと、本作から導入された新要素「チャレンジモード」の一部をプレイした。
ご存じの通りニンジャガシリーズは、”激ムズ”がもはやセールストークになるくらい難易度が高い。本作ではそれが若干マイルドになってはいるのだが、それでもノーマルの難易度でスタートした筆者を軽く後悔させるくらいはムズイのだ。

名実ともに”ポテトゲーマー”の筆者には完全に手に余る代物。そんなわけで、先日のXboxショーケースで発表された新武器の「螺旋剣(らせんけん)」や「錐槍(すいそう)」のモーションがなんたらとか、コンボがうんちゃらは正直まだ分かっていないところもある。
筆者がしたことといえば、ただひたすらに攻撃ボタンを連打し、ガードボタンを押しっぱなしにしたまま適当な操作で炸裂する華麗な技に酔いしれるという、敵を翻弄するどころか、自分が開発陣に翻弄されっぱなしのラフプレイだけだ!!!

プレイ中は終始こんな感じだった──
「うりゃああ、コンボとか知らんけど攻撃ボタンをやたらに押しまくったれ!」「うおお、適当にガードしてたら残像を残して敵の背後へ回り込んだ!?」
「わお、自分の目にすら止まらぬ速さで華麗に敵を殲滅したゾ!」
「ふおおおお、ナニコレ俺すげー!!!」

もう、プレイ中は叫びまくりの体動かしまくりの大興奮で、家族から「黙れ」と怒られっぱなしだ。
逆に捉えるとそれは、本作がレバガチャでも十分過ぎるぐらい面白さを堪能できる作品に仕上がっているという、証拠でもあるのだ。
人生で大事なことはすべて『ニンジャガ』に教えられたくらい、『ニンジャガ』好きの筆者はもう断言する。
『ニンジャガ4』は過去一キモチいい『ニンジャガ』だ!
え、ジャガジャガうるさいって?
ズバリ、『ニンジャガ4』は「気持ちよかっこ美しい」ゲームだ

本作特有の気持ちよさの源流はどこだろうか。筆者は本作から参画したプラチナゲームズの影響を強く感じた。
例えば本作に登場する、モノレールのレール上をスケボーのグラインドのように滑走する、ジェットコースター的ライドシークエンス。圧倒的なスピード感と爽快感は、これまでのシリーズのイメージを刷新するほどの気持ちよさがある。

例えば前述した、レバガチャでも華麗な戦闘が出来てしまう操作性。ライトユーザーにもとっつきやすく、プレイを重ねるごとに加速度的にコンボが繋がっていく戦闘は、特筆すべき気持ちよさだ。
一方で忘れてはいけない、本作はニンジャガのナンバリングタイトルだ。望みさえすれば、熾烈な難易度でプレイヤーを翻弄するポテンシャルを秘めている。高難易度をプレイヤースキルで克服する気持ちよさ、これも格別だ。

グラフィックもそうだ。これまでのシリーズ通りネオンあふれる「ブレードランナー」的近未来はそのままに、本作ではそこに”廃墟”というエッセンスを加えた。ネオンと影と廃墟にまみれた東京を強烈なコントラストで描き出す。まるで17世紀のオランダの画家、レンブラントの絵画を見ているような気持ちよさである。
やり過ぎなくらいの欠損表現、飛び散る血しぶき、苛烈を極めるバイオレンス表現にすら背徳的な気持ちよさを感じてしまう。

筆者にとってニンジャガシリーズは”かっこいい”ゲームであった。しかし本作はそこに、極めてプラチナゲームズらしいスタイリッシュな戦闘”美学”を持ち込んだ。そう美しさは気持ちいいのである。
「気持ちよかっこ美しい」
それが、新生『ニンジャガイデン4』なのだ。なんだろう、このめちゃくちゃ語呂が悪いのに止まらないワクワク感は。
試遊なんかじゃ全然足りねーんだよ。もっと、もっとやらせろください。
『ニンジャガイデン』ってなに?『忍者龍剣伝』とは違うの?

▲『アーケードアーカイブス 忍者龍剣伝』の画像(My Nintendo Storeより引用)
シリーズの出自は1988年にアーケードで稼働した『忍者龍剣伝』まで遡る。いってしまえば”外国人が想像する忍者”をモチーフにした作品だった。
同年12月に同名タイトルをファミコンで発売。タイトルこそ同じだがアーケードとの関連性はない。本作を小学生泣かせの”激ムズゲー”として知らしめたのはここから。
当時としては珍しい、ステージ間のビジュアルシーンが話題になった。現在のステージ間ムービーの走りだと考えてほしい。
ファミコン版を皮切りにシリーズを重ねていくが、1995年のスーパーファミコン版を最後に続編が途絶えてしまう。

▲『NINJA GAIDEN Σ』の画像(Microsoft Storeより引用)
だが忍者は死んではいなかった。
2004年に突如Xbox専用タイトルで、しかも3Dアクションに生まれ変わって、『ニンジャガイデン』として大復活を遂げたのだ。これには当時の筆者も大歓喜。日本での販売が伸び悩み、肩身の狭い思いをしていたXboxユーザーの心の支えになった1本だった。
あまり普及していなかったXbox専用ということもあって、日本では知名度の低いニンジャガシリーズ。一方海外、特に北米での人気は凄まじく、その後、次々と続編が作られる人気シリーズに成長。しかし2014年を最後に、その続編も途絶えていた。

▲『NINJA GAIDEN 2 Black』の画像(Microsoft Storeより引用)
2021年に『マスター・コレクション』、2025年1月に『2』のリメイクを発売。
これはもしかすると…というファンの期待に応えるかのように、完全新作の本作『ニンジャガイデン4』が発表されたというわけだ。
実に11年ぶりの新作。期待するなって言われても無理な話なのだ。
2025年は”ニンジャガ・イヤー”

▲『NINJA GAIDEN: Ragebound』の画像(Microsoft Storeより引用)
ところで今年、ニンジャガ界隈(そんな界隈があるか知らないけど)では、さらにサプライズがあった。
なんと2D版の完全新作『ニンジャガイデン:レイジバウンド』も発売されるという。11年もブランクがあったのに、なんという青天の霹靂(せいてんのへきれき)。
これはもう2025年は”ニンジャガ・イヤー”で間違いないようだ。
その記念すべき年の大本命が、今回紹介してきた『ニンジャガ4』。過去作との違いについて詳しく知りたい人もいると思う。最後に筆者が気が付いた過去作との違いを紹介したい。
まずプレイフィールだが、これは文句なく慣れ親しんだオレたちのニンジャガそのもの。なんならボタン配置すら一緒だ。斬って、かわして、飛び散る四肢と血みどろの血しぶきに酔いしれるカタルシスは、真空パックしたかのように当時のままだ。
ただし、カメラワークや挙動は完全に過去作を凌駕している。ズビッ・ズバッ・バシッ!!と決まる操作性は200%向上していてエクスタシーな気持ちよさ。

主人公が「ヤクモ」に変わったけど──
安心してください。ちゃんと”入ってます”よ。「リュウ・ハヤブサ」。
見た目からして「ヤクモ」よりも気持ち重量級のキャラクター。プレイ感は過去作と同じ。龍剣をぶん回してアイテムボックスを足蹴で開ける、いつもの”アイツ”が帰ってきた!

さらに、アイテム交換所として「ムラマサ」が二宮金次郎みたいな銅像で堂々登場!誰がそこまでこだわれと言ったのか、筆者は大爆笑である。
ファンサがすごいし、プラチナゲームズ色は濃いしで、試遊中、終始ニヤニヤしていた筆者。はたで見ていた家族はさぞキモかったことだろう……。
でもいい。
そんなことは帳消しにするくらいの出色の出来だったから。
それより、10月21日の発売日まで待てるかの方が心配だ。
さて、ここまでで何度「ジャガ」と書いたでしょう?

本作は過去作を踏まえたうえで、新たな方向性を示したシリーズの金字塔となりうる作品に仕上がっていると筆者は感じた。
難易度の調整や死にまくった際の救済策がきちんと施されていて、”激ムズ”であることは確かだが、実は万人に自信をもっておすすめできる配慮の行き届いた作品でもある。
気になる人はぜひ一度手に取って、気持ちいいアクションとその美学を堪能していただきたい。
伊賀や甲賀の忍者の末裔のみなさんはもちろん、いっさい忍法を使うことができない人まで、すべての日本人がDNAレベルで”気持ちいい”と感じられる1本に、本作は仕上がっている。

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発売日など基本情報
発売日 |
2025年10月21日 |
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会社 |
Xbox Game Studios |
ジャンル | アクション アドベンチャー |
対応ハード | PC / PS5 / Xbox |
価格 |
PC : 8,090円(税抜)
PS5 : 8,100円(税抜)
Xbox : 8,090円(税抜)
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公式HP |
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