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エージェント47——それは変装の達人であり、あらゆる武器や道具を使いこなすスキンヘッドの伝説の暗殺者。
彼を操り、様々なシチュエーションで、あらゆる手段を使い数々のターゲットを沈黙させていく。
それが「HITMAN World of Assassination - Signature Edition」だ。
Switch2版をプレイレビュー!
世界各地の美しいロケーションを舞台に、様々なターゲットを排除。パリの豪華なファッションショー会場から、イタリアの古城、レース会場まで、細部まで作り込まれた自由な世界で思いのままの暗殺が楽しめる。
本作は、ただのステルスアクションゲームではない。戦略性と創造性を極限まで追求したゲームプレイが特徴で、一度成功した暗殺でも別の手段、別のアプローチ、別のルートを使ってリプレイしたくなる。そんなゲームだ。
例えるなら理詰めで問題を解いていくパズルゲームの要素を、実際の行動で実現するアクションゲームに落とし込んだ作品と言える。今回は本作の魅力をお伝えしていく。
目次
多才すぎるスキンヘッドが大活躍

数多くの技能を使い、鮮やかにターゲットを排除
本作の主人公は「エージェント47」という暗殺者だ。依頼される様々な暗殺ミッションを、多種多様な方法で遂行していく自由度の高さを売りにした作品となっている。

エージェント47の才能は多岐にわたり、そのテクニックを活かした暗殺手段は豊富。プレーヤーの発想とテクニック次第で無限のアプローチがある。
変装能力がカギ
多くの場合、ステージに入った直後は入れるエリアが非常に限定される。
いわゆる関係者限定エリアがあり、そこにそのまま入ると怪しまれたり、NPCに見つかると敵対的行動をされてしまう。
だが、エージェント47は変装の達人だ。

▲暗殺任務で必須とも言えるのが変装と潜入の能力
▼あらゆるNPCに変装できる料理人、警備員、医師、清掃員、バーテンダー、演出スタッフ……、ステージ内に登場するあらゆるNPCに変装できる。
変装する場合は、何らかの形でそのNPCを気絶させたり、倒して意識を失わせたりすれば衣装を奪える。
また、そこまでしなくても衣装が置いてあって勝手に使える場合もある。
料理人になるとキッチンや料理提供エリアに入れるようになり、演出スタッフになれば重要な機材を扱うエリアにも出入りできる。
また、警備員はかなり多くのエリアに入れる強力な変装だ。VIPに変装できれば、怪しまれずに貴族的なターゲットに近づくことも可能だ。
戦闘能力も高い
もちろん、戦闘能力も多彩。音を立てずに敵を無力化する格闘術や、建物の外壁にぶら下がるほどの身体能力も持っている。

射撃技術にも長けており、隠密性の高いハンドガンから遠距離狙撃可能なスナイパーライフルまであらゆる銃器を使いこなせる。
ユニークなところではバーテンダーとしてカクテルを作ったり、料理人として料理を振る舞ったりすることまでできるのだ。
このスキンヘッドはなんでもできる
なぜそこまで多彩な能力を持っているのかは気になるが、これらの能力を活かしてプレーヤーは自由自在に暗殺計画を実行可能。オープンワールドゲーム的な自由度が魅力的だ。
彼が多才だからこそ、プレーヤーは創造力(「暗殺のクリエイティビティ」と言える)を発揮することができる。同じステージ、同じ標的でも異なる暗殺方法で攻略でき、そこから生まれるやりこみ要素、例えばタイムアタックをしたり、毎回別の暗殺方法を探したりといった、リプレイビリティも本作の魅力だ。
バラエティに富んだ暗殺方法

どうやるか。ここにプレーヤーの想像力を発揮しがいがある。
各ステージには隠されたアイテムが散りばめられており、特別な武器や道具を見つけることで全く新たな暗殺ルートが開かれることも少なくない。
NPCの行動パターンを研究する楽しさもある。
警備員の巡回ルート、標的の行動スケジュール、一般市民の動きなど、全てが丁寧に設計されており、それぞれが相互に影響を及ぼすこともある。
これらのパターンを理解することで、綿密な暗殺計画が立てられるのだ。
逆にアイテムの探索やNPCの行動パターンの把握なしに暗殺を成功させるのは困難だ。
正面からの力技的なアプローチも一応可能だが、ターゲットの暗殺後に自分も倒されるリスクが高い。

▲不審な行為を発見されると警備員に捉えられる。一応反撃もできるが、暗殺は難しくなる
同じミッションでも、正面突破、完全ステルス、事故死偽装など、異なるアプローチがとれる。
その道中で、初回プレイで気づかなかった新しいルートを見つけることもある。
さらに、チャレンジ要素やアンロック要素も充実しており、クリアしていくことで新しい装備や開始地点が解放される。やりこみ要素が充実しており、暗殺方法を考えているだけで時間が溶けていく。
実際にプレイ!暗殺してみた
夢のパリ・ファッションショーで実行
具体的なミッションを例に「暗殺の多様性」の一部を紹介しよう。
まずは、筆者が実際に行った比較的スマートな方法をご紹介。
▼パリのファッションショーでスマートに実行パリのファッションショーの舞台では2人の標的がいる。それぞれを暗殺しなければステージはクリアできない。


▲このミッションのターゲットは2人。ゴリ押しでは気づかれてもう片方の遂行が困難になってしまうので、あくまで静かにお眠りさせていきたい

まずは、片方のターゲットが好きなカクテルについて、情報をキッチンで発見。そのレシピを元にバーテンダーになりきり、カクテルを作る。さらに会場の外で見つけた「殺鼠剤」を混ぜると…!

カクテルを飲み干したターゲットはトイレに向かう。そこでトイレの中で後ろから暗殺、といった具合だ。
続いて、もう1人のターゲットに向かうため、VIPのモデルに変装して部屋に入り込むことにする。
館の外にある庭園で変装相手のモデルを発見。どうやら、ミッションのターゲットと電話しているみたいだ。

手始めにモデルの後ろから近づき、サイレントキル。
変装用に服を奪い、○体は川に放り込むことで証拠隠滅!

そして何食わぬ顔で電話を続けてターゲットに近づく。
二人きりになった瞬間に後ろからワイヤーでサイレントキルをしてミッション達成!
あとは外に脱出すればミッションクリアとなる。
あまりにもスマートに片づけてしまい、○体発見や通報の目に遭わずに遂行した。カンペキだ。
別の方法でクリアしてみたくなる
と、シゴデキ暗殺者の悦に浸っていると、だんだん気が大きくなってきて今度は同じミッションでもっとゴリ押ししてみることにした。

まずはターゲットを暗殺する順番を変える。今度はモデルではなく、ボディガードに変装してターゲットに近づいた。
ボディガードの服を奪うのは少々苦戦したが、サイレンサー付きのハンドガンを使い、複数人のボディガードを倒すことで○体の発見や通報を遅らせることができた。危ない、危ない。
あとは1回目の手順とほぼ同じ。2人きりの部屋になったところで、サイレンサー付きのハンドガンで暗殺!
○体はクローゼットに隠して一人目のターゲットは完了だ。

次は2人目。このファッションショーでは一番最後に花火が上がるという情報を得たので、利用してみることにした。
まずは演出スタッフに変身し、花火の打ち上げスイッチを入手。
「勝手に使うな」と怒られるが、「指示を受けているんだよ」とエージェント47は自然にうそぶき、段取りを無視して勝手に花火を打ち上げ!
この行為でターゲットは怒り、打ち上がった花火を見に外に出てくるのでそこを狙う、という具合だ。よく練られている!

だが、ハンドガンでの暗殺の際に付近に多くのボディガードがおり、追跡されてしまうことに。結果脱出に失敗してしまった。
花火の打ち上げ自体は遠隔からもできるので、遠くに待機しておいて、ターゲットが怒って出てきた瞬間スナイパーライフルで頭を撃ち抜く、という方法も賢いだろう。
また、ランウェイの上からシャンデリアをターゲットの頭上に落下させるアプローチがあることも確認できたので、そういう方法もあるのだろう。
ミッションストーリーがヒント


本作には「ミッションストーリー」という暗殺方法のヒントを教えてくれるシステムが用意されており、色々な方法を知ることができる。
とにかく無数の選択肢があり、その無数のアプローチを実現するためにはどの方法でもステージ内の仕組みをしっかりと理解する必要があるのだ。
「成功」した時の達成感は格別である。是非、その手で体験してみてほしい。
3部作がセットになった充実のボリューム
本作はオリジナルシリーズのリブート「HITMAN」、「HITMAN 2」、「HITMAN 3」がセットになったボリューム満点の内容だ。

新規プレーヤーが全シリーズを一度に楽しめるだけでなく、過去作から追加されたコンテンツや改良されたシステムが多数あり、既存のプレーヤーにとっても十分に楽しめる内容だ。
正直なところ、本作は決して簡単なゲームではなく、数時間程度のプレイではその真髄を体験することは難しいだろう。
だが、Switchなら外出先でもプレイして念入りに暗殺計画を練ることができ、空き時間も暗殺のことを考えて、ゆっくりじっくりプレイするからこそ、完璧な暗殺を実行できた時の気持ちよさは最高。
戦略性、創造性、そして圧倒的なリプレイ性を兼ね備えた、まさに暗殺者シミュレーションの決定版だ。
GameWith編集者情報

ゲーム全般を中心に、メタバースやAI分野まで幅広く執筆しているライター。 VTuberとしても活動しつつ、メタバース内ではラジオパーソナリティやDJとしても"声"を届けています。バーチャルとリアルを行き来しながら、「いま一番面白い遊びのかたち」を探し続けています。 |
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発売日など基本情報
発売日 |
PS5: 2021年8月26日 PS4: 2021年8月26日 Xbox: 2022年1月20日 PC: 2022年1月21日 Switch2: 2025年6月5日 |
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会社 |
IO Interactive A/S |
ジャンル | アクション アドベンチャー |
対応ハード | PS5 / PS4 / Xbox / PC / Switch2 |
価格 |
PS5 : 7,500円(税抜)
PS4 : 7,500円(税抜)
Xbox : 7,410円(税抜)
PC : 6,910円(税抜)
Switch2 : 5,909円(税抜)
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トワと神樹の祈り子たち
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