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One Turn Kill
1ターンあれば十分、だがそれは敵も同じ。ターンエンドは死を意味する。
皆さんは独創的なカードバトルゲーム『One Turn Kill』をご存知だろうか。
▲One Turn Kill わくわくゲームズ通信12月号
その名の通り1ターンで相手を倒すことが目標のPvE対戦ゲームで、見た目はシンプルなカードゲームでありながら、奥深く、戦略的なプレイ体験が待ち受ける。
2025年発売予定で、現在はデモ版が公開されているのみだが、ルールを理解した瞬間から「与えられた1ターンで倒し切る」ための道筋を夢中で考えることになるだろう。

▲勝ちの可能性を考え抜くゲームだ!
本作は「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025」にてグランプリを受賞し、大会出展作品の中でも特に高い評価を得ている。
デッキそのものがコストになる独特なゲームシステムにデッキ構築ローグライクの要素が合わさり、発売前ながら、名作になりそうな雰囲気をまとった完成度を誇る。
短時間で深い思考力を求められるゲームが好きな方にこそ、この中毒性を体験してほしい!今回はそんな本作の魅力を、デモ版のプレイ体験を交えながらご紹介しよう。

One Turn Kill
『One Turn Kill』とは?
知略の限りを尽くして「勝ち」にいく。

『One Turn Kill』はピクセルアートで描かれる荒廃した世界が舞台。主人公ザスキアとともに、陰謀渦巻く敵拠点で戦うこととなる。
前述の通り本作は、ユニークなゲームシステムを持ったデッキ構築ローグライクカードゲーム。
なんと1ターンで倒しきれなければ敵に1ターンで倒されてしまう!つまり「ターンエンド=死」だ!
よって、いわゆる対戦カードゲームにおけるソリティア(注1)的なプレイングで、相手にターンを譲ることなく圧倒するのがバトルの根幹となる。
注1・「ソリティア(俗語)」対戦カードゲームジャンルにおけるスラング。自分のターンにひたすらカードをプレイし続けて、あたかも一人で遊んでいるかのようにゲームの流れを支配するプレイスタイルのこと

▲カードを増やして、コストを減らして、バフをかけて……準備万端!
他のデッキ構築型ゲームのように、長期的なリソース管理やターンの経過によるスケールアップを狙うのではなく、開始から終了までの戦略の道筋をその場で描き切るという即興性とスピード感が本作最大の魅力だ。
カードの効果や補助スキル、そしてそれを繰り出す順番と対象に至るまで、勝利に直結する選択肢を見出し続ける……。
その道の先にある成功体験はイコール勝利のため、ゲーマーとしても大変気持ちがいいものだった。
独自性の高いプレイ体験が面白い!

本作が特にユニークなのは、「デッキ構築ゲーム」なのに「グッドスタッフ(注2)」寄りじゃない、偏ったデッキ構成が成り立つという点だ。
注2・「グッドスタッフ(カードゲーム用語)」汎用的に強いカードを詰め込むデッキ構成のこと。
デッキ構築ローグライクはランダム性が強いので、通常、コアとなるカードやレリックが引けないとコンボデッキは作れない。自然とグッドスタッフ寄りのデッキに落ち着くのが一般的だろう。
だが本作は強いカードを無造作に集めるよりも、むしろコンボ一点突破の尖りに尖った構成を戦いの中でいかに組み立てられるかが勝負の鍵となる。
カード選択の基準は「強さ」ではなく「噛み合い」で、戦闘中は表面上のステータスではなくコンボを念頭に置いたワンランク上の思考を求められるだろう。

▲カードの性能はどれも一長一短!
ランダム性があるとはいえ運だけで勝てるゲームではなく、理詰めと発想力、思考力などが問われるやりごたえのあるゲーム設計だ。
嬉しいのは、そうした小難しく緻密な駆け引きが1プレイ数分で完結している点。短時間に濃厚なプレイ体験やストーリーが詰まっている。
遊ぶたびにゲームへの理解が深まって、気がつけば「もっと上手くできるはず!」とリトライしている自分がいた。

One Turn Kill
ネタバレ注意
ここから先はゲームの根幹に関わるネタバレを含みます。
デモ版が無料で今すぐ遊べるので、本作を楽しみたい方やネタバレが苦手な方はひとまず一周プレイすることを強くおすすめします。
Steamで詳細を見る
One Turn Kill
本作はデッキ構築だけじゃない
本番はここから。

▲拠点がちょっと豪華に。
一周目をクリアすると、それが本当は「チュートリアル」だったということに気がつくだろう。
どこかで見た会話、どこかで見た敵、しかしどこか異なる展開。これは……時間がループしている!?
そう、本作は「二周目」以降からが本番なのだ。


▲登場人物や展開に変化が……!
強敵「防衛システム」
特筆すべきは「何もいなかったエリア」だろう。二周目以降で満を持して防衛ロボが姿を現すのだが、彼との戦闘はなんと制限時間付き!
タイムリミットで強制的にターン終了、つまりゲームオーバーとなってしまうのだ。

▲本当に強い!!なかなか勝てない!!
今まであーでもないこーでもないとじっくり時間をかけてカードをこねくり回してきたのに、急に制限時間はずるいじゃん!
こうした新要素を一周目のプレイでは微塵も感じさせないストーリー展開も、奥深いゲームプレイと相まってとてもワクワクした。
二周目からはクリアごとに入手できる新カードや、デッキ構築に加えて切り札となる強力な要素「スキル」も追加され、繰り出すポイントを考える楽しさが増える。



▲デッキ構築と戦略の幅はとめどなく広がっていく!
「カードゲーム」というジャンルに馴染み深い人ほど、目から鱗の体験が待っているだろう。

One Turn Kill
まとめ

『One Turn Kill』は、たった1ターンで勝敗を決めるという一見すると単純なルールの中に、奥深い戦略性と直感的に閃く気持ちよさを内包した傑作だ。
デッキ構築ローグライクに慣れたプレイヤーは、柔軟な思考が求められる即興戦略と今までの常識が通用しない意外性が病みつきになること間違いなし。
カードゲームに馴染みがないプレイヤーでも、パズルゲーム的にゲームを理解できるので敷居が低く、シンプルなUIや分かりやすい効果内容も相まって遊びやすいだろう。
本作はPC向けに2025年のリリースを予定している。体験版は7月11日現在好評配信中だ。
本作をプレイするか迷っている方はぜひ、強敵の「ワンターンキル」にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
発売日など基本情報
発売日 |
2025年 |
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会社 |
Waku Waku Games |
ジャンル | ストラテジー カードゲーム |
対応ハード | PC / Switch |
価格 |
PC : 未定
Switch : 未定
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公式HP | |
公式Twitter |

One Turn Kill
GameWith編集者情報

「ゲームする為に生きてる」と公言していたら、いつしか本物のライターになっていた。 所持ゲーム800本以上、特に好きなのは4000時間遊んでいるEscape From Tarkov! BATTLEFIELD、街づくり系、モンハン、ロケットリーグ、あとインディーゲームも大好き。 |
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