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『S.T.A.L.K.E.R. 2』はなぜ流行った?
GSC Game Worldは2024年11月21日(木)、PC,Xbox Series X|S対応ゲームソフト『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』(以下、『S.T.A.L.K.E.R. 2』)を発売した。
本作は立入禁止区域のチョルノービリ(チェルノブイリ)を探索するサバイバルホラーFPSだ。進化したグラフィックと豊富な選択肢が魅力で、立ちはだかる敵と戦い、隠された真実に迫るストーリーが描かれる。
実に14年ぶりの最新作とのことで、11月21日の発売直後からプレイヤーが急増。翌日の11月22日には販売数100万本を突破し、Steam同時接続者数は10万人超えを記録した。(SteamDB調べ)
今回はそんなユーザーが待ち望んだ最新作『S.T.A.L.K.E.R. 2』がヒットした理由を、前作『S.T.A.L.K.E.R.』三部作のおさらいとあわせてお伝えする。
そもそも『STALKER』シリーズとは?
シリーズは15年以上前に始まった。初代~3部作
初代『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl(シャドウオブチョルノービリ)』は2007年3月20日発売。
当時のFPSジャンルでは、敵を倒して進む一本道のゲームシステムが主流。対して『STALKER』シリーズは、探索や物資調達などのサバイバル要素や、進行に合わせ強くなる武器など、高い自由度が魅力だった。
キャラクターの泥臭い生活感やRPGらしさすら漂う「サバイバルホラーFPS」というジャンルが、ファンの心を鷲掴みにした。
人気は衰えず、その後2本の続編『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky(クリアスカイ)』(2008年8月25日)と『S.T.A.L.K.E.R.: Call Of Pripyat(コールオブプリピャチ)』(2010年4月2日)を発売するに至る。
これら3作は非常に高い完成度を誇り、3部作セットとしてコンソール移植版が発売中だ。(Steamにもバンドルは存在するが一部日本語非対応なので注意)
「S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy」公式サイト(PS4、Nintendo Switch)『Escape From Tarkov』との関連性
『STALKER』シリーズから影響を受けたゲームとして『Escape From Tarkov(エスケープフロムタルコフ) 』が挙げられる。
リアルな銃撃戦とサバイバル要素が融合した緊張感溢れるFPSで、封鎖都市からの脱出が目的だ。人が立ち入らず、放棄され荒れ果てた都市部の景色から共通点を指摘するプレイヤーも多い。
さらに興味深いのは両作ともに「ウォッカを飲むと放射能汚染が治る」点だ。『タルコフ』は他のオマージュ要素も多いため、この回復効果は『STALKER』シリーズのイースターエッグだろう。(参考:Escape From Tarkov JPN Wiki)
チョルノービリとウクライナ戦争について
1986年4月26日、旧ソ連・ウクライナ北部の「チョルノービリ原発」で史上最悪の爆発事故が発生。これは残念ながら史実だ。
チョルノービリ原発事故がもたらした汚染物質の放出距離は、福島第一原発事故の10倍以上。チョルノービリ周辺で、今もなお続く放射能汚染の甚大な被害は想像を絶する。(参考:環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」)
そんな300年居住不可能といわれる実在の立入禁止区域が本作の舞台なのだ。ロマンを抱き「聖地巡礼」と称して不法侵入する者も多いようだが、皆様は決して無断で立ち入らぬよう。
さらに2022年2月24日、ウクライナ、ロシア間で戦争が勃発。これも残念ながら史実で、記事執筆時点で終息していない。開発本社はウクライナの首都キーウにあったが、戦火の影響でチェコのプラハに移転。
センシティブな事情が何度も重なり、何年も延期せざるを得なかった『S.T.A.L.K.E.R. 2』。発売がファンにもたらした感動は計り知れない。諸問題を乗り越え発売に漕ぎ着けた関係者各位にも脱帽だ。
結局『S.T.A.L.K.E.R. 2』はどうなの?
発売後の状況とユーザーの反応
ここまで述べてきたように、本作はファン待望の最新作。2024年11月現在、Steam同時接続者数は12万人にのぼる日もある盛況ぶりで、販売本数は100万を突破した。
一方で「メタスコア(大手含む100のレビューサイトの総合指標)」は73点。さらにSteamのレビューは「やや好評」と、全体的に落ち着いた印象。
これらは、発売直後のバージョンにおけるバグや遊びづらさが影響しているようだ。一方で、没入感のあるシナリオや大迫力の戦闘シーンは非常に高い評価を受けている。多くのユーザーが純粋に楽しめているからこそ、早急なバグ修正が期待されている。
今後の展望は?アップデートはされるの?
海外では、長い時間をかけてアップデートに取り組むことがとても多い。その際バグやエラーを取り除き、快適なゲーム環境の構築を目指すのだ。
その証拠に開発を担当するGSC Game Worldは早くもアップデートを告知。バグやゲームバランスの調整、UIの改善など多岐にわたる内容が発表されている。
更にその後のアップデート内容も明かされており、意欲的な更新を約束するとのこと。出だしで挫けたプレイヤーをいかにサポートするか、今後の展開に注目が集まっている。
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発売日など基本情報
発売日 |
2024年11月21日 |
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会社 |
GSC Game World |
ジャンル | シューティング |
対応ハード | PC / Xbox |
価格 |
PC : 7,227円(税抜)
Xbox : 7,227円(税抜)
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公式HP | |
公式Twitter |
GameWith編集者情報
「ゲームする為に生きてる」と公言しSteamキュレーターを5年続けていたら、本物のライターになっていた。 4歳でボンバーマンからゲームを学ぶ。所持ゲーム800本以上、特に好きなのはEscape From Tarkov、BATTLEFIELD、街づくり、モンハン、ロケットリーグ。楽しむ努力をするのが得意! |
今後発売の注目作をピックアップ!
真・三國無双 ORIGINS
8,580円(税込) 2
/PC/Switch
FAIRY TAIL2
7,800円(税抜) 3
/PC/Xbox
テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター
5,900円(税抜)