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みなさん、お腹空きませんか?
筆者はいつも腹ペコで食費がヤバイんです。世界的に食材が高くなってるっていうのに、やれラーメンが、ハンバーガーがと、止まらない食欲。
さすがにゲームの世界なら食費に困らないだろうと思ったんですが、ありました。食費に困るゲーム。
『DRAPLINE(ドラプリン)』はプレイヤーが育ての「親」になって、なんでも食べるドラゴン娘を育成するRPG。プレイヤーは、毎週課せられる高額な食費をなんとか工面しながら、世界を滅ぼす「災い」に挑む。
果たしてあなたは、娘の底抜けな食欲についていけるのか!?
目次

DRAPLINE
『被虐のノエル』の開発者が手掛ける最新作

▲なんでも食べる神竜。食べても贅肉にはならずステータスアップする羨ましい体質
『DRAPLINE』は、『被虐のノエル』などを手掛けた個人ゲームクリエイター、カナヲ氏が開発する、なんでも食べるドラゴン娘を育成するローグライトRPG。
2025年2月に開催されたインディーズ・ゲームイベント「東京ゲームダンジョン7」に誌遊ブースを出展し注目を集めた。
パブリッシャーはVaka Game Magazine。2025年春の早期アクセスを目指して開発中だ。

DRAPLINE
なんでも食べるドラゴン娘を借金してでも食べさせろ

▲もはや食べ物ですらない食材。どれもこれも高すぎる。
ゲームの目的は、得体の知れない「災い」を倒すこと。
プレイヤーはドラゴンの化身(神竜)である娘を託され、戦闘に特化した育成を行う。で、ドラゴン娘は食べると強くなる。お菓子のビスコみたいに「おいしくて、つよくなる」のである。それも異常な食欲でなんでも食べる。
いま筆者は「食事」と書くのにためらいを感じている。なぜならこの娘、放っといたら「食事じゃない」ものも食べちゃうから。堕天使の鋼鉄や、名匠の隕石、真の小麦畑(!)とか、隣の街(!!)、しまいには村人(!?)まで食べちゃう始末。
プレイヤーは毎週、娘に食料を与えるが、これがまあ高額だ。仮に所持金が1万円だとすると、1食ごとに3千〜1万5千円くらい持っていかれる。これはきつい。数週間で破産しそうなペースだもの。

▲ハッピー・ケットシー・ローンで借金して食費にあてる。利子が払えないと…どうなるんだろう?
しかし心配は無用。だって食費は現金だけでなく「借金」で支払うこともできるから。プレイヤーは娘の胃袋を支えるために、毎週、利用総額から3%の利子を支払う……ん?
筆者はピンと来たね。たった3%なら、所持金の1万円で利子をまかえるのでは?借りっぱなしでいいんじゃないの!?と。実際、筆者はゲーム中、すべての食費を借金で工面したし、1円も返済しなかった。
なにをするにもまずは腹ごしらえ。ドラゴン娘の育成だって同じである。お腹いっぱい食べるからステータスがモリモリ強まる。災いにも打ち勝てるってもんだ。
そして、食事にはさまざまなマナーがある。娘のマナーにも目を光らせよう。しつけがなっていないドラゴン娘は、村人にしてみればモンスターと等しく危険な存在なんだもの。

DRAPLINE
食べるか、食べないか、問題はそこだよ

▲しつけ次第で村人の好感度が変化。娘の行動やストーリーにも影響を与える。
プレイヤーの使命は、腹が減れば見境なく食らう倫理観のぶっ壊れたドラゴン娘を「どう育てるか」にある。プレイヤーのさじ加減ひとつで娘は、村人に好かれる存在にも疎ましい存在にもなる。
本作には性格ゲージのようなものがあって、娘の欲望に任せて食べさせていると自由奔放な性格の「Wild」に。節度を持った対応をさせると村人に従順な性格の「Rule」に変化する。
娘は食べただけ強くなる。当然、なんでも食べられるWildはステータスが爆上がりだ。だが村人の好感度は下がる。一方、Ruleは食事が減るからステータスの上昇は緩慢だ。半面、村人には好かれる。村人からは戦闘を有利に進められるスキルがもらえるのだ。うーん悩ましい!

▲村人の手伝いをしてスキルを取得。戦闘を有利に進められる。
目的は災いの討伐。プレイヤーは戦闘に特化した育成をすればいいハズなのに、ブラックホールみたいな娘の胃袋は次第にエスカレート。街や人など、あり得ないものまで食べたがる。
育成と倫理観を絡ませた皮肉の効いたジレンマが本作の魅力だ。単純なゲージ管理の性格システムだが、これにより娘の性格に厚みが増し、無数の育成パターンが生まれる。
おかげで、こうしたら?ああしたら?とプレイヤーの妄想が膨らみ、自然と周回プレイがはかどる。どうせ繰り返すなら飽きない工夫が何か欲しい...そうだローグライク要素追加したれ!

DRAPLINE
食材もイベントも、ボス戦すら毎回違うローグライト要素

▲伝統的な育成ゲームシステムをしっかりと踏襲していてプレイしやすい。
『DRAPLINE』は、育成ゲームのツボをしっかり押さえたシステムをベースに、周回プレイと相性の良いローグライト要素を加え、効果的なシナジーを生み出している。
行動ポイントを消費して、村人の手伝いや戦闘などを毎週1つ実行。対価として報酬やスキルを得る。これを繰り返して自分好みの娘を育成する。育成期間は1年間。体験版では序盤の3ヶ月をプレイできた。
娘の食材や覚えるスキル、発生するイベントなどはすべてランダムだ。軸となるストーリーは同じでも、プレイヤーが紡ぐサイドストーリーは毎回異なる。プレイするたびに違ったビルド、性格、展開が待っていて新鮮だ。

▲BPを消費してブレスを放つ。ドラゴンらしい攻撃で敵を一掃する。
1周が1時間ほどのボリュームも絶妙にちょうど良く、次はどうなるだろうと気になってつい繰り返し遊んでしまう。プレイバリューの高い作品に仕上がっている。
本作は結構ランダムに支配されていて、体験版では最初のボスまでプレイできるのだが、このボスも属性の違う複数体が用意されていた。
出自の不明なドラゴン娘に、得体のしれない災いの正体などなど、ストーリーの続きも気になる。製品版が待ち遠しい作品がまた1つ増えてしまった。

DRAPLINE
人もドラゴン娘も、みんな食べて成長する

▲食べている食材がなんであろうと、グラフィックはいつもマンガ肉。村人を食べてるかもしれないのに…。
考えてみたら筆者の人生はつまみ食いの連続だった。特に塾の帰りにいつも食べた肉まん、あれはうまかった。
人は、嬉しい時も悲しい時も腹が減る。そして美味しいものを食べると自然に笑みがこぼれる。
美味しそうに食べている人を見るとなぜかこっちも嬉しくなりませんか?特に子どもは不思議とほっこりしてしまう。
ドラゴン娘のわけのわからん食材はともかく、それを食べているときの屈託のない笑顔のグラフィックに、開発者の「親心」を感じてしまうのは、筆者がただの食いしん坊だからだろう、きっと。

DRAPLINE
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発売日など基本情報
発売日 |
2025年 |
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会社 |
Vaka Game Magazine |
ジャンル | RPG アドベンチャー 経営・育成シミュレーション |
対応ハード | PC |
価格 |
PC : 未定
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