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突然だが、筆者は犬が好きだ。と言っても実際に飼ったことはなく、主にYouTubeで動画を見て癒されているだけなのだが、それでも犬は好きだ。
しかし犬は筆者のことが好きではないようで、知人が飼う吠えないと評判の犬には会うたびに吠えられるし、人間慣れしているであろうレンタル散歩サービスの犬にすらグルルと唸り声をあげて散歩を拒否された経験がある。そんなところもカワイイと思ってしまう程度には、筆者は犬が好きなのだ。
という長めの身の上話はさておき、今回『My Little Puppy』という、犬が主人公のアクションアドベンチャーゲームの体験版をプレイしたので、その魅力をお届けしたいと思う。
目次

My Little Puppy
可愛らしく再現された細かい犬の仕草とハートフルな展開で、ニヤニヤと涙が止まらない
KRAFTON傘下の開発スタジオDreamotionが手掛ける『My Little Puppy』。主人公のボングは犬の天国でのんびりと暮らすウェルシュ・コーギーだ。
犬の天国には犬だけでなく亡くなった飼い主も辿り着くようで、一部の犬は飼い主と共に仲良く過ごしている。

ボングにも飼い主がいたわけで、幸せそうに飼い主に寄り添う他の犬の姿を見ては「パパ(飼い主のこと)に会いたい……」と飼い主との記憶に思いを馳せるのだった。
そんなある日、犬の天国に飼い主の匂いが漂う。死期が近づいているのだろう。待ちきれないボングは犬の天国を飛び出し、飼い主を迎えに行く。果たして無事に飼い主と再会できるのか、というのが本作のあらすじなのだが…。

開始10分そこらでもう泣いた。
レビューのためにプレイしているというのに、本気でポロポロと涙を流すオッサンの姿がそこにはあった。なんならストアページの説明を読んだだけでちょっとヤバかったのだが、案の定泣いてしまった。

と言うのも、犬の細かい仕草がとにかく丁寧に表現されているのだ。走り方や表情はもちろんのこと、呼吸時の身体の動き方、伸び、水で濡れた際のブルブル、噛む時の体勢……。
あらゆる犬の動きがリアルに再現されており、ゲームの話で、しかも天国なのだが確かにそこに生きた犬の存在が感じられる。

これは主人公のボングに限った話ではなく他の犬たちも同様で、飼い主に甘える様子や、おもちゃやドッグランで遊ぶ姿が描かれており、画面のどこを見ても微笑ましいし愛らしいのだ。

走るボングの尻を見てニヤニヤし、お気に入りのおもちゃを噛む犬を見てニヤニヤする。ニヤニヤが止まらない。犬の天国というロマンチックでファンタジーな世界観ながら、そこで暮らす犬の生態をリアルに表現することで凄まじい没入感を演出している。

そしてニヤニヤが止まらなくなるほど没入したところに、飼い主との再会を願うボングの小さな背中と切ない表情が突き刺さる。あまりの感情のジェットコースターぶりに、プレイ開始10分程度ですっかりこの犬たちの物語から目が離せなくなっていた。

▲笑顔のようにも見えるが、どこか切ない表情にも見えてしまう。

My Little Puppy
がっつり骨太なアクションアドベンチャー!犬らしいアクションに夢中
飼い主を迎えに行くボングの旅には様々な困難が待ち受けている。飛び越えられない段差、道を塞ぐイバラの壁、恐ろしい敵…。それらを乗り越えるため、ボングは様々なアクションを披露してくれる。細かく再現された犬の仕草はここでも存分に発揮されているというわけだ。

▲ボングの旅は危険がいっぱい。それでももう一度飼い主に会うためならどんな困難でも乗り越えられるのだ。
基本となるアクションは歩く/走る、そしてジャンプ。この時点で既に可愛らしくて最高!(語彙力消失)なのだが、他にも犬らしい特殊アクションが多数用意されている。

まずは「噛む」。主に物を引っ張る際に使用するアクションで、足場を移動させ、飛び越えられない段差を飛び越えたりできる。
普通のアクションアドベンチャーなら「押す」になるところだが、「犬らしく」を追求する開発者の犬への愛を感じるアレンジだ。一応「押す」ことも可能ではあるが、噛んで引っ張るほうがカワイイのでついつい噛んでしまう。

▲「走る」にも言えることだが、こちらも「噛んで」「引っ張る」都合上、横や後ろからのアングルになりやすく、ボングの可愛らしいお尻をじっくり見られる。

旅の中訪れた森には恐ろしい敵の姿も。逃げる際には強制スクロールの追いかけっこが楽しめる他、敵に発見されないよう隠れて移動するステルスアクション的な要素もあり、別行動する仲間を守るために「吠える」で敵をおびき寄せるといった犬らしい戦いが繰り広げられる。


進むべき道がわからなくなった時は「匂いを嗅ぐ」。すると目標となる地点から匂いが漂ってくるため、それを辿れば良いという仕組みになっている。犬に地図など必要ないのだ。また、「掘る」で隠されたアイテムや道を発見することもできる。こちらも犬ならではのアクションを堪能しつつ、探索を楽しめる要素だ。


これらのアクションはほとんどが1つのボタンに割り振られ、その場で適したアクションに切り替わる仕様になっている。「吠える」も「掘る」も「噛む」も全て1ボタンのお手軽設計だ。簡単操作だから没入の邪魔をせず、簡単操作でもしっかりとアクションアドベンチャーが堪能できるよう、体験版の範囲だけでもギミック満載だった。

▲犬の障害物競走「アジリティ」に挑戦する場面も。

▲一定時間操作せずに置いておくと体をかく。
こういった犬らしいアクションの数々が、人型のキャラクターを操作するアクションアドベンチャーとは違った印象をもたらし、新鮮な気持ちでプレイできるのだ。
そしてなによりカワイイ。こちとら開始10分そこらで泣き出すほど没入しているので、飼い主との再会のために懸命に走り回るボングを見ているだけでニヤニヤと涙が止まらないのである。


My Little Puppy
出会いと別れと再会と。「みんな」の繋がりの物語
本作の物語は「飼い主とボングの再会」を描くものだが、その過程にもたくさんの出会いと別れが描かれる。

犬の天国には共に暮らす犬たちと面倒を見てくれる天使たち、他の犬の飼い主がいる。彼らとは犬の天国で出会ったのだろうし、飼い主を迎えに行くということは、一時的にではあるが彼らとの別れを意味している。

イバラの壁で閉ざされた森では妖精たちと出会う。

この妖精たちとボングがどのような関係を築くのかはぜひ体験版を遊んで確認してみてほしい。
体験版は森をクリアしたところで終了となるが、公開されているトレーラーでは海や砂漠、雪山など様々なロケーションが確認できる。きっとこれらの場所でも新たな出会いや別れが描かれるのだろう。




▲「My Little Puppy - Gameplay Trailer」より
ちなみに、本作にセリフはほぼ無い。犬なので当然ではあるのだが、セリフが無くともキャラクターたちの仕草や表情で何が言いたいかしっかりと読み取ることが出来るようになっている。

回想シーンでは絵本のような手描きイラストが使用される。これがまた心にグッとくるのである。

困難だけでなく様々な出会いと別れを乗り越え、ボングは飼い主の元に辿り着くことが出来るのか。いや、辿り着かせてあげたい。ボングの表情を見ていると、そう思わずにはいられないのであった。

My Little Puppy
まとめ
ファンタジーでロマンチックな世界観とリアルに再現された犬のモーション、そして出会いや別れ、再会をテーマにした物語がとにかく温かい世界を創り出しており、犬好きであればあるほどその世界に没入し、そこに生きた犬の存在を感じられる。

ひとたび没入してしまえば終始ニヤニヤと涙が止まらず情緒がバグってしまうこと請け合いだ。
犬好きはもちろん、この記事を見て少しでも気になった方、あるいは普段YouTube等で動物の動画を見て癒されているという方は、ぜひとも体験版を遊んでみてほしい。涙を流しながらウィッシュリストに追加することになるだろう。
ゲーム本編の正式リリースは2025年予定。涙腺を鍛えて待とうと思う。

My Little Puppy
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発売日など基本情報
発売日 |
2025年 |
---|---|
会社 |
Dreamotion Inc. |
ジャンル | アドベンチャー |
対応ハード | PC |
価格 |
PC : 未定
|
今後発売の注目作をピックアップ!

/Xbox
ELDEN RING NIGHTREIGN
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