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ブループロトコル
個人的に、今までにない美麗な国産オンラインゲームでした。 1月にサービス終了を迎える為、改めてレビューさせて頂きます。 【良い点】 ・アニメ調3D、細部のこだわり 何度考えてもよく実現できたアニメ調グラだと思います。 国内外問わず、ここまでこだわったキャラグラとそれに合った光の色と影の入り方は素晴らしかった。 一部金髪は時間帯で影色がピンク掛かったり、地域によって全体が淡い色味だったり…言葉に尽くせない程良かった。 とりわけ力が入ったキャラグラはアプデを繰り返すほどに良さが増して、今や髪型や瞳孔等の種類がとんでもない。 破綻が起きる程のキャラメイクが不可能にも関わらず最終的に人の個性を感じるキャラグラばかりでした。 服によって体の引き締め具合が違うのも良い。 (女体胸部が一番わかりやすかった、それはそれでどうなんだ) 男体も女体に劣らない良さ、男女どちらで遊んでも楽しい。 服はセットヨシ、バラバラに組み合わせてヨシ、一部色変えヨシ。誰でもかわカッコイイが作れました。 一番はやはりグラですが、それ以外のこだわりで…意外にBGMが豊富、足音の違いも良かった。乗り物ウサギの鼻息も良い。 あと、UIの位置変えられるって凄く良かったんだなと痛感しました。 【残念な点】 ・開始が遅かった、プレイヤーを選ぶゲーム 私は“細々、長く遊ぶ”前提で始めましたが、実際に遊んでた多くのプレイヤーは“短時間でさくっと遊ぶ”スタンスで普段ゲームを楽しむ層が多かったなと思います。 私が挙げる可能性は ・当初想定されてたプレイヤーも30代、多分焦りだす世代 ・課金=自分で辞められない危険、知らぬ間に多額になってる の印象が定着 ・皆、時間に余裕ない この3点です。 私がブルプロを知ったのはαテスト後、βテスト前。 その頃ですら「ネトゲオワ○ン時代に国産作るのか」と驚き、期待と不安が入り混じってました。 まだ原●も無くアニメ調3Dのネトゲが全然なかった為、当時は「早く!」と期待してました。 しかしαテストを遊んで感動してた20代は今年、若くて26。当時は20代だった私も今三十路。 20代の頃なかった心身の疲労、筋肉の衰え、健康への意識など…切ないけど20代と30代では感じることが違います。 結婚を急ぐ人、将来に不安を感じる人が増える中、正直ゲームしてる場合じゃない…いや本当だって…。 何であれ、娯楽は生活に余裕がなければできない。 本来MMO系のネトゲは時間を掛けるゲーム。じっくりと、長い年数を経てスルメのように噛みしめる。 ですが、失くした時間は買い戻せません。 金で時間消費を減らすことはできても、勉強に使える時間が増えるわけじゃない。 ソシャゲで爆死し、借金背負った人のニュースを耳にし終えた今は、課金に対する警戒も強い。 ブルプロのようなネトゲを愛する層が残ってたら、もっと楽しかったかな…と未だに考えてしまいます。 < 総評 > ・どのネトゲにも負けない部分はあった 美しさとこだわりは一級品。ただプレイスタイルが今、合わない。 ネトゲを始めてもすぐ飽きアンインストールし、気が向いたらまたインストールを繰り返してた私ですが。 365日以上インしたネトゲは初めて。365時間以上プレイしたゲーム、買い切りにもない。 とても楽しかった。 ゲームシステムに関しては、アプデで改善された所が多かった。 開始して1年位のネトゲじゃよくある、大した問題ではなかったと思います。 【問題点】 最後に…はじめは「維持費大丈夫?」としか思わなかったことですが。 サーバーをなくして、誰でも同じ場所に集まれる。最初は良い話だと思いました。 でも今は、サーバーがなかったことのデメリットも多くあったと思います。 箇条書きになりますが… ・βテスト時の不具合、以降の開発延期 ・合流機能の不具合(今はありません) ・プレイヤー数に制限がなく、無料ガシャでリセマラする人発生 ・フレンドじゃなくても同じ場所にいることができ、付き纏いや出待ちする人発生 ・相手をブロックしていても同じ場所にいる(現在は不明) サーバー無しという選択が無駄だったとは思いません、これは機能を実現させた結果わかったこと。 サ終は確かに残念と言わざる終えませんが…遊べて良かった、楽しかったという思い出はねじ曲げようがないです。 本当に良いゲームだった。 遊べないのは寂しいけれど、この経験が未来で活きることを願っています。