任天堂から発売のSwitch対応ゲームソフト『フォーエバーブルー ルミナス(FOREVER BLUE LUMINOUS)』は未知の海域を探索するダイビングアドベンチャー作品。
プレイヤーは訪れる度に姿が変わるベールド海を舞台に、様々な海洋生物と出会い海の探索を進めていく。
本作は最大30人でのオンラインマルチプレイが可能となっており、他プレイヤーと探索したり探索の情報を共有するといった事も可能となっている。
コンテンツ量 3点
自由度 2点
ソーシャリティ 4点
BGM 3点
グラフィック 4点
感情移入 2点
ゲーム性 1点
みなさ〜ん! 海、潜ってますか?
本作を一言でいうと「海に潜る」ゲーム。ごくシンプルです。
海に潜って魚や海中生物と出会い、観察して、解説を読み、また次の魚や海中生物と出会う。ときどき同時にプレイしている他のダイバーとすれ違って、すこし手を振って別れていく。
いわゆるゲーム性というものはあまりなく、ストーリーモードのシナリオも最低限という感じです。なのに「あれ、もう1時間経ってる」「あれ、もう2時間経ってる」……という謎の時間経過が発生する謎。起伏が激しくない分、人によっては立派な時間泥棒として活躍してくれます。
グラフィックがSwitchのゲームとしては高水準で、海を泳ぐ生物たちの再現度は当然ながら全ゲームのなかでも抜群です。BGMやBGSも耳に優しくて疲れないので、一種のASMRとして癒やしを求めるというプレイスタイルもありかもしれません。
気になる点は、マップがランダム生成なこと。シリーズ過去作では太平洋、エーゲ海、紅海、南極や北極、ナイル川……と魅力的な固定マップが存在していて、各地の生態系や奇跡的な環境に感動があるのですが、今回はその場限りのどことも知れぬ海が舞台なので、そういった感動とは縁がありません。海の塩分濃度や食物連鎖のあり方について想像する余地がなく、生き物たちが作り物に見えてしまう瞬間も正直あります。
過去作に登場した伝説の個体がわりと気軽にそのへんを泳いでいるケースも多く、「海そのものの神秘に触れている」というより「海を模したゲームをやっている」という気分は拭えませんでした。
とはいえそのあたりは過去作と比較した場合の欠点なので、過去作未プレイでもダイビングや水族館が好き、という人は楽しめるはず。毎日の忙しい生活に疲れた人は、ちょっとこの海に寄っていってください。
コンテンツ量 3点
自由度 2点
ソーシャリティ 4点
BGM 3点
グラフィック 4点
感情移入 2点
敷居の低さ 4点
フォーエバーブルー ルミナスをプレイしたユーザーのレビュー。