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名作ビジュアルRPGコレクションの第二弾が登場!
厳しい寒さが続いているが、ゲーマー諸氏はお元気だろうか。
いよいよ今年もフィナーレを迎えるということもあり、各メーカーからも最新タイトルが続々発売されている。年の瀬に向け、どのようなゲームを遊ぶか迷っている方も少なくないはずだ。
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そんな中、本記事で取り上げさせていただくのは2023年12月14日(木)に発売された『コズミック・ファンタジーCOLLECTION 2』。
本作は30年近く前に発売されたRPG『コズミック・ファンタジー』シリーズの復刻版。ひょっとすると「そんな昔のRPGを今遊んでも…。」と思う方もいるかもしれないが、その演出力の魅力はいまなお健在。
本記事では、シリーズ完全初プレイの筆者が3作品の序盤を実際に遊んだ上で、魅力的に感じたポイントをご紹介していくので、参考にして頂ければ幸いだ。
▲本作のトレーラー。
『コズミック・ファンタジー』シリーズとは?
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▲本作の収録タイトル。
そもそも『コズミック・ファンタジー」は、1990年~1994年にかけてPCエンジンやメガCDで発売された日本テレネットのRPGシリーズ。
積極的にボイスやアニメーションを取り入れた本格的なビジュアル演出や、宇宙を舞台に描かれる魅力的なストーリーが高い評価を博し、今でもコアな人気を誇る同社の代表的作品の一つだ。
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▲戦闘の基本はシンプルなコマンドRPG。『3』と『4 突入編』及び『激闘編』でシステムに違いはあるが、RPG慣れしている人ならすぐ馴染めるだろう。
コレクション第2弾となる本作では、『3』『4 突入編』『4 激闘編』を収録。いずれもファン待望のシリーズ最終章を存分に味わえる内容となっている。
テレビアニメ顔負けの圧巻の演出力!
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▲『3』のプロローグでコミカルなやり取りを繰り広げる敵役3人組。
先に述べた通り、本シリーズは演出面が高評価の作品であることは事前に把握していた。そして、いざ収録作のうち『3』を開始して飛び込んできたのは予想を超えるクオリティのフルボイスアニメ。
軽快なBGMと共に喋って動く活き活きとしたキャラたち、そして声優の方々による熱演に、筆者は一瞬で物語へと惹き込まれてしまった。
確認したところ、本コレクションの収録作には主題歌を歌う高山みなみさんのほか、中尾隆聖さんや森川智之さんなど多数の人気声優が参加しているとのこと。素晴らしい演技にも頷ける。
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▲画像は『4 激闘編』より。いずれの作品もカットシーンの多さは圧巻。
もちろんプロローグのみに留まらず、収録作全てにおいて豊富なムービーが存在。どれも大変こだわった内容となっており、そのおかげでキャラクターたちも印象に残りやすい。『3』でのインパクトや可愛らしさからすっかり「ニャン」がお気に入りになってしまった。
繰り返すが本コレクションは30年前の作品群で、筆者は間違っても世代と言えるような年齢ではない。にも関わらず感銘を受けてしまった本作の演出には、まさに時代を超えるだけの魅力と熱量が込められているに違いないだろう。
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▲『3』にてニャンが歌いながら自己紹介する様子。こういった粋な演出が多いのも本作の魅力。写真だけでは伝わらないのが惜しい…。
演出が凝っているのはムービー部分のみではない。例えば、フィールド上で登場キャラがミュージカルを繰り広げるような驚きの演出も。
また、フルボイスのムービー以外でも会話やナレーション等でボイスが挿入されることもあり、要所要所でプレイヤーの没入度を高めてくれる。
こうした細かい拘り一つ一つが本作ならではの雰囲気を作り上げ、まるで「遊べるアニメ」のようなプレイ感を覚えさせてくれていた。
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なお、ムービーは「ビジュアルモード」から自由に見返すことが可能。
途中で停止することもできるので、お気に入りのシーンをじっくり眺めるような遊び方もできる。
細部に仕込まれた遊び心の数々
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▲「アイテムでもないかな」と、興味本位でゴミ箱を調べてみたらこれ。すごい敗北感…。
もう一つ、本作を語る上で欠かすことができないと感じたのが様々な遊び心。
例えば『3』の場合、「豚に話しかけると鳴きながらプレイヤーの後をついてくる」「ゴミ箱を調べると「がびょーん」と表示される」「家の排水溝(?)に落ちるとメッセージと共に放り出される」など、最初の村だけでも色々な所を調べてみたくなる要素が豊富に仕込まれていた。
もしかすると現代のプレイヤーからすれば時代を感じるテキストもあるかもしれないが、それもかえって魅力の一つになっているように筆者は思う。
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▲アドベンチャーパートでもアニメ的表現が惜しみなく活用されており、こちらも必見。
『4』の2作品はRPGではなくアドベンチャーパートからゲームが始まるのだが、ここでもそういったお遊び要素は健在。
「無意味にトレーニングマシンを調べ続けるとパートナーに引かれてしまう」など豊富な反応が用意されており、ボイス付きで展開される会話パートと合わせてアドベンチャーらしい手探りを楽しむことができた。
本作のビジュアル面が非常に拘られているのは先に述べた通りだが、"アニメのクオリティが高い"というだけであれば「最初からアニメを見ればいいじゃん」と感じる人もいるかもしれない。
だが決してそれだけでなく、こういった自分から調べる部分にも「遊び」が多数盛り込まれている」からこそ、『コズミック・ファンタジー』は長年に渡って愛され続けるゲームになったのではないかと感じた。
まとめ
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ここまで『コズミック・ファンタジーCOLLECTION 2』の魅力を紹介させて頂いたが、いかがだっただろうか。
今回の紹介は序盤の内容が中心となっているため、個々のRPG・ストーリー部分を深掘りできたとは正直なところ言い難い。
しかし序盤のシナリオやビジュアルモードからも、時を越えて現代っ子である筆者にも響いた入魂のビジュアル、そしてアニメやボイスを効果的に用いた没入感の高いゲーム体験は、今なお色褪せない本作の魅力であると深く納得することができた。
「何か往年の名作RPGに触れてみたい」「一味違うRPGが好き」という方、そして何より「90年代のアニメ表現が好き」という方などは、ぜひ前作『COLLECTION 1』と合わせて本作を手に取ってみてほしい。
きっと、貴方の心を揺さぶる体験をもたらしてくれるはずだ。
■前作のプレイレビューはこちら!
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基本情報
発売日 |
2023年12月14日 |
---|---|
会社 |
Edia |
ジャンル | RPG |
対応ハード | Switch |
タグ | |
価格 |
Switch : 7,800円(税抜)
|
最大プレイ人数 |
1人
|
公式HP | |
公式Twitter |
GameWith編集者情報
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幼い頃に触れた「トルネコの大冒険」によってゲームに目覚め、人生が一変。 青春をゲームに捧げ、様々なタイトルより多大な影響を受けながら学生時代を過ごす。 その後、「一人でも多く、刺さる人の元へそのゲームを届けたい」という思いからライターを志望。 雑食ゲーマーだが、中でも世界観の作り込みが深いタイトル、中毒性の高いローグライクを好み、特に任天堂・フロム作品や「風来のシレン」「世界樹の迷宮」「Slay The Spire」「Hollow Knight」などが好き。 |

おすすめ作品が一気に見れる!
今後発売の注目作をピックアップ!
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8,800円(税抜) 2
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