
「ピノキオ」が残酷でダークな世界に!新たなソウルライク『Lies of P』を発売前に先行プレイ!
NEOWIZより発売予定のPS5,PS4,Xbos Series X|S,Xbox One,PC対応ゲームソフト『Lies of P』。
本作は古典童話「ピノキオ」がダークで美しいビジュアルに生まれ変わったソウルライクアクション。
プレイヤーは人間を目指す主人公ピノキオとして、恐怖の都市クラットで緊張感のあるバトルを繰り広げていく。
▲ベルエポック時代(19世紀後半から20世紀初頭)をモチーフにしたゴシックホラーの世界が美しい。
今回は、『Lies of P』のメディア向けの試遊にGameWith編集部が参加させていただいた。
ソウルライクゲームと聞き、招待というよりもはや挑戦状を受け取った気持ちで挑んだ、緊迫のプレイレビューをお届け!
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死、闇、廃墟に包まれたソウルライクな「ピノキオ」!ダークな世界観が控えめに言ってブラボー

▲これが「ピノキオ」!古典が8K対応のハイクオリティなビジュアルと高難易度のソウルライクアクションとして生まれ変わった。
今回プレイできた『Lies of P』は有名な童話「ピノキオ」にインスパイアされた作品。ただし、プレイした瞬間から、「どこがピノキオ?」と思えるほどに変貌を遂げている。
まず、世界観に童話らしい牧歌的な部分は一切なし。舞台となる街クラットは、ベル・エポック時代がモチーフ。全てが暗く、冷たく、重い雰囲気で最高。
さらに登場キャラクターや敵の衣装などもゴシック調と、細部まで全てが徹底的にダークファンタジー。この闇一色に徹した世界が異様にかっこいい。

▲退廃的な街クラットが舞台。かつては栄えていた街が崩壊している景色で満たされている。
こういった、いわゆる映画やアニメなどで見るダークファンタジーの世界にどっぷり浸れる喜びがこのゲームにはある。
また、ゲームシステムはソウルライク(※)と呼ばれる、高難易度のアクション。
※……フロム・ソフトウェアが手掛ける難易度の高いアクション『ダークソウル』などのソウル系と呼ばれるシリーズから生まれたジャンル。

▲美しいダークファンタジー。衣装や装飾品の重量感、質感まで感じるグラフィックにも注目。
個人的には、暗く美しい世界と非常に相性がいい残酷なソウルライクというゲーム性で体験の序盤から一気に惹き込まれてしまった。
次はこのゲームの主人公が「なぜピノキオである必要があったのか?」プレイしたからこそわかった部分をお伝えしていきたい
美しさの中に影のある主人公“P”が最高

▲ピノキオ。いやピノキオ様と呼びたくなるほどの高貴な雰囲気を醸す最高の主人公。
本作は非常に美しいグラフィックが特徴で、そのこだわりは、8K対応ゲームということからもわかるだろう。
プレイしてみると、ピノキオが身につけている高級感あふれるヒラヒラの襟や袖のシャツ、胸元の宝石入りのカメオ(アクセサリー)など、美術品のような質感が見事に表現されていることに驚いた。

またピノキオ=人形であるからこそ改造が可能で、そのお蔭で余計な説明なしにプレイヤーがすんなりこの世界に入っていけるところも考えられている。
と、プレイ時間の都合上そんな思いにふけっている暇はなく、さっそく(怖いけど)街に踏み出して行きたいと思う。

▲原作『ピノッキオの冒険』ではピノキオはなくした足をゼペットじいさんにつけてもらっていたが、本作ではアーム(左腕)と武器がカスタム可能だ。どれもかっこいい。
かつての華やかさが残る闇と狂気の都市「クラット」を探訪

▲濡れた石畳や建物が、冷たく、陰鬱な雰囲気をかもす。光と影のバランスも芸術的なレベル。
本作の舞台は死と狂気を感じる、クラットという街。古き良きヨーロッパ、いわゆるベル・エポックと言われた時代がモチーフだ。
そんなきらびやかな時代のイメージとは裏腹に、街は廃墟と化しており、かつては豪華だった彫刻や建築物が恐ろしさを演出。

▲人の姿はなく、街灯に照らされた石畳や風に揺れる枯れ木などが、THE・暗黒街といった感じでGood。
さらにゲーム内はBGMは基本的にない。革靴の乾いた音や水たまりに入ったときのピチャピチャという環境音が、これから戦う者としての気分を最高潮に持ち上げてくれる。
ソウルライクとして不要なものは一切を排除した、ストイックな作りが、ソウルライクやダークファンタジー好きには大歓迎のポイントだろう。

▲静寂が戦いの前の心のざわめきをより一層高めてくれる。
ここまでしっかりと世界観を堪能したところで、次はバトルに突入する。
ザコでも強敵!たまらない最強ソウルライク
▲相手の後ろに回り込み斬る!回り込む際の地面をひっかく火花などアクションの細部の演出も完璧。
『Lies of P』は最近ではジャンルとして確立してきたソウルライク。
“死にゲー”とも呼ばれており、最初のザコからボスまで全てが強敵。プレイヤーは何度も挑戦して、操作に慣れ、死に、また挑戦してやっと倒して達成感を得る。
そうするとさらに強敵が現れて絶望を味わい……を繰り返していくゲームだ。

▲プレイヤーが何百、何千回と見ることになるゲームーオーバー画面。その分勝ったときの達成感は格別。
本作も同様で、影から突然襲われて死ぬ。敵が遠くにいると思ったら銃で撃たれて死ぬ。突然犬に囲まれてタコ殴りにあって死ぬ……と絶望のオンパレード。
もちろん絶望の数だけ、勝てた時の達成感はハンバない。
勝つには人形であるピノキオならではの改造と、武器カスタムが必要になる。次からは本作の成長システムに触れたい。
左手がうずく…スタイリッシュな改造を堪能

▲芸術品のようなピノキオのアーム。付け替えることで戦法も変わってくる。左腕というところもどことなく良い(思い込み)。
唐突に、料理に例えるなら本作のメインディッシュといえる。ピノキオの改造。
ピノキオは左腕(リージョンアーム)を付け替えることができそれにより扱えるスキルが変化する。
リージョンアームには遠距離で使える弾丸を射出するものや、火炎放射ができるものなどが存在。

▲初回のプレイでは、ワイヤーを射出し敵を引き寄せることもできる「Puppet String(パペットストリング)」をチョイス。タイプ別に形がかわり、むちゃくちゃかっこいい。ピノキオがどんどん好きになる。
このアームのガジェット感と彫刻などで能力より見た目で選びたくなるほどスタイリッシュ。
彫刻は機能的にはきっと意味はないが、カッコいいから良い。
本作には、こういったカッケェポイントが随所に散りばめられており、ピノキオになりきってプレイすることができる。こういうのはめちゃ重要。
アームごとにかなりプレイスタイルが変わってくるので、発売された暁には全てのアームを試してみたいと思った。
武器タイプは3種-刀身と柄と組み合わせる独特なカスタム

また、武器は3タイプから選べる。ゲーム中に他タイプの武器を拾うことができれば、交換も可能だ。
汎用性の高い剣、スピーディな刺突タイプ(フェンシングのような感じ)、一撃が重いがモーションも遅くなる打撃タイプに分かれている。
また武器は柄の部分と刀身で組み換えが可能になっており、使い勝手や威力が変化するようだ。
ウェポンコンビネーションによって武器カスタムの奥深さが増している。
経験→強化→挑戦→敗北!クセになる“死にゲー”
▲勝ったときの快楽で脳内物質がドバドバでる。これがソウルライクの醍醐味。
プレイに慣れてきたところで、絶望的な強さの小ボスや中ボスに出会うことになる。腕に覚えのあるプレイヤーなら自身のスキルで勝つことも可能だ。
だが、「アクションは苦手ではないけと普通レベル」くらいの筆者のようなプレイヤーの場合は、「負けたらまたスタート地点か……」という絶望を感じることがあるだろう。
その点『Lies of P』ではマップ内に短縮ルートの開放が用意されており、進めていくにつれてはしごをおろしたり、ドアを開けるなどで先のエリアへのショートカットが可能になる。

▲はしごや扉を開放できれば次からは時短で遊べる。ピノキオははしごの降り方もスタイリッシュ。
このシステムのおかげで、負けた場合、最初から再度敵を倒していかなければならない、という面倒な作業から開放される。
最短で負けたポイントまでたどり着けるので、リプレイ性が高まっている。
もちろんストイックな方はショートカットを使わずに進むことも可能なので安心(?)してほしい。
ここで体験会は終了。今回は大ボスまでご用意いただいていたが、中ボスのMad Donkeyに弄ばれ試遊はタイムアップ。
製品版では絶対に勝つ!とリベンジを誓った。
読者の皆さんも是非、この歯ごたえ満点のスタイリッシュなソウルライクに挑戦してみてほしい。
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今回は『Lies of P』のバトル部分を主に体験させていただいた。
非常に歯ごたえがあり『Bloodborn』のような重くダークな世界観が好きなユーザーにはドンピシャな作品だと感じた。
個人的にアクションゲームはかなり好きな方だが、ソウルライクは難易度にビビりこれまではプレイしてこなかった。
本作ではショートカットがかなり便利で、再チャレンジが比較的容易。この高いリプレイ性のおかげで一気に製品版が出たら遊んでみたくなった。

▲負けても次は勝てる!とクセになってくる。もし難易度がネックで遊んでいないユーザーがいたらぜひ手にとってほしい。
さらに気になったのが、タイトルにもなっている、嘘(Lies)をつくという、もう一つのピノキオらしさであるストーリー部分。
プレイ中は家の中から人の声が聞こえることもあったり、もしかするとこの町の人間は全滅しているわけでもなさそう。そういうの、とても気になる。

▲これがゼペット。完全にイケオジとなっている。本作のアートディレクターの義父がモデルだという豆知識もうかがった。
「ゼペット爺さんを探せ」というメッセージなどから、謎に満ちたストーリーが待っているはず。
こちらは今回体験できなかったので製品版でじっくり堪能したいと思う。
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GameWith編集者情報

漫画編集者の過去をもつおっさんライター。ファミコンから現世代機まで幅広くプレイ。限定版の本体が出るたびに買ってしまうハード厨でもある。 |