

明末:ウツロノハネ
2025年発売予定、期待のソウルライク『明末:ウツロノハネ』を先行プレイ!

2025年はさまざまな期待の新作ゲームが発売されるが、505 Gamesから発売される『明末:ウツロノハネ』も注目を集める一作だ。
本作は、Leenzeeが開発するソウルライク・アクションアドベンチャー。
古代中国を忠実に再現した世界観、広大なフィールドの探索、そして手に汗握るアクションが魅力となっている。
今回は先行プレイの機会をいただいたので、本作が持つ魅力がどのようなものか、プレイレポートをお届けする。
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明末:ウツロノハネ
舞台は「羽化病」が流行した世界、記憶喪失の無常が立ち上がる

本作は、記憶を失った侠客(強きを挫き弱きを助ける渡世人)である「無常」が、自らの謎めいた過去に立ち向かうといったストーリーになっている。
物語の舞台は、明代末期の蜀。怪物を生み出す謎の疫病「羽化病」が蔓延しており、世界は危機的状況に陥っている。
プレイヤーは剣技、各種武器、古代銃器、そして「羽化の力」を駆使し、凶悪な敵に立ち向かう。

明末:ウツロノハネ
ゲームシステムの基本はまさにソウルライク!回避を中心にしたオリジナル要素も

まずは試遊の全体的な印象だが、本作は「非常によくできたソウルライク」だと感じられた。
舞台設定やキャラクターに独自性がありつつも、ソウルライクの経験が活きるようなゲーム内容になっている。
ソウルライク系ゲームが好きな人はチェックしておいて損はない、といえるだろう。

▲敵の攻撃を確実に見切り、隙を見つけて反撃するというのが基本ルール。
バトルシステムは、弱攻撃・強攻撃、法術(魔法のようなもの)、各種スキル、回避を使いこなして敵と戦うもので、まさしくソウルライクだ。
この手のゲームを遊んだことがある人ならば、すぐに馴染むことができるゲームシステムといえる。
▲回避した瞬間に青いエフェクトが出ていればジャスト回避成功。ゲージが増える。
本作ならではの特徴として「須羽システム」が存在する。
敵の攻撃をギリギリで回避すると須羽ゲージが溜まり、それを利用して法術や特殊攻撃を利用できるようになる。
▲斧のスキル「飛鳴」。大きく宙に浮かびつつ強烈な一撃を喰らわせる。
各種スキルは武器ごとに異なる。槍で突撃したり、上空に飛んで斧を叩き落としたりなど、戦略の幅がかなり広がりそうだ。
須羽ゲージがあると、武器を切り替えながら攻撃できる「瞬息斬」も発動可能となる。
うまく活用すればオリジナルのコンボを作り出すことも可能だろう。

明末:ウツロノハネ
成長要素も充実!スキルツリー、アイテム、カスタマイズなどさまざま

▲ソウルライクといえば篝火だが、本作では仏像に参拝する行為がそれにあたる。回復兼チェックポイントだ。
ソウルライクといえばキャラクターの成長要素も重要となる。
もちろん本作にもビルドがあり、無常の戦略をプレイヤー自ら選ぶことが可能だ。

▲さまざまな武器の長所を伸ばせる「斗転星羽」。
各武器のスキルを鍛える「斗転星羽」は、いわゆるスキルツリーとなる。
新たな武技を習得できるほか、既存のアクションの改良、あるいは自動で須羽ゲージが溜まるといった補助的な強化もできる。

▲「御言葉」は武器の装備だと捉えるとわかりやすい。
武器にさまざまな効果を追加する「御言葉」も存在する。被ダメージ減少など、武器の性能も調整できるわけだ。

▲装備品はかなりの数がありそうだ。
独自のセットボーナスを持つ防具、特別な効果をもたらす玉佩など、かなりカスタマイズの幅は広そうだ。

▲アイテムも多種多様。もちろんショートカットに装着できる。
アイテムの種類も豊富で、HPを回復する「うさぎまんじゅう」のようなわかりやすいものもあれば、飛び道具やエンチャントなども存在する。
試遊ではあくまで一部分しか体験できなかったが、幅の広さは期待できそうだ。

明末:ウツロノハネ
死にゲーを遊びやすくする「心魔システム」

▲心魔値がMAXになると、画面にこのような表示が出てくる。
「心魔システム」も大きな特徴となる。
本作では人型の敵を倒したり、敵に何度もやられていると「心魔値」が上昇する。
ゲージがたまると「心魔降臨」状態になり、主人公の能力が上昇する。
▲試遊で戦うことになった心魔。よく見ると、とんでもなくセクシーな格好をしている!
これでゲームが楽になる……と思いきや、心魔降臨では強力な心魔が侵入してきてプレイヤーを妨害してくる。
心魔値をコントロールすることでゲームをうまく進められたり、あるいは逆に試練が襲い掛かってくるわけだ。

▲画面左下、人型のゲージが心魔値。これはMAXになっている状態だ。
基本的にはボスに連敗していると難易度が下がる傾向にあるので、何度も挑戦する死にゲーとしては優しいシステムになる。
うまいプレイヤーは心魔を呼ぶためにあえて心魔値を上げたり、心魔降臨状態にならずボスに挑んだりと、やりこみにも活用できそうだ。

明末:ウツロノハネ
ボスもかなりユニーク!地形を活かしたり、仲間と戦うことも可能

▲「盗塚頭領」人喰い托は、弱ってくると火炎攻撃で周囲まるごと焼き払ってくる。攻撃範囲が広くて厄介なボスだ。
試遊では4体のボスに挑戦することができた。
ユニークなボスが揃っているという触れ込みのとおり、確かにボスはそれぞれしっかりと特徴を感じられた。

▲「羽化祭司」禄秉璋は赤い槍を飛ばしてきたり空を飛んだりと、トリッキーな動きをする。この戦いでは味方を召喚できるのが幸いだ。
燃える月牙鏟(げつがさん)を振り回す「盗塚頭領」人喰い托、羽化病の力を使う「羽化祭司」禄秉璋など、それぞれで立ち回りが大幅に異なる。
また、一部ボスでは仲間を召喚して一緒に戦うこともできた。仲間がいるとターゲットが分散するのでバトルがかなり楽になる。
▲岩に激突して動けなくなる「猛毒万脚」大蚰蜒。マップギミックをうまく活かせばかなりHPを削りやすい。
坑道の奥深くに眠る「猛毒万脚」大蚰蜒は、うまく誘導して岩にぶつけると混乱して隙を見せるといったマップギミックも存在した。

▲試遊では勝てなかった「人喰妖女」陸紅柳。ものすごい不気味でいいデザインをしている……!
巨大な爪で切り裂いてくる「人喰妖女」陸紅柳は、シンプルに強いボスだ。
攻撃モーションが読みづらく、回避も一筋縄ではいかない。それだけに手に汗握るボス戦になっており、試遊が終わるころには「あと10分あればクリアできるのに!」という気持ちになった。

明末:ウツロノハネ
その他の感想。マップデザインに感心、固有名詞にちょっと混乱

▲行き先の隠し方も巧妙で、同じ場所に2度行くと次のルートがわかるような仕掛けもある。
なお、筆者が特に感心したのがマップのデザインである。
本作はかなり探索しがいがあるのだが、それだけに行き先を見つける際にやや迷いやすくもなっている。
ただしきちんとヒントは存在しており、明かりや血の跡など目立つものを追っていくと自然と進行方向へ行けるといったデザインになっている。

▲マップ上では、ランプや血などでプレイヤーをそれとなく誘導してくれる。
ソウルライクはマップを駆け抜けるのが正解になりやすく、その対処として迷いやすくするとそれはそれで複雑なゲームになってしまう。
『明末:ウツロノハネ』はほどよく迷いつつ、探索を続けるうちに道を切り開けるといった印象だ。あくまで試遊内の範囲の話になるが、マップデザインは優れていそうだ。

▲死ねば死ぬほどクリアしやすくなるのは、やはり優しい。
ボスの難易度もほどよい印象だ。初見で突破できるほど甘くなく何度も死ぬが、そのうち光明が見えてくる。
何より心魔システムによってクリアしやすくなっているのが嬉しいところだ。
武器やビルドによって戦いやすさが変わるので、いろいろなバトルスタイルを試すのもよさそうである。

▲人物名も、正直なところルビが欲しい。
一方で気になるのが、本作の固有名詞がかなりわかりづらいところにある。
明代末期の蜀を舞台にしているがゆえに、世界設定もストーリーも日本ではどうしても馴染みのない部分が多い。はっきりいって、ボスの名前を読むのも一苦労といったところだ。
中国の文化を世界に知らしめるためにも、固有名詞などをすぐチェックできるゲーム内辞書のようなものがあると嬉しい。

ともあれ、『明末:ウツロノハネ』はソウルライクとしてはかなりよくできている。
既存のソウルライクをしっかりと研究しつつ、独自の世界設定やシステムを追加したゲームといった印象で、このジャンルが好きな人はすぐに馴染めるだろう。
『明末:ウツロノハネ』は2025年発売予定。PC,PS5,Xbox Series X|S対応となっている。

明末:ウツロノハネ
『明末:ウツロノハネ』の基本情報
発売日 |
2025年 |
---|---|
会社 |
505 Games |
ジャンル | RPG アクション |
対応ハード | PC / PS5 / Xbox |
価格 |
PC : 未定
PS5 : 未定
Xbox : 未定
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公式HP | |
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明末:ウツロノハネ
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