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正直、本イベントに参加するまでは、手元照明なんて何でもいいと舐めていた――しかし、ベンキュージャパンが2月10日に開催した「お手もとのあかり展」に参加してその考えは大きく変わった。
BenQでは、モニターやプロジェクターだけでなくモニター向けライト「ScreenBar」シリーズも展開している。本展示会では、実際の利用シーンに近い環境で製品を展示していた。
しかし、なぜBenQが照明まで開発することになったのか。その理由や日本未発売製品の紹介、また展示会を体験した様子などをリポートする。

▲ベンキュージャパンが開催した「お手もとのあかり展」
全てはアイケアのために
BenQは「人生に、楽しさと品質をもたらす(Bringing Enjoyment‘N Quality to Life)」というビジョンを実現するために生まれたブランドだ。そのため、「生活にとって大切なことや心に価値あるものは何か」を突き詰めたものづくりを行っている。
とはいえ、モニターやプロジェクターで名の知られているメーカーが、なぜ照明事業を展開するようになったのだろうか。
これまでの間、長らく読書や仕事、勉強などいずれのシーンでも1930年代に生まれたデスクライトが使われていた、とBenQ 照明事業部 事業部長 JC Pan氏は解説する。

▲かつては多くの家庭で、どのシーンにおいても同じようなデスクライトを使っていた
しかし、紙だけが媒体となっていた時代は去り、現代ではモニターを通じて文字を読んだり入力したり、仕事をしたりするようになった。紙とモニターでは照明に求めるものが異なるのではないか、同じものを使っていては問題が生じるのではないかという考えから、全く新しい照明の開発がスタートした。

▲媒体が紙からモニターへ変わることで、照明に求めるものが変わってきたのではないかと考えた
BenQでは国内外で調査に参加してくれる人を募り、13の職種で働く人たちのリアルなワークスペースへ赴き、フィールド調査を実施した。調査したのはエンジニア、デザイナー、オフィスワーカーなどの自宅や職場におけるモニターの位置、1日を通じた光環境の変化、デスク状況や作業習慣などだ。

▲リアルな作業環境への実地調査を行った
その結果、「従来のデスクライトはモニターを使った作業環境に適さない」という結論に達した。従来のデスクライトが持つ課題をJC氏は次の3点にしぼった。
- 机の一部しか照らさず、その光にはムラがある
- その光が強烈にモニターに反射するため不快感をユーザーに与える
- 暗い部屋と明るいモニターとのコントラストを生んでしまいユーザーの目に負担を強いる

▲従来のデスクライトを使い続けることが生み出す課題
JC氏は「人々が求めているのは、従来型の改良版ではなく、全く新しいカテゴリであるモニター専用の照明だと確信し、開発に着手した」と語った。
現在も販売中の「WiT」は、そのような流れの中で2015年に誕生した。世界初のモニター閲覧用デスクライトだ。
WiTには、キーボードから書類までデスク上を広範囲に均一の光で照らし、周囲の明るさを検知する自動調光により明るさのコントラスト比を軽減し、気分や作業内容に合わせて明るさや色温度を変えられるという特徴がある。

▲WiTの誕生。広く、賢く、自分好みに明るくできることから、製品名にはその頭文字を取った
その後、生活のあらゆるシーンに合わせた照明ニーズに気付いたBenQでは、子どもの学習向け、リビング向け、ピアノ演奏向け、ノートPC向けのラインアップを開発した。

▲生活のあらゆるシーンに必要な照明器具を開発した
そのいずれの製品でも共通する設計哲学は、「光を必要な場所だけに届け、不要な場所へは一切漏らさない」というものだ。「真の照明設計は、明るさだけではなく、正確さや人が快適だと感じることが重要なのだ」とJC氏は解説した。

▲通底する哲学
例えば、学習用デスクライトはデスク全体を均一に照らすが、光が子どもの目に直接入らないように設計されている。

▲子どもの繊細な目に、直接光が入らないように設計した
モニター作業用ライトでは、キーボードから書類まで手元を明るく照らしつつ、モニターには光が漏れないようにして反射を徹底的に防いでいる。

▲すでに発光しているディスプレイを照らすことなく、作業するデスク上だけを広範囲に照らす
ピアノ練習向けライトは楽譜と鍵盤全体を均一に照らす。

▲楽譜と鍵盤全体を照らし、演奏しやすくした
必要な場所だけに光を、しかも均一に届けるには光をデザインする技術力が求められる。BenQでは光線の軌跡をシミュレーションしつつ、その効果を検証し、光関連の技術で100以上の特許を取得しているという。

▲光線を操るのは一筋縄ではいかないということに納得のスライドだ
その中には、強調されがちなブルーライトを低減し、自然光に最も近い光を作り出す「BenQフルスペクトラムLED」も含まれる。

▲自然光では、ブルーライトが強調されるということはない
また、必要な箇所に光を届け、不要な場所への光を漏らさないさまざまな技術も開発した。


▲光が必要な箇所に届くよう、内部での反射を綿密に計算。さらに、モニターへ当たる光を少なくするよう設計した上で、モニターへの反射を抑制
これら、光をデザインする技術により、モニター向けライト「ScreenBar」ではデスク上の広範囲を明るく照らし、比較的長時間、小さい文字を見たり、細かい作業をしたりするのに適しているというJIS AA形デスクライトにも求められる以上の範囲と明るさを実現している。

▲JIS AA形として規定されている数値よりはるかに明るく、はるかに広範囲を照らす
モニターへ光が漏れないので、ScreenBarを利用していても表示される色への影響はなく、モニターが本来表示している正しい色を視認することができる。

▲画面への映り込みがないので、モニターが表示している色そのままを視認できる
「現在も台湾の主要な大学と協力し、光が視力にどのような影響を与えるかを科学的アプローチで追究している」とJC氏は語る。そして最後に、次のような言葉で締めくくった。
「モニター向けライトを他社に先がけて開発したが、これで終わりではない。光を通じて現実の課題を解決し、人々の働き方や暮らし、一瞬一瞬の心地よさを実現することが私たちの使命だ。
光をデザインするエンジニアとして、これからも科学とイノベーションの力で生活の質を高めていきたい」

▲照明に起因する目への負担を、光をデザインすることで抑制し、快適さを感じてもらうようにする
生活シーンに応じた製品の数々――他の製品と何が違うのか?
続いて登壇したのは、BenQ Asia Pacific ビジネスラインマネージャー Eddie Wang氏だ。国内未発売のものも含めた同社の製品ラインアップについて解説したが、ここからはデモツアーを交えながら紹介していきたい。

▲国内未発売のものも含む製品ラインアップ
ScreenBar Halo 2
ScreenBar Halo 2は、モニターを使った作業をする人の他、PCゲーマーにも最適なモニター向けライトだ。

▲ScreenBar Halo 2
非対称光学技術「ASYM-Light」を採用しており、デスクのみを広範囲に均一な光で照らす。画面への映り込みやユーザーの目への入射光がないため、快適に作業を続けられる。

▲通常、光は光源を中心に対称性を持って広がるが、モニターや目に余分な光を届けないよう非対称となる光を作り出している

▲光を届ける範囲
デモツアーでは、光が意図した角度で意図した方向へ届けられているのを確認できた。

▲モニター側へ光が届いていないことが分かる。また、目に光が直接入らないようにデザインされている

▲指の先に注目してほしい。モニターへも光が届いているのであれば、指先も明るくなるはずだが、手のひらより暗くなっている
ScreenBar Halo 2の特徴は、壁を照らすバックライトを搭載していること、また数値で見やすいリモコンを付属したことだ。バックライトにより、モニターとその周辺の輝度差を、眼精疲労を軽減する「3:1」に維持できる。

▲バックライトの効果

▲分かりやすく操作しやすいリモコン
自然光と同じ光を発する「フルスペクトラムLED」により、ブルーライトも低減している。

▲自然光とLEDの分光スペクトルの違い。一般的にLEDでは最も右側の図が示すように、ブルーライトが突出して多くなる

▲ScreenBar Halo 2の光では、自然光とほぼ同じ分光スペクトルを示していた

▲こちらは他社製品。ブルーライトが突出していることを確認できる
着席してみると、手元は明るいのに照明の画面への映り込みがまったくないことに気づく。また、目に光が当たらない。

▲目の高さにカメラを構えて撮影した。光源は直接見えない、つまり光が目に直接入りこまないようになっていることが分かる

▲しかし、デスク上は全体的に明るく照らされている
それに対して他社のモニター向けライトは、目に光が入ってきてやや眩しいと感じた。モニターの上側ベゼル付近に光が反射している。

▲こちらも目の高さにカメラを構えて撮影した。

▲モニター上部のベゼル付近に光が反射していることが分かる
ScreenBar Halo 2は、モニター上部に引っかけるクランプ式だ。0.43cm~6cmまでの厚み、1000R~1800Rまでの湾曲モニターにも対応するので、湾曲モニターの大画面でゲームを楽しんでいるという人であっても利用できるだろう。

▲クランプで取り付ける
ScreenBar Proは、バックライトとリモコンを省略したタイプのモニター向けライトだ。オフィスなどでモニターの背面同士を突き合わせているようなシーンで利用しやすい。なお、こちらも目への入射光やモニター画面への反射が生じないよう光を設計しているため、目への負担が少なくなっている。

▲ScreenBar Pro

▲こちらも光の角度がデザインされている
子どもの目も守りたい「MindDuo 2」と「MindDuo Max」
MindDuoシリーズは特に子どものための学習用ライトだ。

▲MindDuoシリーズの紹介

▲デスクライトのMindDuo 2
MindDuo 2はデスクライト、MindDuo Maxはフロアライトで、後者は第4四半期での販売計画があるとのことだ。
明るさを損なわない「ダブルライト技術」で机の上を広範囲に照らす。また、目に光が直接入らないよう、埋込式庇構造も採用した。

▲明るく、しかし子どもの目が眩しさを感じないように設計されている

▲色温度を設定できるようにすることで、集中モードとリラックスモードのいずれでも使えるようにした
タイマー機能を備えており、30分経過するとアラームが鳴る。これにより、学習の集中力を高めることができる。また、最近ではタブレットなどを用いた学習も行われているため、中央部分の明るさを低減する「スクリーン閲覧モード」も備えている。

▲MindDuo 2の操作部。点灯しているものが「ON」状態で、人感センサー、タイマー、スクリーン閲覧モード、手動色温度調整可能状態であることを示す

▲効率よく勉強できそうだ
MindDuo Maxは、床に置いた画用紙に絵を描く幼児期からデスク学習を行う年代まで、子どもの成長を見守ることのできるフロアライトだ。

▲MindDuo Max
ダウンライト/アップライトを搭載し、それぞれの明るさや色温度調整を行える。

▲ダウンライトとアップライトで、部屋の隅々までを照らす。明るさや色温度調整も可能だ

▲幼児期はフロアライトとして、机を利用する年代になったらデスクライトとして使うことができる
ダウンライトに設けられているブラインドのようなパーツは、MindDuo Maxに顔を向けたとしても、光が直接目に入りこまないようにするためのものである。

▲点灯していないように見えるが……

▲角度を変えると点灯しているのが分かる

▲部屋全体が均一に明るいので、部屋中どこへでも移動でき、のびのびと過ごせる
ソファ用ライト「NookLight」
最後は世界初展示となった「NookLight」だ。こちらも第4四半期での販売予定となっている。

▲NookLight
一般的なフロアランプは装飾用途がメインで、実際に使うと光量が足りない、目に光が入るだけで手元に光が届いていないといった課題があった。しかし、NookLightは光をデザインしているため、見たいものだけを適度な明るさで照らすことができる。

▲ありがちなフロアランプ……

▲「そこにあるだけ」のフロアランプと異なり、NookLightでは非対称の光により照らしたいところだけを照らせる

▲光がどの方角に届けられているのかが一目瞭然だ
マグネット式で取り外せるリモコンが付属しており、シーンに応じてダウンライトとアップライトの明るさや色温度を調整することも可能だ。

▲分かりやすいリモコンが付属する
キャスター付きなので、リビングのソファーからベッドサイドへの移動も楽に行える。これならポータブルゲーム機でのゲームプレイもはかどるのではないだろうか。しかもゲーム画面と周囲との明るさのコントラスト比を抑えられるので、「ゲームのし過ぎで目が疲れた」といったことも少なくなりそうだ。
ピアノ用やロングセラーのあのモデルも展示
「PianoLight」シリーズのうち、国内で販売されていない「PianoLight Grand」も展示されていた。楽譜と鍵盤のみを均一に照らすコンサート会場のような環境を作り出し、ピアノを演奏しやすくなっている。

▲PianoLight Grand。第2四半期での販売計画があるとのことだ。
2015年に販売が始まってから、今でも人気の高いロングセラーモデルの「WiT」も展示されていた。

▲WiT
部屋(に見立てた環境)全体が暗くても、手元が明るいだけで、こんなに見やすいものなのか、と感動した。

▲「こんなに部屋全体が暗くては、読みづらいだろう」と思って着座したのだが、デスク上は明るく、快適そのものだった

▲モデルによるデモ。読んでいる本は照らされているのに、顔(特に目)に光が当たっていないことがよく分かる
WiTの特徴はスマイルしているようにカーブした照明部分だ。これにも理由がある。それはカーブの両端を特に明るく照らすようにしたゾーニング光学技術により、読書など紙を用いた作業だけでなく、中央の光量を減らしてモニターへの映り込みを防ぐことを意図している。

▲WiTの特徴

▲スマイルカーブの理由
まとめ
正直なところ、「手元だけを明るくしても、部屋全体が暗かったら、作業しづらいし、目にも悪いのではないか」と疑心暗鬼な気持ちでイベントへ参加した。これまでもゲームショウなど大規模展示会でBenQのモニター向けライトを目にしたことはあったのだが、「キーボードが見やすいだけだよなぁ」としか考えていなかった。
しかし今回、実際の利用シーンとほぼ同じ環境の中で稼働している製品群を見て、体験して、考えを改めた。手元を均一な光で照らすだけで、何と見やすくなることか、と。
仕事でもゲームでも、どのようにゾーンに入るかが重要だが、照明だけでここまで集中しやすい環境を作れるということに気付かされる展示会であった。
▶「BenQ」公式サイトはこちらその他の新作ゲームもチェック!
今後発売の注目作をピックアップ!
2026/02/27 発売
/PC/Xbox
バイオハザード レクイエム
8,172円(税抜) 2
2026/03/13発売
/PC/Xbox
モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~
6,920円(税抜) 3
2026/03/27 発売
ライフ イズ ストレンジ リユニオン
6,800円(税抜)




