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・ひたすら下へ降りる唯一無二のアクションの性質
・言葉を持たないふたりの旅路と情緒あふれる世界観
・約3時間で味わえる濃密なクリア体験の一端
この記事を書いた人Cygamesの新ブランド「CygamesEdge」とゼレオが手がける『崩落の国』が、2026年11月5日にPS5、Switch2、PC(Steam)向けに発売される。
ひとりの兵士が「忌み子」と呼ばれる少女を連れて、高所からひたすら下へと降りていく「ドラマチック崩落アクションアドベンチャー」だ。「降りる」という行為そのものを、スリリングに、そして美しく描いている。
GameWithでは、本作を発売前に試遊する機会をいただいた。

舞台は、地上が穢れに覆われ、人々が巨大な世界樹の枝に国を築いて暮らす世界。
主人公の兵士は、災いの象徴として忌み嫌われる忌み子と出会い、崩落に巻き込まれたことをきっかけに、国に背いて忌み子を連れて地表を目指すことになる。

ゲームの基本はシンプルで、歩く、ジャンプする、飛び降りるというアクションがベースになる。先に進むと、背負った忌み子の力で短距離を滑空したり、突風を起こして空中でもう一段上がったりできるようになる。いずれもゲージを消費するため、使いどころの見極めが必要だ。

ちょっとした階段を上る場面はあるものの、進む方向はほぼ一貫して「下」。登ったり降りたりする3Dアクションゲームは数多くあるが、降りる一辺倒は珍しい。この一点だけでも、本作の体験は十分にユニークだ。
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高所恐怖症にはヒヤッとくる「見下ろして降りる」怖さ
本作でまず伝えたいのは、高いところから降りる怖さが本物だということだ。筆者は高所恐怖症気味なのだが、遊んでいる最中に何度も背筋が冷たくなった。
怖さの正体は下を見ることにある。次の足場を探すために、どうしても眼下をのぞき込まなければならない。しかも主人公の動きには人間らしい重みがあり、急には止まれない。

その慣性を計算に入れて、スティックで少しずつ位置を合わせながら降りていく。時には細い足場もあり、着地するまで気が抜けない緊張の連続だ。
ジャンプして飛び移るゲームなら、視線は前か上を向いていることが多い。本作は視線を足元に向けさせる。この「見下ろす」体験こそが怖さの源だ。

この怖さを支えているのがサウンドだ。本作はほとんどのシーンでBGMが流れず、聞こえてくるのは高所を吹き抜ける冷たい風の音くらい。だが、その音が自分がどれだけ高い場所にいるのかを生々しく実感させてくれる。

その一方、要所要所では、不安をかき立てる曲が忍び寄ってきたり、景色の雰囲気をふっと感じさせる曲が差し込まれたりする。静けさが続くからこそ、曲が流れてきたときの効果が大きい。この緩急の付け方が印象的だった。
降下アクションの仕掛けと遊びごたえ
「ただ降りるだけ」と聞くと単調に思えるかもしれない。実際には、道中にいくつもの仕掛けが用意されている。

例えば、穢れた土地は長くとどまると力尽きてしまったり、移動速度が落ちたりする。のんびり移動先を選んでいる余裕はなく、ジリジリと追い詰められていく場面は焦りと怖さをあおる。
また、滑り降りる斜面では一度滑り出すと途中で止まれず、慎重に一歩ずつ降りる場面とは打って変わって、勢いに身を任せるスリルが味わえる。

敵の攻撃は強烈で、まともに受ければひとたまりもない。しかも、倒すには高所から降りながら攻撃しないといけないため、足場で出くわしたときは逃げるしかない。降りることに集中している最中だけに、いいアクセントになっている。
さらに、花のつぼみを投げて咲かせた花に飛び込む「フラワーダイブ」というアクションもある。

一定以上の高さから落ちると力尽きてしまうが、フラワーダイブの準備さえできていれば、どれだけ高い場所からでも降りられるため、ここぞという場面で使用したい。
ただ、安全だとわかっていても、身を投げるときは毎回足がすくむ。

足場の構造や強度もなかなかシビアだ。細い枝や崩れかけた床に、狙いすまして降りなければならない。そこで頼りになるのがカメラだ。
アクションゲームでは、カメラの扱いやすさが快適さを大きく左右する。本作のカメラは可動範囲が広く、手動でも直感的に動かせるため、次の足場を確認したい瞬間にストレスなく視点を合わせられた。
慣れるまで戸惑うかもしれないが、足場やつかまる際の判定は甘めで理不尽さはない。ミスをしても「操作のせい」ではなく「自分のせい」と思える場面が大半だった。
多くを語らない物語と想像をかき立てるビジュアル
本作はストーリーの説明を最小限に抑えている。世界設定がゲーム中で詳しく語られることはなく、セリフも独自の言語で話され、字幕で補完される形をとっている。

行動をともにする忌み子は、兵士にとって亡き娘の面影を宿す存在だ。 ただ、ゲーム中でその関係が語られる場面は少ない。小さな子どもを連れて崩れゆく足場を降りていくうちに、「この子を守らなければ」という本能を刺激される。

地表を目指すという目的はあっても、その先に何が待っているのかはわからない。先の見えない旅をしているような感覚のまま、景色だけが少しずつ移り変わっていく。
崩れかけた遺跡のような足場や、蔓の絡む枝の上など、エリアごとに見える景色は変わっていくが、そこにかつて何があったのか、誰が暮らしていたのかは細かく説明されない。

だからこそ、想像の余地がたっぷりある。筆の跡を感じさせる絵画のようなタッチのビジュアルも相まって、多くは語らないけれどこの世界を感じてほしい、という意志が伝わってきた。
まとめ:しっかり遊んだ手応えが残る3時間
言葉の通じないふたりが寄り添って進む旅に、名作『ICO』を思い出す人も多いだろう。言葉ではなく仕草で通じ合っていく独特の空気や、プレイヤーの想像力に任せる作品が好きな人には強く響くはずだ。
ルートに迷って試行錯誤した場面も含め、筆者のクリアタイムは約3時間だった。ムービーは控えめで、時間の大半は降下アクションに費やされる。体感としては短さよりも、しっかり遊んだという手応えのほうが残った。
崖の間際に立って、足がすくむ瞬間をぜひ体験してほしい。
ちなみに、クリア後には高難易度マップが開放され、本編のステージも含めてタイムアタックに挑める。オンラインランキングでほかのプレイヤーとタイムを競えるので、ルートを覚えて操作の精度を磨けば、アスレチックゲームを突き詰めるような遊び方もできそうだ。
発売日など基本情報
| 発売日 |
2026年11月5日 |
|---|---|
| 販売元 |
Cygames |
| ジャンル | アクション アドベンチャー |
| 対応ハード | Switch2 / PS5 / PC |
| タグ | |
| 価格 |
Switch2 : 1,000円(税抜)
PS5 : 1,000円(税抜)
PC : 1,000円(税抜)
|
| 最大プレイ人数 |
1人
|
| 公式HP | |
| 公式X |
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