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1986年にアーケードゲームとして登場した『熱血硬派くにおくん』を皮切りに、数々の作品を展開してきた『くにおくん』シリーズは、2026年に40周年を迎えた。
そんな節目に発売された『くにおくんの熱血西遊記 天竺乱闘編』は、西遊記をモチーフにした世界観と、シリーズ初となるローグライト要素を取り入れた意欲作だ。本稿では、ローグライトの『くにおくん』とはどのようなものなのか、実際にプレイした筆者が紹介していく。
目次
くにおくんの熱血西遊記 天竺乱闘編
2026年6月4日 発売中
各ストアで詳細をチェック!
『くにおくん』シリーズのキャラクターたちが西遊記の世界で大暴れ!
本作は、先に触れた通り西遊記の世界を舞台としている。

『くにおくん』のキャラクターたちが西遊記の登場人物・神仙たちに扮して多数参戦し、“天竺”を目指す三蔵一行の旅をハチャメチャコメディ調で描く。『時代劇だよ全員集合!』『三国志だよ全員集合!』といったシリーズ作品の流れを汲んでおり、昔からのファンにはお馴染みの形式だ。
と言っても、本作ではメインキャラクターである「孫悟空」「猪八戒」「沙悟浄」「三蔵法師」の4人全員が「くにお」という、シリーズの中でも一際ハチャメチャな設定となっているのだが……。




▲くにお(孫悟空)、くにお(猪八戒)、くにお(沙悟浄)、くにお(三蔵)。どうしてこうなったのかは……プレイして確かめてみよう。

▲くにお(孫悟空)とくにお(三蔵)が会話するシーン。なかなかインパクトのある絵面だが、この“なんでもあり”っぷりが『くにおくん』らしい。
金角/銀角大王を演じるのが「かみじょう」と「やまもと」というように、「西遊記をモチーフにしたシナリオにおける役割」と「くにおくんシリーズにおける設定」がぴったり合った配役も多く、どのキャラがどの役で登場するかは本作の大きな見どころだ。

くにおたちのコミカルながら“熱血”な掛け合いは純粋に面白いし、ゲーム内にちょっとした西遊記解説も収録されているため、シリーズ作品や西遊記について知らなくても楽しめる。とは言え、やはり「くにおくんのキャラクターたちが西遊記の世界で大暴れする」作品であり、知っていた方がより楽しめるだろう。


▲西遊記衣装のイラストが非常に可愛らしい。それでいてフィールド上では「昔ながら」を再現したドットキャラになっており、しっかりと『くにおくん』だ。
くにおくんの熱血西遊記 天竺乱闘編
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馴染み深い爽快ベルトスクロールアクションとローグライト要素が融合!
続いて、ゲーム性について触れていこう。まず、ベースとしてはステージ制のベルトスクロールアクションとなっている。

拠点で準備を整えた後、オールラウンダーの孫悟空、カウンター型の猪八戒、遠距離タイプの沙悟浄から1人を選び、アタック(通常攻撃)、スペシャル(特殊攻撃)、仙術(スキル攻撃)、必殺技、ステップ(回避ダッシュ)の5種類のアクションで戦っていく。
区画ごとに出現するすべての敵を倒しつつ進んでいき、最奥に待つボスを倒せばステージクリア。これを繰り返し、天竺を目指す。各アクションはそれぞれ1ボタンで使用でき、同時押しなど複雑な操作は必要ない。直感的な操作で爽快アクションが楽しめる。
このシンプルながら爽快なアクションバトルをベースに、ローグライトの強化要素が取り入れられている。区画を進むごとにランダムで出現する神仙から「極意」「錬丹の術」を授かることで、各アクションを強化・変化させていくというものだ。極意は神仙ごとにラインナップが異なり、3択から選んで獲得する。ローグライトでは定番の形式と言えるだろう。


例として、「普賢菩薩」の極意なら各アクションに敵をノックバックさせる効果を付与し、敵と距離を保ちながら戦えるようになる。一方で、「文殊菩薩」の極意は攻撃ヒット時に確率で「天罰」が発動するようになり、絶え間なく追撃をぶち込み続ける攻撃的なプレイングが得意だ。

▲必殺技も神仙にちなんだものに変化する。もちろん神仙は『くにおくん』キャラが演じているため、性能度外視で推しキャラの極意を集める遊び方も楽しいだろう。
また、一部の「錬丹の術」はスペシャル攻撃そのものを大きく変化させる。例えば悟空の初期スペシャルは如意棒を伸ばして中距離を一直線に攻撃するものだが、「棒術スペシャル」を獲得すると如意棒を振り回して周囲を巻き込む攻撃に変化するといった具合だ。


3人のくにおと、多彩な極意・錬丹の術の組み合わせ(ビルド)によって、プレイのたびに全く違う戦術で攻略できるのが本作の醍醐味。自分なりの“最強のくにお”で、押し寄せる敵の大群をなぎ倒すのは最高に気分が良い。

▲「棒術スペシャル」「マッハキック」などは見覚えのあるファンも多いのでは。こうしたシリーズ要素も、色々なビルドを試す楽しみにつながっている。

▲軽快な打撃音とコミカルな断末魔も爽快で楽しい。
総じて、『くにおくん』としては初のローグライト方式ではあるものの、散りばめられたシリーズ要素と馴染み深いベルトスクロールアクション形式により実際の触り心地は思っていた以上に『くにおくん』。極意の選択など悩む部分はありつつも、ひとたび戦闘が始まれば「とりあえず出てきた敵と殴り合う」ことになる点も、シリーズファンにはとっつきやすいプレイ感になっている。

▲簡易的ながら、体勢を崩した敵への「ダウン攻撃」も取り入れられている。『くにおくん』らしさがうまく落とし込まれており、細かいところまで作り込まれている印象。
くにおくんの熱血西遊記 天竺乱闘編
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シリーズ初のローグライトでも遊びやすい!何度も挑戦したくなる工夫が満載
ここまでで『くにおくん』要素とゲーム性について紹介してきたわけだが、それでも「ローグライトのくにおくんってどうなのよ」と思う人もいるだろう。

ローグライト故に、ゲームオーバーになった場合は最初のステージからやり直しだ。残機のシステムこそあるが、コンティニューは無い。獲得した極意・錬丹の術もすべて没収される。この点はローグライトに慣れていないと厳しく感じられるかもしれないが、ステージ間の拠点ではセーブが可能なのでアーケード時代を考えればむしろ優しいくらいかもしれない。

▲雑魚戦でもちょっとした油断や強化の下振れでボッコボコにされる。人によっては過去作の記憶が蘇るかも。
上記したビルド構築要素により、負けても「あのキャラに会えなかったな」「今度はあの極意を試してみよう」となるため、最初からのプレイでもワクワク感がある。そうして繰り返しプレイしているうちに強い極意の組み合わせやボスの攻撃の避け方といったプレイヤーの“知識”と“経験”が蓄積されていき、少しずつ先へ進めるようになっていくという“ローグライトならではの楽しさ”は本作にもしっかりとあるので、そこは安心してほしい。

▲神仙にプレゼントを渡すことで特別な装備を入手できる要素も。ちょっとしたやり取りも見られるので、周回してすべて集めたくなる。
また、ゲームオーバーでリセットされない恒久的な強化要素として法力(基礎性能)、仙術、護符(装備)の解放・強化システムも用意されている。プレイヤーの知識・経験だけでなく、こちらでも少しずつ強くなれる仕組みになっているので、想像よりサクサク進んでいけるハズだ。

アクションゲームは苦手という人向けに被ダメージ/与ダメージを調整できる「アシストオプション」も用意されているので、「くにおくんは好きだけどローグライトアクションは難しそう」と敬遠している人もぜひ手に取ってみてほしい。
くにおくんの熱血西遊記 天竺乱闘編
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まとめ
歴代のキャラクターが多数登場するお祭り感が満載で、40周年という大きな節目にふさわしいタイトル。コンパクトながらローグライトならではの楽しさと『くにおくん』らしさがいい塩梅で融合しており、新たなジャンルへの挑戦という意味でも価値ある一作と言えるだろう。

シリーズ作で広く取り入れられているマルチプレイが無いという点はやや物足りなく感じるものの、裏を返せば「1人でじっくりプレイできるゲーム」として綺麗にまとまっている。
今後も45周年・50周年・その先に向けて展開を続けていくであろう『くにおくん』シリーズ。ずっと追っているけどまだプレイしていないという人も、久しぶりの人も、初めての人も、シリーズの新境地を開拓した本作をぜひ遊んでみてほしい。
くにおくんの熱血西遊記 天竺乱闘編
2026年6月4日 発売中
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発売日など基本情報
| 発売日 |
2026年6月4日 |
|---|---|
| 販売元 |
ARC SYSTEM WORKS |
| ジャンル | アクション |
| 対応ハード | Switch / PS5 / PC |
| 価格 |
Switch : 2,700円(税抜)
PS5 : 2,700円(税抜)
PC : 2,700円(税抜)
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| 公式HP | |
| 公式X |
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GameWith編集者情報

| 幼少期に初めて遊んだ『SaGa2秘宝伝説』でゲームにハマり、『メモリーズオフ』でオタクになった甘党おじさん。 レトロゲームを買い漁るのが好きで、購入した中古ソフトをクリーニングする作業が至福の時間。 ゲーム以外ではギターが趣味だが、夜な夜な取り憑かれたようにゲームのBGMを演奏しだす厄介な習性がある。 |




