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【プレイレビュー】『サドン ストライク 5』めちゃくちゃ遊びやすいのに全然ヌルくない! 優雅さと絶望が入り混じる至高の戦略RTS
PC PS5 Xbox
2026年4月23日 発売中
レビュー
総合点
カジュアル
ゲーマー

【プレイレビュー】『サドン ストライク 5』めちゃくちゃ遊びやすいのに全然ヌルくない! 優雅さと絶望が入り混じる至高の戦略RTS

最終更新 :

サドン ストライク 5

サドン ストライク 5

PC
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第二次世界大戦のヨーロッパ・北アフリカ戦線が舞台。300種類以上のユニットを完全再現

▲車両を一列に並べて戦線を築き、後方の砲台で殲滅する。

一口に戦争ゲームといってもいろいろだ。筆者の勝手なイメージだが、FPSなどの戦術性が強いものは泥臭くて荒々しい。一方、シミュレーションゲーム(SLG)など戦略性の濃いものは知的で優雅だ。

日々、塹壕を這いずり回って、敵をぶっ倒している筆者にとって、今回紹介する『サドン ストライク 5(Sudden Strike 5)』はまさに、その知略で敵をぶん殴る「頭脳戦」を体験できる作品だった。

本作は、ハンガリーのインディー・デベロッパーKite Gamesが開発する、第二次世界大戦のヨーロッパ&北アフリカ戦線を舞台にしたリアルタイムストラテジー(RTS)。基地建設や資源採取といった内政要素を排除して、与えられた部隊の戦術指揮に特化している点が最大の特徴だ。

▲虎の子の戦車をすべて失い、ほぼ弾薬が尽きかけた分隊に、友軍のサプライドロップが!兵士たちの歓声が聞こえてきそうな一瞬。

約9年ぶりとなるシリーズ最新作は、システムをより現代的なものへと刷新した集大成ともいえる仕上がりになっている。

このたびGameWithでは、本作を試遊する機会をいただいた。

実際にプレイする前は、「歴史に忠実なガチムチなSLG」というより、歴史は重視しつつも、いい意味でゲームとしての面白さを重視した「エンタメ的な作品」だと思っていた。紅茶を片手に指先ひとつでポチポチと敵をダウンしていく、そんな優雅なゲームを想像していたのだ。

しかし、実際はそんな生易しいモノじゃなかった。本作はかなり骨太で、難度は極めて高い。なんせ筆者は、最初のキャンペーンである「メルクール作戦」を、5時間かけて半泣きでクリアし、その洗礼をしっかり浴びまくった。

▲攻略に時間が掛かったのは、筆者のプレイスキルがポンコツ過ぎたからかもしれません。

だが、その5時間のすべては苦痛などではなく「ワクワクに満ちた至福の時間」だった。

幾度となく倒され、辛酸を舐め続けてもなお、「あそこがダメなら、次は別のルートで攻めてみよう」と、試行錯誤する楽しさが止まらなかった。

本稿ではそんな、筆者を塹壕ならぬ戦略の泥沼へと引きずり込んだ、本作の底知れぬ魅力をお届けしたい。この湧き上がるワクワク感はなんなのか?

ズバリ言おう、それは「ロマン」であると。それは、めちゃでかいマップであると!

目次

サドン ストライク 5

サドン ストライク 5

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前作比約4倍の広大な戦場で自分だけの戦略図を描こう

▲筆者を5時間のドロ沼に引きずり込んだ、クレタ島の激戦。

なぜマップがめちゃでかいと「ワクワク」と「ロマン」が止まらないのか? それは、さまざまな進行ルートと戦術が考えられるからだ。

よくわからないって? じゃあ、小学生の頃の遠足を思い出してほしい。「あれもしたい、これもしたい」と、遠足の前日になかなか寝つけなかった経験はないだろうか。筆者が感じるワクワク感の正体はこれである。

本作でいう戦略とは、地図とコンパスを使って、設置されたチェックポイントを、決められた順序で通過してゴールまで行く、オリエンテーリングみたいなものだと思う。

▲開戦前のブリーフィングで戦略ポイントを必ず確認しておこう。

史実に基づいて組み上げられたマップとにらめっこし、「ここを制圧して、これを橋頭保に、こことここへ部隊を展開して挟撃する」などと、あれこれ考える……。

歴史的な戦争に関心が高い同志たちには、筆者の気持ちがわかってもらえると思うんだ。あのね、控えめに言って、もうこれだけで最高に楽しい!

筆者の頭の中には部隊を意味する「凸」が大量に並び、そのすべてが矢印で行き先を指示され、いまかいまかと出撃命令を待っている……そんな妄想の戦略図が完璧にできあがっているのだ。

本作のマップは、こうした戦略を展開するのに絶妙にちょうどいい大きさ。前作と比べ、最大約4倍にスケールアップしたおかげで、大規模な作戦が展開できる。マップの大きさが、筆者の妄想をさらに加速させている。

▲第二次世界大戦のおなじみの面子。人は過ちを繰り返す……。

ミッションは全部で25種類。いずれも、ヨーロッパ全域と北アフリカの戦線をモチーフにした出色の出来だ。連合軍、枢軸国、ソ連軍の3陣営が覇権を賭けてぶつかり合った、著名な作戦の数々が登場する。

西部・イタリア戦線の、難攻不落の要塞グスタフ線を突破し、山頂にある修道院を目指す連合軍の戦い「モンテ・カッシーノ攻撃」

東部戦線で、ドイツ軍のモスクワ進撃の要となる、スモレンスクへ向かう鉄道路線を巡る攻防戦を描く「ヴィテブスクの戦闘」

アフリカ・地中海戦線では、砂漠の狐ロンメル率いるアフリカ軍団を打破し、トブルクの包囲解放を狙うイギリス軍の反撃を描く「クルセーダー作戦」

などなど、超胸アツ過ぎるラインナップなのだ。

ただ、敵は思ったより手ごわかった、なんせ、AIだからね

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奴らはデクノボーじゃない。AIとガチでやり合うヒリヒリ感

▲歩兵の安全を確保しつつ、戦車や砲撃で遠距離攻撃を仕掛けて敵の戦力を削る。

「リアルタイム・ストラテジー(RTS)」は、敵味方のユニットが同時に行動する臨場感満点のゲーム性が特徴だ。

このジャンルのゲームにおいて、ゲーム開始直後にプレイヤーがまずすべきことは、マップの確認でもユニットの選択でもない。それは「ポーズ」で、ゲーム全体を一時停止すること。

はい、これ超重要なヤツです。

本作も例外ではなく、まずは「タクティカルポーズ」で時間の流れを止める。それからマップをグリグリ動かして目標を確認。点在する各種戦略拠点を把握して、作戦を立案する。ここまでお膳立てしてからユニットに指示を与え、ようやく時間の流れを再開する。

▲茂みに伏せた部隊が、目前を通り過ぎる敵兵に狙いを定め、一斉射撃する。

各ユニットは、それぞれの目標に向かって自動的に進軍していく。しかし、RTSは「敵も同時に行動している」ことを忘れてはいけない。

これまでのシリーズの敵は、あらかじめ決められた動きをする「スクリプト制」が主体であった。

しかし、本作の敵はAIだ。やっかいなのは、これがマジで賢いってこと。奴らは戦況を的確に判断し、自律的に行動して、プレイヤーを「ガチ」で追い詰めてくるから気が抜けない。

仮に、多大な犠牲を払って飛行場や補給拠点を奪取したとしても、安心して紅茶とか飲んでいる場合ではないのだ。奴らは奪われた拠点の価値を瞬時に判断して、間髪入れずにカウンター攻撃を仕掛けてくる。

しかも、こちらの索敵の範囲外(フォグ・オブ・ウォー)から、防衛の薄い後背や側面を容赦なく突いてくる、いやらしさ。

▲川を越えると目標に肉薄できる。AIが状況を素早く判断して、敵も橋を作らせまいと、猛烈な反撃を繰り返す。

つまりこれは、限られた兵力のなかで、プレイヤーは攻撃だけでなく、防御も首尾よく行わないといけないことを意味する。

この「次に何が起こるかまったくわからない」という、ヒリヒリとした緊張感が最高に心地いいのだ。強力な戦車部隊が手に入ったからと、喜び勇んで敵陣に突撃しようものなら、待ち伏せ部隊の餌食になること間違いなし。

こうした失敗を繰り返すことで、プレイヤーは偵察と連携の大切さを自然に学ぶ。

まずは隠密行動が得意な歩兵を先行させて索敵し、各ユニットの強みを活かした陣形を組み、弾薬や燃料を届ける兵站を確保し……。

その連携させる兵器の数が凄すぎた。「凄い」としか言えない凄さなのだ。

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複雑な軍隊を指先で操る「スマート分隊システム」

▲最終目標攻略に向けて最後の隊列を組む。車両はわずか3台。満身創痍の大決戦の始まりだ。

戦争ゲームは、兵器の数だけ戦術があると言っても過言ではない。

本作には、「M4シャーマン」や「T-34」、「メッサーシュミットBf 109」といったメジャーどころから、水陸両用戦車の「T-37A」まで、第二次世界大戦で活躍した300種類以上(車両190種以上、歩兵110種以上)のユニットが完全再現されて登場する。

これだけの数の兵器の特性を細かく理解し、状況に応じて適切に使い分けるなんて、ミリタリーファンからすれば、うれしすぎる苦行である。しかし、筆者みたいに「そこまで兵器に詳しくないなんちゃってミリオタ」でもまったく問題ない。

だって、戦車は戦車だし、トラックはトラックだ。もちろん性能差はあるけど、運用方法は変わらない。要はトラックを戦車だと思って突撃させたりしなければ、悲劇は起こらない。本作では、分隊の上に兵科のアイコンを表示してくれるから、こうした指示も的確に出せる

▲視界の開けた高台で部隊を再編成する。1~9のショートカットに分隊を登録して、素早く切り替えながら作戦を遂行する。

これを実現しているのが、本作から導入された「スマート分隊システム」。膨大な数の兵器や複雑な兵科でも、驚くほど簡単に指揮できる優れモノだ。

任意のユニットを複数選択して、ショートカットキーにささっと追加するだけで、あっという間に分隊ができあがる。このおかげで、画面を埋め尽くす大規模な軍勢でも、ストレスフリーで自由自在に指揮できる。UIも直感的で迷いが少ない。

筆者は、攻撃で戦線を構築する戦車部隊を中心に、軽戦車、歩兵分隊、輸送部隊、補給・修理部隊など、用途に応じた分隊を作成して運用した。

もっとも重要なのはやはり歩兵。索敵するにしても車両を動かすにしても、必ず歩兵の力が必要になる。不測の事態に備えて、つねに残存兵力を確保しておくことが、攻略のカギだ。

▲補給基地を占拠して兵站を確保する。弾薬が尽きたときは、その分隊の運命が尽きるときでもある。

すべての戦力の維持に必要なのが「兵站(ロジスティクス)」だ。戦車を動かすための燃料、撃ちまくった弾薬の補充、そして最前線での車両の故障・修理対応など、戦力や戦線を維持するための要素は少なくない。

実際の戦争と同じように、本作も兵站の確保が最優先だ。戦場の生々しさをきちんと再現してくれているのも、没入感を爆上げしている要素のひとつだと思う。

快適に分隊を操作して、歩兵だけで編成された索敵部隊が、砂塵を巻き上げながら躍動する「シュトゥルムティーガー」に鉢合わせる。筆者は思わず「ティーガー!!」と叫んでしまう。

なにこれ、最強の「ごっこ遊びの戦争」じゃないか。

サドン ストライク 5

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難しいからこそやめられない

▲いや、みなさん有名人なのは知ってる。でも、ドヤ顔のおっさんであることも拭えない。

そうか、これは、子どもの頃に誰もが一度は妄想していた、「戦争ごっこ」の究極形なのか。だから筆者は、最初のミッションに5時間掛けたって、ずっとワクワクしていられたのか。

自分で編成した歩兵分隊を、森の中に潜ませているのを見ていると、どこからか「俺、この作戦が終わったら田舎に帰って彼女と結婚するんだ」(※)などという、死亡フラグみたいな会話すら聞こえてきそうである。

※もちろんゲーム内にそんなセリフは一切ありません。

敵の思わぬ奇襲を受けて2、3度大敗して、辛酸を舐めさせられたからって、なんだというのだ。現実の歴史を振り返っても、「簡単に終わると思った戦いが、終わりの見えないドロ沼の入り口であった」ことなどいくらでもある。

戦争ゲームというものは、一筋縄ではいかず、難しいからこそ最高に楽しいのだ。だから、やめられるわけなどないのだ。

▲自分だけの「Myロンメル」を作り上げる。スキルはいつでもリセット可能だ。

さらに、司令官を育て上げる「育成システム」が、このリプレイ性にさらなる拍車をかける。

これは、パットンモントゴメリーロンメルなど、総勢9人もの実在した司令官たちに「ドクトリンカード」なるものを装備させて、「応急手当」や「精密射撃」といったバフを付与するという仕組み。

さらに獲得したポイントでスキルツリーを構築して、「オレだけのパットン」や「ボクだけのモントゴメリー」を作り放題という、夢のような育成システムである。自分の推しの司令官を育て上げ、無限の戦略を試すのが楽しくて仕方ない。

▲視界の外で、何かが轟音を上げて近づいて来る。緊張感が走る一瞬だ。

筆者は試すことができなかったが、対戦や協力プレイ(Co-op)などのマルチプレイも完備されている。鍛え上げた部隊と司令官を引っ提げて、世界中の同志たちと究極の大戦争ごっこまでできちゃう。

子どものころの筆者に教えてあげたら、一体どんな顔をするのかな。

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指先ひとつでできるエモ過ぎる「戦争ごっこ」

▲次のミッションはさらに過酷。なんせ周りは敵だらけ。うおぉ燃えるぜ!

『サドン ストライク 5』は超快適なUIと操作性で、本当に指先ひとつで特盛級の大激戦を巻き起こせる、至高の「戦争ごっこRTS」だ。

大量のユニットが画面狭しと激戦を繰り広げる、わりと重たそうなゲームに感じるが、筆者のプレイ環境では、とくに顕著なもたつきや不具合などは感じられず、快適にプレイできた。

▲これは眠れない夜が続きそうな雰囲気……。

また本作は、ギリギリの拠点を死守せんと奮闘してきたシリーズファンに向けられた、約9年ぶりの大規模増援部隊のようなものだ。草原で、砂漠で、雪原で、瓦礫の市街で、彼らのいる戦場から歓喜の声が聞こえてくる仕上がりになっている。

そんな賛歌のような雄たけびを聞きながら、筆者も紅茶を片手に、優雅に参戦したいと思う。

Sudden Strike 5 © 2026 Kalypso Media Group GmbH. Developed by Kite Games. Published by Kalypso Media Group GmbH. Sudden Strike is a trademark of Kalypso Media Group GmbH. All rights reserved. All other logos, copyrights and trademarks are property of their respective owner.

発売日など基本情報

発売日

PC: 2026年4月23日

PS5: 2026年5月21日

Xbox: 2026年5月21日

会社

Kalypso Media

ジャンル ストラテジー
対応ハード PC / PS5 / Xbox
タグ
価格
PC : 7,263円(税抜)
PS5 : 7,263円(税抜)
Xbox : 7,263円(税抜)
最大プレイ人数
4人
公式HP
公式X

サドン ストライク 5

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GameWith編集者情報

澤田アツシのプロフィール
澤田アツシ
フリーランス物書き。ドーナツ食べながら子どもとゲームするのが至高。好きなジャンルはインディーズとFPS/TPS。ゲームの腕前は皆無のポテトゲーマー。ジャンルやタイトルに捕らわれずゲーム業界全体に興味があります。ゲーム以外にはアウトドア系やローカルニュースなどを執筆中。普段は塾講師、ときどきラジオパーソナリティ。
サドン ストライク 5

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