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とある宗教団体の教祖だった主人公が殺害され、その事件の容疑者を追うアドベンチャーゲーム『終天教団』。
本作はDMM GAMESと⼩⾼ 和剛氏(代表作:ダンガンロンパ等)率いるTookyo Gamesが手掛けている。
特徴はなんと言っても「5つのアドベンチャージャンルが1つのタイトルに集約」されていることだ。
2025年9月5日(金)に発売を予定している本作を先行プレイする機会をいただけたので、各アドベンチャーのプレイフィールや魅力、ストーリーを本記事で紹介する。
教祖殺しの容疑者は教団幹部!蘇った教祖として犯人を捜し出す!

【ストーリー】
『世界の終焉まで、残り168…』
人類は、滅びの時を迎えようとしている。
絶望と混沌が満ちた世界に、異様な新興宗教が出現していた。
“終天教”。 彼らの思想は、人類の滅亡を待ち望む事。この宗教は爆発的に広がり、信者達は“終天教国”という小さな国を作るまでに至った。そんなある日、終天教の教祖が何者かによって殺害されてしまう。
死後、教祖は“神の力”なる奇跡によって、主人公・下辺零として蘇りを果たす。だが不完全な蘇生であったため記憶を失っており、4日後には再び死んでしまうという。
神の使い“天使”を自称する2人組がやってきて、こう告げた。真の復活を遂げるには、“神の試練”という名の儀式をしなければならない。
“神の試練”…教祖を殺した犯人を突き止め、そいつを殺すんだ。
かくして、自らの命と世界の命運を賭けた、長い長い4日間の犯人探しが始まった。

本作の主人公である下辺 零(しもべ れい)は、宗教団体の教祖をしていたが殺害され、不思議な力によって仮の肉体で蘇った。
教祖としての記憶を失ってしまったため、下辺零という名前は天使につけられた仮の名前だ。
心優しい性格をしており、異様な出来事に巻き込まれたことで取り乱すことも多いが、いざという時は思い切った行動にでる胆力もある。
零が記憶を取り戻して復活するには“神の試練”という儀式を行う必要がある。
その儀式の内容とは「自分を殺した犯人を見つけ出して自白させ、その人物を殺すこと」。
“神の力“という様々な奇跡を起こす能力を持っている零は、その力を活用して自分殺しの犯人を捜していくことになる。

零が教祖を務めていた宗教団体「終天教」は世界の終末を待ち望むことを教義の中心とした宗教。
終末のために進んで破壊行為をするといったことはないが、その教えには異常な点もあり、終天教に反抗する異教徒といった集団も現れている。
終天教や終天教が管理を行っている国には様々な謎が隠されており、物語ではその謎が教祖殺人事件にも関わっていくことになる。

教祖だった零を殺害した容疑者は5人の教団幹部たち。
本作では彼らの中から犯人だと思う人物を1人指定し、各人のルートに入って調査をしていく。
ブッ飛んだ個性を持った天使に幹部たち!他にも多数の人物が登場!

Tookyo Gamesのクリエイター陣が携わったゲームの特徴の1つといえば、一度目にしたら忘れられないほどの強烈な個性を放つ登場人物たちだ。
本作でもその特徴は健在。本項目では主に物語の根幹に関わる人物を紹介していく。
神が遣わした2人の天使は零のサポート役!

ヒメル(CV.悠木 碧)
神の使い“天使”を自認する二人組の片割れ。
零を導くのが役目らしいが…?
せっかちで空回りもしがちだが、及び腰になった零を行動させる原動力にも。
なぜか教団に対する悪意や毒がしばしば見え隠れする。

ミコトル(CV.森川 智之)
神の使い“天使”を自認する二人組の片割れ。
零を導くのが役目らしいが…?
冷静沈着、博識で分析力が高く、着実に零を誘導するが、核心に迫るような疑問に対しては、煙に巻くように誤魔化そうとする。
仮の肉体で復活を遂げた零の前に現れた“天使”を名乗る二人。
記憶を失った零に対して神の試練や終天教について説明をしたり、調査のためのアドバイスをしたりしてサポートをする。
ただ零がピンチに陥った時や肝心な時に姿をくらませるなど、行動にはやや不審な点が見受けられる。
事件の容疑者である5人の幹部!

犬神軋 - いぬがみしきる -(CV.小野 大輔)
法を司る法務省の最高幹部。自由気ままで、捉えどころのない言動が目立つ。博識で柔軟な思考の持ち主でもあり、揉め事を解決させたら右に出る者はいない。“白亜の調停者”の異名を持つ。合法ドラッグに依存している。
法務省の幹部ではあるものの、法を厳格に守るタイプとは言い難い人物。教祖の遺体の第一発見者でもある。

丑寅幽玄 - うしとらゆうげん -(CV.小野 友樹)
医療を司る保健省の最高幹部。直属の医療機関、終天総合病院の院長でもある。その確かな医療の腕前から、“今際の門番”の異名を持つ。豪快で情深いようだが、病的なまでの几帳面さも見せる。妹が大好き。
いかつい見た目でありながら医者として強い責任感を持ち、患者への思いやりもある。幹部の中では一番殺人から遠い人物のように見えるが…?

伊音テコ - いおんてこ -(CV.村瀬 歩)
科学技術全般を司る科学省の最高幹部。言動に愛嬌の欠片もないが、IQ計測不能の天才。この国に存在するテクノロジーのほとんどは、彼が設計を担当している。“万能の天才児”の異名を持つ。
効率を重んじ、目的のためには手段を選ばない冷酷無比な性格。アラレというロボットを連れている。

黒四館仄 - こくしかんほのか -(CV.水瀬 いのり)
教育や情報を司る文部省の最高幹部。情報を操り大衆を惑わすため、“言の葉の魔術師”の異名を持つ。素顔を含め、その多くが謎に包まれている。普段は物静かだが、裏では次期教祖の座を狙っているという噂も…
ミステリアスな雰囲気をまとっており、容疑者のなかでもとりわけ人物像がつかめない。文部省の幹部を務めつつ、学生ではないかという疑いがある。

伏蝶まんじ - ふしちょうまんじ -(CV.伊藤 静)
治安維持を司る警備省の最高幹部。気性が荒く、口よりも先に手が出るタイプ。特に、異教徒(教団の敵)への敵対心は強く、“異教徒狩りの女王”の異名を持つ。この国の平穏を誰よりも強く願い、守ろうとする。
同じ幹部に対しても遠慮のない物言いをして言い争いになることもある。いつもバイクを乗り回しているが、乗ったまま建物に突入するなど、かなりメチャクチャな乗り方をしている。
各ルートで異なる登場人物!

それぞれの容疑者を調査するルートに入った後は異なる物語が描かれるため、当然登場する人物も変わってくる。
どのルートにも個性豊かな人物が多数登場するため、ルートが変わる度にどんな人物が出てくるのか、期待しながらゲームを進めることができる。
ルートによって変化するジャンル!1つのゲームで5つのジャンルが遊べる!

各ルートに入ると、零は様々な事件に巻き込まれることになる。容疑者から自白を引き出すにはそれらの事件を解決する必要がある。
零とプレイヤーは、ルートによって全く異なるゲームシステムで事件に臨むことになる。
ゲームシステムは計5つのジャンルに分けられており、新鮮な気持ちでゲームをプレイできる
遺産を巡る殺人事件!殺人犯を推理せよ!

犬神軋の法務省ルートでは、零は犬神にとある資産家の遺産相続に立ち会ってほしいと依頼される。依頼の報酬は「教祖殺人事件の情報」。
もちろん零は依頼を引き受けるが、立ち合いに向かった先で遺産相続人の一人が殺害される。
かくして孤島を舞台とした連続殺人が幕を開けてしまうのだった。
犬神ルートのジャンルは「推理アドベンチャー」。
会話などで気になるワードに注目して情報を集めるスナッピングという力を駆使し、事件を調査していく。

スナッピングで集めた情報は、事件を整理する際に登場する証拠パズルのピースとして活用することができる。
本ルートがアドベンチャーとしては一番オーソドックスで、王道の推理モノを楽しめる。
生き残りをかけたデスゲームが幕を開ける!

丑寅幽玄の保健省ルートでは、患者として零は丑寅と接触することになる。
事件についての聞き込みを行っていたところ、突如として武装集団が丑寅の病院を襲撃し、零は気を失ってしまう。
次に零が目を覚ましたのは見知らぬ室内。混乱する零に対し、謎の女が告げる。「これからコロシアイをしてもらいます!」と『ダンガンロンパ』シリーズファンで筆者が反応してしまうセリフが。
丑寅ルートのジャンルは「極限脱出アドベンチャー」。
迷宮を進んで扉のロックを解除するためのパズルを解きつつ、連れ去られてきた他の参加者と命をかけたデスゲームを行うことになる。
デスゲームには丑寅も巻き込まれているため、神の試練のためには彼も生き残らなければならず、零がどうやってこの事態を切り抜けるのか気になるところだ。
力を合わせ、異教徒に立ち向かう!

伊音テコの科学省ルートでは、零は伊音が研究を行っている施設へと潜入する。
その施設を突然異教徒が襲撃し、零たちは施設内に閉じ込められてしまう。
伊音は零を利用し、異教徒を撃退する計画を立てることにしたのだった。

伊音ルートのジャンルは「マルチ視点ザッピングノベル」。
伊音と零、それぞれの視点の物語を読み進め、トラブルが起きた時はもう一方の視点で回避策を探るというシステムになっている。
物語を進めていくことで別の人物の視点が開放されることもあるようだ。
伊音は零を手駒としか考えていないようだが、彼を信用しても本当によいのだろうか…?
狂気に満ちた青春学園ラブストーリーが幕を開ける!

黒四館仄の文部省ルートでは、黒四館に会いに文部省へ向かう。
何故かすんなり黒四館と面会できることになったが、どこか様子がおかしい。
いぶかしむ零に向かって、彼女は零に一目ぼれしたので「恋をしてみたい」と言い放つ。
そして零に毒薬を注射した彼女は、自分を恋に落としてくれれば解毒をするという無茶苦茶な要求をつきつけたのだった。

黒四館ルートのジャンルは「恋愛アドベンチャー(?)」。(?)とついているのが気になるところだが…。
黒四館が恋愛の舞台として用意した学園では3人の“黒四館”の姓を持った少女がいる。一見、彼女たちは黒四館仄とは全くの別人に見える。
しかし黒四館仄はこの学園に自分はいると告げていたため、3人の誰かが黒四館仄の変装のはず。こうして零は恋愛をして本物の黒四館に告白することがこのルートの目標となる。
黒四館の仕込みということを考えなければどの少女も大変魅力的で、普通の恋愛ゲームとして楽しみたくなってしまう。

▲アシスタントを務める久遠失華。彼女もお茶目で可愛い。
知恵を振り絞り、殺人鬼から逃げ延びろ!

伏蝶まんじの警備省ルートでは、殺人鬼「ネフィリム」の事件に当たっている伏蝶の元へと向かうことになる。
事件の現場へとたどり着いた零は、ネフィリムに遭遇する。
襲い掛かってくるネフィリムから逃れるため、命がけの鬼ごっこが始まってしまうのだった。
伏蝶ルートのジャンルは「ステルスアクションホラー」。
見下ろし型のステージで、ネフィリムから逃げ切ることが目的となっている。
ステージ内には様々なギミックが配置されており、これらを駆使することが逃走の助けとなる。
追いつかれたら死という状況の中で、頭脳を働かせてギミックを解除していく緊張感が味わえる。
まとめ

宗教団体教祖の主人公とその殺人事件、謎めいた世界観、1つのゲームに多数のジャンルが搭載されているゲームシステムなど、異質な怪作の雰囲気漂う本作『終天教団』。
Tookyo Gamesのクリエイター陣が携わった作品が好きな方ならば、ぜひとも本作もおすすめしたい。『ダンガンロンパ』などのファンである筆者は続きが気になり、ついゲームを進める手が止まらなくなってしまった。
各ルートごとに「ゲームソフト1本分はあるではないか」と思うほどボリュームがたっぷりあり、骨太なアドベンチャーゲームを求めている方は是非プレイしてみてほしい。
発売日など基本情報
発売日 |
2025年9月5日 |
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会社 |
EXNOA |
ジャンル | アドベンチャー |
対応ハード | PC / Switch |
価格 |
PC : 6,345円(税抜)
Switch : 6,345円(税抜)
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公式HP | |
公式Twitter |
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