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2人プレイ専用の協力SFアドベンチャー『違う星のぼくら』体験版プレイレポート。『違う冬のぼくら』クリア済のファンが、シリーズの魅力を語ります!
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2025年4月24日 発売予定
レビュー
総合点
カジュアル
ゲーマー

2人プレイ専用の協力SFアドベンチャー『違う星のぼくら』体験版プレイレポート。『違う冬のぼくら』クリア済のファンが、シリーズの魅力を語ります!

最終更新 :
違う星のぼくら
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違う星のぼくら

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【4/25発売】『違う星のぼくら』体験版をプレイレビュー!製品版の発売が待ちきれない~!になる“良”体験版でした

2025年1月17日(金)、ところにょり氏による新作SFアドベンチャー『違う星のぼくら』体験版が配信された。

ところにょり氏は独創的な世界観を持ち、特別なゲーム体験ができるような作品を数多く生み出してきたインディーゲームクリエイター。

違う星のぼくら シリアス- frame at 24m30s

作者の作品は、ドット絵のイラストで温かみがあるのに、それでいて機械などが多く描かれ、無機質な部分も共存するといった不思議な世界観が魅力だ

また、ほのぼのとした演出と、重ためのストーリー展開、あっと驚くような発想(ゲームシステムなど)によるギャップで、クリア後の満足感が大きいのも特徴となっている。

ダウンロード (9)

そんな作者の最新作『違う星のぼくら』のレビューに入るに、代表作である『ひとりぼっち惑星』、『違う冬のぼくら』についてご紹介するので、まずはこちらで作者の創りだすゲームの雰囲気について感じ取ってもらえたらと思う。

『ひとりぼっち惑星』

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2016年よりリリースされた『ひとりぼっち惑星』は、機械同士の戦争による遺物「ジンコウチノウ」を拾い集め、宇宙船からの声を受信していくといったSF系放置シミュレーションゲーム

メッセージを発信した“誰か”は、それぞれ元居た星や、離れ離れになった大切な人のことを考えている。

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その者たちが今も生きているかどうかは分からないが、戦争の中でも何か希望を見出したいといった気持ちから、物語を追っていきたくなるような作品となっている。

『違う冬のぼくら』

ダウンロード (1)

2023年よりリリースされた『違う冬のぼくら』は、2人プレイ専用のパズルアドベンチャーゲーム

家出をした2人の少年は、お互いが同じ場所で違う姿・世界に見える状態になってしまう。

動物と機械のように違った表現によって描かれる世界で、プレイヤーたちは通話で互いの見えるものを伝えつつ、パズルを解いて先に進んでいく。

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そこにあるものを拾いたい、足場を飛び越えたい――たったそれだけのことがいかに難しいか
2人はまるで、ランダムに長さが変わり続ける紐に繋がれて2人3脚しているよう――そんな具合でとても不思議なゲーム体験を楽しめる作品だ。

『違う冬のぼくら』について、作者は過去にこのような発言を残している

2人プレイ専用のアドベンチャーゲームである本作。それもそのはず、言葉だけでは違う世界を完全にわかり合うことなんてできないので、ところどころ難易度が爆高になっているところがある(笑)

高いところから落ちたり攻撃を受けたりすると、プレイヤーは簡単に倒れてしまうので、自分の見えない部分でダメージを受けている相方のボイスを聞いて、ちょっと面白くなってしまう。

また反対に、見えないところで自分だけ電流をくらい、「なんてむごいことを……!」と憤慨し、何度も同じところで引っかかるうちに言い合いに。

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さらに、どうしたら先に進めるのかわからないときに、お互いに想像もしなかった挙動によって「なるようになれ!」と進んでいくこともあった。

筆者は当時ちょっと気を遣っていた相手と『違う冬のぼくら』をプレイしたが、(相手が目上であるにも関わらず)時にケンカまではいかないものの半ギレし、いくつものギミックを乗り越えて新しい景色に出会い……

ストーリーを終わりまで見届ける頃、なんと2人は親友のように打ち解けて、以降も友好な関係が続いている。

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笑いあり、涙ありのかけがえのない時間を共に過ごし、一生もののゲーム体験ができる
筆者およびファンの方々は、そんな作者の手掛けるゲームの虜になっている。

シリーズ後継作『違う星のぼくら』

そんな中で期待の新作が発表、2025年4月25日(金)に発売が予定されている『違う星のぼくら』の体験版が、発売に先駆けて配信開始した。

違う星のぼくら別の舞台 - frame at 71m33s

タイトル名的になんだかピンときた方もいるかもしれない。

『違う星のぼくら』は、『違う冬のぼくら』とは別の舞台で新しいストーリーが描かれる後継作となっているようだ。

違う星のぼくら ミュート2- frame at 26m9s

“星”がテーマとなっているだけに、今回はSF色が強そうな雰囲気。
さっそく体験版を遊んできたので、本作の特徴となるアクションや、前作を踏まえてのレビューをしていけたらと思う

記事の後半では、現在開催中となる『違う冬のぼくら』ポップアップショップや、ところにょり氏の体験版に関する発言なども少しご紹介するので、気になる方はぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いだ

目次

違う星のぼくら

違う星のぼくら

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前作の良さとともに新しくなった『違う星のぼくら』

本作は『違う冬のぼくら』と同様、2人プレイ専用のパズルアドベンチャーゲームとなっている。

先に進むため、2人の出来ることを最大限に活かしてギミックを解いていくのが特徴だ。

例えば、キャラクター本人のみの力では高くジャンプすることができないし、ちょっと下の方へ落ちるとすぐにダメージを受けてしまう
ダメージを受けてしまうと、オートでセーブされていくチェックポイントからやりなおしになるシステムだ。

違う星のぼくら 転ぶ - frame at 7m28s

このあたりから、ゲームでよくみられる超人的ヒーローなどではなく「普通のヒト」が主人公であることがよくわかる。
だからこそ、物語に共感や感情移入しやすくなっているかなと思う。

『違う冬のぼくら』は、「家族」が大きなテーマになっている印象を受けたが、『違う星のぼくら』の体験版もキャラクターたちに家族がおり、それに言及しているシーンを確認できた。

違う星のぼくら 家族- frame at 5m5s

新作のゲーム本編は体験版と違うストーリー展開になる可能性が高いものの(詳しくは おまけ 部分に記載)、“何としても地球に戻らなければならない理由”※があるという今作も「家族」が関係する何らかのエピソードがあるのではないかと考えられる。

Steamストアページより引用

前作の基本的なゲームシステムやドット絵のビジュアルを受け継ぎつつ、新しく追加されたアクション「押す」が登場している。

こちら、体験版では有効に使用する方法が分からず、ただ相方ともちもちしているだけだったが……。

Steamのストアページによると、本作は2人で協力するだけではなく、時には裏切ることも必要になるかもしれないというような記載があり、「押す」アクションがゲーム本編にどうかかわってくるのかとても楽しみになった。

2人は死刑囚!?
目的秘匿で足を引っ張り合う(かもしれない)冒険

違う星のぼくら 死刑囚- frame at 3m24s

プレイヤー2人は、探査計画の人員として惑星に連れてこられた死刑囚たち。2人にはぞれぞれどうしても帰りたい理由があり、地球へ戻るため探索をすることに

『違う冬のぼくら』は、「どこか遠く」を目指すという共通の目的をもとに行動する作品であったが、本作は、死刑囚同士が誰にも明かせない目的を持ち、それを遂行するために一時的に協力関係を結んだり、必要に応じて対立したりしていくようだ。

違う星のぼくら 死刑囚2- frame at 25m35s

体験版でも、どうしてキャラクターが死刑囚になったのかわかるような描写などがあり、ただ単純には悪だと決めつけることができない――何かを守るため、何かを貫くための悪は、誰かにとっての正義だったのかもしれないと考えさせられる。

遊びごたえがアップした協力謎解きアクション

本作は上で述べたように、ちょっと高いところに手が届かず、体が普通のヒトであるためにわずかな衝撃でゲームオーバーとなってしまう彼らを、フィールドのアイテムやギミックで助けて先に進んでいくというのが本作の基本的なゲームシステムとなっている。

例えば、ブロックで足場を作ってあげることや、電流が泣かれる道はギミックを解いて通れるようにしてあげるなどが道中で必要になるのだが……

お互いが少し離れたところに行ってそれぞれパズルやギミックを解くことも必要になるので、見えないところで想定外の挙動をして味方を倒してしまうことがしばしば。

違う星のぼくら探索 - frame at 21m5s

1列先のパズルを解こうとして触ったパーツが他の場所に連動していて、味方が被弾……などといった状況かなと思うが、画面外にいるときはお互いの様子が見えないので、気を遣わないと「今わざとやったよね!?」などケンカに発展する可能性も
ケンカしないのが1番とはいえ、プレイヤー間のプロレスシーンを含めて本シリーズの面白さかなとは思う

筆者の体感では、本作は前作に比べてよりコミュニケーションが必要になるギミックがあると思った。

違う星のぼくら パズル- frame at 34m21s

実際に遊んで確かめてみてほしいので具体的な内容については秘密にしておくが、「これが正しい!」という自分や相方の主張が、果たして両方の状況を加味してもそうなのかについてよく話し合う必要がある。

片方だけうまくいっていても先に進めない場面があり、相方が想定しないような動きが正しかったというようなことがしばしばあるので、決めつけず、常に新しい可能性を見出しつつ動いてみるとうまく探索を進められそうだ。

ドキドキのマイクミュートシーンは必見

キャラクターたちのパーソナルな面を掘り下げるストーリーパートでは、マイクをミュートにしてね……!という合図がされることも。

その際は通話を一旦ミュートにして、自分の操作するキャラクターに集中する形で物語に没入していけるのが魅力となっている。

Background

アドベンチャーパートはわちゃわちゃとカジュアルに動ける分、ミュートにするシーンは雰囲気がガラッと変わり、過去の回想や、誰にも話してはいけない秘密など、クローズドな環境でキャラクターとプレイヤーが共犯になっていくようなゲーム体験を生み出しているのかなと思う。

本作は味方を信じ切っていいのかわからない中での冒険となるので、ストーリーパートはより息を吞むような展開が期待できそうだ。

違う星のぼくら

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おまけ

体験版はネタバレになるのか?否。

本作の体験版は、基本的なゲームの操作方法や雰囲気、ビジュアルなどを知るのにとてもオススメできる。

一気に物語に入り込みたいので、ゲームの冒頭を体験版で遊んで、発売日まで何ヶ月か間ができてしまうのはできれば避けたい……などと考えるプレイヤーに朗報だ!

いや、本編とは無関係なんかーい!とまぁそういった感じで、また別の短編ストーリーが楽しめる内容となっている本体験版。

なんと、ところにょり氏は体験版用にもう1作ゲームを作ってしまったという。
体験版は2025年3月3日(月)までの期間限定配信となっているようなので、気になる方はぜひともこの機会にゲームを体験してみてほしい

■体験版はこちら!

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■たらればの話

ダウンロード

『違う冬のぼくら』と関係のあるキャラクターがゲーム本編に出てきたらどうしよう……。

可愛らしい少年たちが主人公だった前作とは違う世界が舞台とのことだが、死刑囚などが出てくる本作、入りからすでに不穏でしかないので……。あの時の少年たちはどうか幸せになっていてくれたらと思うよ

『違う冬のぼくら』ポップアップショップが開催中!
ノベルティもクセ強で沼りそう なんと“池”のグッズもあるよ

ダウンロード (3)

2025年1月17日(金)より、池袋PARCO本館B2Fにて期間限定で『違う冬のぼくら』のポップアップショップが開催

ポップアップショップではオリジナルグッズや展示などが用意されており、2人で来店すると特別な協力プレイが楽しめる体験型のイベントにも参加できるようだ。

また、グッズを1万円以上購入した方は、『違う冬のぼくら』でおなじみ「池の水」をイメージした水がノベルティとしてもらえるとのこと。

ゲームの世界観を五感でも楽しめてしまう素敵なポップアップショップ。
期間は2025年2月3日(月)までとなっているようなので、気になる方はぜひこちらもチェックしてみてほしい

『違う冬のぼくら』POP UP SHOP 紹介ページ
違う星のぼくら

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GameWith編集者情報

東明のプロフィール
東明
大学の休学期間中に遊んだ「ドラクエ」シリーズで世界観の壮大さに心打たれ、様々なRPGに興味を持ち始める。
中でも、近年は「原神」のストーリーや音楽に夢中になる日々を送っている。
また、ゲームのサブ要素にハマってしまう傾向があり、RPGで見られる料理作りや木の実採集などをとても気に入っている。
趣味はものづくり。
違う星のぼくら

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