※当記事のリンクはアフィリエイト広告を含みます。
同人・インディーオンリーのデジタルゲームの展示・即売会「デジゲー博」が、2024年11月3日(日)11:00~16:00に東京秋葉原UDX AKIBA_SQUAREとUDXギャラリーで開催された。
開場前から多くの人で賑わっていた同イベントにて、いくつかのブースを取材させていただいたので、その様子を紹介する。
目次
『RewindGirl』(べすとまん)
ギャルがタイムリープするアクションパズル
『RewindGirl』は、ギャルがタイムリープするアクションパズルゲーム。プレイヤーはギャルの「わこ」を操作して、ステージをクリアしていく。
「わこ」は、時間を巻き戻すことができる。1人ではクリアできないステージは、過去の自分と一緒に協力してクリアしていく。
ただし、過去の自分の行動と矛盾する行動を取ってしまうと、タイムパラドックスが起きて、ステージの最初からやり直しになってしまう。
公式サイトや紹介動画を見ていて、「世界観やキャラクターがかわいい」「操作はシンプルで面白そうだし歯ごたえがありそう」だと感じていた本作。
実際にプレイしてみると、ステージが進むに連れてギミックが増えていくこともあり、試行錯誤しながら時間を巻き戻すタイミングを考えるのが楽しい。
ステージ毎に最大6回まで時間を巻き戻せるが、ステージ毎に定められた回数でクリアすると「パーフェクトクリア」になるので、なるべく最小回数でクリアしたくなる。
ちなみに「わこ」が時間を巻き戻せるようになったきっかけについては、作中のストーリーで知ることができる。
作者のべすとまんさんは、本業でもゲーム開発をしているそうだ。本作の音楽以外は1人で制作しており、制作期間は約2年ほどとのこと。
現在は、ステージを量産しており、2025年初頭にリリース予定となっている。
「なぜギャルが主人公なのか?」と質問したところ、「ギャルが好きだから」と爽やかな笑顔で答えてくださった。全くもって同感だ。
Steamで詳細を見る『Wabisabi: Sushi Derby』
お寿司のレースシミュレーション
『Wabisabi: Sushi Derby』は、寿司を育ててレースするゲームだ。プレイヤーは寿司職人となって、寿司を握り、鍛えて、レースに挑む。
レースで勝利して賞金を得て、また新しい寿司を握る。目指すは、寿司レースの最高峰、S1レースでの優勝だ。
まずは筆者が好きなサーモンを握ってみる。しっかり鍛えてから、レースにチャレンジ。
しかし、悲しいことにレース中にお客さんに食べられてしまった。
レース中に食べられてしまった場合、そのレースはリタイアとなるが、お代がもらえる。
気を取り直して、次はえんがわを握ってみる。だんだん握れる寿司ネタが増えていくのが楽しい。
レース中に応援ボタンを押すと、少しの間スピードアップできることを教えてもらい、今度はお客さんに食べられずに完走できた。
「旬のネタを選ぶことが重要」「同じ寿司で何度もレースすると鮮度が落ちてステータスが下がる」など、寿司ならでは特徴を活かしているのが面白い。
また、一生懸命走っている寿司たちがかわいくて、見ているだけでも楽しめる。
試遊後にステッカーを引いたところ、大トロが当たった。
そんな本作は、2025年春にSteamでリリースすることを目標に開発を行っているとのことだ。
▶『Wabisabi: Sushi Derby』公式サイト『ノナプルナイン:アシンプトート』(ノナプルナイン)
開発期間12年の横スクロール型SFナラティブアドベンチャー
「開発期間12年のゲームです!よろしくお願いします!」という呼び込みを聞いて、「おっ?」と思った方は多かったのではないだろうか。
『ノナプルナイン:アシンプトート(以下、ノナプルナイン)』は、「人間とは何か」という深遠な問いの答えを探る、横スクロール型探索アドベンチャー。開発期間は、なんと12年におよぶという。
プレイヤーは「被験体:ノナプル・ナイン」となって、32階がループする謎の研究施設を探索し、知識を集めて世界の謎を解き明かしていく。
探索して感じたことは、とにかく何かを調べた際に得られる情報が多い。例えば、モニターを調べると、ビデオ会議を録音した音声やテレビ番組が流れたり、漫画を調べれば漫画を読めたりと、それぞれのコンテンツが、とても作り込まれている印象を受けた。
また、それぞれに世界の謎に繋がると思しき情報が散りばめられており、そちらも気になってくる。
表現も多彩で、非常に細かく動くアニメーションが中心だが、突然実写が登場することも。
天然な「被験体:ノナプル・ナイン」を中心としたキャラクター同士の掛け合いも面白く、気づけばあっという間に30分ほどプレイしてしまった。
開発者のnonuple9さんによると、特にこだわっている部分は、「ユーザーが何かを調べたときに、100%得するようにすること」。ユーザーが何かを調べて得をする、そうするとまた何かを調べたくなるという、良い循環が生まれる。
本作はFlashで開発されているとのこと。最近Unityに移植できる方が見つかり、Steamでのリリースに向けて移植作業を進めているという。
また、ラストから作っていることもあり、物語は完成しているそうだ。
科学考証も綿密に行っており「『ノナプルナイン』関連の本だけで本棚がぎっちり埋まっている」「専門家や医者に監修も依頼している」と語ってくれた。
『ノナプルナイン』は2026年にリリース予定とのこと。プレイ時間は30時間ほどのようだ。壮大な物語の完成が楽しみである。
Steamで詳細を見る『魔神少女エピソード4 届ける想い』(INSIDE SYSTEM)
魔神少女シリーズの最新作となる2Dアクション
『魔神少女エピソード4 届ける想い』は、「魔神少女」シリーズの最新作。古き良き2Dアクションゲームだ。
プレイヤーは魔神「ジズー・オリンピア」を操作して、世界征服宣言を目論む「ヴェルデ」の敵を倒してステージをクリアしていく。
筆者は他のイベントでもこのゲームを試遊した経験があるため、4段階の最高難易度「ルナティック」をチョイス。しかし、この選択が裏目に出ることに……。
以前とは異なるステージを遊べるようになっており、今回は「夢見る少女 カタナ」がボスのステージを試遊。ステージごとに異なるギミック、異なるボスが待ち受けているので、今回も新鮮な気持ちで遊ぶことができた。
ギミックは回避のタイミングがシビアだが、「ワープ」を駆使することで良い感じに進んでいく。
遂にボスの「カタナ」のところに到達。戦闘前に少し会話シーンがあった。
ボスの「カタナ」の動きはある程度パターン化されているものの、ダメージを与えるごとに攻撃が激しさを増していく。
ダメージを受けてゲージが溜まると「リベンジマジック」という必殺技を使うことができる。惜しまず使って戦うが……
分かっていても「カタナ」の攻撃を避けられず、結局ボスのHPゲージをミリ残ししてクリアならずとなってしまった。
遊び慣れた王道の2Dアクションではあったが、高難易度にすることで歯ごたえを感じることができた。
INSIDE SYSTEMブースでは、試遊のほか、物販も行われていた。
『魔神少女エピソード4』は、Switch後継機を想定して開発を進めているとのこと。
開発者のNAN-AさんがXにて最新情報を発表しているので、気になる方はフォローしてチェックしておこう。
▶NAN-AさんのXアカウントはこちら『スラッグのシスターディフェンス』(株式会社MUTAN)
ヴァンサバライクなタワーディフェンスゲーム
『スラッグのシスターディフェンス』は、同社のタイトル『グーニャモンスター』の派生作品。襲ってくる敵を倒しながら、武器を入手したり強化したりしていくヴァンサバライクなタワーディフェンスゲームだ。
『グーニャモンスター』に登場するキャラクター「スラッグ」が主人公となっており、ステージ中央にいる愛すべき妹「スネイル」を、迫りくる敵から守る。
実際にプレイしてみると、入手した武器を置くことができるのが新鮮だった。意外にも操作することが多く、最初の2プレイ程はあたふたしている間に終わってしまった。
まだ開発中なのと、筆者のプレイ時間が短いのでなんとも言えないが、自分が持てる武器は入手した中から1つだけだったので、どれを手に持ち、どれをどこに置くのかという戦略の幅が生まれてくる。それがこのゲームのキモになるだろう。
株式会社MUTANブースは、物販に特に力を入れていた印象だ。当日1番人気だったのは「大盤振舞ガチャ」だったのとのこと。
会場では、『スラッグのシスターディフェンス』の他に、『クリオネのボムボムスイーパー』も試遊できた。新作の最新情報が知りたい方は、公式Xをフォローしておこう。
▶株式会社MUTANの公式Xはこちら『HEART of CROWN Online』(illuCalab.)
オンラインデッキ成長型カードゲーム
『HEART of CROWN Online』は、デッキ成長型カードゲームというジャンルのカードゲームだ。自分の戦略に応じたカードを集めてデッキを強化して勝利を目指すゲーム性となっている。
麻雀のように、4人が順番にターンを回していき、最初に目標のポイントに到達すれば勝利となる。
今回は初めてということもあり、チュートリアルをプレイ。デッキを育てながら、プリンセスを擁立することが最初の目標だ。
選んだプリンセスによって能力が異なるため、自分の戦略に合ったプリンセスを誰よりも早く選ぶことが重要となる。
その後は、「継承点」と呼ばれるスコアを20点獲得すれば勝利だ。継承点を獲得するまでの行動の選択肢が多く、何が最適かは戦略によって変わりそうだ。
お金を効率良く集めるのか、対戦相手の邪魔をするのか、状況は運にも左右されるのでその場の判断力が試される。
継承点集めに苦戦しながらも、なんとかbot相手に勝つことができた。
illuCalab.ブースでは、アクスタやアクキー、缶バッジなどの物販も行っていた。
試遊後には記念にロゴ入りのオリジナルコースターをいただいた。寒くなってマグカップを使うことが増えたので、とても重宝している。
戦略性の高さはもちろんのこと、キャラクターのかわいさも魅力的な『HEART of CROWN Online』。ランクマッチやフリーマッチも完備した早期アクセス版がSteamで公開されている。
Steamで詳細を見る『結晶姫のラビリンス』(move the hearts)
見えない敵から逃げるホラーアドベンチャー
『結晶姫のラビリンス』は、”見えざる者”を探知して迷宮を脱出するホラーアドベンチャー。プレイヤーは、少女「ヒヨ」を操作して迷宮からの脱出を目指す。
迷宮には見えない敵がおり、触れるとゲームオーバーになる。少女の能力で周囲の敵を探知することができるので、うまく使えば敵を避けられる。
ただし、探知能力には使用制限がある。敵が近くにいるとBGMが緊迫したものに変わるので、音を頼りに周囲を探知しながら進んでいく。
「もしかしたら敵が近くにいるかもしれない」と思うと、結構ドキドキする。迷宮にいるときのBGMもちょっと怖い。
デジゲー博の会場は明るく、周囲にたくさん人がいる状態でプレイできた。しかし、もし暗い部屋で1人でプレイするとなると、かなりの怖さを感じられるだろう。
ヒントをくれる「カーファ」というキャラクターに助けられながら、なんとか全ステージクリアすることができた。
特に、「遠くから弾を発射する敵」と、「同じ水たまりにいると感電させてくる敵」に苦戦した。
作者の夢咲健志さんによると、ストーリーはほとんど完成しており、現在はそれを形にしていく作業を進めているそうだ。
ベータ版は2025年5~6月頃に公開予定となっており、リリースは2025年8月頃を目指しているとのこと。
Steamで詳細を見る『ワークアウトモンスター』(ベイビーブースト)
筋トレしてモンスター「ワクモン」を育成
『ワークアウトモンスター』は、その名の通り、ワークアウト(体を鍛えること)を通じてモンスター「ワクモン」を育てるゲームだ。スマホで遊ぶことができる。
プレイヤーは筋トレをして、溜まったエナジーをモンスターに与え、ワクモンを育てていく。
ワークアウトの種類によって、モンスターの進化先が異なるので、様々な部位を鍛えることで、いろんなモンスターに出会えるようになっているとのことだ。
今回はスクワットを選択。スマホをズボンのポケットに入れて、トレーニングスタート。思ったより深くしゃがむ必要がある。
ベイビーブーストの方々の声援を受けながら、なんとか10回クリア。
トレーニング後は、早速エナジーをモンスターに与える。卵からモンスターを孵し、そのモンスターにさらにエナジーを与えたところ、「焼き鳥ペンギン」に進化した。
モンスターの種類は50種類ほど考案しているとのこと。ブースには、「俊足カタツムリ」「ウシワッサン」「歯茎バッタ」などが飾ってあった。
育てたワクモンを、他のワクモンとバトルさせることもできる。現在はシンプルなステータスのぶつかり合いだが、今後機能の追加を予定しているとのこと。
筋トレを始めてもなかなか続かない方にうってつけの本作は、2025年中にリリースすることを目指して、絶賛開発中。
▶『ワークアウトモンスター』公式サイト『グリム・ガーディアンズ サーヴァント・オブ・ザ・ダーク』(株式会社インティ・クリエイツ)
悪魔のメイド姉妹が戦う2D横スクロールアクションゲーム
『グリム・ガーディアンズ サーヴァント・オブ・ザ・ダーク』は、2023年発売の『グリム・ガーディアンズ デーモンパージ』の続編となるメトロイドヴァニアなゲーム。
プレイヤーは悪魔メイドの姉妹「キリカ」と「マーシャ」となって、魔界を探索しながら武器を強化し、ボス戦へと挑む。
ブースに到着した頃にはかなりの盛況っぷりとなっており、今回は試遊せずに、取材のみさせていただいた。
今作は、探索や収集の要素が強化され、レアなドロップ品を狙うハクスラ要素に特化しているとのこと。また、オンラインマルチプレイも可能となっている。
『グリム・ガーディアンズ サーヴァント・オブ・ザ・ダーク』は現在開発中。Steamストアページで詳細をチェックしよう。
Steamで詳細を見る『ヒバリでなくナイチンゲールでもなく』(F0.94)
論文が具現化する世界で事件“學者殺し”の真相を突き止める群青ミステリーADV!
デジゲー博がまもなく閉場というタイミングで、ブースの展示が気になって取材させていただいたのは、『ヒバリでなくナイチンゲールでもなく(以下、なくなく)』だ。
ジャンルは群青ミステリーADV。
11月9日(土)には、Steamストアページを公開。併せて、主演二人が担当のメインキャラクターがLive2Dで登場する新作デモプレイ動画も公開されている。
ブースに展示されていた、主役の「栃木茜」と「夕霧しずく」のかわいくて大きな立て看板が目を引いていた。ストーリーは、この2人のための物語とのこと。
立ち絵がよく動いており、キャラクターがとてもかわいい。Live2Dによって動かしているとのことだ。これらの立ち絵と全編フルボイスかつ30曲近いオリジナル楽曲によって、没入感のあるビジュアルノベルになっているとのこと。
ブースでも流れていたデモプレイ動画の、戦闘シーンの演出のカッコよさも、ぜひご覧になっていただきたい。
F0.94の担当者によると、「年内には体験版を出したい」「来年の頭にぐらいには製品版を出せれば」とのこと。
公式サイトのほか、note「F0.94ラボ〜ラボメン準備室〜」でも開発の進捗やゲーム情報について紹介しているので、気になる方はそちらもチェックしておこう。
Steamで詳細を見る『ASHEN BLADE』(アクションパレット)
「パリィ」に重きをおいた3Dアクションゲーム
『ASHEN BLADE』は、「パリィ」が重要な3Dアクションゲーム。パリィ(Parry)とは、「受け流す」「躱す」「逸らす」という意味だ。
プレイヤーは、西洋風の騎士となって敵と戦う。敵の攻撃をパリィして、敵が怯んでいる間に攻撃するというシンプルなゲームだ。
敵の攻撃をタイミング良くガードするとパリィできる。パリィすると相手がしばらくフラフラしているので、その間に一気にダメージを与えていく。
敵の攻撃モーションを見て、タイミング良くパリィする1点に楽しみを見出したゲームと言えるだろう。
グラフィックは、フロム・ソフトウェアの『エルデンリング』や「ダークソウル」シリーズのような西洋ダークファンタジー風だ。
開発者のmasu0256さんによると、ゲームシステムは『SEKIRO』に影響を受けているとのこと。「パリィが大好きで、その強い思いからゲームを作るまでに至った」のだという。
将来的には、ボス戦の前にカットを入れて、「どんな敵と戦うのか?」を伝えられるようにしていきたいと語ってくれた。また、リリース版でも探索はほぼ無しで、戦闘が主体になるとのことだ。
『ASHEN BLADE』のデモ版は、フリーゲーム投稿サイト「unityroom」で試遊可能。
▶『Ashen Blade』の試遊はこちらから「ニダンジャンプ」(株式会社ニダンジャンプ)
ゲーム業界の仕事探しサイト
4階では、特製パッケージのプリングルスを無料で配布しているニダンジャンプブースが目立っていた。
「ニダンジャンプ」とは、株式会社ニダンジャンプが運営する、ゲーム業界の仕事探しサイトである。せっかくなので筆者も1ついただき、美味しくいただいた。
▶ニダンジャンプの詳細はこちらその他の新作ゲームもチェック!
GameWith編集者情報
小学生のときにゲームボーイを買ってもらったことをきっかけでゲーム好きになる。 「ポケットモンスター」シリーズや「パワプロクンポケット」シリーズ、「逆転裁判」シリーズが好き。 特にハマっているスマホゲームは『ポコロンダンジョンズ』で、8年間プレイし続けている。 休日は、『ポケモンGO』のために、いつもどこかを歩きまわっている。 |
今後発売の注目作をピックアップ!
真・三國無双 ORIGINS
8,580円(税込) 2
/PC/Switch
FAIRY TAIL2
7,800円(税抜) 3
/PC/Xbox
テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター
5,900円(税抜)