「メガテン」シリーズの魅力を、しっかりアプリに移植しようという意気込みを感じる一本。 アプリには過剰とまでいえる成長システム、悪魔合体のバリエーションなど作り込みがすごい。ファンが多い悪魔は、どれもモデル・モーション・ボイスまでしっかりついているので、金子氏イラストファンも必見。腰を据えて遊びたい一本。 話題のガチャについては、回さなくても遊んでいける難易度にはなっているので、レアリティ気にしなければ遊ぶに支障はないはず。だのにこの批判を見ると、ガチャが前提になってしまった和製アプリゲームの業を感じてしまった。

いい意味でスマホアクションRPGの優等生。 まずはストーリーモードで間口広くユーザーに遊んでもらい、無理のない導入でエンドコンテンツであるPvPに持って行きどっぷりハマってもらう、という戦略がしっかり効いている。 ストーリーもPvPもどちらも面白さが担保されているからできること。素直に評価されるべきゲーム。 白猫に似ているという指摘は否めないが、縦持ちのアクションRPGである以上どう頑張ってもある程度似そうではある。ただ、バトルのビジュアルが結構意識している感あり。

世界観の勝利とも言えるゲーム。ゲーム冒頭のギシアンの二人のやり取りから、断片的なイメージ映像、画面のトランジション演出に到るまで、ゲーム世界へ誘う構成が秀逸。最近は豪華声優陣やアニメなどクリエイティブの物量でものを言わせる作品が増えるなか、アドベンチャーシーンやキャラの口パク差分すら用意しないこの作品の作り方は一石を投じる。本作は物量こそ少ないが、適切なポイントに力の入った素材が配されているため全く遜色なく感じられる。ビジョンをもつクリエイターとツボを抑えた作り方の大切さを改めて感じた。今後どれだけゲーム性を深めてエンドコンテンツを作り上げていけるか楽しみ。現状はやや戦略性に欠けるか。

良くできたゲーム。システムのベースはクリッカー。ライトで取っ付き易い反面、作業ゲームになりがちな弱点があるが、本作は「とっくん」や「リーグ」を盛り込むことでテンポ感を作っており、作業感を消すことに成功している。カジュアルゲームはテンプレ量産、ガワ替え上等が大勢を占めるなか、ゲーム体験と世界観を連携させ、このゲームならではの体験を創出している点は評価されるべき。ポケGOで流れ込んだライトゲーマーの受け皿としての作られた作品のように思えるが、その役割を果たすのに十分だろう。もっとこのような、ざっくりとした「ゲーマー」達に曖昧にターゲティングしたゲームではない、地に足がついたモノが増えて行って欲しい