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タクティクスオウガ リボーン
原作未プレイ。こういうタイプの戦略SLGはそれなりにやってます。原作は弓が強力だったようですが、今作は補助に留まっておりバランスは良好。最初期は難易度が低いが所々に難所があり、気は抜けない。そして、物語が徐々に難しくなっていく。と、割と理想的な難易度でした。そこまで複雑でなく、しかし考える要素が色々あるのもいい。バランスブレイカーな存在もあるようですが、攻略無しでプレイしてる分にはわからないので、問題なし。 ストーリーも少し補完されているようで、昔のゲームにありがちな無味乾燥さはない。戦争の中で葛藤し翻弄される人々の物語が熱い。 同じ松野氏が手掛けたファイナルファンタジータクティクスと比較すると、本作は違う職業のスキルを持ち越すことが原則できないので、育成の楽しみはあちらが上。物語の傾向は似ていて両方楽しめるけど、しいて選ぶならFFTの方が好み。あちらの方がより複雑に深みを増したかんじがする。しかし、本作の方が FFTのような誰でも使えるバランスブレーカーはおらず、ゲームバランスが良好。総じて満足な一作でした。
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英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-
英雄伝説閃の軌跡シリーズの完結編。空の軌跡から数えて、既にシリーズ9作目。漫画ならともかく、RPGで一つのストーリーがこんなに長く続く作品は他に知らない。特に本作は、過去シリーズに登場した主要人物のほとんどが勢揃いして大活躍。他のRPGでは決して味わえない熱い展開は必見です。シリーズの前半からあった伏線もきれいに回収され、エレボニア帝国の一連の出来事の締めとして、とても満足の一作。気になる方は、閃の軌跡Ⅰからでも十分楽しめるので是非。
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シドマイヤーズ シヴィライゼーション 6
三国志などの国産SLGと比較すると、武力で制覇して勝つだけでなく、科学勝利や文化勝利といった非戦での勝ち方がある点が特徴。このため、戦争ゲーであると同時に、理想の都市を作り上げて勝利に導く街づくりの要素がある。そして、これが面白い。 ランダムマップなので、毎回どんな土地を引き当てるかとワクワクするし、他文明に先乗りされないかとヒヤヒヤもする。好立地を確保して順調に都市を作り上げている途中がテンションマックス。 システム的には、今までやった戦略系のSLGの中でもトップクラスに面白い。 が、唯一の欠点はAIがシステムの複雑化についてこれておらず、かなり馬鹿なこと。 これを補うために、高難度に設定すると理不尽なほどのハンデをつけられる。それでも、AIは立ち回りが馬鹿なので、序盤を凌げればいつの間にかこちらの圧勝に。負けるのは、序盤の圧倒的なハンデでゴリ押しされて潰された時だけ。勝っても負けてもワンサイドゲームで、接戦にほぼならないのはいかがなものか。 とはいえ、システム自体は文句なく面白いので、遊び方次第でいくらでも遊べる。例えば、何ターン目までにクリアとか、AIと競うのではなく過去の自分のスコアと競うとか。 プレイ時間は長く10時間以上はかかるか。一気にやるのではなく、少しずつ進めていく感じ。 最初の敷居は高いけど、それを乗り越えると楽しいシド星が待ってます。こういうタイプのSLG好きな人には絶対おすすめ。