『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を日本最速で先行プレイ!初のオープンワールドで更に広がった世界の魅力をお届け
株式会社ポケモンから発売のNintendo Switchソフト『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、『ポケットモンスター ソード・シールド』から実に3年ぶりとなる待望の完全新作。
本作はシリーズ初のオープンワールドとなっており、これまでのシリーズの醍醐味はそのままに、さらに進化した自由な冒険を楽しめるRPGだ。
その最たる特徴として、本作のストーリーに決められた順序はなく、料理大好きな先輩と秘伝スパイスを探したり、トレーナーとしての腕を磨いてチャンピオンランクを目指したりなど、思うがままに旅ができる作品となっている。
今回GameWithでは幸運なことに、本作の発売前メディア向けローンチイベントに参加し、日本最速で先行プレイできる機会をいただいた。
本記事では筆者が実際に『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』をプレイして感じた魅力を冒険・バトル・シナリオの3項目に分けてご紹介していくので、是非とも購入する際の参考にしていただきたい。
※ 開発中のソフトを使用しているため、実際の製品とは一部仕様が異なります。
多くのトレーナーが夢見たポケモン×オープンワールド。順序の消えた道の先には無限の世界が広がっていた
本作を語る上で最初に紹介すべきは、やはりオープンワールド化によって圧倒的な自由度を得た冒険だろう。
とは言えマップの拡張自体は近年の『ポケットモンスター』でも行われており『ポケモン ソード・シールド』のワイルドエリアや『Pokémon LEGENDS アルセウス』のマップに驚いた方も多いと思う。
しかし今回は初のオープンワールドを謳うだけあって、それらを凌駕する広大なフィールドが待ち構えていた。
何と言っても世界の奥行きがすさまじく、目の前に広がる世界の全てが“手の届く場所”になっている。
オープンワールドだから当たり前だと思うかもしれないが、実際に体験してみるとその感動はひとしおだ。
爽快かつオープンワールドを支える一石二鳥な「ポケモンライド」
オープンワールド化は画期的だが、とは言えただマップが広くなっただけでは長時間の移動など苦痛に感じる点も出てくるだろう。
しかしそこは流石と言うべきか、「ポケモンライド」が移動ストレスをしっかりとケアしてくれている。
上記の画像のとおり、コライドン・ミライドンは地上はもちろん空や海まで移動可能というパーフェクトっぷりを発揮してくれる。
地上を猛スピードでスイスイ進んでくれるだけでなく、広大な海も滝の流れる絶壁も何のその。高い場所から目的地が見えたら、滑空して一直線にショートカットなんてこともお手の物だ。
ポケモンライドでしか行けない崖の中腹にわざマシンが隠されているなんてこともあり、まるで宝探しのように移動さえ楽しめるのも本作の大きな魅力だろう。
人によってはこっちがメイン? 可愛いポケモンたちと存分にたわむれるピクニック
冒険やバトルも楽しいが、それ以外の多彩で豊富なコンテンツも本作の大きな魅力のひとつ。
例えばフィールドではポケモンたちとピクニックを始めることができ、オリジナルのサンドウィッチを作ったり、おもちゃで一緒に遊んだりすることができる。
他にも主人公の顔や髪型を自由にイメチェンしたり、おしゃれな衣装をコーディネートしたり、そのうえ可愛いポケモンたちと自撮りなんかしちゃったり。
淡々とシナリオを進めるだけではなく、ときには時間を忘れてポケモンたちに癒やされたり、ほのぼのとしたスローライフを堪能するのも一興だろう。
「目と目が合ったらポケモンバトル」は時代遅れ? 行動だけじゃない“選択”の自由
上記のようなセリフがあったように、以前のシリーズ作品ではトレーナーと目が合うと自動的にバトルが開始されていたが、本作ではその要素が大胆にも撤廃。
対戦できるトレーナーは吹き出しが黄色く、話しかけるまでバトルが発生しない仕様に変更されており、ここにもオープンワールド化に伴う配慮が見られる。
プレイヤーの中にはポケモンが弱っているときに限ってトレーナーと目が合い、意図しない戦闘を強いられた経験がある方も多いのではないだろうか?
今回はオープンワールドという仕様上、自分より格上の相手が闊歩している場所にも普通に行くことができる。しかしこの仕様のおかげで、意図せず格上トレーナーと目が合って手もちのポケモンが倒されてしまうなんていうことを回避することができるのだ。
その代わり、ポケモンセンターの裏などの意外な場所でもバトルが楽しめるようになっており、試合としてのエンターテイメント性が強調されているように感じた。
新要素「テラスタル」でバトルが華やかに。痒いところに手が届く新要素も嬉しい
本作のバトルの目玉といえば、やはり新要素の「テラスタル」だろう。
テラスタルはポケモンたちが宝石のように光り輝くパルデア地方の現象であり、バトルではポケモンのタイプが固有のものから「テラスタイプ」に変化する。
例えばくさタイプのテラスタイプを持つハルクジラであれば、戦闘中に固有の“こおりタイプ”から“くさテラスタイプ”へ変化することができるのだ。
タイプがテラスタイプに変わるため戦略的にも重要なのはもちろんだが、注目していただきたいのは演出の美しさ。
宝石がテーマになっているだけあって、モンスターボールに集まる光はまるで銀河のように美しく、変化したポケモンも神々しさすら感じる見た目になっている。
まるでヒーローの変身や得意技のような演出が、程よいスパイスとしてバトルをより一層盛り上げてくれる。
バトルのルールは「テラスタル」を除けば基本的に従来のシリーズ作品通りだが、新たなバトル方法「おまかせバトル」によって戦い方そのものが多様化している。
本作では連れ歩いているポケモンに「レッツゴー」を指示することで、野生のポケモンと自分の意志で戦わせる「おまかせバトル」ができるのだが、これがまた便利。
広大なマップで出会う全てのポケモンと戦っていては埒が明かないが、かと言って逆に避けすぎても経験値や道具が集まらないというジレンマがある。
そこで重宝するのが「おまかせバトル」。これを使えばフィールドを移動しながら片手間で経験値や道具を収集することができる。
本作ではわざマシンを作るのにポケモンのおとしものを使うこともあり、この機能をガンガン利用していくのが前提になっているようだ。
ただしおまかせとは言えバトルであることに変わりはないため、実力が劣っていれば普通に負ける。なので相手とのタイプ相性やエリアの野生ポケモンたちのレベル帯をしっかり把握した上で適切なポケモンたちを繰り出す必要がある。
いくらおまかせできるとは言え、バトルはポケモンとトレーナーが揃ってこそ。どれほど効率的かつ安全に進められるかはプレイヤーの腕の見せ所だ。
リアルタイムで展開するテラレイドバトルは、よりアクティブで戦術的なバトルが楽しめる
また、こちらも新要素となる「テラレイドバトル」も非常にやりごたえのあるバトルだった。テラレイドバトルでは4人のトレーナーがそれぞれポケモンを繰り出し、強力なテラスタルポケモンへ挑むことになる。
このバトルは通常のような完全ターン制ではなく、常に時間が進行しているリアルタイム制となっている。
簡単に言うと、ボスポケモンのHPやステータス、状態異常、残り時間などを4人のプレイヤーで共有した状態でバトルが展開される。
バトル自体は基本1対1で通常のコマンドバトルと同じように進行する(自分が技を選ぶと相手も技を打ってくる)が、他ポケモンの行動を待つことなく一定間隔ごとにコマンドを選択することができるのだ。
これによって、あえて敵や味方の行動を待ってから自分の行動を決めるなど、今までに無かった戦術を取ることができるようになった。
また、バトルではポケモンへ指示を出すだけではなく、ポケモンたちの能力を上げたり、回復したりする「おうえん」コマンドも用意されているため、他トレーナーと息を合わせた、より複雑で奥深いバトルが楽しめる。
フリーシナリオに正解はない。プレイヤー自身が紡いでいく3つの自由な物語
本作には大きく3種類のフリーシナリオ「チャンピオンロード」「レジェンドルート」「スターダスト★ストリート」が用意されている。
これらはフリーというだけあって攻略の順序などが決められておらず、プレイヤーがそれぞれ思うように進行することができるのだ。
今までもある程度の自由度はあったものの、シナリオは基本的に一本道だった。確かにオープンワールドになったものの、行くべき道筋が決められていたのでは興ざめ感は少なからずあっただろう。
しかし本作からは本当の意味で自分の道を自分で決めることができるようになったのだ。実際に体験してみると、型にはまらない物語というのは言葉以上に感動的なものになっている。
本来であればそれぞれのシナリオを語り尽くしたいところだが、今回は諸事情により簡単にご紹介するだけに止めさせていただく。月並みな台詞だが、この感動は是非ご自身の手でプレイして確かめてみて欲しい。
①チャンピオンロード
各地域にあるポケモンジムに挑戦してチャンピオンランクを目指す、今までのシリーズ作品と最も近い王道の物語。
ジムリーダーへの挑戦権を賭けた「ジムテスト」では、街に隠れたキマワリたちを見つけ出すなど、バトルだけでない個性的な試験に挑戦できる。
もちろん最後には白熱のジムバトルも。新要素のテラスタルポケモン同士がぶつかり合う、激しくも美しいバトルに大興奮間違いなしだ。
②レジェンドルート
ポケモンを元気にする健康料理を研究しているペパーと共に「秘伝スパイス」を探し求める物語。
パルデア地方にしか存在しない秘伝スパイスは、通常より体が大きくて強力な「ヌシポケモン」に守られているため、簡単には手に入らない。
ポケモン勝負が苦手なペパーに代わって各地をまわりながら、ヒントを頼りにヌシの居場所を特定したら、ポケモンバトルで勝負を挑む。巨大なポケモンは想像以上に迫力があり、倒すのも一苦労だ。
③スターダスト★ストリート
学校のやんちゃ集団「スター団」のアジトに乗り込んでボスに立ち向かう物語。
アジトでは大勢のしたっぱが次々とポケモンを繰り出してくるため「おまかせバトル」を使って倒していこう。
制限時間内に決められた数のポケモンを倒すことができれば、いよいよボスが現れて勝負を挑むことができる。
ボスとのバトルでは、ボスが乗っている「スターモービル」もバトルの邪魔をしてくるため、普段よりも歯ごたえのあるバトルが楽しめた。今後のボスがどのようなポケモンやスターモービルを繰り出してくるのか今から楽しみだ。
※ 開発中のソフトを使用しているため、実際の製品とは一部仕様が異なります。
発売日など基本情報
発売日 | 2022年11月18日(金) |
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会社 | 株式会社ポケモン(販売:任天堂) |
ジャンル | RPG |
価格 | パッケージ版:各6,578円(税込) ダウンロード版:各6,500円(税込) |
対応ハード | Nintendo Switch |
商品情報 | パッケージ版/ダウンロード版 |
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
GameWith編集者情報
健全なジャンプ少年だったが「ハヤテのごとく!」でオタクの沼に飲み込まれた一般人。十代の大半を創作物とともに過ごし、虹色ならぬ二次色の青春を送る。 その傍らシャドウバースにハマり、むじょっくすTVからGameWithの存在を知り、なんやかんやあった後に趣味が高じてゲームライターに。 |