『BAR ステラアビス』はローグライク、シミュレーション、アドベンチャーなど様々なものが上手くブレンドされたカクテルのような作品!
皆さん、お酒は好きですか?もし、お酒を飲むほど強くなるとしたら?
そんなゲーム、あります。
日本一ソフトウェアより2月29日(木)に発売された『BAR ステラアビス』は、お酒との関わりが大きいシミュレーションRPG。
舞台となるバーで飲酒しながら常連客と交流し、酔った人間が訪れることができる異世界ダンジョン"ヨイの世界"を冒険していく。その際、飲んだお酒によってバフとして色々な効果が付与されるなんとも変わった世界だ。
ダンジョンで力尽きると所持金と装備品以外のアイテムを失い、レベルも1に戻ってしまうローグライクなゲーム性は遊びごたえ抜群。
シミュレーションバトルとの相性も良く、ローグライクのランダム要素とプレイヤー自身のスキルが影響するバランスが絶妙である。
今回、特別に先行プレイをする機会をいただけたので、お酒好きのライターによるプレイレポートをお届けする。念のため、未成年やお酒が飲めない人でも問題なく楽しめることも追記しておく。
物語の詳細なネタバレは避けるが、2/15に配信されている体験版の範囲内では触れているので注意してほしい。
なお、記事最下部にはDL版『BAR ステラアビス』のコードが抽選で3名様に当たるキャンペーンも記載しているので、最後まで楽しんでいただければ幸いだ。
目次
『BAR ステラアビス』とは?
日々に疲れきっていた主人公が偶然目にしたチラシに導かれるように、ステラアビスというバーを訪れる。
お酒を飲んだことがある人は、誰しも1度は酔いつぶれて寝てしまった経験があるのではないだろうか。疲れていると酔いやすいとはいうが、主人公は勧められまま飲んだカクテル1杯で眠りに落ちてしまう。
目覚めた先は、酔った人間が見る夢"ヨイの世界"。異世界に迷い込んだ主人公は顔と腕を失い、この世界に囚われてしまう。
ヨイの世界に住むティプシィに「サマヨイ」と名付けられた主人公は、最初は失った身体のパーツを取り戻すために冒険していくのだが、思わぬ事態から異世界での事件に巻き込まれていく。
バーと異世界を行き来することになる本作。バーでのマスターや常連客との交流はアドベンチャー要素も含んでいて、単なるローグライクなSRPGではない。
冒険の楽しさだけでなく、2つの世界のつながりや多くの謎に迫っていくバーパートは惹きつけられるものがあった。
遊んでいて、細かな音や光の加減がオーセンティックなバーの雰囲気を上手く表現していると感じた。
本作を遊ぶ時はおしゃれなBGMはもちろん、主人公を動かす時の静かなバーにコツコツと響く靴音やグラスの氷の音、グラスを置く音など、普段あまり気にしない音に耳を傾けてほしい。筆者はイヤホンやヘッドホンを推奨する。
バーでの楽しいひと時がダンジョン攻略のカギ!
『BAR ステラアビス』では、拠点となるバーでお酒を飲んだり常連客と交流するバーパートとヨイの世界を探索する異世界パートの2つに分かれる。
まずは、異世界を冒険するうえで重要なバーで出来ることを見ていこう。
登場キャラは酒クズばかり!?クセがすごい常連客!
バーでは来店している客に話しかけ相席することで会話が楽しめる。いざ会話してみるとなかなかにヤバい奴が勢ぞろいしていたので、何よりも先にクセがすごいキャラを紹介させてほしい。
常連客も異世界を訪れることがあるようだが、ヨイの世界のティプシィいわく、この世界にしょっちゅう来るということは何かが欠けたクズの可能性があるらしい。
お酒の力を借り、会話を重ねていくうちにその人物の闇や欠けた何かを知ることができるかもしれない。
元サッカー部の大学生「ジンガ」は、体育会系の飲み会を多く経験してきたのではないかと思われるキャラ。
酔い潰れるのがデフォで、どれだけ飲めば気持ちよく酔えるかという加減がわからないらしい。パンイチで踊ったこともあるそうで、酔うとなにをやらかすか不安と打ち明けられた。
流石にバーでは大丈夫だと思うが、カクテルも度数高めのものは多いので気をつけてほしい。
アイドル配信者の「キャス」はストロングなやつをストローで飲む系のキャラ。バーに来る前にも飲んでくるくらいお酒好きな様子で、とにかくテンションが高い。
酔うと持論を展開し、とにかくたくさん喋る。相席しているのか絡まれているのかわからなくなる場面もあった。この子の闇も深そうだ。
一見普通そうな「レオナ」も嫌なことがあるとお酒を沢山飲んでしまうようなキャラ。正義感が強いようで、ヨイの世界での戦いを楽しんでいる一面も。
スイッチが入るとそこまで言うかというくらいの発言もしたりするが、自分の考えをしっかり持っている感じがした。
他にも、エリートビジネスマンや秘密の多い女性、アルコール依存のフリーライターなど一癖も二癖もあるようなキャラが登場する。
ぶっ飛んではいるものの、欠けた何かがそのキャラの個性でもあり魅力に繋がっていると思う。バーを訪れる客はランダムなので、好きなキャラが居たら逃さず話しかけよう。
相席で試されるのは人間力?
常連客と語らいを楽しめる「相席」では、酒席がお開きにならないよう相槌アクションをして会話を盛り上げていく。
出来るアクションは「肯」「否」「笑」「疑」の4つと、「お酒を飲む」の計5つ。
例えば、乾杯と言われたら「お酒を飲む」のがベストなアクション。適切でないアクションをしてしまうと相手の気分を損ねることがあるので、お酒の席と言えど気が抜けない。
お酒は3回飲むアクションをすることで完飲となる。お酒の種類や効果については後述するが、完飲しないと効果が発揮されないものもあるので注意が必要だ。
じゃあ一気に飲めば良いだろと言われそうだが、そうもいかないのが「相席」の面白いところ。
お酒を続けて飲むと酔いが回り、画面がぼやけたり歪んできて、限界を越えると眠ってしまう。眠ってしまうと会話が失敗してしまうだけでなく準備なしの状態でヨイの世界に行ってしまうため、酔い潰れるのはなんとしても避けたい。
相手の話を聞きつつ適切なタイミングを伺いお酒を飲むのというゲームでは珍しい駆け引き。
プレイスキルというよりは、プレイヤー自身の人間力が問われているような気がした。
交流したキャラは後に異世界に出現し仲間として共に冒険してくれる。直前に交流したキャラが出現しやすいことも頭に入れておくと良い。
また、交流しキズナを深めることで初期状態で持っている技が増えたり、能力の成長値がアップする。
実在する300種類のカクテルが登場!飲んで得られる効果を組み合わせる楽しさ!
異世界に行く前にカクテルなどのお酒を飲むことで、特定のステータスが成長しやすくなったり経験値が多くもらえたり様々な効果が得られる。ダンジョンを攻略していくことでベースとなるお酒が追加されていく仕組みだ。
序盤は選べるものが少ないが、お金を使い「カクテルツリー」を解放していくと注文できるカクテルが増える。
「相席」で会話が弾んだり状況によっては何杯も飲めるので、プレイスタイルや目的、攻略するダンジョンによって効果の組み合わせを試行錯誤するのも面白い。
筆者が火属性の攻撃をする敵が多くいるダンジョンに挑む際には、火耐性を上げたり回避率をアップさせ生存重視のセットを組んでみた。
登場するカクテルは300種類もあるのでパターンはかなりの数になる。それゆえ自由度が高い。
カクテルは実在するものが使われているのにもこだわりを感じる。名前だけでなくアルコール度数やレシピ、ちょっとした説明なんかもありお酒に詳しくなれそう。
この「スカイ・ダイビング」というカクテルも実在するもので、バーに行けば飲むことができる。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
筆者もいつ異世界へ行ってもいいように、バーでカクテルを飲んできた。決してゲームをしていてお酒が飲みたくなったからではない。決して。
先ほど紹介した「スカイ・ダイビング」を注文したが、レシピだけでなく見た目の再現度もなかなか。おしゃれな雰囲気の中「これでクリティカル率がアップするのか」と思いながら飲んでいたのはおそらく筆者だけだろう。
他には、カシスソーダやチャイナブルーといった名前だけ聞いたことがある人も多そうな有名なカクテルも登場している。
余談だが、カクテルには花言葉ならぬカクテル言葉があり、カシスソーダなら「あなたは魅力的」、ジントニックなら「強い意志」というメッセージが込められている。
もしかしたらストーリーを深く考察するのに役立つかもしれないし、そうでなくても興味があれば頼んだお酒がどんな意味をもつか調べてみるとより楽しめるだろう。
異世界で一筆書きの冒険へ!
本作はダンジョンで力尽きると所持金と装備品以外のアイテムを失い、レベルも1に戻ってしまうローグライクな仕様。
ダンジョン自体も訪れるたび形が異なっていたり毎回状況が変化するので攻略の正解がない。前回この方法でいいところまでいけたからまた同じ戦法で、が通用しないのだ。
ダンジョンを進みクリアが近づくにつれて緊張が高まっていく感覚もローグライクならでは。
ダンジョンはいくつかのフロアにわかれており、各フロアを自由に探索しつつ進んでいく。
仲間やアイテムを探したり敵を倒してレベル上げするのもいいが、行動することで「ドリームエナジー」というスタミナにあたるものが消費されていく。0になるとHPが減っていくので注意が必要。
スタミナが減らないように一気に進んでいっても敵が強くてやられてしまうし、逆に同じフロアに留まり続けてもスタミナが減っていくので悩ましいところだ。
ダンジョンは分岐していて、どのルートを進んでいくかはプレイヤーに委ねられる。仲間がいるフロアやショップが出現するフロア、宝箱が多く存在するフロアなどそれぞれ特徴がある。
ただ、宝箱フロアを選んだときでも仲間に遭遇できたりしたので、必ずしもそれだけが存在するものではないみたい。
物語を進めていくとバーにアイテムを保管できるようになる。
ダンジョンに長居するならドリームエナジー回復アイテムを多く持っていくというように、少しは戦略が立てやすくなるだろう。
テンポの良いシミュレーションバトル!
スピリッツ(蒸留酒全般を指す言葉)と呼ばれる敵はフィールド上におり、攻撃や接触することでバトルが開始される。
フロアの色味や角度、見た目によっては敵を視認しにくいことも多かった。
バトルはターン制のシミュレーション方式。このバトルシステムは戦略的な反面、テンポの悪さが心配だったが、フィールド探索と同じ感覚でマスを移動できたりコマンドもシンプルかつ直感的に操作できるのでむしろ遊びやすかった。
演出の早送りも可能で、楽に勝てるようなの敵の場合はさらにテンポよく進められる。
コマンドについてだが、A・B・Cの3つのスロットに設定された攻撃と防御が基本的な行動となる。
それぞれ近距離・範囲・遠距離と用途が分かれているためわかりやすい。また、攻撃範囲や攻撃内容はカスタマイズできる。
次の項目では「星座の力」を使った技の組み合わせについてみていく。
星座の力で自分好みの技を作ろう!
ダンジョンの探索や敵からのドロップで「ステラ」と呼ばれる星座の力を入手できる。
この力は各キャラの攻撃にセットすることで発動し、攻撃の性能を強化してくれるもの。
キャラの攻撃は、範囲ステラ1つとスキルステラ3つの計4つで構成される。
敵との距離が離れているほど威力が上がるステラを範囲が近距離の攻撃にセットしてもあまり意味はないので、スキル同士の組み合わせ以外に範囲との相性も考える必要がある。
スキルの発動にはMPを消費するので、強いスキルを詰め込み過ぎてもMP消費量がすごいことになり使いにくい攻撃になってしまう。
ここぞという時の攻撃と、普段使いできる燃費が良い攻撃を用意し使い分けるのがコツ。
今回の先行プレイでは、特に「二重の瞬き」という次の攻撃を◯回発動するステラに助けられた。
初期からセットしてあるMP0の攻撃と組み合わせれば低コストでダメージを増やせるし、高威力の技と組み合わせると大ダメージを与えられるロマン技にもなり得る。
とはいっても、130あるからランダムで入手できるため再現性が低いのが難点。出たらラッキーくらいに思っておこう。
同じステラを手に入れた時やダンジョンに現れる昇級塔にてステラを強化できる。筆者が使っていた「二重の瞬き」を最大まで強化すると、このステラの次にセットしたスキルを4回も発動するようになった。
また、ステラはその名の通り13の星座のいずれかが設定されており、同じ星座を揃えることで強化ボーナスが発生する。
とあるボスとの戦う場面では思わぬステラが大活躍したしたこともあったので、使えなさそうなステラを手に入れても工夫して使ってみてほしい。
ゲームを彩るBGMは必聴!
昨今は限定版などでサウンドトラックCDが特典として付くことが増え、一層BGMの注目が高まっているように思える。
本作も初回生産限定特典として、ゲーム内BGMから厳選された8曲が収録されたデジタルサウンドトラックのDLコードのほか、Nippon1.jpショップ限定版にはCD3枚に収録した全曲入りサウンドトラックCDが付属。
公式YouTubeチャンネルではメインテーマを含む数曲が試聴できるので是非とも聴いていただきたい。
バーが舞台の1つということでジャジーな曲も多い。落ち着いたものからスウィング感あるビックバンドジャズのようなアップテンポな曲まで幅広く聴きごたえもある。
おしゃれな雰囲気を感じさせてくれる一方で、ヨイの世界では民族調の曲やサンバといった幅広いジャンルの曲を聴くことができる。ダンジョン内ではBGMが変わる頻度が思っていたよりも高く、長く滞在していることを感じさせない工夫もみられた。
まとめ
ここまで長々と綴ってきたが、数十時間のプレイを経て言えることは「まずはなにも考えず自身で遊んでみてほしい」ということ。
幸いなことに『BAR ステラアビス』には体験版が配信されており、ストーリーの序盤と第1ダンジョンクリアまでを楽しめる。
「ローグライク」はそれまでの苦労が水の泡になってしまうことから人を選ぶジャンルではあるが、本作はペナルティがそれほど重くなく初心者や苦手意識を持っている人にこそ遊んでほしい作品になっていた。
遊んでいると繰り返しプレイする楽しさや緊張感というこのジャンルの良い面が前に出ているようにも感じた。
物語もお酒の知識の有無や好き嫌いに関わらず皆が楽しめるようになっているので、気になったなら体験版を遊んでみることをおすすめする。
そうすると、数時間後にはあなたも"ヨイの世界"に囚われているかもしれない。
■ 体験版のダウンロードはこちら
Nintendo eShopで詳細を見るPlayStation Storeで詳細を見るフォロー&リポストで応募完了!『BAR ステラアビス』プレゼントキャンペーン!
この度、日本一ソフトウェア様のご厚意によりダウンロード版『BAR ステラアビス』ご提供いただいたので、読者の方に抽選で3名に当たる『BAR ステラアビス』プレゼントキャンペーンを開催。
プレゼント内容や応募方法、注意事項を読んだうえ、奮ってご参加いただきたい。
応募期間 | 2024年3月7日(木)23:59まで |
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プレゼント内容
■ 『BAR ステラアビス』ダウンロード版(3名様)
応募方法
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- ②対象ポストをリポスト
『BAR ステラアビス』プレゼントキャンペーン
— GameWith@最新ゲーム情報局 (@gamewith_review) February 29, 2024
日本一ソフトウェア新作『BARステラアビス』発売記念!
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◆応募方法
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◆賞品
・『BAR ステラアビス』DLコード ×3名様
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