
序盤がまるごと遊べる!『メタファー:リファンタジオ』無料体験版を遊んでみた!

2024年10月11日(金)に発売が迫る『メタファー:リファンタジオ』。
『ペルソナ3』『ペルソナ4』『ぺルソナ5』のクリエイターが贈る完全新作ということもあり、かなりの注目を集めている作品だ。

そんな本作では、9月25日(水)から序盤まるごとプレイできる体験版が配信中。
早速プレイしてみたところ、本作の謳い文句「メタメタハマるファンタジーRPG」が、本当にその通りであることを実感させられた。
4~5時間のかなりボリュームのある体験内容で分かった、本作の魅力を紹介していこう。
※ストーリーの重大なネタバレは載せていないですが、どうしても多少の情報や先入観は与えてしまいます。完全初見で楽しみたい人は、プレイしてから記事を読むことをおすすめします。
※流血表現のある画像が載っているので、苦手な人は注意してください。
目次
なぜ敵は「ニンゲン」なのか?現実世界をチラつかせる奇妙さで、隠された裏テーマを匂わせてくるストーリー!

本作をプレイして特に印象に残ったのが、世界観やストーリー周りだ。
本作の舞台は、8つの種族と3つの国が魔法の恵みに抱かれる大地「ユークロニア連合王国」。

▲「様々な種族が共存」「魔法のある世界」と聞くとポップなファンタジー世界を思い浮かべそうだが、全くそんなことはない。
そこでは、人種差別が当たり前。
下等人種であれば、たとえ冤罪だとしても話を聞いてもらえず処刑されてしまうような世界だ。

街の中央を一歩外れれば物乞いに溢れており、とにかく重々しい雰囲気が漂っている。
『ペルソナ』シリーズのクリエイターが手がけているが、『ペルソナ』が持つ青春な明るい雰囲気とは、全く違う作品となっている。

そんな本作のストーリーだが、実際にプレイしてみると驚くほどに惹きこまれる。
遠い架空の世界の話のはずだが、なぜかプレイヤー自身と繋がっているような気がしてならない。
その理由は、現実世界とリンクするようなワード・世界観が散りばめられており、妙に引っかかるからだろうか。

その一例として、プレイヤーや人々を襲う怪物は「ニンゲン」と呼ばれている。
我々人間とは似つかない異形をしているが、体験版で出会った「ニンゲン」にはいずれも人体の一部が取り入れられていた。

▲余談だがニンゲンは、世界で初めてモンスターを描いたとされる画家ヒエロニムス・ボスの絵画をオマージュした造形となっている。
この世界を外から除き見ているプレイヤー(人間)にとって、この「ニンゲン」という呼称が謎であり、不思議で仕方がない。

▲主人公の「エルダ族」は、8つの種族に数えられておらず、差別や偏見を向けられている。他の種族は耳が長かったり、角があったりするのに対して、この「エルダ族」だけが現実の人間に近しい見た目をしているのにも、何か意味はあるのだろうか。

また、ゲーム開始時には「幻想とは、現実に影響をもたらさない、無力な作り物か?」という意味深な問いがされる。
前書きを含めた質問全文が下記であり、この世界が「ただのゲームの世界」で片付けられないような気がしてくる。
私のいる世界の出来事は、君にとっては絵空事…
別の地平の物語。
…すなわち『幻想』だ。
だが、全てが君とは無関係だと言い切れるだろうか。
こちらの世界に触れようとしているなら、初めに訊いておこう。
幻想とは、現実に影響をもたらさない、無力な作り物か?

「何かとんでもない裏テーマが隠されているんじゃないか?」
そんな風に、ただ物語を楽しむだけでなくその裏まで匂わせてくる世界設定に、気づけば夢中になってストーリーを追いかけてしまっていたのである。
もちろんその真相は体験版部分では解決せず、早く製品版をプレイしたいと思わせる個人的な1番の魅力ポイントであった。
ザコ敵はサクサク、強敵はじっくり!メリハリの利いた完成度の高いバトル

ストーリーだけでなく、もちろんバトルシステムについてもかなりの完成度。
本作は、コマンドバトルとアクションバトルが融合したシステムとなっている。

バトルの根幹となるのは、コマンドバトル。
ただコマンドバトルへの突入前、フィールド上では敵シンボルにアクション攻撃をすることができ、成功することでコマンドバトル時に先制攻撃ができるなどメリットがある。

▲失敗すると、逆に敵に先制攻撃を許してしまう。回避アクションもあり、結構本格的なアクションが楽しめる。

さらに特筆すべきは、格下相手であればアクション攻撃のみで撃破できてしまう点。
コマンドバトルはどうしても1戦1戦時間がかかってしまいザコ戦はマンネリしがちだが、本作ではザコ敵はワンパンで撃破。
無駄なバトルをせず、強敵との戦闘やダンジョン攻略に専念できるのはかなり快適だ。

▲敵が格上か格下かを見極めるには、妖精眼(レーダー)を使えば一発。慣れないうちは、常にONにしておくのがよさそうだ。

▲有利属性の攻撃コマンドには「WEAK」の文字が表示される。いちいち覚える必要がないのが便利。
コマンドバトルで重要となる要素が2つあり、1つは属性相性。
弱点を突くと味方の行動回数が増えるため、戦闘をかなり有利に進められる。
逆に敵に弱点を突かれると相手の行動回数が増えるため、一気に不利に。諸刃の剣のようなシステムとなっている。

もう1つが「アーキタイプ」の装着。
「アーキタイプ」は伝説上の英雄のような姿へと変身する力であり、どれ装着するかによってバトルスタイルやスキルが大きく変化する。
「ジョブ」のようなものだと思ってもらえれば分かりやすいだろう。

▲「アーキタイプ」はツリー状になっており、支援者と交流を深めたり、特定の条件を達成することで解放されていく。

▲初めて「アーキタイプ」が覚醒した際には、痺れるようなムービー演出が入る。かなりカッコイイので、ぜひ実際にプレイして確かめてほしい。
ダンジョンに挑む前には、どのアーキタイプを付けてどんなパーティ構成にするのか、戦略を練った編成を組み上げるのが重要だ。

▲風聞屋から情報を買うと、これから挑むダンジョンに有利な属性やアーキタイプを教えてもらえる。編成を考える上で、かなり有効的。

▲他のプレイヤーが、どんな編成でクリアしたのかを見ることもできる。編成コピーもできるので、詰まったら試してみるのもありだ。
特定のアーキタイプで覚えたスキルを別のアーキタイプで引き継いで使うこともでき、かなりカスタマイズ性が高い。
体験盤では使えるアーキタイプは限られていたが、製品版では40種類以上のアーキタイプが使える模様。
自分と全く同じ編成している人に出会うのが難しいほど、プレイヤーごとに千差万別な戦略が試せることに期待が高まる。
自由時間をどう過ごすかで、育成状況に影響!自分だけの旅物語を紡いでいこう

体験版の終わり際には、本作の目玉システムの1つでもある「自由行動」を体験できた。
本作では『ペルソナ』シリーズのように、ゲーム内に日付・時間経過の概念が存在。
各クエストには期限があり、それまでに達成できないと失敗となる。

メインストーリーの合間の自由行動で、どう過ごすのかは完全にプレイヤー次第。
例えば、人々から話を聞いたり、アクティビティをこなすことで「王の素質」が上昇する。

▲王の資質は「勇気」「見識」「包容力」「説得力」「想像力」の5つのパラメータから構成される。
「王の素質」を上げることで、新たな会話の選択肢が選べるようになったりと、この世界でできることが広がっていく。
他にも、アーキタイプを覚醒させるために支援者と交流を深めてみたり、クエストを受けてダンジョンに挑戦してみたりと、どういう時間を過ごすかは自由だ。

▲「見識」のレベルを2にしたことで、新しい選択肢が選べるように!

▲「時計マーク」の付いた選択肢を選ぶと、時間が経過する。他にやりたいことはないか、よく考えてから選んでいこう。
気を付けなければいけないのは、時間は有限であり全てを完璧にこなすことはできないということ。
限られた時間の中で、何を優先するのか。そして自分が選んだ行動が、キャラの能力や育成状況に反映。
「自分がこの世界にいたら何をするだろうか?」そんな風に自己投影しながら、旅路を紡いでいくのが非常に面白いシステムであった。

▲同じ日に他のプレイヤーがどんな行動を取ったのか、割合を確認することができる。自分の選択がマジョリティなのか、確認してみるのも面白い。
まとめ

以上、『メタファー:リファンタジオ』の体験版プレイレポートをお届けしてきた。
SNS等でも話題となっているが、『ペルソナ』のようにかなりオシャレなUIをしているのも魅力ポイント。
各メニュー画面がセンスに溢れており、ガチャガチャとメニューを切り替えているだけでも楽しませてくれる。

バトルの戦略性や完成度が高く、謎を解き明かしたくなるようなストーリーが待ち受けている本作。
そのまま本編への引継ぎもできるので、気になった方はとりあえず無料体験版を遊んでみてほしい。
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GameWith編集者情報

過去にオーケストラでの演奏経験もあり、ゲーム音楽にはこだわりが強いタイプ。 「いいゲームにはいい音楽がつきもの」が信条。 RPGや対戦ゲームなど幅広いジャンルを遊ぶが、唯一ホラーゲームだけはNG。 |
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