本格派なサバイバルホラー『Daymare: 1994 Sandcastle』デモ版をプレイレビュー!
Beepから2023年8月31日(木)配信予定のサバイバルホラーゲーム『Daymare: 1994 Sandcastle』。
前作『DAYMARE: 1998』に続くシリーズ2作目のタイトルで、本作では暗く怪しさの漂うとある施設を舞台に、数多の不気味な生命体と対峙しながら物語の真実に迫っていくといった緊迫感のある本格サバイバルホラーが楽しめる。
PC,PS5,PS4,Xbox Series X|S,Xbox Oneから8月31日(木)に発売を予定している本作だが、現在リリース前のデモ版がSteamにて公開されており、ゲーム序盤を体験することができる。
本稿では、そんなデモ版をプレイしてみて感じた本作の魅力をお伝えしていこう。
※本記事はBeep Japanの提供によりお届けしています。
※記事に掲載している画像及び動画は開発中のものです。製品版とは一部仕様が異なる場合があります。
未知の生命体が蔓延る奇妙な研究室へ。リアルなグラフィックで描かれる本格サバイバルホラー
『Daymare: 1994』は、90年代のホラーアクション映画を再現したかのような懐かしい雰囲気に加え、近未来的なSF要素が絶妙にマッチしているのが特徴だ。
そんな本作のストーリーは、「H.A.D.E.S.」という特殊部隊の一員としてとある軍事研究室を探索していくところから始まる。
奥に進むに連れてその不気味さは増していき、何かと戦ったであろう焼死体の数々や、別行動で施設内を進んでいた隊員”ラデック”と突然連絡が取れなくなるなど……。
物語序盤から「嫌な予感が……」と悪い方向に想像してしまうホラーな雰囲気がしっかり作られていると感じた。
こちらの生命体、探索している中で戦う機会の多いであろう敵なのだが、見た目が怖いだけでなく意外と素早く迫ってくるので、よくあるゾンビともまた違った恐ろしさを感じる。
今回はデモ版はゲーム序盤のみのプレイだったが、電気を発する光の球のようなものが取り憑いている様子も見て取れ、製品版ではストーリー中でこれらの正体についても探っていくこととなりそうだ。
ちなみに本作は、2019年に発売され人気を博した『DAYMARE: 1998』の前日譚となっており、前作で活躍したキャラクターの過去を暴いていくというシリーズファンにはたまらない作品となっている。
もちろん前作を未プレイの方でも十分楽しめる内容となっており、本作でプレイヤーが操作する主人公「ダリラ・レイズ」を主軸とした、緊迫する展開の数々に思わず息を呑むほどだ。
スリルMAXのホラーアクション!恐怖も強敵も氷漬けにしてぶっ放す爽快感!
本作の戦闘は、三人称視点でキャラクターを操作しながら戦うアクションシューティングがベース。コントローラー操作であれば”L2トリガー”で銃を構え、”R2トリガー”で射撃していく。同ジャンルのゲームをプレイしたことのある方ならすんなり馴染めるだろう。
敵との戦闘では、ヘッドショットを狙って一瞬で片を付けることもできるが、サバイバルホラーにおいて弾切れは死を意味する。無駄撃ちを減らすためにも残弾数には気をつけながら立ち回るのが鉄則だ。
また筆者は近接戦になった際、ショットガンに銃を切り替えたが弾を装填し忘れてそのまま近付かれ負傷……なんてこともよくあったので、リロードや残弾数の確認はこまめに行いながら戦うべし。
さらにゲームを進めていくと、「フロストグリップ」という液体窒素で敵を一時的に凍らせる武器が手に入るのだが、これがなかなかに便利な代物。
本作の敵は電気を体内に宿しているためか、素早く動いたり一瞬でテレポートしたりとかなり厄介。さらに倒しても別の死体に憑依して復活するため、数が増えるほど銃だけでは突破も厳しくなる。
そのため、”敵の動きを一時的に止める”という要素は非常にゲーム性にマッチしており、「一体ずつ着実に倒す」「あえて複数人をおびき寄せ一気に凍らせる」など工夫をこらした戦いが楽しめた。
また動きを止めることで射撃の照準も合わせやすくなるため、動けなくなった所に近付いてショットガンをお見舞いした時はかなり爽快だ。
各所に配置されている「アップグレードステーション」では、武器の性能を上げることが可能。
やはり武器は”強化することで強敵にも強気に立ち回れるようになる”というのがサバイバルホラーにおける醍醐味の1つ。とはいえ何度でもできるというわけでなく、一度強化するとそのステーションが使用できなくなる。
製品版では強化できる武器の種類も増えると思われるので、どの武器の性能を上げるか吟味する楽しみ方も増えていきそうだ。
探索の緊張感も抜群!アイテム収集や謎解き要素で作品の世界観に没入!
施設内はどこもかなり暗く、いつどこで何が起こるか分からない緊張感の中で探索していくこととなり、海外ホラー映画の登場人物となってプレイしているかのような感覚を味わえるのが本作の探索の特徴。
敵がいない場所でもボンベが倒れたり、電気がバチッと消えたりなどの演出もあり、アクション要素の強い作品でありながらも緊迫感のあるホラー体験が楽しめる。
常にビクビク警戒しながらのプレイだったので、いきなりどこからか唸り声が聞こえたかと思った矢先、通路の死角から急に走ってきた時は思わず心臓が跳ね上がった……。
ただプレイした限りでは、ジャンプスケア(※)のようないきなり驚かせる恐怖演出は見当たらなかった。
※意図的に突然大きな音や画像を用いて恐怖を演出する手法
ホラーは好きだけどいきなりびっくりする要素は苦手、といった方でも適度なホラーの雰囲気を堪能できるだろう。
ここで気になる人もいるであろう探索自体の難易度。サバイバルホラーをプレイしている中で、道が分岐しすぎて目的地が分からず進行が滞り、思うようにプレイが進まない経験をした方も少なくないはず。
しかし本作では基本的に目的地や進行方向に適度に敵が配置されている上、分岐が少ないのが特徴。
探索でのストレスをできるだけ無くすことで、しっかりと不気味な雰囲気を味わえるような作りとなっており、世界観に没入しながらのプレイが楽しめた。
”雰囲気を味わう”という点では、各所で拾える音声記録や「スキャナー」を駆使して極秘文書や隠しアイテムを見つけ出すシステムも特徴的で、ここで何が起こったのかや作品の世界観などをより深く知ることができる。
今回デモ版で拾える限りの文書を見つけたが、この施設がおぞましい所というのに加えて政府も色々と絡んでいるようで、デモ版以降のストーリー展開にも期待が高まるばかりだ。
先のマップへ進む際、画像のような謎解き要素が用意されており、順番通りに項目を選択したり同じ図形を揃えたりと形式も様々。
筆者自身、謎解きはあまり得意ではないのだが難易度も丁度良く、悩んだ後にパズルをスッと解けた時の達成感がしっかり味わえる。頭を使うのは苦手……という方も気軽に挑めるのではないだろうか。
まとめ
ここまで『Daymare: 1994 Sandcastle』のデモ版をプレイした感想をお伝えしてきた。
本作ではゲームエンジンに「Unreal Engine 4」を採用し、高クオリティな3Dグラフィックによるキャラクターや敵のリアルな見た目の他、没入感のあるサウンド表現で施設内に漂う不気味な雰囲気の表現もバッチリ。
デモ版は2~3時間程度でクリアが可能なので、没入感たっぷりのサバイバルホラーに触れてみたいという方は、ぜひ一度プレイしてみてほしい。