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2月25日から3月3日までの期間でSteam Nextフェスが開催されていた。インディーズ大好物の筆者。あれが面白そう、これも気になると、なんだか迷い箸してしまう気分だった。
本フェスは、Steamで今後発売予定のタイトルから数百本、体験版がごっそり配信されて、さらに開発者のライブ配信やらが楽しめるイベント。
いろいろ遊んだんだけど、まずは筆者の個人的大注目作、走って飛んで華麗に着地する爽快アクション『HASTE: Broken Worlds(ヘイスト:ブロークン・ワールズ)』を紹介しちゃおう!
目次

Haste: Broken Worlds
あのぐだぐだバトルシミュレーターで有名な開発が手掛ける!

本作の販売と開発を手掛けるのは、スウェーデンのデベロッパーLandfall。コミカルな物理表現で人気となったバトルシミュレーター『Totally Accurate Battle Simulator(TABS)』や、協力型ホラー動画撮影ゲーム『Content Warning』で知られるチームだ。
ジャンルは三人称視点のローグライト・アクション。ただひたすら高速でステージを走り抜ける単純明快なゲームに仕上がっている。発売日は未定。
体験版ではチュートリアルに加え「シャード」と呼ばれる複数のステージからなるワールドを丸ごと遊べる。最後にはボスが控えていて、クリア後には高難易度モードに挑戦できるなど、ボリューム満点だ。
日本語には非対応。設定で日本語を選択できるものの、ゲームには一部しか反映されなかった。個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる会話やストーリーも本作の魅力のひとつ。製品版での対応に期待したい。

Haste: Broken Worlds
走って、飛んで、着地して。ステージの奥へ落下するようなスピード感

▲「落っこちると」言った方がしっくりくるスピード感がたまらない
本作は見た目で理解できる、わかりやすいシステムが特徴的。ボタン操作はわずかなのに、驚くほどエキサイティングでスピード感に満ちたゲーム性に脱帽だ。
ステージが始まると、プレイヤーの操作するゾーイは、もうすでに走っている。障害物を避けつつ、緩急のある地形の頂点に達すると自動的にジャンプ。このジャンプはかなりの滞空時間があって、「ジャンプ」というかステージの奥へ「落っこちる」と表現する方が正しい。空に舞い上がる浮遊感が気持ちいい。
空中でスピード調整を行い、着地時にちょうど下り坂に合わせるとエナジーゲージが溜まり、さらにスピードアップ。ゲージは消費してアビリティを発動できる。体験版ではホバーボードを使ったスピードブースターだった。製品版ではグラップリングフックなどが追加されるようだ。

▲プレイヤーの背後に迫る影から逃げながら、ステージを走り抜ける。
そしてプレイヤーの背後からは、世界の崩壊を暗示する影のような存在が迫る。プレイヤーのスピードが落ちると肉薄して、接触すると体力を奪っていく。体力がなくなると残機を失い、残機がなくなると当然ゲームオーバーだ。
プレイヤーはこのシャードをひたすら走り抜け、最後に待ち構えるボスを目指す。単純明快なアクションに仕上げつつ、「スパーク(お金)の収集」「コース取り」「ゲージ管理」などの要素を詰め込んだ、厚みのあるゲーム展開が秀逸だ。

Haste: Broken Worlds
ローグライトのランダム性が、やめられない止まらない

▲体験場では小さめのハブ・ワールドが解放されていた。製品版での拡大に期待だ
体験版ではハブ・ワールドと呼ばれる自由に探索できるマップが用意されている。製品版での扱いは不明だが、プレイヤーはハブ・ワールドに点在するシャードを探索して挑む構成のようだ。
各シャードは複数の一本道ステージが枝のように分岐する、ローグライトによくあるランダムマップを採用。プレイするたびに構成が変化する。
分岐先は通常のステージのほか、商店やゲージ回復、ストーリーイベント、オープンフィールドでポータルを探す、なんてのもあって多彩だ。

▲自分の体力やゲージの具合、スキルの獲得状況に合わせてルートを選択する。
商店ではステージで獲得するスパークを使って各種スキルやアイテムを購入できる。キャラクターを強化してゲームを有利に進めるのが攻略のカギだ。
商品構成も毎回変化するなど、随所にローグライト要素が導入された本作。アーケードライクなゲーム性に深みを与えていて面白い。
深みといえば、本作のストーリーも魅力的だ。まだ断片的とはいえ、崩壊する世界と、その謎を究明するために世界を駆け抜ける主人公の物語は純粋に先が気になる。
キャラクターたちの軽妙な会話劇もにぎやかでウキウキする。

Haste: Broken Worlds
焦燥感をあおりまくるトリップ感マシマシなBGMが秀逸

▲ステージの合間にはキャラクターたちが繰り広げるカットシーンが挿入される。
グラフィックはトゥーン調で作り込まれている。スピード感を演出するエフェクトは迫力満点だし、背後に追随する影の禍々しい演出も見事だ。
ゲームシステム的に「できること」と「できないこと」を、グラフィックだけでプレイヤーに瞬時に判断させるデザイン性の高さが光る。
走るゲームなだけあって、思わず駆け出したくなるフィールドデザインがプレイヤーの背中を後押しする。

▲軽快なBGMでトリップ感の高いゲーム性がやめ時を失う。
BGMも秀逸だ。バックグラウンドでひたすら流れるエレクトロサウンドに乗せたトリップ感が素晴らしい。特筆すべきは背後に影が迫ったとき。BGMの音程とピッチが徐々に崩壊して、禍々しいBGMへとシームレスに変化する。
このアイデアはマジでナイス。背後を見なくても影がどれだけ迫っているのかを実感できるうえ、システムがプレイヤーの焦燥感をあおりまくってきて憎らしい。

Haste: Broken Worlds
小学3年生も認めた面白さ。だれにでも安心しておすすめできる作品

▲世界を爆走する圧倒的な開放感が本作の醍醐味。
筆者が本作をプレイしている最中、隣で見ていた小学3年生の娘が「これ面白そう」とつぶやいていた。本作最大の特徴はこの間口の広さだ。
見た目で判断できるゲーム性、押すボタンの少ない操作性、かわいいグラフィックと、どこを切り取っても、金太郎アメのようにキャッチーでポップだ。
本作のSteamレビューがすでに「圧倒的に好評」となっている理由も納得である。インディーゲームは、たまにこういうバケモノ級のゲームが排出されるから見逃せない。

Haste: Broken Worlds
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発売日など基本情報
発売日 |
PC: 2025年4月1日 PS5: 未定 Xbox: 未定 |
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会社 |
Landfall |
ジャンル | アドベンチャー ランアクション |
対応ハード | PC / PS5 / Xbox |
価格 |
PC : 2,090円(税抜)
PS5 : 未定
Xbox : 未定
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公式HP | |
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