ソード・ビストロVR
VR×AIの最先端技術を活用した『ソード・ビストロVR』を体験!試遊には長蛇の列が!!
VR IMAGINATORSは2024年11月13日、川越市立名細小学校の5、6年生向けに「VRとAI」についての特別授業を実施。
同社がsteamVRにてアーリーアクセス版を配信しているAI異世界料理リズムアクション『ソード・ビストロVR』の面白さ、発想の斬新さを通じて、最先端のVR/AI技術についての理解や興味を促した。
特別授業にはVR IMAGINATORSの代表である金春根(キム ハルネ)氏が登壇。自社開発の『ソード・ビストロVR』を例に挙げつつ、VRとAIの基礎的な概要から活用法などが語られた。
授業の最後にはMetaQuest3やPCを利用した『ソード・ビストロVR』の試遊も実施し、会場の体育館には長蛇の列ができる場面も。
本記事では、そんな特別授業の様子をレポートしていく。
ソード・ビストロVR
興味津々!ゲームを通じて最新技術を体験しよう!
『ソード・ビストロVR』を開発・販売を行うVR IMAGENATERSは、Meta Quest3やPCVR等を使用したハイエンド向けXRコンテンツの企画・開発・コンサルティングを行う企業。ChatGPT等による、音声や画像の生成AIを使用したXRデモの研究開発も行っている。
今回の特別授業の目的は、『ソード・ビストロVR』の面白さ・発想の斬新さを通じて、子どもたちに最先端のVR/AI技術に興味を持ってもらうこと。
そのうえで、子どもたちの将来の選択肢の拡張を促しつつ、その柔軟なアイディアを参考に『ソード・ビストロVR』をより面白く、楽しい体験にアップデートしていくために企画された。
川越市立名細小学校の5、6年生たちが体育館に集まると、さっそくVR IMAGINATORSの代表・金氏による授業が開始。VR/AI技術を用いたゲームを体験できるとあって、生徒たちは最初から興味津々な様子で話を聞いていた。
金氏はまず「VRって何だろう?」と題して、VRの簡単な概要や活用事例を紹介。ゲームのみならず、建築、教育、医療、旅行など様々な分野で使用されていることを説明した。
ここで興味を持った生徒から「動物や花などの育成などには活用できるか?」という質問も。金氏は「(そういったデータがあれば)育つ様子を1~10までを早送りで観察することもできます」と優しく答えていた。
続いては「AIって何だろう?」と題し、身近なスマートフォンで使用されていたり、近年注目されている生成AIについて紹介。人間の知識量は1つの本棚いっぱいくらいだが、AIは体育館が埋まるほどの書籍の知識量があると比喩しつつ、AIの利点を語っていく。
ただし、金氏はAIにも間違いがあることをしっかりと指摘。使用者から質問された内容に対して間違ったデータを取ってくることが多々あるので過信しすぎないこと、正しい知識と言葉をちゃんと勉強してAIを活用することが大切であると伝えた。
また、実際に生成AIを使用して「唐揚げ」の画像を出す、レモン抜きの画像になるように調整するなどの実演も行われた。
VRとAIの概要を説明したところで、VR IMAGINATORSが開発しているAI異世界料理リズムアクション『ソード・ビストロVR』を実例に挙げて紹介。
現在、生成AIを活用したVRゲームは、ほぼ存在しない新しい試みであり、本作がそんな未知の体験を提供するために作り出された作品であると語った。
そんな『ソード・ビストロVR』は、マッチョな猫が投げる食材を伝説の剣で切り刻み、魔法の鍋でオリジナル料理を生み出すというゲーム。
どの食材をどのように切り、鍋に入れたかはAIが判定。そのうえで「くるみとバラの花の煮物」や「ワイバーンのチーズ焼き」などファンタジーなオリジナル料理が完成する。
ユニークなのが、生成AIを利用して、完成した料理の画像と説明文も合わせて表示するところだ。同じ食材を切ったとしても、画像と文章は異なる結果が生まれるため、「僕はこんなのができたよ!」とプレイヤー同士で盛り上がることができる。
試遊会では、まず数人の生徒&先生がみんなの前でVR版をプレイ。Meta Quest3を装着し、コントローラーを使ってVR空間上でバッサバッサと料理を切っていく。その様子を見た生徒たちからは「おー!」と感嘆の声が挙がっていた。
代表でプレイした金子侑生くんに話を聞いたところ、「別世界に来たみたい。剣を振って料理ができるのも面白かった」と語ってくれた。どうやらVR/AIゲームを存分に体験できたようだ。
なお、このあとは希望者が自由に『ソード・ビストロVR』を遊べる時間を設けていたのだが、なんとほとんどの生徒たちが「遊んでみたい!」と並び、大行列に。
特にVR版に人気が集中し、ゲームの中の世界を堪能しつつ、出来た料理を友だちと共有するなど、和気あいあいとした時間となった。
ソード・ビストロVR
子どもたちの将来の拡張を目指す。VR IMAGINATORSの狙い
今回の特別授業のあと、VR IMAGINATORS代表の金春根(キム ハルネ)氏にインタビューを行った。
――特別授業を終えてみて、いかがでしたか?
金氏:ゲームをプレイされているお子さんは多いと思っていましたが、思った以上にAIに触れたことのある子が多くて驚きました。逆にVR経験者は少なく、今はAIのほうがより身近に浸透していることを知りました。
――そもそもの小学校で授業を行うことの狙いとは?
金氏:やはり僕らはVRの開発会社なので、今後もVRの普及を進めていきたいと思っています。同時に今回の授業でも見せたように、ちゃんと条件を付けないとAIは嘘を出すことなども周知して、日本のAIリテラシーを上げていきたいです。そのうえで、「AIはなんか怖いから使わない」という方に対して、ゲームを通じて「ちゃんと使えば怖くないよ」と伝えていきたいですね。
――AI=正しいと鵜呑みにするのも怖いですからね。
金氏:そうなんですよ。使い方を間違えると、致命的なミスをすることもあります。だからこそ質問の仕方を変えてみたり、答えに対してもう一度自分で確認するなども必要なんです。どちらかというと、補助役として使用するのが良いかもしれませんね。
――最後に子どもたちへの宿題として、『ソード・ビストロVR』に登場させたいオリジナル食材、料理を募集していましたね。
金氏:はい。子どもたちの柔軟な発想力で、どのようなものが上がってくるかとても楽しみです。200人近い子どもたちのアイディアは、開発会社としても大変ありがたいです。そして、良いものに関しては実装したいとも思っています。
――たしかにファンタジー世界が舞台なので、面白いものを考えてくれそうです。今後はどのような活動をしていきたいですか?
金氏:御縁があれば、ゲームを使った町おこしなどにも積極的に参加したいです。例えば『ソード・ビストロVR』に登場する食材を、その地域の特産品にしたり、その商品を売っているお店のリンクを表示させたり。こちらとしてもゲームもPRにもなりますし、前述通りAIリテラシー向上の一助になれればと思っています。
――今後の『ソード・ビストロVR』の開発について教えて下さい。
金氏:まだまだアーリーアクセスの段階ですので、これからどんどん各種要素を膨らませていく予定です。食材を全部切るのではなく選択する形にしたり、審査員の猫に特徴を付けて、それに合わせた料理作りをしたり、配信者用にスコアアタックを搭載したりと、やりたいことはたくさんあります。完成に関しては、今の進み具合だと来年(2025年)の夏くらいになる気も……。がんばって開発を進めていきますので、ぜひご注目ください!
――ありがとうございました!
ソード・ビストロVR
発売日など基本情報
発売日 |
PC: 2024年9月11日 アプリ: 2024年冬 |
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会社 |
VR IMAGINATORS |
ジャンル | アクション |
対応ハード | PC / アプリ |
価格 |
PC : 454円(税抜)
アプリ : 未定
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公式Twitter |
今後発売の注目作をピックアップ!
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8,580円(税込) 2
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7,800円(税抜) 3
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6,300円(税抜)