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この記事でわかること
・アクションが苦手でも問題ない?操作感や難易度設定
・フィールド探索は面白い?世界観の魅力と快適なシステム
・ネタバレなしで物語の見どころを紹介!

戦闘、探索、物語。約30時間遊んで感じた本作の魅力

▲荒廃した4026年の日本を舞台に、エマとクゥが旅していく
ゲームフリークが開発を手掛ける『Beast of Reincarnation』は、文明崩壊から約2000年後、西暦4026年の日本を舞台としたアクションRPG。
「穢れ」に侵食された世界で、感情を持たない「穢れ人」の少女・エマと、腐蝕体の犬・クゥが“都”を目指して旅をする。
今回、道中を探索しながら約30時間かけてエンディングまでプレイ。クリア時点で実績は7割ほど解除できた。
筆者はそもそもアクションゲームがあまり得意ではない。敵の攻撃をギリギリまで引きつけて弾く「パリィ」は大の苦手だ。
▲油断していたら道中の敵にやられてしまった
普段なら戦わずに済む敵はなるべく避けて進む筆者だが、本作を遊び終わってみると、「あれ?ちょっと上手くなってない?」と錯覚するくらい戦闘を楽しんでいた。
今回は物語の核心に触れるネタバレを避けながら、エマとクゥの共闘アクション、育成要素、難易度によるプレイ感の違い、そして最後まで見届けて感じた物語の魅力を紹介していく。
目次
できることが増えるほど戦闘が化けていく
本作の戦闘では、エマによる刀や遠隔武器を使った攻撃に加え、敵の攻撃を受け流す「パリィ」や「見切り」、クゥに指示して発動する「開花技」など、1人と1匹の能力を組み合わせて戦う。
リアルタイムアクションと、コマンドによる戦略が融合した、一人と一匹による独自のバトルが特徴的だ。
筆者がまずありがたいと感じたのが、パリィと見切りの判定。どちらも有効時間が比較的長く、「ジャストのタイミングでボタンを押さなければ即失敗」というほどシビアではない。
冒頭でも触れたように、筆者はパリィが大の苦手。それでも敵の動きを観察しているうちに少しずつ成功するようになり、苦手だったはずのパリィを自分から狙いたくなってくる。この絶妙な気持ちよさのおかげで、失敗しても「もう一回!」と挑みたくなる戦闘だった。
▲本作は遠距離武器が割と強い。通常の他に電気や毒などの属性が用意されている
とはいえ、序盤から無双できるわけではない。パリィや見切りに失敗して大ダメージを受け、そのまま複数の敵に囲まれ…なんてこともしばしば。とくにエマやクゥの技が揃っていない序盤の集団戦は「これ鬼畜じゃない?」と思うほど苦戦した。
しかし、ゲームを進めて武器を強化し、エマとクゥの技を習得していくにつれて状況が変わってくる。敵の頭上から強襲したり、気づかれる前にスニーキングキルで数を減らしたり、クゥの技で複数の敵をまとめて拘束したりと、戦術が増えていく。
序盤では数体いるだけで恐ろしかった集団戦も、いくつもの対処法が生まれてくる。
スキル同士が噛み合った瞬間が「気持ちいい」
▲クゥの技で敵を拘束し、エマの技で叩き込むのが楽しい
本作では、スキルや装備、クゥの能力、遠隔武器、食事による強化、状態異常を活用した戦い方など、エマとクゥを強化するさまざまな要素が用意されている。
最初のうちは「とりあえず強そう」と刀や防具を選んでいた筆者だが、システムへの理解が進むにつれて、スキル同士の相性を考えるのが面白くなってきた。

▲スキル同士の相性を考え始めるとビルドが一気に面白くなる
クゥにはこの技を装備させ、それに合わせてエマの装備やスキルを整える。そして戦闘ではパリィでクゥの開花技に必要な「FP」を回復し、クゥの技を起点にエマで攻撃する。
この組み合わせがうまく噛み合うと、それまで苦戦していた敵が驚くほど簡単に倒せてしまうこともあった。
筆者のお気に入りは、上から攻撃を仕掛ける「落花攻撃」と「兜割」。敵の頭上を取って攻撃を仕掛けるのが気持ちよく、そこからヌシ技へつなげる戦い方をよく使っていた。
クゥの技では「毒芹・毒の牙」を愛用。毒の蓄積値が高く、敵を毒状態にしやすいのがお気に入りの理由だ。エマだけで攻めるのではなく、クゥの技も組み合わせながら敵を追い込んでいくのが楽しい。
▲「落花攻撃」からヌシ技へつなげる筆者お気に入り。決まったときが気持ちいい
単純にレベルを上げて殴るだけではなく、試行錯誤する余地がしっかり残されているのがいい。一方で、一部の状態異常をはじめとする各種システムには、クリアまで遊んでも「結局これはどういう状態だったんだ?」と完全には理解できなかった部分もあり、筆者も手探りで進めたところがある。
裏を返せば、それだけ組み合わせられる要素が多いということでもあるが、もう少し直感的に理解できれば、より早い段階からビルドの面白さに入り込めたように思う。
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上だけじゃない、下にも行ける!寄り道したくなる立体的なフィールド

▲自然のなかに人工物が入り混じる独特の景観が印象的。探索しているだけでも本作の世界観を感じられた
戦闘と並んで気に入ったのがフィールド探索だ。本作はチャプターごとにフィールドが切り替わるセミオープンワールド形式を採用しており、チャプターによっては広大なエリアも用意されている。
序盤に広がるのは、自然に囲まれた「THE・村」とでも言いたくなるような景色。さらに都へ向かって旅を続けていくと、駅やアスファルト、廃ビルといったかつて人間が築いた旧文明の痕跡が姿を見せ始める。

▲随所で旧文明が垣間見える。荒廃する以前の世界に思いを馳せながら探索できる
フィールドや装飾品のビジュアル、幻想的でどこか儚さを感じさせる音楽も含め、「4026年の日本」という本作ならではの世界を歩いている感覚が強かった。
探索そのものも快適で、エマは髪を伸ばして足場を作ることができ、さらにかなりの高さまで届く2段ジャンプも使用可能。
横へ進むだけではなく、「あそこ登れそうだな」「下にも何かありそうだ」と縦方向まで意識しながらフィールドを探索できる。さらに落下ダメージもスタミナもないため、これは個人的には非常に助かった。
「下に何かありそうだけど、落ちたら死ぬかな」という心配をせず飛び降りられるし、移動中にスタミナ切れで足を止められることもない。もちろん、あまりに高い場所から落下したり、水辺に入ったりすると直前からやり直しになる場合もあるが、大きなペナルティはないため気軽に探索できる。
実際、うっかり落ちてしまった場所でアイテムを発見したこともあった。こうなると「なんかありそう」という理由だけでつい端から端まで寄り道したくなる。

▲伝承ゴーレムは選択肢の中から一つだけ教えくれる
フィールドには装備品だけでなく、エマの回復手段となる「回復注射器」の使用上限が増える「祠」が隠されている。また、刀の在処や強敵の情報を教えてくれる「伝承ゴーレム」なども存在する。
野営地と呼ばれるワープポイントも比較的頻繁に用意されているため、好き勝手に探索してからメインストーリーへ戻りやすいのも好印象だった。

▲野営地では回復やスキル・装備の強化などが可能
「勝てない!」なら難易度を変えていい
筆者は難易度「ノーマル」でゲームを進めていた。ボス戦では何度もゲームオーバーになったものの、攻撃パターンを覚えてパリィや見切りのタイミングを掴めば、アクションが苦手な筆者でもなんとか突破できる。
本作のボス「ヌシ」戦は、通常個体と戦ったあと、その特徴をさらに強化したような個体が登場する流れも多い。
「あの攻撃、前にも見たぞ」という経験を活かしながら、より強力になった相手へ挑むのも本作の醍醐味だ。…とはいえ、何度挑戦してもどうしても倒せないヌシが現れた。

▲難易度はゲーム中いつでも変更可能だ
そこで意地を張るのをやめ、「ストーリー」へと難易度を変更してみた。すると、びっくりするくらい違う。受けるダメージも敵の硬さも明確に変化し、それまで死闘を繰り広げていた相手とも明らかに戦いやすくなった。
アクションが得意で歯応えを求めるならノーマルやハード。一方、筆者のようにアクションが苦手だったり、物語を中心に楽しみたいならストーリーで十分に楽しめる。
難易度はゲーム中いつでも変更できるので、「ここだけ無理!」と思ったら下げてしまえばいい。筆者の場合、途中からストーリーへ変更したことで約30時間でクリアできたが、ノーマルのまま挑戦を続けていればクリアまでさらに時間がかかっていただろう。

また、クリア後には新たな難易度も追加された。クリア時に所持していた武器や技、ステータスなども引き継がれていたため、今度は育て上げたエマとクゥで、さらに手強い戦いへ挑戦することもできるだろう。
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物語は中盤から一気に動き出す
ここからは物語についても少し触れておこう。もちろん、核心部分のネタバレは避ける。
『Beast of Reincarnation』のストーリーは、都を目指して各地を旅し、その土地に待ち受けるヌシを倒しながら世界の真相へ近づいていくという、構造自体は王道だ。
ただ、物語の構成上、序盤から中盤にかけては、意味を掴みきれないまま進んでいくエピソードも多い。イベントやムービーも頻繁に挿入されるのだが、エピソードの最後に意味深な台詞を残して、「え?ここで終わる?」と思ったことも。

▲クゥや仲間たちとの出会いを通して、エマは少しずつ「感情」を知っていく
ところが中盤以降、その印象が変わってくる。それまで散りばめられていた情報が物語に深みを与え始め、終盤へ向かって展開も大きく動いていく。序盤から中盤は、後半の怒涛の展開を楽しむための布石だった。
だからこそ、序盤で「よくわからないな」と感じても、そこでめげずにプレイを続けてほしい。
そして本作の物語でもうひとつ印象に残ったのが、エマの変化だ。彼女はもともと「封じ子」として使命を果たすために生きてきた無感情な少女。そんなエマがクゥと旅をし、カグラやブラッドをはじめとする人物と交流しながら、「感情とは何なのか」を少しずつ理解していく。
旅を続けるなかで真相へと近づいていく壮大な物語の裏側で、ひとりの少女が“心”を知っていく。このふたつが同時に進んでいくところに、本作の物語の魅力があると感じた。
冒頭へ帰ってきた瞬間、「こういうの好き」となった
ストーリーについて、もう一点だけ。本作はゲーム冒頭である出来事を描いたあと、5ヶ月前へと時間を遡る形で本編が始まる。
つまりプレイヤーは、「一体何が起こっているの?」という疑問を抱えたまま、エマとクゥの旅を進めていくことになる。そして長い旅を経て、ついにあの場面へ。
ゲーム開始時にはわからなかったことも、そこへ至るまでの出来事を知った状態で改めて体験すると、同じ場面なのに見え方がまったく違う。筆者は「ああ、こういうタイプの構成好きだわ」と感じた。
冒頭で体験した場面へ物語が追いつき、そこからさらに先へ進んでいく。時間をかけてエマたちと旅をしてきたからこそ感じられるものがあり、そこから終盤へ向けて一気に引き込まれた。

▲一緒に各地を旅していくにつれて、相棒クゥとの絆が芽生えていく
そして、エマとクゥの旅は決して明るいものではない。詳しくはネタバレとなるため伏せるが、物語が進むほど切ない出来事が重なっていく。「頼むからなんかいい感じに幸せになってくれ」と思いながら見届けた場面もあった。
だからこそ、最後に待っていた結末を見たとき、筆者はどこか救われたような気持ちになった。もちろん、この結末をどう受け取るかは人によって評価が分かれるかもしれない。
それでも筆者にとっては、ここまでエマとクゥの旅を見届けてきたからこそ、最後に提示されたものを肯定的に受け止めることができた。

▲無感情だったエマが「感情」を知っていく過程も物語の大きな見どころ
序盤では「封じ子」として使命を果たすことだけを考えていたエマ。そんな彼女がクゥやカグラ、ブラッドたちと出会い、さまざまな経験を重ねながら感情を知っていく。
世界の真相や「輪廻の獣」を巡る壮大な物語ももちろん見どころだが、最後までプレイしたいま振り返ると、本作はひとりの少女が誰かと生きることで変わっていく物語でもあったように思う。
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まとめ:アクションが苦手でも“戦うのが楽しい”と思わせてくれた

筆者にとって『Beast of Reincarnation』でもっとも意外だったのは、最後まで戦闘を楽しめたことだった。
パリィは苦手。集団戦ではフルボッコ。ボスには何度も負ける。
それでも少しずつ技を覚え、装備を整え、クゥとの連携方法を考えていくうちに、できなかったことができるようになっていった。
アクションが上手くなったのか、エマとクゥが強くなったのか。…たぶん、その両方なのだと思う。

▲クリア時点でのスキルツリー
約30時間の旅を終えて振り返ると、戦闘だけでなく、立体的な探索や豊富な育成、幻想的でどこか儚い世界、そして終盤へ向けて大きく動き出す物語まで、ゲームを進めるほど楽しみが増えていく作品だった。
祠や伝承ゴーレムなど、クリア時点でも回収できていない要素は多い。実績解除率も約7割なので、4026年の日本にはまだ見ていないものが残されている。
エンディングを迎えたことで、エマとクゥの物語にはひとつの区切りがついた。切ない出来事も多かったが、それでも最後に残ったのは「この旅を最後まで見届けてよかった」という気持ちだ。
こんな人におすすめ!
ほどよい歯ごたえのアクションゲームに挑戦したい人
荒廃的な世界観・切ないストーリーが好きな人
散りばめられた情報が回収されていく展開が好きな人
エマとクゥによる共闘アクションや探索を楽しみたい人はもちろん、エマとクゥが辿る旅の行方が少しでも気になったなら、ぜひ最後まで1人と1匹とともに歩んでみてほしい。
『Beast of Reincarnation』とは?

Fictionsから発売のPS5,PC,Xbox Series X|S対応ゲームソフト『Beast of Reincarnation』は、世界崩壊後の日本を舞台としたアクションRPG。
本作は、開発の初期段階だった『Project Bloom』の正式タイトルで、主人公の「エマ」を操作しながら、腐蝕犬「クゥ」と共に旅をしていく物語が展開。
開発は「GAME FREAK(ゲームフリーク)」となっており、これまでのゲーフリ作品とはまた違った雰囲気が漂う作品となっている。
発売日など基本情報
| 発売日 |
2026年8月4日 |
|---|---|
| 販売元 |
Fictions |
| ジャンル | アクションRPG アドベンチャー |
| 対応ハード | PS5 / PC / XBOX |
| 価格 |
PS5 : 8,163円(税抜)
PC : 7,254円(税抜)
XBOX : 7,254円(税抜)
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GameWith編集者情報

| 幼少期に『ポケモン』と出会い、そこからゲーム人生がスタート。学生時代にはゲーム実況にドハマりし、様々な職種を経験したのち、憧れだったゲームライターに。FPSなどのシューティング系を中心に幅広いジャンルをプレイしている。特技は台パンと大皿料理。 |




