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・大型DLCの配信前に知っておきたいオープンワールドFPS『S.T.A.L.K.E.R. 2』の魅力
・大型DLC『Cost of Hope』で開放される2つのエリアと新たな物語
・ゲームエンジンの刷新によって変わるパフォーマンス
S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl
2024年11月21日 発売中
各ストアで詳細をチェック!
GameWith編集者情報

| ゲーム全般を中心に、メタバースやAI分野まで幅広く執筆しているライター。 VTuberとしても活動しつつ、メタバース内ではラジオパーソナリティやDJとしても"声"を届けています。バーチャルとリアルを行き来しながら、「いま一番面白い遊びのかたち」を探し続けています。 |
立ち入り禁止区域の最深部チョルノービリ原子力発電所。送電鉄塔が延々と立ち並ぶアイアンフォレスト。
『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』初の大型DLC『Cost of Hope』では、本編で最後まで閉ざされていたこの2つのエリアが開放される。
ボリュームは数十時間にも及び、さらに配信日である8月20日には無料アップデート2.0も実施され、ゲームエンジンがUnreal Engine 5.5.4へと刷新される。
GameWithでは、このDLCに先行して触れる機会をいただいた。結論から言えば、これは間違いなく触れるべきDLCだ。
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さまざまな人々の思惑が渦巻く危険な土地「ゾーン」
『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』はウクライナに拠点を置くゲームデベロッパー、GSC Game Worldが手がけるオープンワールド・サバイバルホラーFPS。
舞台は、チョルノービリ原子力発電所を中心とした立ち入り禁止区域の通称「ゾーン」。廃墟と化した集落や錆びついた工場、放棄された研究施設が点在するこの土地に、プレイヤーはストーカーと呼ばれる非合法の探索者のひとりとして足を踏み入れることになる。


ゾーンにはアノマリーと呼ばれる超常現象が点在している。空間がねじれて物体を吸い込むもの、触れれば電撃が走るもの、炎が噴き上がるものなど性質はさまざまで、目視できるものもあれば、ボルトを投げて初めて位置がわかるものもある。
うっかり踏み込めば、装備の整ったストーカーであっても一瞬で死んでしまう。
アノマリーの内側にはアーティファクトが生成される。物理法則を無視した性能を持つ異物で、装備すれば体力や耐性を底上げしてくれるうえ、高値で売ることもできる。ストーカーたちがこの死地に集まってくる理由の大半はこれだ。
ただしアーティファクトの多くは放射線を放っていて、身につけたまま歩き回れば体は蝕まれていく。

脅威は超常現象だけではない。恐ろしい姿に変異した犬やイノシシ、人間の姿を保ったまま知性を失ったストーカー、遭遇した瞬間から逃走を考えたくなる大型ミュータント。さらに旅人を襲って身ぐるみを剥がすバンディットまで、さまざまな危険が待ち構えている。

危険なゾーンではあるが、ここには社会が形成されている。 廃墟の一角には拠点があり、物資を売買するトレーダーがいて、銃を直す技師がいる。夜になれば焚き火の周りに人が集まってくる。誰かがギターを鳴らし、誰かがどこかで死んだ男の話をしている。会話に耳を傾けることもできるし、そのまま座って火を眺めていてもいい。

多くの住人は派閥に所属していて、派閥にはそれぞれの思想がある。ゾーンを封じ込めるべき脅威とみなす者たちもいれば、人類が分かち合うべき恵みと考える者たちもいる。
ゾーンは広い。マップを開けば、徒歩で横断するのに現実の時間で何十分もかかる範囲が広がっている。しかし遊んでいて強く感じるのは、広さよりもむしろ濃さのほうだ。行く先々に誰かの生活か、誰かの死体か、もしくはその両方が高い密度で存在している。
プレイヤーがやること自体は探索であり戦闘であり収集なのだが、それらを束ねた体験を一語で表現するとしたら、ゾーンで暮らすことだ。
S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl
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封じられていた場所へ足を踏み入れる『Cost of Hope』
『Cost of Hope』は、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』初の大型DLC。物語のうえでは『S.T.A.L.K.E.R. 2』3部作の中編にあたる。
『Heart of Chornobyl』がベースであり前編。本作『Cost of Hope』が中編で、今後配信が予定されている2つ目の大型DLCが後編だ。
物語の中心にあるのは、ゾーンを代表する2大派閥である「デューティ」と「フリーダム」の対立。デューティは元軍人を中心に構成された派閥で、ゾーンを封じ込めるべき脅威とみなしている。
対するフリーダムは、ゾーンを人類が活用できる可能性を秘めたものと考え、その公開を掲げて他派閥と衝突してきた。
どちらも自分たちこそ正義だと信じていて、強い信念と銃口を互いに突きつけていたが、ほかの派閥も含めて締結した条約によりこの対立は抑え込まれていた。
しかし『Cost of Hope』ではそれが崩れていく。

プレイヤーが操作するのは、本編と同じ主人公のスキフ。『Cost of Hope』を導入すると、本編を進めている最中に情報端末であるPDAに信号が届き、それが物語の起点になる。本編クリア後の後日談ではなく、本編と並行して展開するもう1つの物語という形だ。
追加されるエリアはチョルノービリ原子力発電所とアイアンフォレストの2つ。チョルノービリはシリーズが約20年にわたって扱い続けてきたゾーンの成り立ちと深く結びついた場所でありながら、本編では立ち入ることのできなかった場所だ。

アイアンフォレストは、送電鉄塔とコイル状の構造物が延々と立ち並ぶ一帯で、金属の柱が林立する光景はまさしく鉄の森と呼ぶほかない。

エリア2つと聞くと控えめに感じるかもしれないが、実際に歩いてみるとその捉え方は正しくないことがわかる。
地上を進んでいくと建物がある。中に入れば階層があり、階段を下りれば地下がある。その地下から通路が伸びて、別の施設に繋がっていることもある。工場の内部、研究区画、配管の走る通路。新エリアの構造物は、外から見た印象より遥かに広く、深い。
この構造が開発元が公言する数十時間規模というボリュームを支えている。


物語を動かすのは2人の人物だ。デューティのズールーと、フリーダムのマフカ。ズールーは『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat』に登場したベテラン兵士で、シリーズを追ってきた人には見覚えのある名前だろう。

2人はスキフを挟んで、それぞれの陣営の論理を突きつけてくる。そして本編と同じく、ここでの選択には重大な結果が伴う。誰を信じ、どちらに与するのか。その判断がゾーンの争いの行方を左右することになる。
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【重要】未経験者はやはり最初からプレイしてほしい
ここまで『Cost of Hope』の魅力を伝えてきた。チョルノービリの内部に入れて、数十時間のボリュームがあって、新しい武器もある。メインストーリーをスキップしていきなりこのDLCを楽しむこともできる。

だが、『S.T.A.L.K.E.R. 2』を未プレイであれば、やはりまず最初から遊んでほしい。理由は単純で、このDLCは入り口として設計されていない。
まず、物語はデューティとフリーダムの対立が軸だが、このふたつの派閥がなぜ憎み合っているのか、丁寧に説明されるわけではなく、すでに知っている前提で話が進んでいく。

ゾーンのルールについても事情は変わらない。アノマリーの避け方、ボルトの投げ方、アーティファクトを持ち歩くことの代償、装備が摩耗していく感覚、所持アイテムの重量との折り合い。こうしたものは本編の序盤で、時に死にながら体に叩き込んでいくのが本作の本性だ。
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まとめ:いまから始める人には、いちばん整ったゾーンが待っている
2026年8月20日に実施される無料の大型アップデート2.0の目玉はゲームエンジンの刷新だ。本作は2024年11月の発売時にUnreal Engine 5.1で動いていたが、これがUnreal Engine 5.5.4へと引き上げられる。開発元は2025年の時点でこの移行を最優先課題として公言していた。地味に聞こえるかもしれないが、動作の安定性とパフォーマンスに直結する部分だ。
見た目の面では、影や反射の表現、地面に光が当たったときの見え方、建物内部や地下のライティングなどに手が入る。加えてゾーンの生態を裏側でシミュレートするA-Lifeにも調整が入り、新武器や霧といった自然現象の追加も予告されている。

2024年11月の発売時、本作は評価の高さとは裏腹に不具合や動作の重さでも話題になった。あれから1年9か月、開発元は繰り返しアップデートを重ねてきている。ミュータントの死体から素材を剥ぎ取る仕組みも、暗闇で使うナイトビジョンも、その過程で足されたものだ。
2.0はその積み重ねの上で、基盤となるUnreal Engineのバージョンまで大きく更新する節目となる。
8月20日から始める人は、これまで積み重ねられてきたアップデートに、さらに2.0が加わった状態からゾーンへ入ることができる。発売当初に一度ゾーンを離れた人にとっても、これを機に改めて戻るきっかけになりそうだ。

まず最初のエリアに立って、アノマリーの避け方も知らないまま何度か死ぬ。焚き火で誰かの噂話を聞き、拾った銃を売って生活し、どの派閥を信用するか迷う。そうやってゾーンで数十時間を過ごした先に、チョルノービリ原子力発電所の門がある。
原発の門は逃げない。そこに辿り着くまでの道のりこそが、このDLCをさらに魅力的なものにしてくれる。8月20日は道を歩き始めるのに、これ以上ないほど適した日になるだろう。
発売日など基本情報
| 発売日 |
PC: 2024年11月21日 XBOX: 2024年11月21日 PS5: 2025年11月20日 |
|---|---|
| 販売元 |
GSC Game World |
| ジャンル | シューティング |
| 対応ハード | PC / XBOX / PS5 |
| タグ | |
| 価格 |
PC : 7,227円(税抜)
XBOX : 7,227円(税抜)
PS5 : 7,980円(税抜)
|
| 最大プレイ人数 |
1人
|
| 公式HP | |
| 公式X |
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