
天文学的な数字が飛び交うインフレ。放置系インクリメンタル
Moon Lagoonが開発およびリリースした『Budgie’s Bug Shop』は、集めた虫をセキセイインコたちに売りつけて富を築き上げていく、マウス操作のインクリメンタルゲームだ。愛らしいビジュアルとは裏腹に、天文学的な数字が飛び交う圧倒的なインフレ具合に心を奪われてしまう仕上がりとなっている。

インディゲーム100選!
虫取りから始まる爆発的なインフレ

プレイヤーは虫店の店主となり、さまざまなロケーションへ赴く。マウスで画面上に四角形を描き、その範囲にいる虫たちを一気にキャッチしていくのだ。
最初はのどかな草地で蝶やバッタを追いかける、まるで子どもの頃の夏休みを思わせる牧歌的な風景が広がる。しかし、本作の真骨頂は、ここから急激に加速していくインフレ要素にある。

同じエリアで虫取りを続けると経験値が蓄積し、ロケーション自体のレベルが上昇する。すると虫の出現数が増えるだけでなく、買い取り価格も驚異的なペースで跳ね上がっていく。最初は数ドルだった普通の蝶が、あっという間に数万〜数億ドルへと変貌し、爆発的に膨れ上がる金額が爽快で時間を忘れさせる。
お店の強化と自動化要素

稼いだ資金は、お店の拡充に投入できる。虫取り網のサイズを大きくしたり、制限時間を延ばしたりといった捕獲能力の強化はもちろん、レジの数を増やしたり、インコの店員たちの移動速度を上げたり、広告を出して来店客を増やしたりすることで、お店そのものの成長も加速していく。

さらにゲームを進めると、「コスミックスカラベ」が出現する。この希少な虫を集めてスカラベ交換所へ持ち込むことで、強力なスキルが次々と解放されるのだ。網を振るだけで追加の網が自動追尾したり、見習い店員を雇って自動で虫を捕獲させたりと、遊びの幅は劇的に広がっていく。やがて完全放置に近いプレイスタイルも実現可能となる。
図鑑集めと宇宙規模の虫ハンティング

登場する虫は50種類以上に及ぶ。実在する珍しい昆虫からゲームならではの架空種まで幅広く、それぞれに豆知識やユニークな生態設定が用意されている。図鑑を埋めていくコレクション要素も、プレイヤーの探究心を刺激してくれる。
物語後半では、森や水辺といった身近な自然を飛び出し、雲の上やはるか大宇宙にまで足を踏み入れることになる。そこで出会う神秘的な虫たちは、一匹で国家予算レベルの価値を持ち、インフレの規模は天井知らずの領域へと突入していく。
本作には複雑な操作を要求されたり、失敗によるペナルティを受けたりするようなストレス要素がほとんど存在しない。ひたすら富が膨張していく喜びに身を委ね、空になった棚が再び満たされ、それが莫大な利益へと変換されていく快感を純粋に味わえる作品である。
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発売日など基本情報
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