
アニメやゲームファンが集う、中国最大級の動画共有サイト「Bilibili(ビリビリ)」が主催する「bilibili FIRST LOOK: GAME」が、2026年6月12日から16日まで中国・上海で開催された。


新作ゲームの体験会や情報公開を独占的に取り扱うプロモーションイベントで、同サイトで活動するインフルエンサー「UP主」たちが招待され、開発スタッフによるプレゼンテーションや試遊が行われるのが大きな特徴。後日、「UP主」が手掛ける映像コンテンツとして、参加タイトルが紹介される。

今回は以下の6タイトルが参加。世界から注目を集めていたり、まったくの新作だったりと、多彩なラインアップとなった。
- Beast of Reincarnation
- Hundred Nights: DIFU
- Monster Fantasy
- Sonic Racing: CrossWorlds
- Stranger Than Heaven
- Sword Sage: Awakening
GameWithは本イベントに参加する機会を得た。ここでは上記のタイトルのうち、『Sword Sage: Awakening』について、試遊と開発チームプレゼンをもとにレビューをお届けしていこう。
なお試遊バージョンは日本語版が存在せず、英語版でプレイしている。
目次
中国神話と機械技術が交わる世界
『Sword Sage: Awakening』は、Sword Panda Limitedが開発し、4Divinityがパブリッシングを行うアクションRPG。中国神話と民話を土台として描かれた世界で、妖怪や怪異を退治する主人公の裴三娘(Pei Sanniang)となり、天書の漏洩によって変容した世界を旅していく。

伝統的な中国風の山道や寺院が続くかと思いきや、災厄に対抗するために発展した古代の機械技術、巨大なからくり、金属製の鞘や装備も現れる。


今回の試遊は短時間のため、物語や育成の全体像までは確認できていない。とはいえ、開発陣がプレゼンで繰り返し強調していた「本作には回避がありません!」というこだわりは、はっきり表れていた。
回避ではなく受け流して斬る「避青入紅」が戦闘の軸
本作の戦闘を語るうえで外せないのが、「避青入紅」という概念だ。英語UIでは「Evade Cyan」「Strike Red」と表示されていた。ざっくり言えば、敵の攻撃をただ避けるのではなく、攻撃の方向を見極め、受け流しながら反撃に転じるシステムだ。

敵の強力な攻撃には上、中、下の方向が設定されていて、対応する入力に成功すると反撃へつながる。これを開発チームは「防御してから攻撃するという2拍子の戦闘テンポを1拍子に凝縮する」と説明していた。格闘技や武術でいう「相手の力を利用して反撃する」構造を、ゲームに置き換えた形だ。
実際に触ると、一般的なアクションRPGのように距離を取って仕切り直すよりも、敵の正面に踏みとどまる時間が長い。相手の攻撃を見て、当たる寸前でコマンドを合わせる。成功すれば反撃へ移れるが、入力を誤ると被弾する。敵を観察する時間と、手元の判断がそのまま結果に出る。

開発チームは「通常の回避行動があると、この場に立って攻撃を読むシステムを学ばなくなる」という考えから、一般的な回避を採用しない方向にしていると語っている。試遊でも、ボタンひとつで距離を取る感覚ではなく、攻撃の間に身体をすり込ませるようなプレイ感があった。
敵にはHPとは別に、体勢や崩れに関わるようなゲージも表示される。攻撃や反撃を重ねてこのゲージを削ると、敵が大きく崩れて無防備になり、小型の敵であればとどめの攻撃を狙える状態になる。確認できた演出では、剣撃を高速で叩き込むようなフィニッシュが用意されていた。

一方で、背後から接近した際には一撃で敵を倒せる場面もあった。正面から受けて立つ戦闘だけではなく、位置取りや不意打ちも進行の一部として組み込まれている。
2本の剣の性質や武器スキルで戦い方を変える
主人公は2本の武器を切り替えながら戦う。装備画面では、片手剣と重剣が確認でき、武器ごとに攻撃力、耐久値、固有スキル、追加効果などが設定されていた。

たとえば、片手剣には「Pearl Pursuit」や「Blessed Barrier」といったスキルがある。「Pearl Pursuit」は剣を連続で回転させ、最後に重い斬撃を放つ技。「Blessed Barrier」はHunyuan Vigorと呼ばれる戦闘リソースを消費し、守りのバリアを展開する技として表示されていた。
重剣は「避青入紅」の性質も変わる。チュートリアルでは、動きが遅くなる代わりに、次の攻撃の威力を上げると説明されていた。成功ごとにスタックがひとつ溜まり、最大6つまで蓄積する。つまり、重剣は受け流し成功を重ねてから強い反撃を狙う武器種として設計されている。

印象的だったのは、武器をただ持ち替えるだけでなく、耐久値やスキルの消費を見ながら戦う必要がある点だ。攻撃やガードで武器のゲージが減り、切り替えや立て直しを挟んで再び戦える状態に戻していく。ここに、蹴りや武器スキルが絡むため、同じ敵と戦っていても、使う武器によって立ち回りが変わる。
複数の敵が迫る場面もあり、正面の相手だけを見ていると横や背後から攻撃を受ける。開発チームは、序盤では囲まれる状況を抑え、進行に応じて複数戦を増やしていく方針も示している。
多彩なアクションを支える成長要素
本作では装備と育成の要素も細かく用意されている。
「護符」は身体を守ったり、戦闘中に武器を強化したりする装備品。一部の護符は上位効果を解放する性質を持つようだ。
休息や補給を行う拠点では「Internal Alchemy」と呼ばれる恒久強化も確認できた。専用アイテムを消費して最大HPなどの上限を伸ばせる。高難度の反撃アクションに挑むだけでなく、素材を集め、能力を伸ばし、次の戦闘に備えるサイクルがある。

武器強化の要素では、「霊石」をスロットに装着し、攻撃力などの補正を得る仕組みを確認できた。武器自体にも固有の性能があり、炎ダメージ、クリティカル率、HP上昇、回復量強化など、複数の効果が付く。

スキルツリーは任意でアンロックしていく形式だ。攻撃系、移動系と思われるノードが枝分かれしており、スキル習得には専用のポイントを使う。短時間の試遊ではあったが、どう育成するかは非常に悩ましかった。

アクションの上達とRPG的な準備が、本作の戦闘体験を支える構造になっている。
山道から寺院へと地に足の着いた探索が続く
ステージは山中、岩場、赤い柱の寺院、洞窟などが体験でき、短い試遊の中でもロケーションがどんどん切り替わっていった。 移動は、派手な空中移動やワイヤー移動で一気に動くというより、走る、飛ぶ、はしごを登る、足場を渡るといった自然なアクションが中心だ。

敵のタイプは、動物型、盾を構える異形の人型、それより大きい人型、そして巨大なボス。小型の敵はさっさと背後から倒し、中型以上の敵にはゲージを削って崩し、大型ボスには反撃を狙うなど、敵や状況によって異なる立ち回りが求められるだろう。


まとめ
『Sword Sage: Awakening』は、中国神話や妖怪譚を背景にしながら、戦闘の中心を「敵の攻撃に反応する」ことに置いたアクションRPGだ。ワンボタンで距離を取るのではなく、敵の前に踏みとどまり、攻撃を受け流して反撃へ転じる。
ここに武器耐久、2本の剣、護符、霊石、スキルツリーが重なり、プレイヤーごとの準備と判断が戦闘に反映される。
開発チームが掲げていた「防御と攻撃を1拍子に凝縮する」という戦闘の設計を体験してみたいと感じたなら、今後の続報を追っておきたい一本だ。
発売日など基本情報
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今後発売の注目作をピックアップ!
2026/07/16 発売
/PC/PS5
亰都ザナドゥ -桜花幻舞-
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/PS5/PC
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8,200円(税抜) 3
2026/07/09 発売
/PS5/PS4
GRANBLUE FANTASY: Relink - Endless Ragnarok
6,300円(税抜)




