
ゾンビ女王が軍勢を率い、人間界を蹂躙するローグライトカードゲーム
HT3 Studioが生み出し、INDIECNのパブリッシングによって世に送り出された『屍姫の夢』は、プレイヤーがゾンビの女王となって世界を蹂躙していく、ローグライト系カードゲームだ。退屈な日常に刺激を求めるゲーマーにとって、その圧倒的な自由度とダークな魅力は、ずぶずぶとのめり込んでいくような体験となるだろう。

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ゾンビ女王の復活と人間界への侵攻

長い眠りについていた女王は、身の程知らずな墓荒らしの手によって不本意な目覚めを強いられる。安眠を妨げられた代償として、操り人形の軍団を率いて、立ちはだかる全てを己の手中に収めていくのだ。彼女の前に立ち塞がる人間界の英雄や勇者たちは志ごと粉砕され、永遠に自由を奪われた「コレクション」へと成り下がる。

本作のバトルを彩るのは、総勢28人もの個性あふれるしもべたちだ。酒に酔いしれる竜の娘から、国を失った気高き姫君、はたまた筆を振るう妖艶な絵師まで、様々なバックグラウンドを持つキャラクターたちが登場する。彼女たちはそれぞれが独自のパッシブ能力と、自分専用のスキルカードを2枚ずつ所持している。
デッキ構築ではなく軍勢構築

見た目はカードデッキの構築に頭を悩ませるジャンルに見えるが、実際には仲間ユニットを増やしていく「軍勢(パーティ)構築型」である。戦闘のたびに新たなしもべを加えるか、既存のユニットを強化するかを選ぶ流れだ。

プレイヤーは限られた枠の中で、どのしもべを選抜するかを考え抜くことになる。わずかな少数精鋭に絞って特定のアクションを確実に行わせるか、それとも大所帯を組んで手数を増やし、味方同士の相乗効果を最大限に引き出すか。コンビによっては全く噛み合わなかったり、爆発的なかけ算となる場合もあり、色々と試しがいがある。
コンボが連鎖する戦闘システム

バトル画面では、しもべたちによる直接的な物理攻撃と、手札のカードを使うスキルの2種類を駆使して敵を殲滅していく。カードを使うためには「霊力」と呼ばれるリソースが必要となるが、これはしもべたちが直接攻撃を行うことで蓄積されていく仕組みだ。つまり、攻撃とスキルの順序をしっかり組み立てていく必要がある。
そして本作の大きな魅力は、その組み立てが完璧に機能したときの、画面を覆い尽くすような凄まじいコンボ連鎖にある。

たとえば「毒」や「疫病」に特化したしもべを並べ、敵が倒れるたびに周囲へと感染させる仕組みを作り上げれば、こちらが何もしなくても敵陣が次々と“溶けていく”圧巻の光景が現れる。あるいは、味方の行動回数を強制的に回復させるスキルを持つ者と、攻撃するたびに火力が青天井で上がっていくアタッカーを組み合わせれば、強力なボスさえたちまち穴だらけになる錯覚を覚えるほどだ。
宝具と呪いが生むビルドの奥深さ

そして戦闘に勝利するたび、新たな仲間をパーティに引き入れるか、それとも既存のしもべの基礎能力を底上げするか、より凶悪なスキルツリーを開放するかのお楽しみが待っている。

さらにゲーム中には100種類以上もの「宝具」が登場し、しもべ達に頼もしい力を授けてくれる。これらの中には、特定のキャラが装備することで真価を発揮し、隠された潜在能力を覚醒させる専用装備もある。余ったアイテムは資金に変換できるため、無駄になる要素が一切ないのも嬉しい。

また、女王がレベルアップした際にしもべに授けられる特殊な恩恵は、絶大なパワーアップをもたらすと同時に、時に重い呪いを伴うことがある。このハイリスク・ハイリターンな選択が、プレイごとに新鮮なスリルを提供してくれる。
着せ替えでゲームルールそのものを改変

そして本作の戦略性をさらに引き上げているのが、女王自身の衣装や装飾品を変更する着せ替え要素だ。これは見た目が変化するほか、ゲーム基本ルールそのものを書き換えてしまうほどの凶悪な効果を伴っている。
たとえば「カードを捨てるたびに、そのコストに応じた霊力が回復する」ようになったり、「毎ターンの開始時に霊力が最大まで自動回復する」ようになったりもする。他にも、毎ターンのドロー枚数を変動させたり、ショップでのアイテム購入価格を一律にしたりと、世界の法則すらも自在にねじ曲げることができる。
その一方、プレイ感覚は驚くほど快適だ。バトル中に部隊が全滅しても、ボタン一つでペナルティなしに最初からやり直すことも可能だ。さらに、戦闘開始前に敵をわざと強化する代わりに、勝利時の報酬を跳ね上げる「悪趣味」システムも搭載されている。強力な終盤の敵に打ち克つには、通常の戦闘を重ねるだけでは力不足になることも多いため、あえて挑みたいところだ。
ダークな世界観と豊富なやり込み要素

ダークで怪しげな色調で統一されたグラフィックは、どこか艶やかで美しい。2Dで描かれたキャラ達は細部まで丁寧にデザインされており、日本ユーザーにも好まれやすいだろう。とくに、強大な人間側の英雄を倒したときの“敗北CG”はご褒美と呼ぶに相応しく、成人向けニーズも程よく満たしてくれるだろう。

日本語ローカライズされているものの、翻訳に少々クセがあり、ところどころ文字化けも出るため、ストーリーについてはまだ分かりづらい部分があるのも正直なところ(今後改善されていくとのことだ)。
とはいえ、5本のメインキャンペーンは、妖怪が跋扈する不気味な世界から、仙人たちが修行を積む幻想的な領域まで、ステージごとに独自のギミックが用意されており、何となく雰囲気で楽しめる。
それらメインストーリーをクリアした後も、さらに歯ごたえのある10個の試練ステージが待ち受けている。それとは別に、難度が段階的に上がっていく無尽モードも用意されており、自分の作り上げた最強の部隊の限界を試すことができるのだ。
お値段も手頃で、お色気要素もあり、やり込みの奥深さも申し分ない。そのうえ、6月19日にはDLCが発売され、メインストーリークリア後が楽しめるとともに、日本語ボイスにも対応するようになった。
まさに「えっちに楽しめて、安くて、面白い」を形にしたようなタイトルを、とことんまでしゃぶりつくしたいところだ。
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発売日など基本情報
| 発売日 |
2026年1月12日 |
|---|---|
| 販売元 |
INDIECN |
| ジャンル | ストラテジー アドベンチャー トレーディングカードゲーム |
| 対応ハード | PC |
| タグ | |
| 価格 |
PC : 1,090円(税抜)
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| 最大プレイ人数 |
1人
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