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龍が如くスタジオの新作タイトル発表会「RGG SUMMIT 2025」が、2025年9月24日に東京国際フォーラムにて開催された。

本イベントでは、セガの龍が如くスタジオ代表・制作総指揮である横山昌義さんらが登壇し、リメイク最新作『龍が如く 極3』と完全新作『龍が如く3外伝 Dark Ties』が1タイトルとなった『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』を初発表。さらにシリーズ累計50作を超える人気の映像コンテンツ「日本統一」とコラボした実写映像プロジェクトも明らかになった。
当日は、ゲストとして、『龍が如く』シリーズの主人公・桐生一馬を演じる黒田崇矢さんを始め、中村獅童さん、石橋凌さん、徳重聡さん、松田賢二さん、本宮泰風さん、山口祥行さん、中谷一博さんなどの豪華出演陣も登場。さらに、香川照之さん、笠松将さんがビデオ出演した。
本稿では、新作情報はもちろん、ここでしか聞けないキャストトークなど、当日の模様をレポート形式でお送りする。
新たな「極」が来る!フルリメイク作『龍が如く 極3』がついに発表!

イベントの幕開けと同時に、龍が如くスタジオ代表・制作総指揮の横山昌義さんが登壇。そして発表されたのが、2009年に発売された『龍が如く3』のフルリメイク作品『龍が如く 極3』だ。

龍が如くスタジオ代表・横山昌義さん。
横山さんの説明によると、「変わる伝説、新たな歴史」をコンセプトに、「16年前に満点と思って出した作品を、今の技術と感性で作り直した」という挑戦的な作品だという。単なるリメイクではなく、ゲームシステムも大きく生まれ変わり、ストーリーにも新たなシーンが追加されるという。

制作秘話として舞台となる沖縄の街並みも作り直していることが明らかになった。
『龍が如く3』(2009年)で描かれた街は、現実世界ですでに様変わりしている。そのため、当時の資料やデータを元に想像を膨らませて作り上げなければならず、制作に苦労したという。なお、一部のプレイスポットを変更・追加したり、より遊びやすく変更した部分もあるという。

新たなバトルスタイルとして、琉球武器を使用した「琉球スタイル」が新たに追加されることも明かされた。

トークコーナーでは、横山さんに加えて、桐生一馬役の黒田崇矢さん、峯義孝役の中村獅童さん、堂島大吾役の徳重聡さん、名嘉原茂役の石橋凌さんが登壇。

桐生一馬役・黒田崇矢さん。
黒田さんは、『龍が如く』シリーズが2025年12月で20周年を迎えることを感慨深く語り、海外でも「桐生さんですよね!?」と役名で声をかけられることが多いとコメント。そして20年という時間の重みについても触れた。

峯義孝役・中村獅童さん。
役名で呼ばれることは中村さんも同様だったようで、2009年に峯義孝を演じて以降、いまだに「峯」と声をかけられるそう。

堂島大吾役・徳重聡さん。
徳重さんも同じ経験をされているそうだが、以前は「徳重」や「大吾」と呼ばれていたものの、最近は「大吾さん」と何故か役のほうだけ敬称がつくようになったと複雑な想いを語った。

名嘉原茂役・石橋凌さん。
『龍が如く』シリーズ初出演となる石橋さんは、今回初めてキャラクターに声を合わせる仕事を経験。アフレコは経験済みだったが、それとは違った趣きがあり、楽しかったそうだ。
横山さんによると、石橋さんは「名嘉原茂」という人物への理解・解像度を深めるため、脚本には描かれていない部分をしっかり詰めていったという。

その後、歌舞伎の公演スケジュールの都合で出席できなかった浜崎豪役・香川照之さんからのビデオメッセージが上映。フェイスキャプチャー技術を導入し、香川さんの表情の演技まで完全再現されていることが明かされた。

ビデオメッセージ内では収録の様子が公開され、顔の目立つ箇所に小さなマーカーを複数貼り付けられた香川さんの高精度のデータを取得している様子が映し出されていた。
上映後のトークで、横山さんは「香川さんの表情の演技は香川さんにしかできない」と称賛。アニメーターが表現することも困難であることから、フェイスキャプチャーの採用を決めたという。

続いて、スケジュールの都合で出席できなかった島袋力也役・笠松将さんからのメッセージ(手紙)では、「歴史ある名作の舞台で、いつもと違う形でお芝居ができることを幸せに思います。島袋力也というキャラクターの強さと優しさを理解する時間はとても幸せで、声だけでお芝居をするという新たな挑戦をできたことも、俳優人生において意義のあるものでした」と、作品にかける想いが語られた。

さらに話題は、オリジナル版『龍が如く3』に続いて神田強を演じる宮迫博之さんへ。
横山さんによると、宮迫さんも獅童さんと同じく声が低くなっており、都度調整した模様。全力で演じてくださったが、一日で撮れる量にも限界があるため、苦労したという。
なお、その模様は、後日宮迫さんのYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」で近日公開予定とのこと。「リスクを負って出演した」という横山さんのコメントに、会場から笑いが起こっていた。
まさかの峯義孝が主人公!『龍が如く3外伝 Dark Ties』

イベント中盤で発表された『龍が如く3外伝 Dark Ties』は、峯義孝を主人公にした完全新作の外伝作品。『龍が如く 極3』と同時収録され、最初からどちらか好きな方を選んでプレイ可能だ。
本作では、一般人である峯義孝という男が、いかにして極道の世界に足を踏み入れ、東城会を駆け上がったかが描かれる。どうやら兄貴分である神田との絆を深めるようなサイドエピソード・コンテンツもあるようだ。


碇新平役・松田賢二さん。
こちらのトークコーナーでは、先程のメンバーに加えて碇新平役・松田賢二さんも参加。
主人公となった峯について、中村さんは「人気のあるキャラクターなので非常に責任重大だと思っている」とコメントした。
プレイスポット用の歌の収録に関しては、横山さんがダメ元でお願いしたところ、受けてもらったことが明らかになった。しかし、のちに「断ればよかった(笑)」と話すほど、大変な収録になったようだ。
中村さんの演じる峯の声を聞きながらボイス収録を行った徳重さんは、「(峯の)ピュアでまっすぐな人間性が表れている。やはり獅童さんはすごい人だ」と称賛の声を送った。

続いて、『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』に続いての出演となる松田さんの話題に。自身の顔でキャラクターを演じるのは初めてとなる松田さんは、感想を聞かれると「感動しました!」と力強く返答。
フェイスキャプチャーがひとつの目標だったようで、実際にその目でキャラクターを確認した際には、自分が独り歩き、もしくは幽体離脱しているかのような不思議な感覚を味わったと語った。

ちなみに松田さんは2024年に『龍が如く 極』『龍が如く 極2』にドハマりしており、今回のイベントで桐生役の黒田さんと初めて対面することができた。感無量のあまり、壇上で「はじめまして」と互いに深々と挨拶する姿に、会場からは大きな笑いが起こっていた。
また、『龍が如く3外伝 Dark Ties』では共演はできていないためか、松田さんは黒田さんに「いつか機会があれば、「MachineGun Kiss」を一緒に歌ってください!」とお願いする場面も。黒田さんは「歌いましょう!」と快諾していたので、いつかデュエットする日が来るかもしれない。
碇の演技についての話題では、松田さんに「変なところで大声を出す人」というオファーを出したという横山さん。声の強弱などをアドリブで見事に演じ、これまでのシリーズにないキャラクターを作り上げた松田さんの演技力に改めて驚いたと感想を述べた。
実写ドラマ化も決定!『日本統一』とのコラボが実現

イベント終盤には、さらなるサプライズが。なんと人気任侠シリーズ『日本統一』とのコラボによる実写ドラマ化が発表された。

実写版キャストとして、桐生一馬役を本宮泰風さん、真島吾朗役を山口祥行さん、錦山彰役をゲーム版と同一声優である中谷一博さん、伊達真役を松田賢二さんがそれぞれ演じる。ストーリーに関しては、初代『龍が如く』と『龍が如く2』がベースになっているという。

桐生一馬役・本宮泰風さん。
話の発端としては、横山さんが今年4月に本宮さんと食事していた際、「こんなのってできたりします?」と相談したところ、0.2秒ほどで「できます」と返答を得たことだった。その後、話はトントン拍子に進み、5月には横山さんから改めて打診し、6~7月に脚本が完成、9月20日にクランクインになったという。
まさかここまで話が大きく進むと思っていなかった本宮さんは、「詳細がわからないまま、うっかり返事をしてしまった」と苦笑い。熱烈なファンが多い桐生一馬を演じることへのリスクやプレッシャーもあったが、横山さんが先に脚本を仕上げ、「外堀を埋められてしまった」という。

真島吾朗役・山口祥行さん。
続いて話題は見事な真島のコスプレ姿を見せた山口さんへ。長い役者生活のなかで、初めてこんなに役作りをしたという山口さんは、髪型などの外見のみならず、真島がゲーム内で見せる回転攻撃などのアクションも再現しているとコメント。実際に演じてみると、眼帯で片目が見えないため、回転中に自分がどこにいるのか見失ってしまうとのことだった。

錦山彰役・中谷一博さん。
錦山については、ゲーム版で声優を務める中谷さんが、実写でも同じ役を演じるという前代未聞の試みとなっている。「まさか20年経って自分が実写で錦山彰を演じることになるとは思っていなかった」と、中谷さんにとっても想像し得ないことだったようだ。

伊達真役・松田賢二さん。
伊達真の衣装に着替えた松田さんは、シリーズファンゆえに「あの伊達さんを演じる」こと、そして「山路和弘さんが演じられていたキャラクター」であるという2つのプレッシャーがあったと告白。また、アウトローな役を演じるときには、常に本宮さんと山口さんの大きな背中があると話すと、山口さんから「イベントだからそんな格好つけて言って!」とツッコミが入っていた。

『龍が如く』×『日本統一』実写ドラマは、多言語での展開を予定。横山さんによると、『龍が如く』シリーズ20周年である2025年12月8日の公開を目標にしているという。


イベントのラストでは、今回発表された作品を含めた今後の展望が公開。そのなかで、20周年企画の一環として、大型展示会「『龍が如く』冠婚葬祭展」が東京(2025年11月28日~12月22日)・大阪(2026年2月6日~2月24日)で開催されることが発表された。
本イベントは、『龍が如く』らしさを人生における象徴的な儀式である「冠婚葬祭」というテーマで表現したもの。横山さんによると、来場者が望めば『龍が如く』シリーズのキャラクターと結婚したり、亡くなったキャラクターの葬式に参列できるなど、作品の世界観に入り込めるようになっているようだ。
見たことのない秘蔵資料なども公開されるようで、過去にないほど大規模な内容になるとのこと。続報は、展示会公式サイトや公式X(@ryugagotoku_ex)をチェックしよう。
締めの一言として、横山さんは「我々はゲームを20年作り続けています。今回は発表がありませんでしたが、『New VIRTUA FIGHTER』Project や『STRANGER THAN HEAVEN』なども現在制作中です。引き続き、そちらの情報も注目してください」と語り、イベントの幕を閉じた。
今後発売の注目作をピックアップ!
2026/01/29 発売

CODE VEIN II
5,272円(税抜) 2
2025/10/30 発売

/PS5/PC/Xbox
ドラゴンクエストI&II
6,980円(税抜) 3
2025/10/10発売

/PS4/PS5/PC
/Xbox
リトルナイトメア3
4,500円(税抜)