ニューヨークのブルックリンに住み、ペンキ屋で働くトニーはもうすぐ20歳になるディスコが大好きな青年。
しかし、将来への夢も持てず、家庭内は夫婦ゲンカや親子ゲンカが絶えなくて、毎日の生活にうんざりしている。
そんな彼にとって唯一の楽しみが、ディスコで踊ることだった。
去年のダンスコンテストで優勝した彼は、今年も優勝を狙って新しいパートナーを探している。
そんな彼の前に現れたのが、クールでスタイリッシュなステファニー。
ダンスのセンスも抜群で、元恋人のアンネットにうんざりしていた彼はたちまちステファニーに夢中になる。
しかしステファニーの態度はクールで、ペアを組んでも、それはあくまで「ダンスのため」と割り切っている。
だが、向上心あふれるステファニーとの触れ合いを通じて、トニーは自分の人生について真面目に考えるようになる。
やがてコンテストの夜を迎え、二人は素晴らしいペアダンスを披露するが、その結果は決してトニーの納得行くものではなかった。
聖職者だった兄の辞職、暴力事件、仲間の自殺など、やりきれない事が続く中、トニーは一つだけ確かなものを手に入れる。
それは、ステファニーとの「友情」だった……。
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