JRPGへの愛があふれる『Cris Tales』をプレイレビュー!
日本製のRPG(通称:JRPG)に大きな影響を受け、海外のインディースタジオによって制作されたRPG『Cris Tales(クリステイルズ)』。
そのパッケージ版が、オーイズミ・アミュージオより2022年4月28日(木)にPS5,PS4,Switchにて発売された。
そこで今回の記事では、“JRPGへのリスペクト”が詰まった本作のプレイレビューを、動画も交えて紹介。気になる方はぜひ最後までチェックしてみてほしい。
※本記事はオーイズミ・アミュージオの提供でお送りします。
目次
※本記事は「いちごうのゲームビート」様のYouTube動画をもとに編集しております。
※ゲームプレイはSwitch版を使用したものとなります。
良い点①:豪華絢爛な2Dビジュアル!
本作のビジュアルは純粋に素晴らしいの一言。カートゥーン調のビジュアルで表現されたキャラクターや世界観は、動かしているだけでも独特の高揚感がある。
移動するときのキャラクターや背景のアニメーションの細かさもさることながら、表情も豊かで見ているだけでも世界観に入り込めるような丁寧な2Dのグラフィックは見事。
この豪華なビジュアルの一点だけでもプレイする価値がある作品だと感じた。
オープニングムービーもチェック!
こちらは本作のOPムービー。絵本のようなタッチで色鮮やかに映し出されたキャラたちがグリグリ動くアニメーションとなっており、本作のビジュアルクオリティの高さを垣間見ることができる。
またゲーム中にも美麗なアニメーションムービーが随所で挿入されており、物語をグッと盛り上げているので必見だ。
良い点②:“時を操る”ユニークなゲームシステム!
本作を象徴する要素の1つが、「現在・過去・未来」と時間を操ることが可能なシステム。
3つの視点は主人公・クリスベルが手に入れる「時を操る能力」によって見えている世界で、プレイヤーは街の過去や未来を垣間見つつ、現在の選択を決定していくこととなる。
画面の絵作りとしても素晴らしく、例えば繁栄していた過去、そして現在、水没し潰える未来、その全てを一画面で感じることができるのは、ロールプレイングとして優れた体験といえる。
またクリスベル自身は過去や未来に移動することができないのだが、相棒のカエル・マティアスは時を超えての移動が可能。
マティアスを活用することで、過去や未来のアイテムボックスを回収したり、現在でとった行動の結末を未来で確認したりと、時を操る遊びはシステムとして良いアクセントとなっているぞ。
良い点③:懐かしのJRPGを思わせるバトル!
バトルの基本は、オーソドックスなターン制コマンドバトル。クラシカルなシステムと「時を操る能力」が組み合わさることで、今作ならではのバトルシステムを構築している。
時を操る能力がバトルの戦略性を高める!
加えて、主人公・クリスベルの持つ現在・過去・未来を操る能力も、バトルに興味深いアクセントを生んでいる。
バトルでもフィールド画面と同じように、左が過去、右が未来と時間を移動させることが可能で、例えば、左にいる敵を幼少期の姿に戻したり、右の敵に毒を付与した状態で未来へ送ることで一気にダメージを与えたりと、戦略的な戦闘は非常に癖になる。
ゲームの序盤では時を操る能力があまり機能していない印象もあったが、攻撃方法や仲間キャラクターが増えていくことで戦略の幅が増加していき、RPGとしての奥深さも感じることができた。
何よりルールさえ覚えれば遊びやすく設計されているので、RPG初心者にも非常におすすめだ。
良い点④:わかりやすい物語やキャラクター!
本作の物語は、冒険の中で出会う人々とのドラマや美しい街など、RPGとしての魅力がしっかりと感じられた。
主人公のクリスベルを初めとした登場人物たちはそれぞれが個性的に描かれており、クリスベルと仲間との魅力的な会話劇を楽しめるようになっている。
気になった点①:JRPGへのリスペクトゆえの難易度の高さも
本作はJRPGへの愛とリスペクトに溢れたゲームプレイが徹底されているものの、リスペクトが強すぎるゆえに遊びづらさを感じてしまう箇所もいくつか存在。
ゲーム中のサブクエストに時限が用意されていたり、プレイ序盤の難易度が若干高かったりと、RPGとして惜しいゲームデザインが少しもったいなく感じた。
ただ序盤さえ乗り越えることができれば難易度も落ち着いてくるので、是非ともプレイする方は乗り越えて楽しんでいただきたい。
気になった点②:Switch版のロード時間について
他に気になったポイントとして、Switch版のロード時間が挙げられる。(ハードごとの比較は以下表のとおり)
対応ハード | ロード時間(平均) |
---|---|
PS5版 | 3秒 |
PS4版 | 5秒 |
Switch | 15秒 |
※ロード時間は、エリア移動や戦闘開始時にかかる時間を参照。
マップの移動などであればそこまで気にならないが、敵とのエンカウントのたびに15秒程度のロードが挟まれるため、ゲームが盛り上がってくるとどうしても気になってしまう。
また、Switch版では場面によってフレームレートの低下も見られるため、100%で美しいビジュアルを楽しむという点でも少し物足りない印象も。
Switch版でクリアまでプレイした所感としては、クリアできないというほどではないものの、このロードの長さやいくつかのパフォーマンスの低下は人を選んでしまうと感じた。
総評
“JRPGへのラブレター”、本当にその一言に尽きる作品。
プレイすればするほど感じさせてくれるRPGへの愛情の数々は、AAAタイトルには到達できないインディータイトルだからこそ成せる技だと強く感じさられた。
また圧倒的なビジュアルの魅力や、時を操る戦略を駆使して戦うバトルなどは多くのプレイヤーが楽しめるものだと思うので、JRPGファンの方にはぜひ触れてみてほしい作品だ。
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