AAAタイトル開発でUEなど共通ゲームエンジンが普及する背景には、自社のCGを提供する代わりに、競合の優れたCGを自由に利用・改変できる仕組みがある。これにより、開発効率と質が飛躍的に向上している。
「黒神話悟空」を開発したGSは、当初10年以上かかると想定していた開発を、UEの活用でわずか数年で完了させた例だ。GS代表も「我が社では優れたゲームアイディアがあれば、CGを自作できなくてよい」と述べた。
一方、ロックスターゲームス(RG)は、全CGとエンジンを自社開発する姿勢を貫く。13年に及ぶGTA6の開発が象徴するように、膨大なリソースを費やしている。この方針は投資アナリストから「時代遅れ」と見られて評価が分かれるとされる。
RGの強みはエンドユーザーの高い期待だが、例えば10年前に作り終えたアセットがPS5で通用するのか疑問が残る。