
約6年の歳月を経てついに発売!
Pearl Abyssが開発するオープンワールドアクションアドベンチャー『紅の砂漠』。MMORPG『黒い砂漠』の開発陣が手がける本作は、自社開発の次世代エンジンを採用し、2026年3月20日にPC(Steam / Epic Games Store / Mac)/ PS5 / Xbox Series X|S向けに全世界同時リリースが予定されている。
2019年のG-STARで初発表されて以来、約6年の歳月を経た本作は、当初MMORPGとして構想されていたが、開発途中でシングルプレイ主体のオープンワールドアクションアドベンチャーへと大きく路線を変更。
2024年のThe Game Awards、gamescom、2025年のState of Play、東京ゲームショウ2025(100台規模の試遊台を設置)と各地で注目を集め、2026年1月にはマスターアップを報告。いよいよ発売が目前に迫っている。
このたびGameWithでは、発売に先駆けて約6時間にわたる先行プレイの機会を得た。前半4時間でストーリーの序盤が、後半2時間で進行済みセーブデータを使った自由探索が体験できた。本稿ではその手触りをお伝えしたい。
※ストーリーや設定について解説している箇所があるため、ネタバレが気になる方はご留意ください。
復讐を誓い旅に出る傭兵団のリーダーの物語
プレイヤーは傭兵団「灰色たてがみ団」のリーダー、クリフとなってファイウェル大陸を旅する。ファイウェル大陸はいくつもの勢力が緊張を保ちながら共存する土地だ。
クリフの傍らにはウンカ、ヤン、ナイラといった仲間たちが寄り添っていたが、ある夜、宿敵「黒い熊」による壊滅的な奇襲を受け、多くの仲間が命を落とし、生き残った者も四散してしまう。
クリフは黒い熊の首領ミュルディンへの復讐を誓い、散り散りになった仲間を集め、崩れ落ちた灰色たてがみ団を再び築き、失われた故郷を取り戻すための旅に出る、というのがストーリーの大枠だ。


序盤は比較的一本道の構成で、チュートリアルを兼ねている。町の住民から依頼を受けてこなしたり、賞金首を捕まえたりといった形で、この世界での暮らし方を自然に学べる作りだ。
賞金首を捕まえた場合は、実際にその人物を担いで警備兵のところに連れて行くと報酬がもらえる。逆にスリに遭ってしまうこともあり、冒険者とNPCの関係が一方通行ではないのが面白い。
困っている人を助けるサブクエストも序盤から登場し、メインストーリー以外にも寄り道の誘惑が多い。ストーリー部分は用意された道筋に沿って進んでいくが、サブクエストやNPCとのやり取りを通じて世界への理解が深まっていく構成になっている。


膨大な選択肢と爽快感が組み合わさった戦闘システム
本作のアクション要素はかなり強い。剣による弱攻撃・強攻撃に加え、回転斬りなどの派生技、弓での射撃(2種類)、掌波による遠距離攻撃と、プレイヤーが取れる行動の幅が非常に広い。
盾によるガード、ジャストガード(パリィ)も用意されていて、攻防一体の駆け引きがつねに求められる。
矢に火を付けて蔦を燃やすといった環境を利用したアクションもあった。こうした環境への作用が戦闘にどこまで影響するのか、今回の範囲ではわからなかったが、攻略の幅を広げる要素として期待できる。
全体的にスピーディで爽快感があり、いわゆるソウルライクほどの難しさはない。ただし、キャラクターの育成が進んでいない状態でのボス戦では相応に苦労した。逆を言えば、アクションが苦手でも育成が十分であれば、ある程度はカバーできそうだ。

後半の自由探索パートでは、スタッフさんにオススメのアクションを見せてもらった。木にロープ状のものを付けてしならせ、その反動で高くジャンプしたり、空中でさらにジャンプして空から矢を射たりするなど、攻撃アクションが次々と繋がっていくスタイリッシュな立ち回りだった。
見ている側としては「そんなことできるの?」という驚きの連続。取材のレギュレーションの関係でスクリーンショットは掲載できないのだが、このアクションをお届けできないのは本当に惜しい。
ただ、これは長時間プレイし、スキルをアンロックし、操作に習熟したうえでのプレイだ。いきなり真似するのは難しい印象を受けた。本作の成長曲線は、スキルの段階的なアンロックとプレイヤー自身の操作習熟が並行して進むように設計されているのだろう。
最初はぎこちなかった動きが、プレイを重ねるうちに洗練されていき、やがてデモプレイで見たようなアクションが自在に繰り出せるようになる。その過程こそが、本作のアクションの醍醐味なのだと思う。

成長システムは王道のRPGスタイルを踏襲している。スキルツリーは3つの系統に分かれ、習得の順序によってプレイヤー独自の戦闘スタイルを形作ることが可能だ。スキルツリーの選択で戦闘スタイルが変化するのは、リプレイ性の観点からも魅力的だ。
一方、育成を度外視しても、アクションスキルが高ければある程度は突破できるバランスになっているとも感じる。RPG的にじっくり育てるもよし、アクションの腕前でゴリ押すもよし。プレイスタイルの幅を許容する設計だ。
あらゆる要素が「この世界に存在している」という感覚を増幅してくれる
本作のワールドはとにかく広い。自由探索のパートでドラゴンに騎乗して移動したのだが、端から端まで移動した際のリアルの体感時間はかなり長かった。それだけ広大な世界が用意されているということだ。
プレイ中にスタッフの方から「目に見えるところにはどこでも行ける」と説明を受けた。画面を見ると、はるか遠くにかろうじて山々や建造物が見える。「あそこにも行けるのか…」と途方に暮れると同時に、意欲もふつふつと湧いてくる。
この広さはやり込みにもつながる要素になっていて、たとえば城に侵入するミッションでは正面から入ってもいいし、壁を登って入ってもいい。そういう攻略の自由度を高めている。

各地にある町ではNPCごとに好感度が設定されている。挨拶すると好感度が上がり、ぶつかると好感度が下がる。今回はそれほど好感度を上げられなかったので、それによるメリットは確認できなかったが、これほど緻密に作られた世界だ。何らかの変化が起こることは想像に難くない。
困っている人を助けるといったサブクエストを達成していく要素もある。とくに印象的だったのは、そのへんを歩いているカエルなどの小動物を捕まえることができた点だ。売ることもできるし、錬金術の素材にするという表示もあった。

錬金術や鍛冶屋では武器や防具に特殊効果や属性を付与することもできた。
装備関連だけでなく、食料品の種類も多い。確認したところ、食料品店ではざっくりと10種類くらいの材料が買えた。レシピに合わせて料理を作ることもできるし、レシピ外の組み合わせで未知の料理に挑戦することもできる。こうした生活系の要素が積み重なることで、ゲーム世界で「生活している」という実感が自然と生まれてくる。

色々なものが盗めるシステムもある。城に入ればランクの高い絵画や飾ってある剣などが盗めて、それらを売ることもできるとのこと。
貢献度が下がるようなデメリットがあるものの、善人や冒険者として活動するだけでなく、ロールプレイのひとつとして、こういうことができるのは面白い。
だが、殺人などの犯罪を犯し、捕まると罰金を取られ、所持金がマイナスになることもある。マイナスになると問答無用で得たお金が没収され、ゲームの進行はかなり難しくなる。やはり犯罪を重ねるとかなりのペナルティを受けることになりそうだ。
積極的に悪事を行わなくても、移動中にものを壊してしまったりすると犯罪フラグが立ったりすることもあった。意図せず犯罪者になってしまうこともあるので、町中での行動には注意が必要だ。

ギャンブル要素として花札を遊ぶことができた。『ウィッチャー3』のグウェントのように、ハマる人はハマりそうだ。ほかにも、弓で射る競争もあった。お金を賭けて、勝ったら払い戻しがあるという仕組みで、効率的に勝てればかなりの旨みがあるとのこと。
ストーリーを進めたり、世界を探検するだけではなく、犯罪やギャンブルもできる。この「なんでもできる」感覚こそが、本作が目指す「世界に住む」体験の根幹なのだと思う。
世界の探索は飽きることのない2時間だった
取材後半のかなり進行したセーブデータを使った自由探索のパートでは、乗り物で世界を自由に駆け回った。
ドラゴンに乗って上空から世界を見渡し、気になる場所に降り立つ。雪山のロケーションではしんしんと雪が降る中を歩き、砂漠地帯では紅い砂に覆われた荒野が広がり、アジア圏を思わせるエリアでは灯籠が並ぶ美しい景観が目に飛び込んでくる。熱帯雨林のようなエリアもあれば、汽車らしきものが走っている近代的な雰囲気の場所もある。

ロケーションごとに建物のスタイルや住民の雰囲気、BGMの空気感まで異なるのが印象的だった。単にグラフィックのバリエーションがあるだけでなく、それぞれの地域に文化と物語が存在することが感じられる。
ストーリーやサブクエストなどを無視して、ただ世界を歩き回るだけの2時間だったが、まったく飽きることがなかった。つねに新しい刺激があり、「あの山の向こうには何があるのだろう」「あの建物には入れるのだろうか」という好奇心が尽きなかった。

まとめ:もっとも強く感じたのは「もっと遊びたい」という飢餓感
骨太なアクション。膨大な育成要素。BlackSpace Engineが描き出す息を呑むほどのグラフィックス。犯罪やギャンブルまで含めた生活感。NPCの好感度やカエルの捕獲に至るまでの細やかな作り込み。ドラゴンやロボットといったスケールの大きな乗り物。そして何より、「世界がそこにある」と感じさせる圧倒的な密度の高さ。
通常、先行プレイを終えると少しの疲労感を感じつつ「安心して発売日を待とう」といった心持ちになるものだが、本作は違った。思わず「もっと遊ばせてほしい」とその場でスタッフさんに言いたくなる体験だった。
『ウィッチャー3』や『ドラゴンズドグマ2』、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』といった作品と比較されることも多い本作だが、それらの「いいとこ取り」にとどまらない独自の手触りがある。2026年を代表するタイトルになるポテンシャルは十分だ。
©2026 Hooded Horse
GameWith編集者情報

| ゲーム全般を中心に、メタバースやAI分野まで幅広く執筆しているライター。 VTuberとしても活動しつつ、メタバース内ではラジオパーソナリティやDJとしても"声"を届けています。バーチャルとリアルを行き来しながら、「いま一番面白い遊びのかたち」を探し続けています。 |
発売日など基本情報
| 発売日 |
2026年3月20日 |
|---|---|
| 会社 |
Pearl Abyss |
| ジャンル | アクション |
| 対応ハード | PS5 / PC / Xbox |
| タグ | |
| 価格 |
PS5 : 8,800円(税抜)
PC : 8,800円(税抜)
Xbox : 8,800円(税抜)
|
| 最大プレイ人数 |
1人
|
| 公式HP | |
| 公式X |
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