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数々の著名人もプレイしている話題の無料ブラウザゲーム『80億分の1』とは?

今、SNSで話題の無料ブラウザゲーム『80億分の1』をご存じだろうか?
本作は、実際の統計データに基づいて描かれる人生シミュレーション。
141か国の出生数や平均寿命、殺人発生率、医療費の自己負担額などの統計データに加え、WHO・GBDの地域別・年齢別の死因統計データを反映。プレイヤーは現実の確率に基づいた人生を歩むことになる。
現実と同じく、生まれる国や家庭、性別などを選ぶことはできない。病気や戦争、貧困といった厳しい現実も描かれる中で、世界のどこかに生きる1人の人生を疑似体験できる作品だ。

数々の著名人もプレイするなどSNSで大きな話題を集めていることを受けて、筆者もプレイしてみた。
どこに生まれ、どんな人生を生きたのか。そして何を思ったのか。リアルな人生シミュレーターから得られたリアルな感想を、お届けしていこう。
目次
『80億分の1』で実際にプレイした一生を紹介!
現実の割合に応じて決まった、生まれる国は……?
早速ゲームを開始すると、まずは生まれる国の抽選がスタート。
生まれる国は、デフォルトの設定だと「国ごとの年間出生数」に応じた確率で決まるようだ。
記念すべき初回プレイ。選ばれた国は……。

ソマリア。確率は0.6%ということで、確率的にはかなり低い国を引き当てたようだ。
その後「出生届」と題して、細かなプロフィールが表示される。

ふむふむ。4人の兄姉がいる女性で、母親は32歳。裕福度は下位20%~40%ということで、贅沢な生活はできないだろう。
また驚いたのが、ソマリアだと5歳までに亡くなる確率が9.6%もあるというところ。日本の0.2%と比較すると48倍もあり、もしかしたら幼児のうちに亡くなってしまうかもしれない。
だが、それがリアルであり、ソマリアの現状なのだろう。
日本とは全く違う環境での人生体験がスタート

プロフィールの確認が終わると、いよいよ人生の疑似体験がスタート。
時間経過と共にオートで人生を歩んでいき、その内容がテキスト形式で記録されていく。

一発目のメッセージが届いた。「予防接種を予定通りに受けられなかった」という悪い知らせだ。
プライベートな話になるが、筆者は8月に子供が生まれて、今まさにワクチン接種を受けているところ。
当たり前のように受けている予防接種が、受けられない。自分たちの身の回りと違い過ぎる現実が、親である自分にはかなり重くのしかかった。

予防接種を受けられず、飢えにも苦しみ。それでも1歳を迎えて「ママ」という意味の言葉を話すほどに成長できた。
ここまでの記録はたったの5行。だがその内容はとても重く、これだけで涙しそうになってしまったのは、自分が親だからなのだろうか。

2歳になると自我がしっかりしてきたのか、行動を選択する画面が出現。今後も人生における重要な場面では、決断を迫られることとなる。

▲プレイヤーの選択によって「健康」「幸福」「知識」「人間関係」といったパラメータが変動することも。ここの数値がその後の人生に影響を与える。

肺炎にかかったり、栄養失調により低身長になったりと順風満帆ではなかったが、無事に5歳の誕生日を迎えることができた。
ここまでに9.6%の方が亡くなってしまうとのことだったが、1つの壁を越えられたようだ。
小学校に入りたい!母親はOKしてくれたが……

8歳になると、小学校に入学するかの決断を迫られることに。そうか、小学校も当たり前ではないのか。
「今後の人生のためにも色々学んでおきたい」と思い、母親に入学希望の意思を伝えるとOKの返事!
これで小学校に入れる!と思いきや……。

そもそも出生の記録がないとのこと。日本では考えられない事実にかなり衝撃を受けた。
しかも全世界で1億5,000万人の子供が出生登録されていないとのことで、ソマリアに限らず多くの国で起きているのだろう。

▲その後、出生届や書類を整え、小学校に無事入学。ただ家計が苦しくなり、10歳で学校をやめることに。
18歳で結婚!だが、日本ではあり得ない理由で離婚を決意

学校にいかず働き続けて、早くも18歳。縁談を持ちかけられ、紹介された男性と結婚することにした。
その後、3人の子供に恵まれることに。裕福ではないが、賑やかな家庭を築いていくぞ!

「夫が二人目の妻を迎えようとしています」
????なんだ???
一瞬頭が真っ白になったが、そうか一夫多妻制か。実際はどうなのか知らないが、おそらくソマリアだと一夫多妻制が当たり前なのかもしれない。
う~~~~~~~~む。
ここは悩んだ。かなり悩んだ。ソマリア女性の人生をロールプレイするのであれば一夫多妻制を受け入れるのが自然なのかもしれないが、日本人である自分にとってはどうしてもイメージが湧かない。
熟考の末、離婚という別々の道を選ぶことにした。
幸福で健康的な人生には、お金が必要不可欠

3人の子供たちは、自分が育てることにした。
ここまで触れてこなかったが、このゲームには「年収」「純資産」といったお金の概念がある。幸福で健康的な人生をおくるためには、お金が必要不可欠だ。

▲お金を使って自己投資や旅行も可能。お金があるほど裕福な生活が送れるのは間違いない。
どんな職業に就くのかは、プレイヤーが選択可能。
3人の子供を育てていくにはお金がかかるため、選べる中で1番給料の高い「清掃員」としてしっかり働いていくことを決心した。

その後、別の男性と再婚。様々なハプニングに見舞われるものの、無事に老後を迎えることができた。

最後は、肺炎などの下気道感染症により76歳で死去。ソマリアの平均寿命が60.8歳であることを考えると、大往生であっただろう。
3人の子供、14人の孫、6人のひ孫に恵まれ、豊かではないものの幸せな人生だったはずだ。(実際のところはどうかわからないが、疑似体験した筆者としてはそう信じたい。)

▲死去後には人生のリザルトが表示され、SNSで共有することができる。
「海外では貧困に苦しんでいる子供たちがいる」「一夫多妻制が認められている国がある」そんなことを学校で習った際は、どこか他人事のように感じていた。
だが、このゲームを通じてそこに生きる者の人生を疑似体験することで、自分の生活環境が恵まれていることを実感すると同時に、心に何とも言えない気持ちが残ることに。
今後生きていく上で、世界の見え方がちょっぴり変わるかもしれない。そんな人生体験であった。
設定を変えることで、過去や未来の人生体験も可能!

本作ではゲーム開始前に、プレイする人生の時代設定を決めることができる。
デフォルトでは「いまの世界」の統計がそのまま最後まで続く形だが、AIによる予想を踏まえた「これからの世界」を生きてみることもできる。
逆に、「過去の世界」(1950年以降)の人生を歩んでみることも可能。親の生まれ年でスタートして、どんな時代だったのかを体験してみるのも面白いだろう。

▲過去の世界だと、「アメリカ同時多発テロ」など実在のできごとが登場する。

▲未来の世界だと、AIの発達によって解雇されることも。
どの時代を選んだとしても、どの国から始まったとしても、全く同じ人生は存在しない。
とにかくお金を稼ぐもよし、たくさんの子供に囲まれた家庭を築くもよし、どのような人生を歩むかはプレイヤー次第だ。
ただ、生まれた国や家庭によっては思うような人生を歩めないことも。だが、それが統計に基づいたその国のリアルなのであろう。

本作は、プレイした人々の多くにとって、人生とは何か。幸福とは何か。というテーマに対して、改めて向き合うキッカケを与えてくれる作品だ。
単なるゲームで終わらないこの作品。少しでも興味を持った方は、ぜひ遊んでみてほしい。
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GameWith編集者情報

| 過去にオーケストラでの演奏経験もあり、ゲーム音楽にはこだわりが強いタイプ。 「いいゲームにはいい音楽がつきもの」が信条。 RPGや対戦ゲームなど幅広いジャンルを遊ぶが、唯一ホラーゲームだけはNG。 |
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