
※当記事のリンクはアフィリエイト広告を含みます。
『How to Fish』は、最大4人で遊べる物理演算ベースの釣りシミュレーターゲームだ。2026/8/20のリリースからわずか2日で100万ダウンロードを突破し、最大同時接続者数は34万人に達するなど、爆発的なヒットを記録している。
今回、開発者の一人であるCarl-Vilhelmさんにお話を伺う機会を得た。
ヒット作誕生までの道のりをはじめ、意外にも「計画を立てるのが苦手」だというチームの素顔、さらには日本のクリエイターに向けたメッセージまでたっぷり伺ったので、ぜひ最後までご一読いただきたい。
※当記事の内容は、英語でのインタビューを翻訳したものです。
| お話を聞いた人 Carl-Vilhelm Johansson Dazed Gamesの共同創業者、開発者 |
リリースから2日で100万ダウンロード!率直な感想やヒットの要因を聞いてみた
Q1.大反響を受けて、率直にどのように感じていますか?

▲100万DL達成時の喜びと感謝のメッセージ。(画像引用:Steam)
反響は本当にすさまじいものでした。世界中でこれほど人気が出たことを、私たちはとても嬉しく、誇りに思っています。
同時に、TikTok、Instagram、Discord、Steamなど、あらゆるプラットフォームに寄せられるフィードバックすべてに対応しようとするのは、かなり大変です。常にやることがある状態になってしまったので、リラックスするために「オフ」にするのが少し難しくなってしまいました。(笑)
とはいえ、すべてがストレスというわけではありません。たくさんの配信者のプレイや、「このゲームはすごく楽しい」というメールでの反応も見てきました(中には子どもと一緒に遊んでいるという親御さんの声もあります:D)。


▲幅広い言語圏から高い支持を獲得。(画像引用:Steam ※9/10時点)
Steamページで「公開」ボタンを押した後、私たちは一晩中、同時接続プレイヤー数と売上が伸びていくのを見続けていました。その後1週間、毎日のように前日の記録を更新し続けたんです。あれを見ているのは本当に最高でした:)
Q2.大ヒットに繋がった最大の要因は何だと思いますか?
New gameplay trailer for the fishing game #coopgames #friendslop #multiplayergames #fishing pic.twitter.com/8Gl5xCjQ48
— Dazed Games (@Dazed_Games) November 27, 2025
▲世に広まるキッカケとなったトレーラー。(動画引用:X)
制作を始めた頃からずっと、TikTokとInstagramで積極的に発信を続けていました。動画を投稿するたびに、翌日にはウィッシュリスト数が増えるという結果が見えていたので、これが大きく影響したと考えています。
また、発売日をローンチの1週間前に発表したことで、Steamの「個人カレンダー」欄に掲載される期間を確保でき、そこから数万件規模の追加ウィッシュリストにつながりました。
Q3.『How to Fish』のアイディアはどこから生まれたのでしょうか?
added knife to the fishing game #indiedev #indiegames #gamedev pic.twitter.com/DxmqV0xn6S
— Dazed Games (@Dazed_Games) November 17, 2025
▲釣りゲームらしからぬ射撃とナイフ捌き。(動画引用:X)
もともとは2022年のゲームジャムで、「shoreline(岸辺)」というお題のもと、1か月で制作した小さなゲームがベースになっています。
その時真っ先に思い浮かんだのが、昔あったモバイルゲーム『Ridiculous Fishing』です。餌を水中に投げ込んで魚を空中に弾き上げ、画面を指でタップして銃で撃つ、というゲームでした。このアイデアを、自分たちが得意とする物理演算ベースのゲーム制作スタイルと組み合わせて発展させたら面白いのでは、と考えたんです。


▲アイディア元の『Ridiculous Fishing』。(画像引用:App Store)
実はゲームジャム終了後、3年ほど放置して別のゲーム開発を進めていたんです。ですが、前作『Out of Hand: Deluxe』のリリース結果があまり振るわなかったこともあり、「あの放置していた釣りゲームを本気で発展させてみようか」と一念発起したのがスタートでした。

▲前作『Out of Hand: Deluxe』。(画像引用:Steam)
開発者はほぼ2人!?どのような環境で制作しているのか
Q4.Melvinさん、Carl-Vilhelmさんのお二人で開発を行っているのでしょうか?

▲共同創業者のお二人。(画像引用:Dazed Games 公式サイト)
完全に2人だけというわけではありませんが、ゲームデザイン、プログラミング、2D/3Dアート、物理演算、ネットワーク周りはすべて私たち2人で担当しています。
私たちは2017年、高校でゲームプログラミングを学んでいたときに出会いました。その後、大学でも学びながら一緒に小さなプロトタイプを作り続け、2024年に会社を設立。ゲーム開発に本格的に取り組むようになったんです。
その過程で素晴らしい仲間にも恵まれました。例えば、音楽を担当してくれたMartin Weidenbornや、サウンドデザインを担当してくれたPatrik Carlssonなどです。
Q5.開発手法やマインドセットなど、意識していたことなどはありますか?
実は私たちは、あまり細かく計画を立てるのが好きではないんです。『How to Fish』の開発初期も、最終的にどんな着地点になるのか自分たちでも分かっていませんでした。
added a casino to the fishing game #gaming #gamedev #indiedev #fishing pic.twitter.com/JEopntvEHH
— Dazed Games (@Dazed_Games) September 25, 2025
▲面白そうではあるものの、この時点では全体像の想像が難しい。(動画引用:X)
ただ「面白い」と思ったものを追加していき、いずれ完成したゲームになればいいな、という感じで進めていました。開発から数か月経った時点でも、プレイヤーが行ける島は1つだけで、お金さえあれば何でもすぐ買えてしまうような、実質的な進行要素もない状態でした。
added melee combat to the fishing game #fishing #gamedev #indiedev pic.twitter.com/m9ZJY2Tres
— Dazed Games (@Dazed_Games) October 8, 2025
▲笑い声につられて自然と笑顔になる。(動画引用:X)
私たちがゲーム作りで一番重視しているのは「プレイフィール」です。プレイヤーに、滑らかな銃撃の手触りと、どこか間抜けで愛くるしい物理挙動を感じてほしいと思っています。そのため、ほぼすべてのアニメーションはキーフレームではなく物理演算によって手続き的に生成されており、毎回予測不能でユニークな動きになるようにしています。
added sharks to the fishing game #gamedev #indiedev #gaming pic.twitter.com/Xk5ioQ5jAj
— Dazed Games (@Dazed_Games) August 25, 2025
▲現実ではあり得ないのに、不思議とリアリティを感じる挙動。(動画引用:X)
この手触りの部分を約6か月かけて磨き込んだ後、「島に流れ着いて、自力で家まで帰らなければならない」というストーリーを思いつき、ようやくゲームにきちんとした進行要素が生まれました。
Q6.『How to Fish』はどんな技術スタックで作られていますか?

私たちは最初から金欠の学生だったので、ゲーム制作ではずっと無料のツールに頼ってきました。実際、このゲームを作るにあたって、使用したソフトウェアには一切お金をかけていません。
ゲームエンジンにはUnity(C#でコーディング)、3Dモデリングにはblender、2D制作(プロモーション素材や数少ないテクスチャ)にはpaint.net、ネットワーク通信にはSteam経由のピアツーピア方式、そして動画編集にはDavinci Resolveを使っています。
気になるアプデや次回作!!熱いメッセージも
Q7.今後のアップデートや次回作の構想があれば、可能な範囲で教えてください。

先ほどもお伝えした通り、私たちはあまり先の計画を細かく立てないタイプなんです(笑)。そのため、「いつ・何を追加するか」を具体的にお約束するのは難しいのですが、プレイヤーに楽しんでもらえる要素は今後も間違いなく追加していく予定です。
作業が順調に進めば、10月のSteamオータムセールに合わせてコンテンツアップデートを予定できるかもしれません。また、Xbox/PlayStation、そしてNintendo Switch 2への移植についても検討中です(残念ながら、まだ具体的な時期は未定です)。
やりたいアイデアはいくつかあるものの、どれもまだ構想段階。現時点で具体的な情報をお出しできないのが心苦しいところです。
addded a mac11 to the fishing game #indiedev #indiegames #simulatorgames pic.twitter.com/yfNRvYxhN3
— Dazed Games (@Dazed_Games) November 4, 2025
▲良い意味でとてもふざけている。(動画引用:X)
ただ、今後も短い期間でこうした小規模で少しふざけた物理演算ベースのゲームを作り続けていきたいと思っているので、ぜひ注目していてください:)
Q8.最後に、日本のクリエイター、プレイヤーの皆さんに向けてメッセージをお願いします!

まずは、これまで寄せられたたくさんのフィードバックと応援に心から感謝します。皆さん本当にありがとうございます!これからも皆さんに笑顔になってもらえるような、新しいアイデアをカタチにし続けていきます。
もしあなたが私たちのような小規模インディー開発者であれば、自分たちの小さなプロトタイプの映像をSNSに公開して、何が刺さるのかを確かめてみることをおすすめします。誰からの反応も確かめないまま何年もアイデアを温め続けるのは本当にもったいないです。
started working on a fishing game now #gamedev #unity3d #indiedev pic.twitter.com/uJZjcjGyeV
— Dazed Games (@Dazed_Games) August 15, 2025
▲筆者が個人的に好きな開発初期の動画。(動画引用:Xのポスト)
トリックショット集や、間の抜けた物理挙動の瞬間、面白いバグ、個人的なVlogなど、さまざまなマーケティング手法を試してみてください。何が当たるかわかりません。もし初期のプロトタイプ映像で数万再生を稼げたなら、それは「大当たり」の原石を発見できた証拠ですよ:)

いろんなアプローチを試して、SNSでユーザーの反応を細かく見る。このようにして『How to Fish』という原石を磨き上げたようです。
この度は、インタビューを受けてくださりありがとうございました!!
『How to Fish』基本情報
その他の新作ゲームもチェック!
今後発売の注目作をピックアップ!
2026/09/17発売
/PS5/PC
空の軌跡 the 2nd
8,000円(税抜) 2
2026/10/22 発売
/PC/PS5/XBOX
ファイナルファンタジー レゾナンス
6,980円(税抜) 3
2026/09/29 発売
/PS5/PC/XBOX
Minecraft Dungeons II
4,300円(税抜)




