
過去の断片をつなぎ合わせ、洋館に隠された真実へ迫る
William Rous氏とEvil Trout Inc.が共同開発した『ギャリー邸事件』は、謎に包まれた洋館の過去を暴く推理アドベンチャーだ。
2025年にRous氏が個人開発したテキストベースの無料ゲーム『Type Help』のリマスター版であり、そこに豊かなグラフィックと音響、そして直感的なインターフェースが加わった1本となっている。
音声は英語だが、インターフェースと字幕は日本語に対応している。

インディゲーム100選!
奇妙な機械で過去の事件を追体験

舞台となるのは、1936年に何か恐ろしい事件が起きた、とある古びた屋敷だ。
プレイヤーは数十年後の現代に生きる調査員として現場を訪れる。
そこに残されていたのは、かつて起きた出来事の断片を映し出す奇妙な機械である。
この装置を操りながら、複雑怪奇な事件の真相を一つひとつ紐解いていくことになる。

プレイヤーが向き合うのは、古い無線機のようなダイヤルやスイッチ、大きなレバーが付いた無骨な機械だ。
「出来事の順番」「屋敷内のどの部屋か」「居合わせた人物」という3つの条件を正確に入力しなければならない。
最初は誰もが正体不明のシルエットであり、誰がいつどこで何をしていたのか、まったく見当もつかない状態からスタートする。

しかし、会話の切れ端に耳を澄ませることで「さっきまであそこにいた」という発言や、特徴的な物音から、少しずつ出来事の輪郭が浮かび上がってくる。
泥臭く情報をかき集め、点と点をつなげていくと、新たな場面が再生される。
その瞬間の達成感は、本作ならではの味わいだ。
推理を支える充実した補助機能

ゲーム中の情報量はかなり多いが、本作にはプレイヤーを助ける優れたツールが用意されている。
コンピューター端末を開けば、会話の履歴をさかのぼったり、気になった言葉をそのままコピーしてメモに残したりできる。
人物たちの行動を時系列順に整理できる機能も備わっており、誰に空白の時間帯があるのかが一目でわかる。
もし手がかりを見失ってしまった場合でも、段階的に答えへ導いてくれるアシスト機能を利用できる。
人間ドラマと不穏な空気が物語を彩る

登場人物たちは、それぞれに秘密や思惑を抱えており、彼らの人間くさいやり取りだけでも引き込まれる。
そして、物語全体を覆う不穏な空気感も素晴らしい。
誰かが命を落とすたびに、残された者たちの認識に奇妙な歪みが生じていく。
あるはずのない矛盾が日常の会話に混ざり込み、自分が信じていた事実が足元から崩れ去っていくような感覚は、背筋が凍るような恐怖体験をもたらしてくれる。
緻密に計算された群像劇と、練り上げられたゲームシステムが融合した本作は、自分の頭で論理を組み立てる楽しさを味わわせてくれる。
過去の亡霊たちの声に耳を傾け、バラバラになったピースがすべて綺麗にはまったとき、深い余韻に浸れるだろう。
その他の新作ゲームもチェック!
今後発売の注目作をピックアップ!
2026/08/20発売
/PS4/PS5/PC/XBOX
STEINS;GATE RE:BOOT
5,800円(税抜) 2
2026/09/04 発売
/PS5/XBOX
鬼武者 Way of the Sword
8,172円(税抜) 3
2026/08/27 発売
/PS5/PC/XBOX
METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2
6,000円(税抜)




