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「盛世天下:女帝への道」シリーズは、New One Studioが手がける実写インタラクティブドラマだ。架空の古代宮廷を舞台に、プレイヤー自身の選択によって物語が進行し、100種類を超える「死亡エンド」が用意されているのが大きな特徴となっている。
2025年9月にシリーズ第1作『盛世天下:女帝への道I』が、2026年6月には約2倍のボリュームとなる続編『盛世天下:女帝への道II』がリリースされ、いずれも4K映画級のクオリティで撮影された宮廷絵巻として話題を呼んでいる。
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今回、本シリーズのプロデューサーを務めるDemi氏にメールインタビューを実施する機会をいただいた。シリーズの見どころから撮影現場の裏側、そして「死亡エンド」に込められたこだわりまで、回答をたっぷりとお届けする。

▲Demi氏
目次
シリーズの魅力を語る3つのキーワード
──本シリーズの見どころはどちらですか?
Demi氏
「盛世天下:女帝への道」シリーズは、中国の伝統文化をモチーフとし、架空の古代宮廷を舞台に実写で撮影されたインタラクティブドラマ作品です。本作の最大の魅力は、3つのキーワードで表現できます。
1つ目は「選択と結果」です。プレイヤーは決められた物語をただ観るのではなく、主人公の視点に立ち、自らの決断によって運命を切り拓いていきます。すべての選択が、あなただけの物語を形作っていきます。

2つ目は「人間性の描写」です。あらゆるキャラクターやストーリーは、「その人物が何者で、どのような境遇にあり、何を大切にし、何によって変化するのか」を起点に設計されています。作中に登場するキャラクターは単なるストーリー進行の道具ではなく、それぞれが独自の感情と立場を持った存在として描かれています。
3つ目は「実写ならではのクオリティと表現の密度」です。衣装、礼儀作法、美術セットから時代考証の細部に至るまで、画面を構成するすべての要素が「物語を語る」役割を果たせるよう作り込んでいます。

プレイヤーにとっての最大の醍醐味は、「ひとつのドラマを鑑賞しながら、同時にそのドラマの世界を生きている」かのような、唯一無二の没入体験にあります。
『盛世天下:女帝への道II』リリースから約1か月、ファンの反応は?
──『盛世天下:女帝への道II』の配信開始から約1か月が経ちましたが、プレイヤーの皆さまからの反応で、特に印象に残っているものはございますか。
Demi氏
6月9日に世界同時リリースして以来、チームの想像を遥かに超える温かい反響や熱いメッセージをいただいていて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。中でも特に心に残っているお声を、3つの視点からお話しさせてください。
その1:キャラクターへの深い「情熱と愛」
単にキャラクターを「好き」で終わるのではなく、イラストや動画の投稿、歴史や設定の考察、さらには「チュチュ(ポメラニアン)成長日記」といったファンの間での二次創作など、SNSを中心に自発的な盛り上がりが広がっています。

その2:国や文化を超えた「感情の共鳴」
同じ選択肢であっても、プレイヤー自身の経験や価値観によって、選ぶ理由や感情の込め方が全く異なります。こうした多様な受け止め方こそ私たちが最も大切にしている部分であり、特に日本のユーザーのみなさまがストーリーを繊細に味わい、ご自身の体験をもとに深く語り合ってくださっていることに、心から感謝しています。
その3:ラストの「名シーン」への反響
本作には、プレイヤーの多くが思わず手を止めて悩み抜く、象徴的なシーンがあります。直感とは違う選択を迫られ、葛藤しながらエンディングへと向かう場面です。リリース後、「何を選ぶべきかは分かっているのに、どうしても選べなかった」といった熱い感想をたくさん目にしました。その時、制作側の意図した体験がしっかりとプレイヤーの心に届いたのだと確信できました。
撮影に苦労したシーンと、その乗り越え方
──『盛世天下:女帝への道II』の撮影で、特に苦労された場面がございましたら、ぜひお聞かせください。
Demi氏
具体的なシーンで言えば、女帝が初めて朝廷の権力闘争に足を踏み入れる場面です。
主人公が「運命に翻弄される側」から「盤面を動かす側」へと変わる重要な局面ですが、難しさは空間全体の緊迫感にありました。数十人の臣下がそれぞれの思惑を抱いて彼女を注視しており、誰かひとりの演技がブレるだけで、このシーンの重みは崩れてしまいます。
さらに大変だったのが分岐による裏の作業量です。プレイヤーの選択によって官僚たちの反応も変わるため、同じセット・同じキャストで異なる演技パターンを何度も撮影しました。たとえ「マイナーな分岐ルート」でしか使われない1テイクであっても、全員が「これが本番だ」という集中力で撮影に臨んでいます。
では、どうやって数十人規模でその集中力を保ったのか。
それは、各セクションがそれぞれの責任を果たしてくれたからです。監督は展開がどう変わろうとストーリーの感情軸を守り、撮影は不自然さを感じさせない繋ぎを意識し、衣装・小道具は特写に耐えうるクオリティを保ち、俳優陣は無言の演技で対立構造を表現し、最後は編集が膨大な素材をひとつの物語へと再構築しました。
このシーンの難しさは技術面ではなく、「スタッフ全員が同じ瞬間に、同じ目的に向けて完璧に集中すること」にありました。
100種類以上の「死亡エンド」に込めたこだわり
──死亡演出が100種類以上ありますが、ひとつひとつの演出を作るうえで、工夫されている点はございますか。
Demi氏
制作時に常に徹底していることが3つあります。
1つ目は「使い回しをしないこと」です。100種類の失敗演出があるとして、「テキストは違うけれど内容は同じ」という事態は絶対に避けなければなりません。ひとつひとつのエンドを個別のシーンとして作り込んでいます。
2つ目は「突き放さないこと」です。失敗はペナルティではなく、「語られるはずだった、もうひとつの可能性」だと考えています。シナリオ、BGM、カメラワークのすべてを通して、「選択は間違っていたけれど、このルートの物語も世界は真摯に描き切っている」と感じていただけるよう工夫を凝らしました。

3つ目は「伏線の種をまくこと」です。多くのバッドエンドには、物語の伏線や他のキャラの裏ドラマ、隠しルートへのヒントを仕込んでいます。「失敗したからゲームをやめる」のではなく、「ほかを選んでいたらどうなったんだろう?」と、思わずやり直したくなるような作りにしています。
私たちにとってバッドエンドとは、物語の行き詰まりではありません。プレイヤー自身が歩んだ、運命の大切なパーツのひとつなのです。
前作の倍へとスケールアップした制作規模
──映像部分だけでも相当なボリュームがあると思われます。『盛世天下:女帝への道I』は台本30万字・準備約1年・撮影約100日と伺いましたが、『盛世天下:女帝への道II』の制作には、どれほどの規模・期間を要したのでしょうか。
Demi氏
シリーズ全体で見ると、「盛世天下:女帝への道」は構想から発売まで約3年、撮影日数100日以上、総映像時間は約1500分に及ぶ大作です。その中でも『盛世天下:女帝への道II』は、前作の『盛世天下:女帝への道I』の約500分から一気に倍となる約1000分(全32話・100ルート以上の分岐)へと、劇的なスケールアップを遂げました。

具体的なスタッフ数や撮影日数のすべてはお伝えできませんが、今作では「画面に映らないような細部」にこそ、大きなコストと時間を投じています。
例えば、女帝の礼服一式の製作だけに45日以上を費やしたほか、専門家と協力して古代の盤上ゲーム・双六(すごろく)を復元したり、伝統的な暦の仕組みを取り入れた仕掛け箱を一から作り上げたりと、妥協なく作り込みました。

正直にお伝えすると、『盛世天下:女帝への道II』のリリースは当初の予定より遅れてしまいました。しかし、チェックを重ねるたびに「もっとクオリティを引き上げられる」という欲が生まれ、自分たちの納得いくペースで磨き上げる道を選びました。
チャンスは一度きりです。だからこそ「合格点の作品」ではなく、「プレイヤーの心に残り続ける作品」をお届けしたかったのです。

Demi氏にとって「盛世天下:女帝への道」シリーズとは?
──Demi氏にとって「盛世天下:女帝への道」シリーズとは、どのような存在でしょうか。
Demi氏
私個人にとって、『盛世天下:女帝への道』という作品はひとつの創作であると同時に、「自分たちの歩んできた道が正しかった」と証明する挑戦でもありました。
この作品は言わば、「今の時代においても、真摯に物語を紡ごうとしているすべての人々」へ宛てた一通の手紙です。
エンターテインメントに対するニーズが「観る」から「体験」へと変化している今、人の情感に寄り添う作品にはまだまだ大きな可能性があると信じています。そしてインタラクティブドラマこそが、私たちクリエイターとプレイヤーが「ともに物語を書き上げられる形式」でした。

New One Studioにとっても大きな成長の機会となりました。『盛世天下:女帝への道I』から『盛世天下:女帝への道II』へと至る道のりは、私たちにとっての「初心者エリア」のようなものでした。この2つの作品を送り出したことで、ようやく初心者エリアを脱出し、今後はさらに多様なテーマの探求へと進んでいく展開を見据えています。
そして何より、今作はプレイヤーのみなさんが私たちに贈ってくれた「かけがえのない共通の記憶」です。
作中に登場する小犬の「チュチュ」にご飯をあげるように卵を投げ入れたり、ラストシーンで「運命には屈しない」という選択肢を選ぶまでに5秒間も手を止めて悩んだり、ひとつの首飾りを巡るドラマに涙を流したり——。
これらは、私たちが意図的に「仕掛けた」瞬間ではありません。プレイヤーのみなさんが自らの体験を通して「生み出してくれた」瞬間なのです。
ここでひとつ、私の心を強く揺さぶったエピソードをご紹介させてください。
作中には「チュチュ」という名の小犬が登場し、物語の感動的な役割を担っています。ゲーム内には人気投票システムがあり、人気キャラクターに贈る「美花」と、本来は不人気なキャラクターに投げつけるための「卵」というシステムがあります。

しかし、チュチュのエピソードを見届けた多くのプレイヤーは、投げつけるためではなく「チュチュがお腹を空かせないように」と、競うように卵(食べ物)を贈り始めたのです。
もし「チュチュに卵をあげる」という現象を目にされたら、それはペナルティなどではなく、チュチュの物語に心を動かされたプレイヤーが見せた、心温まる優しさなのだと知っていただければ幸いです。
私たちですら予想していなかったこの行動は、プレイヤーの皆様がこの世界に生きるあらゆる存在や、小さな命に至るまでを「本物の存在」として愛してくださっている証拠にほかなりません。これこそが、インタラクティブドラマというコンテンツが持つ最も尊い価値だと感じています。
だからこそ、私にとって「盛世天下:女帝への道」シリーズは、私がひとりで作った作品ではなく、「プレイヤーの皆様と一緒に作り上げた作品」なのです。
この世界に足を踏み入れてくださったすべての方々に、心からの感謝を申し上げます。
どうか現実の世界においても、あなた自身が最高の物語の主人公となれますように。
──最後に、読者へのメッセージをお願いします
Demi氏
まずは、「盛世天下:女帝への道」シリーズにご注目いただき、ご体験くださった日本のメディアの皆様、そしてプレイヤーの皆様に心より感謝申し上げます。
インタラクティブドラマというジャンルは、まだ誕生して間もない若いコンテンツ形式ですが、ドラマ本来が持つ強い感情の揺れ動き(ドラマチックな緊張感)を保ちながら、「プレイヤーの選択」を加えて、映像表現の新たな可能性を切り拓こうと挑戦を続けています。

私が皆様にお伝えしたいのは、「物語は画面の中で紡がれ、人生は画面の外で輝く」ということです。
作中の物語で至らない点がありましたら温かい目で見守っていただけますと幸いです。ストーリーには十人十色の受け止め方があります。どうぞ皆様も、ご自身の現実の人生において、誰よりも自分らしく輝く「最高の主役」であってください。
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今後発売の注目作をピックアップ!
2026/08/04発売
Beast of Reincarnation
7,254円(税抜) 2
2026/09/04 発売
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鬼武者 Way of the Sword
8,172円(税抜) 3
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MARVEL Tōkon: Fighting Souls
7,254円(税抜)




