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この記事でわかること
・独自の世界観と超能力が絡む事件を追うストーリー
・真実と隠された裏側を暴くふたつの推理システム
・フルボイスと2Dアニメが彩るキャラクターの魅力

『Staffer Retro: 超能力推理クエスト』は、2026年7月23日に発売されたSwitch,PC向けの超能力推理アドベンチャーゲーム。『Staffer』シリーズの2作目で、20人以上のキャラクターが登場してフルボイスで物語が進行する。

プレイヤーはレトロショップに住む少女ヴェリータ・レトロの目線で、超能力が絡む過去の事件を推理していく。すべての行動・言動が、最後にひとつに繋がる瞬間、予想していなかった結末を迎える。

GameWithでは本作を試遊する機会をいただいた。大まかな物語や独自の推理システム、おすすめポイントなどをレビューしていく。
核になる部分のネタバレは避けているので、プレイするか悩んでいる人もぜひ読んでみてほしい。
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目次
超能力が当たり前に存在している世界

物語の舞台は、さまざまな法則を覆す物質マナが存在する世界で、それを放出して異常現象を起こす道具をステップと呼んでいた。
ステップによって起こる異常現象をマナ現象といい、過去にそれは“魔法”や“奇跡”と呼ばれていた。

この世界にはマナ現象を発生させられる人間、ステッパーが存在する。
ステッパーがトリガー(条件)を満たして起こすマナ現象をスキルといい、本を開くとページが飛び出る、特定の音が鳴ると爆発するなど、性質はさまざまだ。
ヴェリータと行動をともにするステップの商人ベリンもステッパーで、自身の血を物に垂らすことで、物が滞在した場所を特定できる能力を持つ。

そのほかにも、マナを探知できる人間、人の足跡を辿ることができる人間など、多くのステッパーがこの世界には存在している。
ヴェリータはステッパーではないが、人から聞いた情報やステッパーの能力を使用して得た情報をもとに、事件を解決していく。
【物語の始まり】平穏な日常を送っていた少女に訪れた非日常の2ヵ月間

主人公のヴェリータは、レトロショップに住む何事にも無関心な少女。いつものように学校に通い、店の手伝いをし、超能力とは無縁の人生を送っていた。
しかし、突如として父親が多額の借金を残したまま失踪してしまう。ヴェリータは父の代わりに、とある出来事をきっかけに出会ったステップの商人「ベリン」とともに、借金を返すために高額なステップ探しの旅に出ることになる。

初めはただ、ステップを集めて借金を返すだけだった。しかし、父の借金はエピソード1で返済が完了する。
完済して終わりかと思いきや、借金取りでもあり、物語に大きく関わるバサーニオの車を大破させてしまい、弁償するために、またステップを探すことになるのだった。
【物語の中盤】新たなステップとの出会い、明かされていく事実

エピソード2からは、新たなステップを探すため、各地に出向くことになる。時間を操るステップ、一族の呪いの根源となったステップなど、数々のステップを手に入れるため、奮闘していく。
物語の中盤でヴェリータの姉ヴェーロに関するある真実が明かされる。

ヴェーロは物語の序盤から登場し、ヴェリータを導いてくれる存在だ。姉として、ヴェリータが傷つかないよう、幸せな結末にたどり着けるようにさまざまなヒントを与えてくれる。
彼女の存在には序盤から違和感を感じずにはいられない。その理由を知ったときの衝撃も大きかったが、物語において重要なのは正体ではなく、彼女がなぜつねにヴェリータのそばに居続けるのかだった。
【物語の終盤】明かされるヴェリータの過去

物語の終盤では、ヴェリータが忘れていた重要な記憶やヴェーロが存在している理由などが明かされていく。
これまでとは異なり、中盤で登場するマナ現象管理局の捜査官や、商人のベリンの目線でも物語が進んでいく。
ステップが絡む問題を解決する推理アドベンチャーの要素が強かったが、終盤ではよくできたドラマや映画を思い起こさせる怒涛の展開が繰り広げられていった。

筆者がたどり着いた結末は11種類のうちのひとつに過ぎない。
マルチエンディングが採用されていて、選択と推理によって結末が異なる。完結した結末のまま終えるか、裏側を突き止めて隠された真実を追うか、すべてはプレイヤーの選択次第だ。
隠された真実を追うことが必ずしも幸せとは限らない。ぜひ自身の手で物語を進め、納得するエンディングを迎えてほしい。
真実と裏側を解き明かすふたつの推理システム

本作は、会話・探索を進めながら集めた情報を元に推理していく。真実に迫るまでの簡単な推理は頻繁に行われるため、つねに集めた情報を整理していく必要がある。
たくさんの情報から適した回答を選ぶシーンでは、どの資料から回答を導き出すかヒントを得ることも可能だ。
すべての情報を収集した後は、真実と物語の裏側を追究する推理システムが展開される。
ここではふたつの推理システムについて紹介しよう。
真実を明かす「Re:Storyシステム」

エピソードの終盤では、事件の真相を突き止める「Re:Storyシステム」が展開される。時系列順に並べられた6つの文書に、正しい情報を照合すると、真実が明かされていく。

この推理シーンはこれまで起きた怒涛の展開を整理する機会にもなるため、どういった事件だったのかを改めて理解できる。
真実を明かした後はさらに物語が展開され、本来追っていたステップのスキルやトリガーも発覚し、物語は一度結末を迎える。
隠された裏側を明かす「Retroシステム」

真実にたどり着いた後は、そのままエピソードのエンディングを迎えるか、隠された真実を追究するかを選択できる。
裏側を知るには、“Retro”という文字が追加された「推理」を選択する。そのまま推理を進めると裏側の追究に進む。

「Retroシステム」は、「Re:Storyシステム」で照合した文書をもとに、本来知られるはずがなかった情報を当てはめていく。
どの部分が覆るかは、文書の端にある「Retro」を選択すると本来当てはめるべき資料が表示される。
筆者はすべてのエピソードで裏側を追究したため、知らないままであれば幸せでいられた物語を残酷なものに変えてしまった。
隠された真実がある。そう思うと、追究せずにはいられない衝動に駆られた。
キャラクターと表現がとても魅力的

作り込まれた物語はもちろん、登場するキャラクターたちがとても個性豊かで魅力的だ。
主人公だけでなく、全キャラクターの設定がしっかり作り込まれていて、誰もが気になるキャラクターが現れるのではないだろうか。
筆者はベリンが好きになった。最初は適当で人頼みな商人だと思っていたが、物語が進むにつれて、もうひとりの主人公かと思わされるほどだ。
彼女がときどき発する核心を突くセリフや隠された秘密を知るたびに、好きになっていく人が多いのではないだろうか。

しかも全キャラクターがフルボイスなうえに、会話シーンもイベントシーンもすべて2Dアニメーションで表現されている。
ゲームでありながらアニメを見ているかのように物語を楽しめるし、オート機能で会話を進めると、より没入感が高まるのでおすすめだ。
まとめ

平穏な日々を求めていた少女ヴェリータが、多額の借金を背負い、さまざまな事件に巻き込まれていく本作。エンディングまで到達したあとは、1人の少女の人生を体験したかのような満足感を得られた。
主人公だけでなく、それぞれのキャラクター達が抱える闇。事件の推理によってその闇の奥深くに踏み込んでしまうことは、本当に幸せな結末と言えるのだろうか。

自分の選択を通じて、多くの人の人生が大きく変わりうるし、誰かにとっての幸せは、誰かにとっての不幸になるかもしれない。
ぜひ、自身の手で物語を進め、すべての結末を見届けてみてほしい。
発売日など基本情報
| 発売日 |
2026年7月23日 |
|---|---|
| 販売元 |
Team Tetrapod, GamePia Co., Ltd. |
| ジャンル | アドベンチャー |
| 対応ハード | Switch / PC |
| 価格 |
Switch : 4,272円(税抜)
PC : 3,181円(税抜)
|
| 公式HP | |
| 公式X |
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