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2026年3月20日・21日に、東京・高円寺でインディーゲームの展示イベント「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026」が開催された。
出展作のひとつ『プラトニカ・スペース』は、記憶を失った主人公が無数に連なる部屋を彷徨い、残されたアイテムから断片的な真実を紡ぎ出すサイコロジカル空間探索ADVだ。
開発者は、『ナツノカナタ』などで知られるKazuhide Oka氏で、パブリッシャーはKAMITSUBAKI STUDIO。
当日は本作を試遊できただけでなく、Kazuhide Oka氏にお話を伺うこともできた。本記事では、試遊とインタビューの模様をお届けする。

『プラトニカ・スペース』ってどんなゲーム?
『プラトニカ・スペース』は、PC(Steam)向けに発売予定のアドベンチャーゲームだ。見知らぬ部屋で目を覚ました記憶喪失の主人公が、どこまでも続く奇妙な閉鎖空間を探索しながら記憶と真実を解き明かしていく。
キャッチコピーは「扉を開けると、そこは誰かの記憶の中」だ。

▲記憶喪失の主人公は見知らぬ部屋で目を覚ます。
本作のユニークな点は、アイテムを特定の場所に「置く」ことで記憶を取り戻す仕組みにある。たとえば「包丁」を「キッチン」に置くと料理にまつわる記憶が蘇り、同じアイテムでも置く場所を変えると異なる記憶が解放される。
取り戻した記憶が自分のものとは限らず、同じ空間に閉じ込められた他者の記憶が混じっていることもあり、それらを整理しながら真実へと近づいていく。
また、目を覚ます度に部屋の構造・登場キャラクター・アイテムがランダムに変化するのも大きな特徴だ。
行動するごとに「眠気」が蓄積し、限界を超えると眠りに落ちてやり直しになるため、限られた時間の中でどの部屋に向かい、どのアイテムをどこに置くかを考えながら探索する必要がある。
美しい部屋を歩きながら、記憶のかけらを探す
実際にプレイしてみると、まず目を引いたのが背景アートの美しさだ。植物が生い茂る植物園のような部屋や、近未来的な宇宙船のフロアなど、ロケーションのバリエーションも豊富で、ただ歩いているだけでも見応えがある。
音楽はチルのような落ち着いた雰囲気で、探索の没入感をさらに高めてくれた。

▲植物園のような部屋にいる少女も、記憶喪失だ。
試遊は約10分ほどだったが、部屋を歩き回ってアイテムを見つけ、特定の場所に置いて記憶を確認するサイクルは新鮮で、思わず目を皿にして探索した。
じょうろを手にして庭に置けば祖母との記憶が蘇り、注射器を廊下に置けば少し不穏な記憶が現れる。アイテムの組み合わせひとつひとつに発見の楽しさがある。


▲じょうろによって思い出した、祖母との記憶。

▲注射器の記憶は少し不穏……?

▲近未来的な宇宙船のロケーションも登場!
ASUS ROG Allyでプレイできる
ブースにはASUS ROG Allyをモニターに繋いだ試遊台が1台用意されており、外付けキーボードでプレイするスタイルだった。
モニターの背後には作品の大きなポスターが展示されていた。フライヤーも配布されており、来場者が手に取る姿も多く見られた。
開発者のKazuhide Oka氏にインタビュー
──本作をどのように開発を進めてきたのか、教えてください。
Kazuhide Oka氏
いくつかのタイトルを並行して開発してきました。例えば、隣のブースで展示している『クワイエット急行909号室』も私が作っており、『プラトニカ・スペース』だけに集中していたわけではないのです。
──本作の魅力や、特に注目してほしいポイントを教えてください。
Kazuhide Oka氏
まずは背景アートですね。力を入れて制作しており、映像としての美しさはぜひ見てほしいポイントです。
また本作では、「人は分かり合えないけれど、それでも手を取り合って生きていこう」というテーマを描いています。その点にも注目していただければと思います。
──アイテムと場所を組み合わせるシステムはどのように発想されたのでしょうか?
Kazuhide Oka氏
我々は限られた予算・リソースの中で開発しているので、多数のステージを用意するのは難しい。そこで、プレイごとに部屋の構造自体が組み替わる仕組みを取り入れました。
ある時は植物園の隣に宇宙船が繋がっているなど、フロア構成が変化することでマップに探索性を持たせています。
純粋な脱出ゲームのような複雑な謎解きは難しいため、「部屋」と「アイテム」の組み合わせで試行錯誤するパズル的な遊びを生み出しています。
──ありがとうございました。
まとめ
『プラトニカ・スペース』は、美しい背景アートと「アイテム×場所」で記憶を解き明かすユニークなシステムが融合した一作だ。ローグライク的な空間の変化や眠気システムによる緊張感が加わることで、探索のたびに新鮮な発見がある。
「人は分かり合えないけれど、それでも手を取り合って生きていこう」というテーマが、断片的な記憶の先にどのような物語を紡いでいくのか。リリースが楽しみな一作だ。
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発売日など基本情報
| 発売日 |
2026年秋 |
|---|---|
| 販売元 |
KAMITSUBAKI STUDIO |
| ジャンル | アドベンチャー |
| 対応ハード | PC |
| 価格 |
PC : 未定
|
| 公式X |
©2025 KAMITSUBAKI STUDIO
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