
Outbound / アウトバウンド
2026年5月14日 発売予定
各ストアで詳細をチェック!
「敵なんていない」キャンピングカーで暮らす、悠々自適なスローライフADV
近年のオープンワールド・サバイバルクラフトは、強い敵から逃げ、明確なノルマをこなし、ときに他プレイヤーと競い合う作品が主流だ。
そんなジャンルの常識から、まるごと距離を置いたインディー作品が間もなく登場する。
Silver Lining InteractiveからPC版,Xbox版が2026年5月11日に発売予定(※)の『Outbound / アウトバウンド』。
※Switch版,Switch2版,PS5版は5月14日(木)に発売予定。パッケージ版は6月25日(木)にセガから発売予定。
空っぽのキャンピングカーを改造しながら、近未来の自然をゆるやかに旅していくスローライフ・キャンピングカーADVだ。
キャッチコピーは「敵なんて、いないよ?」。これはまさに本作の世界観をひと言で表している。

▲セガの『アウトバウンド』公式サイトより。
開発を手がけるのは、オランダが拠点の2人組インディースタジオ・Square Glade Games。前作『Above Snakes』に続く2作目で、Steamでのウィッシュリスト登録数は110万を超える注目作だ。
このたび、PS5の製品版レビューコードによる先行プレイの機会をいただいた。サバイバルゲームに疲れた大人にこそ刺さるであろう本作の魅力を、実際のプレイにもとづいてお届けしよう。
目次
Outbound / アウトバウンド
2026年5月14日 発売予定
各ストアで詳細をチェック!
旅の始まりは"相棒"を仕立てるところから
タイトル画面からゲームを始めると、まず取りかかるのが相棒となるキャンピングカーとキャラクターのカスタマイズだ。

▲ここで作る車が、これから何十時間をともに旅する相棒になる。妥協せずに作り込みたいところだ。
車種は性能の異なる複数のモデルから選択でき、ボディの形状や積載量、走行感もそれぞれ違う。直感で「これだ」と思った1台を選んでもいいし、用途を見据えて慎重に比べてもいい。

選んだ車にはカラーリングやナンバープレートまで自分仕様に設定できる。
特にナンバープレートには、自分の好きな数字や言葉を刻める。たかが文字列と侮るなかれ、走り出した瞬間から「これは紛れもなく自分だけの車だ」という愛着がじわじわ湧いてくる。

主人公キャラクターのほうも、見た目を細かくいじれる項目が多く用意されている。
本作には戦闘もモンスターも存在しないため、自分の分身というよりも、自分のキャンプ旅の同行者という感覚で作り込むほうがしっくりくる。
なお、ゲーム中の視点は一人称/三人称をいつでも切り替え可能。運転中は三人称で愛車を眺め、徒歩での探索時は一人称で景色に没入する、といった使い分けがしやすいのもありがたい。

▲三人称視点なら、自分で仕立てた車の姿をいつでも眺められる。
Outbound / アウトバウンド
2026年5月14日 発売予定
各ストアで詳細をチェック!
何もしなくていい、何をしてもいい"急かさないオープンワールド"

少し時間をかけて納得のいく相棒を仕立てたあと、ようやくフィールドへと走り出すことになる。
ゲームは、小高い丘のトンネルを抜けた場所からスタート。ゆっくりとキャンピングカーを動かしながら、その先にある小さなキャンプサイトを目指す。

▲走るだけでも気持ちのいい風景が続く。天候や時間によっても景色が変わる仕様だ。

▲夜はしっかりと暗い。ヘッドライトの感じが妙にエモい。
右も左もわからない初心者キャンパーのような状態からだが、徐々に世界の広さと色彩の豊かさに驚かされることになる。
舞台となるワールドは、森、岩山、湖、草原──色鮮やかなバイオームが用意されており、その中を緩やかな速度のキャンピングカーで走っていく。

さて、ここから何をしていくかというと、やるべきことはいたってシンプル。落ちている木材や石、木の実などを拾い集めて、生活していくことだ。

▲設計図をアンロックすると、そのアイテムを作成できたり、車の改造が可能になる。

▲ちなみに燃料は、繊維や木材などの素材を車体後方にあるバイオバーナーに入れれば自動的に補充される。うーん、エコ。
そしてマップに点在するステーション(PCのようなもの)を調べて設計図を入手し、新しいツールや家財や設備をクラフトしていくことが主な目的となる。
いくつか提示される設計図をどれから優先的にアンロックするかはプレイヤー次第。作業効率、車のカスタム、家財の充実など、それぞれの目的に合わせて進められるのが良い。

▲重要な施設では、特定のアイテムを見つけると設計図を獲得できる。
なお、進行・攻略に関しては、次にやるべきタスクはきちんと提示されるため、淡々とこなすだけでもゲームは進む。
ただ、ほとんどの方がそういうプレイはしない……もといできないだろう。
そう。本作は、寄り道要素が驚くほど多いのだ。
未開拓のマップを進んでいたら別のステーションを見つけて、新たな設計図が解放。車をカスタムして、どんどん生活を快適にしていく。


▲謎の石を積むスポット。マップの各所に点在しており、全部見つけるのは困難……だからこそ探したくなる。

▲各地で拾ったボトルキャップを使って出来るガチャ。特に攻略とは関係のないストラップの設計図が手に入る。
各キャンプ地で薪に火をくべる(キャンプファイヤー)、特定のスポットで石を積む、特殊な人形を集めるなど収集要素も多く、それらを探して周辺を散策するのが非常に面白い。
夜になってもゾンビや怪物が湧いてこないのもポイントだ。襲ってくる相手はいない。空腹と落下ダメージさえ気をつければ、車や徒歩でどこまでも行けるし、誰にも咎められない。

▲ぼーっと移動する太陽を見る時間。そういうのもいい。

▲うわーい、お花畑だー! と、脇道に逸れて思わず近寄ってしまった。これぞ本作の真骨頂かもしれない。

▲NPC的な人間はいないが、各地には人工物が点在。どことなく終末世界感がある。
このゆるさが、独特の中毒性を生んでいる。
「次のクエストを早くこなさなきゃ」「先に進まないと取り残される」──そういう焦りを抱えるゲーム体験に疲れた人ほど、本作の何もしないでいられる感覚にハマるはずだ。
Outbound / アウトバウンド
2026年5月14日 発売予定
各ストアで詳細をチェック!
設計図を集めるたび、車を"魔改造"できる楽しさ

設計図をひとつ手に入れるたびに、できることがじわじわ広がっていく。
最初は粗末なツールしか作れなかったのが、気づけば栽培装置や調理台、バッテリー、ソーラーパネルなどが車上に並び、車内にも椅子・ベッド・本棚などが増えていく。

▲これはもう車ではなくないか? というカスタマイズも可能。
特に楽しいのが、車両のカスタマイズ。
モジュール部品を組み合わせて、車両の内部から屋根の上まで自由に改造できる仕組みで、進めれば進めるほどもはや魔改造と呼びたくなる変貌を見せていく。

そして地味に効いてくるのが、攻略上は不要な装飾アイテムの存在だ。
鉢植え、絵画といった、純粋に部屋を可愛くするためだけのオブジェクトが多数用意されている。

▲もちろん利便性のみ追い求めるのもアリ。
家具の配置にこだわり始めると時間が一気に溶ける。「これは攻略に関係ない」とわかっていても止まらない。
「もう少しだけ模様替えしてから寝よう」と思っていたら、気づけば数時間が経過している──なんてことも珍しくない。
Outbound / アウトバウンド
2026年5月14日 発売予定
各ストアで詳細をチェック!
BGMはほぼ流れない。だからこそ響く環境音の没入感

音響面の作り込みも見逃せない。
BGMは意図的に控えめに設定されており、流れる場面も限定的だ。基本的には静寂のなかに、車のエンジン音、足が地面を踏みしめる音、風や水の流れる音だけが響いている。

ヘッドホンでプレイすると、この環境音の効果が一段と際立つ。
雨がルーフを打つ音、焚き火のパチパチと爆ぜる音、遠くの鳥の声。派手な演出は一切ないのに、自分が本当にどこか遠くの自然のなかでキャンプ旅をしているような没入感が立ち上がってくる。
近年の派手なオープンワールド作品とは真逆のアプローチではあるが、この"音数の少なさ"こそが本作の精神的な栄養になっていると感じる。

ここまで穏やかな魅力を紹介してきたが、ひとつだけ事前に伝えておきたい点がある。
それは、天候の演出、とくに嵐の演出が想像以上に凝っているところだ。風雨が強まり、あたりが薄暗くなるまではいたって普通だったが、落雷の音響表現で本当に肝が冷えた。
近くに雷が落ちたときの「ドンッ」という腹に響く重い音が極めてリアルに再現されており、ヘッドホンでプレイしていると思わずビクッと体が反応するレベルだ。
雷が苦手な方は、悪天候時はスピーカーに切り替えることをオススメしたい。
Outbound / アウトバウンド
2026年5月14日 発売予定
各ストアで詳細をチェック!
ソロでも、最大4人マルチでも楽しめる

本作はソロプレイのほか、最大4人のオンライン協力プレイにも対応している。
今回の先行プレイでは確認できなかったが、フレンドと一緒に資材を分担して集めたり、各自が思い思いに改造したキャンピングカーを並べたりといった遊び方が想定されているようだ。

ソロでじっくり没入するもよし、仲間と "おしゃべりしながら淡々と作業する" 系のマルチを楽しむもよし。
プレイスタイルの幅広さも本作の魅力のひとつだろう。
Outbound / アウトバウンド
2026年5月14日 発売予定
各ストアで詳細をチェック!
まとめ

10時間ほどプレイして残ったのは、現実の旅から戻ったあとに似た、穏やかな疲労感と充足感だった。
資材を拾い、設計図をアンロックし、車を少しずつ自分仕様に変えていく。たったそれだけのループが、なぜこんなに心地いいのか。
セガが本作のキャッチコピーに掲げた「敵なんて、いないよ?」という一言が、プレイ後にあらためて沁みる。
戦わない、競わない、急かされない。ノルマと敵に追われ続ける現代のゲーム体験に少し疲れた人にこそ、本作はそっと寄り添ってくれるはずだ。
Outbound / アウトバウンド
2026年5月14日 発売予定
各ストアで詳細をチェック!
その他の新作ゲームもチェック!
発売日など基本情報
| 発売日 |
Switch2: 2026年5月14日 Switch: 2026年5月14日 PS5: 2026年5月14日 PC: 2026年5月11日 Xbox: 2026年5月11日 |
|---|---|
| 会社 |
セガ |
| ジャンル | アドベンチャー |
| 対応ハード | Switch2 / Switch / PS5 / PC / Xbox |
| タグ | |
| 価格 |
Switch2 : 2,700円(税抜)
Switch : 2,700円(税抜)
PS5 : 未定
PC : 未定
Xbox : 未定
|
| 最大プレイ人数 |
4人
|
| 公式HP |
おすすめPCスペック
PCスペックの判定基準について
この判定基準は「メーカーが発表している必要・推奨スペック」と「CPUやGPUなどのベンチマークスコア」を基に独自の基準で算出されています。
また表示されている「プロセッサー」「グラフィック」は、メーカーの発表している必要または推奨スペックの表記を軸に近い性能のものが記載されています。



