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大人気アクションRPG『Path of Exile 2(以下、PoE2)』は、現在早期アクセス中のアクションRPG。
継続的に大規模なアップデートが実施されている本作。最新アップデート「The Last of the Druids」は、日本時間12月13日午前4時に実装される。
今回のアップデートでは、新たなリーグ「Fate of the Vaal」や新エンドゲームボスなど、様々な追加要素がある。本アップデートの目玉は、待望の新クラス「ドルイド」が追加されることだ。
▲Path of Exile 2: The Last of the Druids コンテンツ公開
本記事では、メディア向けオンラインブリーフィングで発表された、本作の最新アップデート内容について詳しくご紹介していく。
目次
新クラス「ドルイド」は人間と動物の姿を切り替えながら戦う
ドルイドは、筋力と知性を併せ持つ、初のハイブリッドクラスである。人間の姿と動物の姿をシームレスに切り替えながら、呪文と近接攻撃の両方を使いこなして戦う。

人間形態では、呪文を使用して戦う。呪文の多くは、長時間効果が継続するため、その間に動物形態に変身して敵を攻撃する。
動物形態へ変身するには、ドルイド専用の新たな武器タイプ「動物のタリスマン(Animal Talisman)」を装備する必要がある。
そのタリスマンが表す動物形態を選択することで、選んだ動物の基本攻撃がスキルとして付与され、このスキルを使用すると動物に変身できる。呪文を使えば、人間形態に戻れる。
変身できる動物は3種類。熊と狼、そして、ワイバーンだ。
熊形態
熊形態では多くのスキルが憤怒(Rage)を使う仕組みになっている。憤怒を獲得する方法はいくつかあり、最も簡単なのが熊形態の基本攻撃である「マウル(Maul)」で敵を攻撃することだ。
憤怒が溜まっていると、熊形態で使用できる「フューリアススラム(Furious Slam)」や、「ランページ(Rampage)」といったスキルがより強力になる。

また、憤怒を消費すると「エンデュランスチャージ」を生成する。このチャージは、「フェローシャスロアー(Ferocious Roar)」などのスキルで使用できる。
フェローシャスロアーは、ウォークライの一種で、発動すると攻撃にアーマー破壊の効果を付与する。さらに、スキル使用時に保持しているエンデュランスチャージが多いほど、攻撃の強化回数を増やせる。

敵にダメージを与えて憤怒を溜め、より強力なスキルを発動しつつエンデュランスチャージを生成し、フェローシャスロアーなどのスキルに繋げていく。それが熊形態の戦い方だ。

狼形態
狼の基本攻撃は、前方へ飛びかかり敵を切り裂く。攻撃直後は二足歩行だが、少し走ると四足歩行に戻りスピーディに移動できるようになる。
狼形態は“月”との結びつきから多くの冷気系攻撃を持つ。その1つがルナーアサルト(Lunar Assault)という、敵を凍結させるスキルだ。凍結した敵を切り裂くと「アイスフラグメント」が周囲の地面に飛び散り、爆発を起こす。

スキル「パウンス(Pounce)」は、敵に飛びかかり「呪印」を付与する。呪印が付与された敵を倒すと、一緒に戦ってくれる狼のミニオンが出現する。呪印を付与し敵を倒して、狼の群れを形成することを意識しながら戦おう。
しかし、ボス戦など、呪印を付与して倒す対象がいない状況もある。そんなときは、「クロススラッシュ(Cross Slash)」というスキルを使おう。クロススラッシュは、対象に付与されている呪印を爆発させ、その効果を発動させる。
つまり、呪印を付与した敵を倒さなくても、狼を召喚できるのだ。

さらに、クロススラッシュは、アイスフラグメントにも影響を及ぼす。このスキルを使用すると、地面に落ちているアイスフラグメントをターゲットに向かって飛ばすことが可能だ。
ほかにも、「アークティックハウル(Arctic Howl)」というウォークライを持っており、使用することでスラム攻撃に冷気ダメージと冷却領域を付与できるうえ、狼の群れも強化可能だ。
さらに狼は、「ルナーブレッシング(Lunar Blessing)」によって“月の力”を呼び出し、氷の人狼(Arctic Werewolf)へ変身することも可能。この形態では移動と攻撃がより速くなり、追加の冷気ダメージも発生する。

狼形態の戦い方は、まずルナーアサルトで敵を凍結させ、その敵を攻撃することでアイスフラグメントを生成。そして、クロススラッシュでそのアイスフラグメントを飛ばして敵を攻撃する。
もちろん、呪印を爆発させる効果もあるので、その後は狼のミニオンが出現し、さらにダメージを与えられる。
ワイバーン形態
ワイバーンは神話に登場する架空の生物。ワイバーン形態の基本攻撃は「レンド(Rend)」。前方へ飛び込み、鋭い爪で敵を切り裂く。
ユニークなのは、「デバウアー(Devour)」で瀕死の敵やモンスターの死体を捕食し、パワーチャージを生成できることだ。
レンドを使うときにパワーチャージを消費すると、翼に電撃を纏わせて、近接攻撃を大きな範囲攻撃に変化させる。さらに、翼に電撃が充填されている間は、翼の攻撃も電撃爆発を引き起こす。

もちろん、ブレスを使った遠距離攻撃も兼ね備えている。紹介されたのは「ローリングマグマ(Rolling Magma)」という、地面を跳ねながら進む火の玉を吐き出すスキルだ。さらに、オイルを吐きつけて、敵を着火しやすい状態にすることもできる。
さらに、「Flame Breath(フレイムブレス)」というスキルも紹介された。これは空へ舞い、敵に向かって炎の奔流を降り注ぐスキルだ。このスキルを使えば、周囲を焼き尽くすことができるだろう。

デバウアーで敵を捕食して自身の能力を高め、炎と雷の広範囲攻撃で敵を一掃する。これがワイバーン形態の戦闘スタイルである。

ドルイドのビルドの幅を大きく広げるのが、メタジェムの「スペルトーテム(Spell Totem)」だ。
スペルトーテムを使えば、指定した呪文を一定時間自動で詠唱するトーテムを設置できる。
トーテムの設置にはエンデュランスチャージまたはパワーチャージが必要となる。熊形態で憤怒を消費するか、ワイバーン形態で死体を喰らうことでチャージを生成可能だ。
そして、ドルイドの追加にあわせて2つのアセンダンシーが登場する。それは、シャーマン(Shaman)とオラクル(Oracle) だ。
シャーマンはスペルキャスターでありながら憤怒を利用でき、それを消費してスペルを強化できる。また、ルーンや偶像(Idol)に秘められた力を引き出すこともできる。


▲シャーマン(Shaman)のアセンダンシー
オラクルは、予知(Foresight)の力を極めている。“未来の自分”が特定のスキルを使っているビジョンを見ることができ、その未来の行動を“現実でなぞる”ように同じスキルを使うと、そのスキルのダメージが大幅に増加するというユニークな仕組みを持っている。


▲オラクル(Oracle)のアセンダンシー
どちらのアセンダンシーもビルドの多様性を生んでくれそうだ。なお、3つ目のアセンダンシーは今後登場予定とのことだ。
自分だけの寺院を構築する新リーグ「Fate of the Vaal」
『PoE2』といえば、アップデートにあわせて新リーグが始まり、新たなメカニクスや、ボス、ストーリーが追加されるのも恒例だ。
新たなリーグは「Fate of the Vaal」。古代ヴァール文明の残滓である装置を起動してポータルを開き、かつてヴァールの女王「アッツィリ」が住んでいた失われた地下寺院を探索する。

この寺院は、最初は完成されておらず、部屋同士も完全には繋がっていない。そのため、自ら寺院の構造を変化させる必要がある。
具体的には、寺院に挑戦する度に配置可能な6つの部屋が与えられる。それを寺院内部に配置することで自分だけのダンジョンを構築できる。そして、満足いく構成になったらその寺院を探索するのだ。
各部屋にはそれぞれ異なるチャレンジと報酬が用意されているが、このコンテンツの面白さはそこだけではない。部屋の配置方法によって、部屋のレベルが上がるシステムがあるのだ。
例えば、「兵舎(Garrison)」という部屋がある。もちろん兵舎を単体で配置することも可能だが、「司令官(Commander)」の部屋を隣に配置することで、兵舎のレベルが上がる。
レベルが上がることにより、モンスターが強化され、その分報酬も増加する。部屋の配置によるシナジーは、他の種類の部屋にもある。
そして、寺院を1度攻略すると、寺院は不安定になりいくつかの部屋が消滅する。そして、次に挑戦する際はまた6個の配置可能な部屋が用意され、改めてそれらを配置し寺院を探索していく。
寺院の最奥部にはアッツィリの部屋があるが、そこに辿り着くためには、何度も寺院に挑戦することになるだろう。

▲部屋を繋げて寺院を拡張していく
また、寺院は報酬を得たりアッツィリを倒すだけのコンテンツではない。新たなクラフトのメカニクスも用意されている。
例えば、通常1度コラプトした装備はそれ以上の変更はできない。しかし、寺院で特定の部屋のレベルを上げると、“2度目のコラプト”ができる装置が出現し、アイテムにもう1つのエンチャントを追加できる。
しかし、この装置にはリスクがある。50%の確率でアイテムが破壊されるのだ。
ほかにも「ヴァール・ユニーク」に“さらなるコラプト”を施せるようにできる装置もある。コラプトを行うと、ユニークなmodが1つ削除され、ランダムな別のmodに変化する。
これらのクラフトにより、神がかった装備が生まれることもあれば、あまり役に立たない装備が生まれることもある。強力な装備を求めるプレイヤーはこれらの装置を使うために、寺院に挑戦することになるだろう。
寺院には、自分の体を改造できる「肉体外科医(Flesh Surgeon)」という部屋もある。ここでは“不快な実験”が行われており、その実験が終わると部屋には手術台が残される。
ここに横たわると「どの部位を交換したいか」を尋ねられる。交換する部位によって付与されるボーナスは異なり、ランダムになっている。だが、死亡して蘇生されると、交換した部位は元に戻ってしまう。
ボーナスを維持するためには死なないようにするか、再びこの部屋を訪れる必要がある。

▲プレーヤーキャラクターの人体を改造できる部屋もある
これらの準備を経ていくと「建築士(Architect)」と戦える。建築士を倒すと、“特定の報酬タイプ”を持つ部屋を配置できる装置を発見できる。

特定のユニークアイテムが手に入る部屋、特別なルーンが手に入る部屋、カレンシーが手に入る部屋、さらにニッチなクラフト実験ができる部屋もあるという。
そんな報酬の中の1つが「Royal Access Chamber」という部屋を配置できることだ。この部屋を繋げることで、アッツィリの元に辿り着くことができる。
アッツィリとの戦闘の詳細は明かされなかったが、無事に倒すことができれば特別な報酬を手に入れることができる。この貴重な報酬の入手を目指して、寺院に挑戦することになるだろう。

▲寺院の最奥部にアッツィリが待ち受けている
コアゲームの改善
前リーグの「Rise of the Abyssal」で追加された要素はは、調整されてコアゲームに追加される。
調整の1つがアビスの出現だ。アビスは必ず全てのエリアに登場するものではなく、ランダムに出現するリーグメカニクスの1つとして実装される。
また、アビスのコアゲーム入りにあわせて、独自のアトラスパッシブツリーも追加されるほか、アビスクラフトのシステムも調整される。
そのほか、「アビスクラフトをウェイストーンで行うのが煩わしい」「出現するモンスターの数が多すぎる」など、プレイヤーの意見を元にさまざまな改善も行われているとのこと。
もちろん、ゲームバランス全体に手を入れた部分もある。新ユニークアイテムの追加に、リネージュサポートのリバランスと追加、既存アセンダンシーのバランス調整や、アクティブスキルのリバランス、パッシブツリーへの250種類以上の新パッシブの追加などがある。これらの詳細に関しては公開予定のパッチノートを確認してほしい。

▲今回のアップデートではドルイドの追加の他にも多数の調整や追加が行われている
今回、エンドゲームに向けた新コンテンツを多く予定していたが、あまりにも大規模すぎたため、0.5.0まで延期されるという。
既存リーグのアップグレードや、新しいピナクルボスの追加、アトラスパッシブツリーの大規模な再設計も予定されているとのこと。これらには大きな期待が持てる。
ゲームディレクター ジョナサン・ロジャーズ氏にインタビュー
最後に、本作のゲームディレクターのJonathan Rogers(ジョナサン・ロジャーズ)氏氏にインタビューを行ったのでその内容もお届けする。

【ジョナサン・ロジャーズ プロフィール】
Grinding Gear Games 共同創設者
『Path of Exile 2』ゲームディレクター
ジョナサン・ロジャーズは、2006年11月にニュージーランドのオークランドで設立されたGrinding Gear Gamesの共同創設者の1人です。
Grinding Gear Gamesは、2013 年にリリースされ、受賞歴を誇るダークファンタジーオンラインアクションRPG『Path of Exile』の開発及び販売会社です。
ジョナサンは、今後リリース予定の『Path of Exile 2』のゲームディレクターも務めています。
── 前回のアップデート後、ユーザーからどのような反応がありましたか?
ジョナサン・ロジャース氏(以下、ジョナサン):
プレーヤーからのフィードバックとしては、0.3.0で大きく改善されたものがありました。特に、Actの内容については「これまでで一番良いのではないか」というような声もいただきました。
今後肉付けが必要なところとしては、やはりエンドゲームですね。リーグ中にもアップデートを行いましたが、プレーヤーの方々に方向性を示すというところで、まだ改善点が残っているかと思っています。
── その反応を踏まえて、今回のアップデートではどのような点を重視しましたか?
ジョナサン:
前回までのアップデートは、機能面に集中していたと思います。今回は、さらにビルドの多様性を増やすために、90程度のスキル、それとユニークなアビリティーをアップデートしました。
皆さんにより多様なプレイスタイルを楽しんでいただきたいと思っています。今後は、さらにコンテンツの多様化に関するアップデートを繰り返していきたいと思っています。
── 今回のアップデートで、ユーザーに特に注目してほしい機能や改善点を新規プレーヤー向け、既存プレーヤー向けそれぞれについて教えてください。
ジョナサン:
新しいプレイヤーの方々には、本作の今後のリーグの基準を、今回のリーグで設定していただければと思います。
中身もそうですし、クラフトの種類であったりボスの追加であったり、本当に色々なものが、質が高くアップデートされています。今後もこういった追加要素の数々が待ち受けていると、未来への期待を持っていただければと思います。
UIについても、『Path of Exile』から大きく改善されていますので、新しく『PoE2』に来たプレイヤーの方に見ていただきたいです。
既存の、いわゆるハードコアなプレーヤーの方々に対しては、今回のアップデートでさまざまなビルドの多様性を楽しんでいただければと思います。
詳細は、パッチノートをじっくりと読んで、今後の展開とバラエティについて様々な考えを巡らせていただければと思っています。
── 今後実装予定の機能やアップデートについて話せる範囲で教えてください。
ジョナサン:
今後のリーグにもぜひ注目していただきたいですね。
やることをリーグを通して増やしていくというところもそうですし、どういった風にリーグを楽しんでいただくのか?という導線をしっかりと設定していきたいと思っています。
── 日本のプレイヤーに向けて、メッセージをお願いします。
ジョナサン:
日本のプレーヤーの方々は、家庭用ゲーム機、特にPlayStationでプレイしている方が多いと聞いています。
今回のアップデートで、特にエンドゲームのパフォーマンスが大幅に改善されたところを楽しみにしていただければと思っています。
── ありがとうございました!
『Path of Exile 2』とは?

基本プレイ無料&クロスプレイも可能!最大6人までの協力プレイを全力で楽しもう!
Grinding Gear Gamesから発売のPS5,PC,Xbox Series X|S対応ゲームソフト『Path of Exile 2(パスオブエグザイル2)』は、異なるゲーム機同士でも遊べるクロスプレイ対応の次世代アクションRPGゲーム。
キャラクターはプレイヤー自身がカスタマイズしていくタイプだが、それぞれ筋力、器用さ、知性などと、各キャラクタークラスが持つ3つのアセンダンシーを組み合わせていく奥深さが健在。その奥深さ故に選択の幅も広く、自分のプレイスタイルに合ったキャラクタービルドができるだろう。
更に本作では、各クエストで必ずボスと遭遇する。クエストを進めていくと合計100以上の独自のメカニクスを持ったボスが出現し、常に攻略を考えながらプレイしなければならず闘い甲斐がハンパない。
基本プレイは無料とのことなので、世界観やプレイスタイルなどを試すにはリリース前から情報をチェックしておくといいだろう。
発売日など基本情報
| 発売日 |
2024年12月7日 |
|---|---|
| 会社 |
Grinding Gear Games |
| ジャンル | アクションRPG アドベンチャー |
| 対応ハード | PS5 / PC / Xbox |
| 価格 |
PS5 : 4,220円(税抜)(正式リリース後基本プレイ無料化予定)
PC : 4,220円(税抜)(正式リリース後基本プレイ無料化予定)
Xbox : 4,220円(税抜)(正式リリース後基本プレイ無料化予定)
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8,800円(税抜)
