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パワフルプロ野球2026-2027
2026年6月11日 発売中
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「エモい」では片付けたくないパワプロ「サクセス」モード30周年

『パワプロ2026-2027』のサクセスで、を追体験する。
プレイ時間で先を行かれてる友人に追いつこうと、ダイジョーブ博士に任せて突っ込むかどうか悩んだ夕方。

あの時聞いてた音楽とともに、その時代の情景がタイムカプセルから開かれるような感覚。難しい言葉で、神経ノスタルジアとも言うらしい。
でも、もっと切ない感情。
例えば、最強のアイドル、あの夜抱いた感情。
あの曲が流行ってた時は、プロフィール帳を書き合って、あのドラマの話をして、あの振り付けをみんなで真似してたっけ。
あるいは、大人になったハリーたちが、我が子をホグワーツ特急のホームから見送る。
ホグワーツの生徒とともに自分も成長して、初めて杖を選んだあの日から随分時が経った。
のラストでも良い。
アンディとともに自分の幼少期を振り返り、もう戻れない過去を確かに思い出して胸が痛む。
一緒に体験していた「あの頃の自分」まで、切ない思いとともに一緒に胸に立ち上がってくる。——この感じ。

▲本作のサクセスには独立リーグ編アマゾネスが収録されている
。
未熟で、何者でもなかった日々に戻り、苦労してきた数々のイベントをもう一度乗り越える勇気はさらさらない。
人生をやり直したいと思っていないだけ、幸せものなのかもしれない。
なのに、思い出すとチクリとする。
人生は『パワプロ』。人生はサウダージ

エモい、で片付けたくなくて、サクセスで遊びながらこの気持ちをなんて呼べばいいのか、悩んだ。
懐かしい、ノスタルジーともどこか違う。
戻りたいのに戻りたくない、懐かしいのに切ないという矛盾した感情に、どうやらちゃんと名前がつけられているらしい。
。
——正直、曲の名前としか思っていなかった。
ポルトガル語で、「もう戻らない輝かしい日々への愛おしさ」とか「寂しさが入り混じった郷愁」のことらしい。
無理やり日本語にするなら「追憶の痛み」とでも言うのだろうか。過ぎ去ったものへの愛惜が、そっと疼く——そういう傷みたいなものかも。
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サクセスとは——知らない人のために一応軽く説明しておくと、特定の世界観の中で、選手をひとりのことだ。
高校野球が舞台になることもあれば、地方の独立リーグのしがない選手からプロ入りを目指すこともあり、なんならガッツリ冒険RPGだったり、なぜかサバイバルさせられたこともあった。
まあとにかく、野球の練習をして、試合をして、恋をして、ドラフトで名前を呼ばれるまでの、短くて濃い一生をなぞる、人気のモードだ。

今年は「サクセス」モード30周年なので、歴代のシナリオを思わせる「パラレルオールスターズ編」が用意されている。
うわ、この選手にここで苦しめられたな、とか。あれ、この選手ってこんな感じだったっけ、とか。

▲「パラレルオールスターズ編」では時空ルームからさまざまな時空を行き来する
電気代をケチってエアコンもつかない部屋で、扇風機だけで、夜な夜なサクセスをしていたあの日。
初めて彼女ができて、どうやったら好感度が上がるか考え、能力の上昇下降に一喜一憂していたあの日々。いや、ゲームの中の話だけど、自分にとっては確かな現実。
あの日のサクセスで味わっていた感情を思い出すのは、まさしく「追憶の痛み」。

サクセスをこなしていくだけで時計の針は深夜二時を回り、ちょっと疲れたころにWBC編に切り替えて日本代表の選手たちと一緒に世界一を目指していたら、あっという間に休日が飛んだ。

▲WBC編では、名だたる日本代表の選手や監督とともに世界一を目指す

▲憧れの先輩とカラオケに行くことに…!
ペナント。対戦。オフラインでもめいっぱい楽しめる

それから、もうひとつ。
今は、の時代だ。
もちろん『パワプロ2026-2027』も、ランクマッチでガチンコに腕を競いたい人の期待には、きっちり応えてくれる。それはそれで、最高に熱い。
でも、あえて別の勧め方もしたい。

▲『パワプロ』はサクセスだけじゃない。何度もやり込んだペナントをまた始める時のワクワクがたまらない

ランク帯がいくつだとか、気にするのに疲れた方向けに、『パワプロ』シリーズはちゃんとやり込み要素をいくつも用意してくれている。

例えば、サクセスで育てた選手を持ち寄って、ペナントをひたすら回す。

無限に栄冠ナインをやり込む。
隣に誰かを座らせて、コントローラーを手渡す。友達と通信して、対戦して次の対策を練る。
自分一人で、もしくは身内だけでわいわいやっていた時間を、もう一度楽しむのもかなりありだ。
今作はこれまで以上に、それだけでもちゃんと楽しめるやり込みゲームになっている。

今作のペナントレースに至っては、もはや「今のプロ野球」がまるごと詰まっている。

現役ドラフトで、戦力外手前の選手に活路を与えたり、クライマックスシリーズだって、勝率5割未満や、優勝チームと10ゲーム差以上で勝ち上がったチームには、上位球団にアドバンテージが付く——つまりが、ちゃんと反映されている。
懐かしい顔で帰ってきたくせに、中身はしっかり最新版だ。
このゲーム、ボリュームがとにかく、おかしい。遊びきれない。
一週間経っても、全然遊び足りていない。
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久しぶりの『パワプロ』ユーザーにも、強くおすすめ

もちろんチュートリアルは丁寧に用意されているし、必要に応じて飛ばせるから、『パワプロ』が久しぶりでも、途中から思い出してチュートリアルがいらなくなっても大丈夫だ。
本作は敢えて、あの頃やっていて、に、是非おすすめしたい。

もう、あの頃には戻れない。戻りたくもない。
でも『パワプロ』は最新作がある。
。打席に立てる。誰かと、出会える。失くしたはずのものに、もう一度、手を伸ばせる。

画面を見つめながら、コントローラーを握り直した。
久しぶりに、ガッツリ野球するか。
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GameWith編集者情報

| フットサル・野球観戦に明け暮れ、帰れば寝る間を惜しんでゲームするイン&アウトドア派。 スポーツ系はシミュレーション型も含めて遊び、王道STGからCatanUniverseといったボドゲ系まで守備範囲は広く浅い。 アクションの才能がないことは自覚しており、戦略でごまかすタイプ。 |
