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無限に遊べる悪夢のローグライトシューターをプレイレビュー!
Neotroが開発し、PhoenixxよりSteam版が2022年に発売されたツインスティックシューター『NeverAwake』。その後日譚として2025年12月10日にリリースされたのが『NeverAwake FLASHBACK』だ。
主人公・レムが見る“悪夢”を舞台とし、彼女の苦手なものや嫌な思い出が敵として襲い来る独特な世界観はそのままに、ローグライトアクションシューターとして生まれ変わった本作の魅力をご紹介しよう。
前作を踏襲しつつ“深化”!気軽に沼れるローグライトシューター

本作は、1周9ステージ制、時間にして20~30分ほどで何周も遊べるアーケードライクなスタイルのアクションシューティングだ。ステージは最初と最後を除きシャッフルされた順番で構成され、後半に進むにつれ難易度が上昇していく。
数十のステージをある程度順番通りに攻略していくスタイルだった前作から大きく変化しており、ユニークで混沌とした展開が楽しめる。これは周回プレイの面白さを高めているだけでなく、悪夢の中が舞台という世界観にも合っているように感じた。

前作もSTG初心者への配慮にあふれ気軽に遊べる作品だったが、本作は「気軽に遊べる」点がよりパワーアップ。テンポも良くサクサク進むため、効率よく進めれば15分くらいで1周することも可能だ。


▲雰囲気の異なるステージが連続するとまさに悪夢といった混沌さ。システムと世界観が調和し、没入感も高めている。
また、ステージ間で多彩な能力を持つ武器やアクセサリを選択して獲得するローグライト要素が追加。

提示された選択肢から能力同士のシナジーや自身のプレイスタイルとの親和性を考えながらビルドを組む楽しさは中毒性が非常に高い。テンポの良さも相まって、ついつい何周も遊んでしまうのだ。
シューティングは昔から好きだが腕に自信のない筆者でも、夢中になるあまり高難易度「ULTRA HIGH」を繰り返し遊んでいた。

▲気軽に遊べるローグライトが持つ魔性の魅力だ。
基本となる“ツインスティックシューター”部分は前作の流れを踏襲しつつ“深化”している。
操作は左スティックでキャラの移動、右スティックで射撃方向の指示・攻撃、Lボタンでダッシュ回避、Rボタンで回数制限のあるトリガーアクションと非常にシンプル。
ステージ内を縦横無尽に動き回り、360度自由に撃ちまくって群がる敵を殲滅していく爽快感は本作でも健在だ。
新要素として、本作ではぬいぐるみの「ガベちゃん」が相棒として参戦。ガベちゃんは一緒に攻撃してくれるうえに、ほとんどの敵弾を防いでくれるため防御面でも大活躍。敵弾がガベちゃんに当たるように立ち回るという新たな戦略性が生まれている。

前作から引き続き登場するステージやボスも存在するが、ガベちゃんの参戦によって前作とは違った戦い方ができる。前作経験者であっても新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

レムのメインショットとガベちゃんの攻撃によりプレイヤー側の手数が多く、見た目も派手。こういった爽快感や派手さを、ゲームをはじめてすぐに味わえるというのも本作の魅力の1つ。
アクションシューティングと銘打っているだけあって、シューティング要素だけでなくアクション要素もかなり濃い目。
Lボタンのダッシュ回避は制限の少ない無敵回避となっておりアクションゲームと同様の感覚で使えるし、「進路が塞がる前に次の区画に移動する」といったアクション的なステージギミックも見受けられる。
直感的に遊べるため、シューティング初心者でもすんなり入り込めるのではないだろうか。

なお、本作はオートエイムによる自動攻撃がかなり優秀なため、ひとまずONにしておけば移動と回避・トリガーアクションに専念できる。
ONでプレイしている最中もいつでもマニュアル操作を受け付けてくれるので、余裕がある時は手動で攻撃し、少しずつ慣れていくのがおすすめ。
コードとアクセサリで無限に遊べる!初心者から熟練者まで楽しめる難易度
前項にて「シューティング初心者でもすんなり入り込める」としたが、本作は行き届いた「シューティング初心者へのやさしさ」と「段階的に成長していけるレベルデザイン」により、シューティング初心者から熟練者まで幅広く楽しめる懐の広さを持つ。
その中核を担っているのが、コードによるランダム要素の制御だ。
本作では、ゲーム開始前に入力した3文字のアルファベット(コード)により、出現するステージや各種アイテム類、難易度が決定する仕組みになっている。
一般的なローグライトでは完全ランダムなことが多いが、本作ではこのシステムにより、コードを記録しておけば同じステージ・アイテム構成を何度でも再現できるのだ。
自分のスコアネームをお持ちの方は入力して遊んでみるのも面白いだろう。

▲アルファベット3文字を入力。往年のアーケードゲームのネームエントリーを彷彿とさせる。
クリアできないステージがあっても、同じコードを使えば再挑戦や練習が可能だ。逆に行き詰まったり、好みの武器が出ない場合は、コードを変えるだけで別の構成に変更できる。
熟練者は好きな構成で繰り返しやり込み、ベストスコアを目指したり、友達とコードを共有して同じステージでスコアを競い合うのもいいだろう。
なお、マルチエンディングが採用されているが、どのコードで遊んでも全てのエンディングを見ることができる。

▲まずは初期の「ABC」等、簡単なコードでエンディングコンプを目指し、ゲームに慣れよう。
各ステージでは敵を倒すことで「ソウル」が排出され、これを集めて100%に達するとステージクリアとなる。逆に言えばソウルが100%にならない限りステージは終わらず、終点まで進むと自動的にループする仕組みだ。
ループするほどスコアを稼ぎやすくなるが難易度も上昇するため、初心者はなるべくソウル回収を優先してあまりループせずにクリアを目指し、熟練者はあえてソウルを無視してループさせ、ハイスコアを目指すといった遊び方ができる。

また、「時間をかけすぎないこと」もエンディング分岐の条件となっており、ステージによってスコアの稼ぎやすさにも差があることから、「どのステージでスコアを稼ぐか」を考える必要があり、かなり奥が深い。
さらに、ゲーム開始時にはアクセサリセットを選択して持ち込むことができる。攻撃重視のセットや生存重視のセット、スコアを稼ぎやすくなるセットなど多彩に用意されており、セットによっては難易度上昇を制限する効果を持つ。

まずは難易度「LOW」のコードをスタンダードセットでプレイし、強力なマスタリーセットが解放されたらそちらで各難易度のクリアを目指していくと遊びやすい。
シューティング入門にもピッタリな難易度で、前作未プレイの人にもおすすめ。段階的に上達していく快感が味わえるはずだ。
そうしてゲームに慣れてきたら、自分なりのコードで、自分なりのアクセサリセットでプレイしてみてほしい。コードとアクセサリの組み合わせで無限に遊べると言っても過言ではなく、まさしく「沼」が広がっている。
少女の悪夢を表現した独特なアートワーク!

“少女の悪夢の中”を見事に表現したアートワークも本作の魅力の1つ。
野菜や学校のトイレ、歯医者といった子供が苦手意識を持ちがちなものが、どこかファンシーで、どこか不気味な手描きアートで描かれる。
身近なものをモチーフにした世界観は子供の頃の記憶を呼び起こし、不思議とノスタルジックだ。

▲前作から引き続き登場のボス「WASABI MUSTARD(ワサビ・マスタード)」。今でこそワサビもマスタードも大好きだけど、子供の頃は苦手だった。
筆者も幼いころに見た「人面岩が徐々に巨大化して迫ってくる夢」や「近所の道でなぜかライオンの群れに襲われる夢」などが今も記憶に残っているが、本作をプレイして独特な懐かしさを感じた。この“記憶を刺激する感覚”が、没入感を高めている。

▲余談も余談だが、筆者の夢に出てきた人面岩にちょっと似ている敵。出てきたらすぐに倒すことにしている(笑)。


▲ステージ間のインターバルでは、進度によって眠っているレムの様子が変化していく。苦しんでいるであろう本人には悪いがどこか微笑ましくもある。
まとめ

前作『NeverAwake』から独特な世界観や懐の広さを継承しつつ“深化”したローグライトアクションシューター『NeverAwake FLASHBACK』。
短時間で繰り返しプレイでき、段階的に上達していく快感を味わいつつ気軽に沼れる、まさに「無限に遊べる悪夢」と呼べる傑作だ。

悪夢とは言いつつも、シューティング初心者への配慮やストレスのないテンポ感、気持ちのいい効果音など細部まで丁寧に作られており、シューティング入門用のゲームとしてもおすすめできる本作。
ぜひプレイしてみてほしい。
その他の新作ゲームもチェック!
『NeverAwake FLASHBACK』とは?

『NeverAwake』の後日譚!ゲームルールを一新して登場
Phoenixx Inc.から発売のPC対応ゲームソフト『NeverAwake FLASHBACK』は、『NeverAwake』の基本仕様はそのままに、各ステージで入手可能な武器やアクセサリを選択しながら進めていくアクションローグライトシューター。
悪夢から目を覚ました「レム」だったが、再び悪夢にうなされてしまう。プレイヤーはランダムなステージに挑戦し、悪夢の中でモンスターと戦っていく。
本作から、短時間でチャレンジができるスタイルに生まれ変わっているのが特徴。さらに、主人公のレムが大切にしているぬいぐるみ「ガベちゃん」が夢の中に登場し、レムを守る相棒として参戦する。完全新規ステージや新規ボス、新武器や新アクセサリが追加。プレイヤー側の攻撃能力が拡張され、戦略性のあるバトルが楽しめるようになっている。
発売日など基本情報
| 発売日 |
2025年12月10日 |
|---|---|
| 販売元 |
Phoenixx Inc. |
| ジャンル | シューティング |
| 対応ハード | PC |
| 価格 |
PC : 1,090円(税抜)
|
| 公式HP | |
| 公式X |
Published by Phoenixx Inc.
GameWith編集者情報

| 幼少期に初めて遊んだ『SaGa2秘宝伝説』でゲームにハマり、『メモリーズオフ』でオタクになった甘党おじさん。 レトロゲームを買い漁るのが好きで、購入した中古ソフトをクリーニングする作業が至福の時間。 ゲーム以外ではギターが趣味だが、夜な夜な取り憑かれたようにゲームのBGMを演奏しだす厄介な習性がある。 |
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