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Terminator 2D: NO FATE
2025年12月12日 発売中
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■「もしも『ターミネーター2』が16ビットゲームになっていたら」の夢を実現

Bitmap Bureauが開発し、Reef Entertainmentが発売した『Terminator 2D: NO FATE』(以下、T2)は、映画『ターミネーター2 審判の日』を原作とする2D横スクロールアクションゲームである。本作のコンセプトは「当時の子どもたちが夢見た、映画原作の16ビットゲーム」だ。緻密なドット絵によって、映画の追体験と躍動感あるアクションゲーム性を高い次元で両立させている。
操作は左右移動とジャンプ、射撃を基本とし、近接攻撃や特殊アクションを組み合わせる構成だ。武器のパワーアップ要素やスコアシステムも備えており、ゲームセンターに置かれていても違和感のない、王道のアーケードスタイルとなっている。
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■流麗なドット絵アニメーションによる名場面再現

物語は「T2」のロゴ表示と、サラ・コナーが息子ジョンに銃の扱いを教えるシーンから幕を開ける。これらはムービーを使わず、あえて色数の限られた16ビット風ドット絵で表現されており、「90年代当時、このゲームを遊んだことがある」という存在しない記憶を呼び起こす。音楽はチップサウンドではないものの、映画のオリジナル楽曲を現代的にアレンジしたもので、「目と耳」の両方から懐かしさが迫ってくる。

T2ファンにとって最大の魅力は、映画の名場面が流麗なドット絵アニメーションで再現されている点だろう。液体窒素を浴びて凍りつき、粉々に砕け散るT-1000や、壁から現れて警官の姿へと変身する場面など、ロバート・パトリックの冷酷な演技までもがピクセルアートで巧みに表現されている。

サラと並ぶもう一人の主役であるT-800への愛情も、並々ならぬものがある。現代にタイムスリップしたT-800が全裸(一部モザイクあり)でバーに乗り込み、「お前の服、靴、バイクをよこせ」と脅して乱闘に発展する展開は、原作そのままだ。決着が「バイカーをコンロに投げ込む」という点も含め、思わず親指を立てたくなる再現度である。
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■ジャンルを横断する多彩なゲーム体験

操作性は非常にレスポンスが良く、思い通りにキャラクターを動かせる。基本は先に述べたとおり古典的な横スクロールシューティングだが、操作キャラクターやステージ構成によってプレイ感覚は大きく変化する。
例えばバーでの乱闘シーンは、「殴り、ガードする」を主体としたベルトスクロールアクションとなり、背後への裏拳など、往年の名作ゲームへのオマージュも感じられる。T-800は攻撃されても体力が減らず無敵だが、そのかわり「残りタイムが減る」というシステムも秀逸である。また、「ジャンプできず、代わりにタックル」という操作も、T-800のキャラクター性と絶妙にマッチしている。

そしてサラが病院を脱出する場面では、執拗に追跡してくるT-1000から身を隠すステルスゲーム的な緊張感が味わえる。さらに、T-1000が運転するトラックとの追跡劇を再現したドライビングパートや、走行中のバイクから戦闘ヘリを狙い撃つ場面など、まるでジャンルが切り替わるかのような多彩さも特徴だ。

プレイヤーの基本武装はピストルや自動小銃だが、強力なボーナス武器を入手すれば、敵に容赦ない攻撃を叩き込める。加えて、壁に身を隠してレーザー攻撃をやり過ごしたり、ローリングで緊急回避したりと、現代的なアクション要素も取り入れられており、単なるレトロゲームにとどまっていない。
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■分岐とオリジナル展開が生むリプレイ性

本作の主軸となるストーリーモードは、1周あたり12〜16ステージで構成されている。その多くは映画の名場面を切り取った短く密度の高い内容で、敵配置を覚えれば数分でクリア可能だ。しかし、何度も繰り返し遊びたくなる工夫が随所に施されている。

ストーリーモードを一度クリアすると、物語の重要な局面で分岐が発生する。たとえばT-800の思考チップをリセットするか否かによって、異なるステージ構成やルートを辿ることになり、複数のエンディングが用意されている。「避けられたはずの悲劇」をあえて起こすなど、さまざまな可能性を試したくなる設計である。

映画本編に沿ったステージだけでなく、サラが拉致されたジョンをメキシコの麻薬カルテルから救出する場面や、「審判の日」後の未来戦争で成長したジョンとして巨大メカと戦う場面など、映画の前後を描くオリジナルステージも収録されている。

これらのオリジナルステージは映画の制約から解放され、思い切りゲーム寄りのデザインとなっている。「いかにも日本のSFアクションゲームに出てきそうな多脚型ロボット」との激戦を楽しめる点も、大きな魅力だ。
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■柔軟な難易度設定で幅広いゲーマーが遊べる

また、ゲームの難度は腕前に応じて、柔軟に調整できる。初期設定の「No Problemo」は非常に簡単だが「Hasta La Vista」や「Judgment Day」に引き上げることで、敵の配置や行動パターン、ボスの動きが一新され、まるで別のゲームに挑むかのようだ。

『Terminator 2D: NO FATE』は、90年代ゲーム文化への深い敬意と、原作映画への溢れる愛情がなければ成立し得なかった作品である。原作映画のファンはもちろん、短時間で濃密なアクション体験を求めるゲーマーにも強く薦められる一本だ。
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発売日など基本情報
| 発売日 |
PS5: 2025年12月12日 PS4: 2025年12月12日 PC: 2025年12月12日 Xbox: 2025年12月12日 Switch: 2025年12月18日 |
|---|---|
| 会社 |
Reef Entertainment |
| ジャンル | アクション シューティング |
| 対応ハード | PS5 / PS4 / PC / Xbox / Switch |
| 価格 |
PS5 : 3,400円(税抜)
PS4 : 3,400円(税抜)
PC : 3,090円(税抜)
Xbox : 3,181円(税抜)
Switch : 3,400円(税抜)
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| 公式HP |
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