
今年の大本命ハンドヘルドゲーム機!「Xbox Rog Ally X」を購入してみた

Xbox Rog Ally Xは、ASUSの携帯ゲーミングPC「ROG Ally」をベースに、マイクロソフトとの戦略的協業によって誕生したデバイスだ。
PCゲームやXboxゲームを、どこでも快適にプレイできる携帯端末として位置づけられている。
筆者は初代ROG Allyも発売直後に購入し、長く愛用していたが、保証期間が切れた直後に起動しなくなってしまった経緯がある。
そのため、このアップグレード版には数か月にわたり注目していた。
マイクロソフト側の狙いは「場所を問わずXbox体験を提供し、コンソール並みのフルスクリーンゲーム体験を携帯機で実現すること」にある。
一方のASUSは「すべてのゲームを手のひらに」というROG Allyシリーズのコンセプトを受け継ぎ、AAAタイトルからインディーゲームまで幅広く楽しめるよう設計しているという。
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実際に手に取ると、手触りは「Xbox Eliteコントローラー」に非常に似ている。
重量は約715gと軽くはないが、両手にしっかりと収まり、グリップの形状や左右バランスも絶妙だ。
下部の出っ張りを机に置いた際の安定感もあり、実用面でよく考えられている印象を受ける。
操作スティックやボタン配置もXboxコントローラーに近く、Xboxボタンを含め省略された要素はない。
独自の要素としては「コマンドセンターボタン(左上のEボタン)」と「ライブラリボタン(右上)」の2つがあり、Windows機能をゲーム中でも素早く呼び出すためのものだ。
ただし、ゲーム機感覚で扱うと意図せずメニューが開いてしまい、やや混乱する場面もあった(詳細は後述)。
ディスプレイは7インチで、Nintendo Switch 2の約8インチと比べるとやや小さく感じるかもしれない。しかし重量とのバランスを考慮すれば、このサイズが最適だろう。これ以上大型化すれば「携帯機」とは呼びづらくなる。
Discord通話も可能な“単体PC”としての強み
Xbox Rog Ally Xはフル機能のWindows 11を搭載しており、PC版Discordアプリを普通にインストールして利用できる。
すでにXbox本体でもDiscord通話が可能になっているが、こちらは単体でボイスチャットを行える点が大きな違いだ。マイク付きヘッドセットを接続する必要はなく、本体内蔵マイクでそのまま会話できる。
実際に編集部でボイスチャットを試したところ、「非常にクリアに聞こえる」と好評だった。
こちらから聞こえる相手の音声も明瞭であり、内蔵マイクとスピーカーの品質は高いと感じた。おそらく、他の通話アプリでも問題なく使用できるだろう。
一方で、ウェブカメラは非搭載のため本体だけではビデオ会議・通話は行えない。
ただ、映像転送による回線負荷やアプリ動作の影響を考慮すると「省いて正解」とも言える設計だ。
PC Game Pass対応でAAAタイトルもDay Oneで遊べる

Xbox Rog Allyシリーズには、日本では3か月分の「PC Game Pass」が付属する。
このプランでは、Xbox Game Studiosやベセスダ・ソフトワークスなどのAAAタイトルを発売初日(Day One)からプレイできるため非常にお得だ。
ちょうど人気アクションシリーズ最新作『NINJA GAIDEN 4』がラインナップに加わったので、さっそくプレイしてみた。
主人公の若き忍者ヤクモが、近未来の東京を舞台に敵の軍団や異界の魔物と戦う。
キャラクターや背景の描写は非常に精密で、エフェクトや光の演出も美しい。
戦闘はスピーディで、見切り・カウンター・連撃が滑らかにつながる…。
演出面も映画のように派手で、まさに「最新ハードの性能を試すベンチマーク」にふさわしい!

数時間プレイしてもカクつきや遅延は一切なく、フレームレートは安定している。
最大120Hz対応のディスプレイによる効果もあり、動きは非常に滑らかだ。
Xboxボタンで呼び出せるゲームバーは録画やスクリーンショット撮影に便利で、Windows 11標準の機能をそのまま活かせる点も魅力である。

SteamやEpicも動作、ただし操作には慣れが必要
このデバイスでは、Steamなどマイクロソフト以外のプラットフォームのゲームも問題なく動作する。
『エルデンリング』を解像度を落とさずに快適に遊べたのは印象的だった。
Steam Deckと比べてもグラフィック設定を妥協せずに済み、性能差の大きさを実感した。
ただし、「コマンドセンター」や「ライブラリ」ボタンを誤って押すと、ゲーム復帰に手間取ることがある。
前者はASUS独自ユーティリティ「Armoury Crate SE」を起動し、ハードウェア設定を即座に変更できるもの。
後者はXboxアプリやSteam、Epic Gamesなどを横断して管理するランチャー的機能だ。便利ではあるが、チュートリアルがほとんどなく、最初は扱いに戸惑うだろう。
筆者も戻り方を探しているうちに敵に倒されてしまった場面があった、、。
総じて、Xbox Rog Ally Xは非常に完成度の高いハードウェアであり、手触りや操作感は抜群だ。
しかし本質的には「優れた携帯ゲーミングPC」であり、「家庭用ゲーム機」としてはやや敷居が高い。
PC初心者が購入すると設定面で苦労するのは避けられないため、今後のアップデートでユーザーインターフェースの改善を期待したい。

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