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Urban Gamesより2026年に発売予定の『Transport Fever 3』は、本格的な輸送・経営シミュレーションシリーズの最新作。
東京ゲームショウ2025のビジネスエリアにてアジア初公開となった本作は、PC版に加えて、シリーズ初となるPS5版およびXbox Series X|S版も発売決定。どちらもPC版と同日にリリースされる予定だ。
▲Transport Fever 3 - Cinematic Announcement Trailer
TGSにて本作の試遊と開発者へのインタビューを行う機会を得たので、その内容を本稿でご紹介していく。
操作はシンプル!観光気分も味わえる『Transport Fever 3』
本作は、世界を線路や道路で繋ぎ、産業を活性化し都市の経済を成長させていくゲームだ。広大なサプライチェーンと旅客輸送ネットワークの構築・最適化を楽しめる。

歴史を体感できる250種類以上の乗り物
本作には、250種類以上の精巧な乗り物が登場する。馬車や蒸気機関車から、最新のスポーツカーや新幹線まで様々な乗り物が登場するので、1900年から2025年までの約100年間の交通の歴史を感じられる。

日本のメーカーの車両としては、いすゞ自動車のバスや、日産のスカイラインなどを確認することができた。
簡単な操作で輸送ルートを作成可能
驚いたのは、操作が非常にシンプルであることだ。3ステップ程度で乗り物を走らせたり飛ばしたりできる。
①車庫や駅、空港などを建てる
②ルートを決める
③乗り物を選ぶ
たったこれだけ、わずか5~10クリックほどで完結する。さらに、乗り物によってはカラーリングも変更可能だ。

操作を教えてもらいながら、バスや新幹線を走らせたり、飛行機やヘリコプターを飛ばしたりと自由にプレイしていると、バス路線のあちこちで渋滞が起きてしまった。
そんなときは、道路を整備したり、信号を設置したりすることで解決していく。ひとつひとつの決断が様々な場所に影響を与えていく、そんな本作の戦略性の重要さを垣間見ることができた。
観光気分も味わえる
本作では、乗り物や市民にフォーカスすることができる。
乗り物にフォーカスすると、リアルな乗り物の中の様子や、音を聞くことができる。グラフィックが非常にリアルなので、まるでその乗り物に乗って風景を見ているような気分になれる。

また、市民はそれぞれ自宅・職場・余暇活動の拠点を持っている。ひとりの市民に注目して、街を歩いたり、バスに乗ったりする様子を眺めるだけでも楽しい。
1時間足らずのプレイだったが、時間を忘れて熱中してしまう、非常に面白い「沼ゲー」だと感じた。
想像していたよりも操作はシンプル。戦略性を考えて遊ぶこともできるし、ただただ好きな乗り物に乗って観光気分に浸ることもできる。シミュレーション経験者から初心者まで、誰もが夢中になれる作品だろう。
普段あまりこういったシミュレーションをプレイしてこなかった筆者は、早速前作の『Transport Fever 2』を購入。2を遊びながら、3の発売を心待ちにしようと思う。
新要素について深堀り!開発者インタビュー!
本作のパブリッシングマネージャー・Nicolas Heini氏に本作の魅力や開発におけるこだわりなどを伺いました。

──あらためて、まだ「Transport Fever」シリーズをプレイしたことがない方に向けて、本シリーズがどんなゲームなのかを教えてください。
Nicolas Heini(以下、Nico):
本作は輸送と経営をテーマにしたシミュレーションゲームです。世界に輸送インフラを構築します。
──本作ならではのユニークさはどこにありますか?
Nico:
本作の最大の強みは、経営(タイクーン)と輸送シミュレーションの両方の要素を高いレベルで組み合わせている点と、高品質なグラフィックを実現している点です。
特に、日本のプレイヤーの中には、このゲームに多くの時間を費やし、非常にリアルな都市を作り上げている方もいらっしゃると聞いています。これは、プレイヤーがリアリティやグラフィックの表現に深くこだわってプレイしている証拠です。
──温帯・砂漠・熱帯・亜寒帯のバイオームが登場し、昼夜サイクルが加わったことで、プレイヤー体験はどう変わりますか?
Nico:
よりリアリティのある輸送体験を味わえるようになります。例えば、砂漠には漁業が存在しなかったり、夜になると一部の乗り物が運行しなくなったりと、環境や昼夜サイクルに応じて世界が変化します。ちなみに、天候に関する要素も本作から新たに登場しています。

──地形生成システムを大規模アップグレードされたそうですが、どんな点にこだわりましたか?
Nico:
リアルさにこだわっています。例えば、本作の一部のマップには火山があります。火山が噴火することはないですが、周囲の環境は火山の影響を受けています。

また、地形によっては、動物がいることもあります。これも本作の新要素ですね。
──新機能のコントラクトについて教えてください。
Nico:
本作では、動的なコントラクト(公共契約)の導入により、プレイヤーはより柔軟な対応が求められます。産業活動を行う際、契約交渉の結果次第で費用が変動するため、戦略的な判断が重要です。
また、「ヒートマップシステム」が、タスクや補助金をプレイヤーのネットワークの地理的な状況や成長段階に応じて変化させます。
例えば、特定の地域に集中して投資を行うことで、その地域に関連した契約が自然と増加する仕組みです。

──ヘリコプターやカーゴトラムなど、新しい輸送形態を導入した背景にはどんな意図があるのでしょうか?
Nico:
ヘリコプターとカーゴトラムは、どちらもコミュニティから非常に要望が多かった要素です。
これらの追加は、プレイヤーにより多様な戦略性をもたらします。例えば、ヘリコプターは非常に高速ですが、1度に輸送できる貨物量は少ないという特性があります。
また、産業施設には従業員が必要です。例えば、石油に関する産業施設の場合、船で石油を輸送しつつ、ヘリコプターで従業員を送り届けるといった分担が可能です。

──本シリーズにおいて、プレイヤーの決断はどのような意味を持ち、各要素はどのように相互に作用するのでしょうか?
Nico:
本作のシステムでは、プレイヤーの決断ひとつひとつが多岐にわたる要素に影響を与えます。
例えば、車両は最新モデルが必ずしも最適な選択肢とは限りません。積載容量や維持費、環境への影響などを総合的に考慮して選ぶ必要があります。特に、エコフレンドリーな車両はコストが高くなる傾向があります。
また、都市にはそれぞれ固有のニーズがあり、そのニーズを満たすことで初めて成長が促進されます。
序盤のニーズは農場から届けられる「野菜」などシンプルなものですが、やがて製紙工場や印刷所を必要とする「本」といった高度な製品へと変化します。ニーズが満たされなければ、都市の成長は停滞し、やがて衰退してしまうでしょう。

このように、全ての要素が複雑に絡み合っているため、プレイヤーは常に多角的な視点から戦略を練る必要があります。
──初めてシリーズに触れるプレイヤーがスムーズに遊べるよう、どんな工夫をされていますか?
Nico:
本作には、前作よりも改善されたチュートリアルや、プレイヤーがゲームに慣れるためのキャンペーンミッションを用意しています。キャンペーンの中には、JAXAのロケット製造を支援する内容のミッションもありますよ。
経営シミュレーション、キャンペーンモード、サンドボックスモード、マップエディターを搭載しているので、まずは自由に遊んでいただければと思います。

──最後に、リリースを心待ちにしているシリーズファン、そして初めて遊ぶ日本のプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。
Nico:
シンプルにお伝えします──史上最高の輸送ゲームをプレイしたいなら、本作を購入すべきです(笑)。
前作の『Transport Fever 2』では、5年間にわたり無料アップデートを実施しました。もちろん、本作でもリリース後には継続的に無料アップデートを提供していく予定です。

私たちは常にコミュニティの声に熱心に耳を傾け、それを反映しています。コミュニティによって制作された日本のMODも豊富にあり、日本の駅舎や列車などを追加して楽しむこともできますよ。
2026年のリリースを楽しみにお待ちいただければと思います。ありがとうございました。
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『Transport Fever 3』とは?

Urban Gamesから発売のPC,PS5,Xbox Series X|S対応ゲームソフト『Transport Fever 3』は、蒸気機関車から最新の旅客機まで、100年以上にわたる輸送の歴史を網羅している輸送・経営シミュレーションゲーム。
プレイヤーは鉄道、道路、海運、航空を駆使して壮大な交通帝国を築き上げ、複数の都市や産業を発展させていく。
シリーズ最新作となる本作では、250種類以上の実在する車両を収録。また、シリーズ初の気候帯への適応システムを導入し、温帯・乾燥帯・熱帯・亜寒帯の4種の気候帯が登場。
さらに、ファンから強く要望されていた昼夜サイクル、洋上産業、ヘリコプター輸送といった新機能も導入されている。
発売日など基本情報
発売日 |
未定 |
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会社 |
Urban Games |
ジャンル | シミュレーション ストラテジー |
対応ハード | PS5 / PC / Xbox |
価格 |
PS5 : 未定
PC : 未定
Xbox : 未定
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公式HP | |
公式Twitter |
今後発売の注目作をピックアップ!
2026/01/29 発売

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